中島みゆき 夜会 VOL.18「橋の下のアルカディア」 赤坂ACTシアター 2014.12.9

2009年に夜会VOL.15~夜物語「元祖・今晩屋」を観ました。
そのときに僕が感じて思ったことで生まれた夜会へのスタンスがあります。
うまく短縮してまとめられないので、少し長くなりますが引用しておきます。

     **********     

 さて、二回体験した結果、僕が思ったことは、
 賛否あるストーリー云々については、
 決して僕にとって重要ではないと言い切ってしまいたい…ということ。
 そして僕には、素晴らしい 『夜会』 であった。

 中島みゆきが 『夜会』 を演るのは、
 そのテーマを観客に伝えたいということがいちばんの目的では無いだろうし、
 かと言って、単にミュージカル風なコンサートを演りたいわけでも無いだろう。
 では、どうして 『夜会』 を演るのか。

 本当のところは本人しかわからないけれど、
 彼女は通常のライヴやレコードを通しての他に、
 どうしても 『夜会』 のスタイルで、
 自分と自分の中にあるものを表現したい理由があるのだろう。
 あのカタチが必要なのだ、中島みゆきという表現者には。

 そして、その中心にあり、決してぶれる事は無いと思われるのが、
 おそらく彼女にとっての " 中島みゆきの音楽 " である。

 僕は過去の 『夜会』 をすべて体験したわけではないけれど、
 その都度テーマによって音楽側に針が振れるのか、
 演劇側に振れるのか…があったと思う。
 しかし中島みゆきはミュージシャン、シンガーソング・ライター、
 音楽家である。
 よって、想像するに、
 音楽側に振れたときのほうが完成度は高かったのでは無いだろうか。

 今回の 『夜会』 。
 僕は圧倒的に音楽側に振れていたのではないかと思った。
 加えて、これまた僕的に強引に結論付けてしまえば、
 『夜会』 は彼女の音楽を表現するスタイルのひとつなのである。
 そう、音楽を演劇化(?)しているだけであって、
 あくまでも演るのは " 音楽 " なのである。
 ストーリーがこれだけ難解でも、僕がこんなに楽しめるのは、
 やはり音楽だから…だ。

 言葉の実験劇場というスタート時の定義があまりにも強烈なので、
 これまでは音楽を端っこに追いやって接してしまうことも僕はあったけれど、
 今回の 『夜会』 を観て、その考えは消えて…いや、その考えを消した。
 いやいや、消してしまえたという言い方がいちばん当てはまるかもしれない。

     **********

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2014年の夜会Vol.18「橋の下のアルカディア」は、
まさに音楽側に針が振れ、音楽に溢れたものでした。
所謂セリフは最小限…というか、ほとんど無かったと思います。
中島みゆき、中村中、石田匠の3人による歌と曲が連続して舞台が進みます。
もちろんオープニングからエンディングまで " 線 " としての流れはありますが、
こうした構成のおかげで " 点 " としてその場のシーン、
そしてその瞬間のシーンを僕は存分に楽しむことができました。
安易かつ簡単に言えば、新曲だけで構成されたコンサートという見方ができるわけです。
ただし、バンドは見えませんし、歌い手もセット上で演技をしながらという、
通常のライヴ・ステージとは違っていますが、でもこれが逆に新鮮なのです。

こんな夜会への接し方は、もしかしたら邪道なのかもしれません。
でも、終演後に残ったこの充実した気持ち。
いい音楽を聴いたことで満たされたココロ。
これを否定するものは僕の中に存在しません。

難解なストーリーは後から知っても遅くないと思っています。
逆に、後から " そうだったのか! " と知ることも楽しいのではないかと感じます。

先行して発表されたアルバム『問題集』収録曲中、
半分の5曲は今回の夜会で使われていました。
あらかじめ作品化されたそれらはすべて素晴らしい曲だったので、
実際に生で聴いての感動もありました。
とりわけ「身体の中を流れる涙」は名曲です。
夜会では中村中が歌うヴァージョンでしたが、沁みました。
その他の夜会使用曲の作品化も、今後の楽しみにしていたいと思います。
中島みゆき自身も、それを予感させる話をしていましたしね。

あー、でももう1回は観たかったかなぁ。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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