激しい雨/忌野清志郎 from 『夢助』 -2006-

ビートルズが終わった後、ジョン・レノンはこう歌った。

  I Don't Believe In Beatles
  I Just Believe In Me
  The Dream Is Over

ビートルズを聴いていた当時のファンは、このメッセージをどう聴いたのだろう?

RCサクセションが無期限活動休止になった90年以降、
清志郎はインタヴューで断片的ではあるが、解散という言葉を使用していた。
中にはファンにとっては聞きたくないような話もいくつかあった。
しかし、ビートルズとRCは決定的に違うのだ。
だってRCは終わっていないのだから。

あれから16年が経った。
二度とあり得ないだろうと思っていた清志郎とチャボの共演も、この間には何度もあった。
しかも今年の夏はコーちゃんまでが加わり、
日比谷の野音でライヴが行われる予定だったのだ。
僕のアタマの中は " RCサクセション " という単語がハッキリと浮かんでいた。
しかし…。

日本中の清志郎やRCファンのテンションがあがりきっていたところへ、
あの入院の知らせが飛び込んできたのである…。

清志郎自身の力強いメッセージはあったが、僕は地獄のような二日間を過ごした。
やっと落ち着くことができたのは、チャボのメッセージを見てからだ。

それからは普段どおりの気持ちで生活できていたのだが…。

清志郎の公式サイト 『地味変』 にて既に新作のニュースが掲載されていたが、
8月のある日、突如収録曲の中の1曲が試聴できるようになる。

たった30秒ばかりであったが、そこで清志郎はこう歌っていた。

  Oh 何度でも 夢を見せてやる
  Oh あの夏の 陽焼けしたままの夢
  RCサクセションがきこえる
  RCサクセションが流れてる

RCサクセションを聴いていた僕は、大袈裟でなく気が狂うかと思った。
嬉しくて。

ジョン・レノンは「夢は終わった」としなければ、次へ行けなかったのだろう。
清志郎は「夢を見せてやる」と歌い、次へ行こうとしていたのかもしれない。
その次とは何か?
KING、GODからDREAMERになったその次は…?

激しい雨…というのは何を指すのだろう?
お前…とは誰なのだろう?
世界…とは何処なのだろう?

僕は試しに、そして勝手にこう聴いてみた。
「お前」…とは、RCサクセションのメンバーである。
それは破廉ケンチでも、リンコさんでも、ゴンタでも誰でも良い。
そして「世界」…をRCサクセションに置き換えてみた。
駅のロータリー…は、もちろん国立駅だ。

清志郎が行こうとしていたと思われる次…NEXT…。
それはやっぱりRCサクセションだったんじゃないかなぁ…と思っている。
具体的にバンドを再結成すると言うことではなく、
清志郎の中で「RCを演ろう」というものがあったんじゃないかなぁ。
僕の勝手な思いだけれど。

「激しい雨」。
忌野清志郎と仲井戸麗市の共作。
凄い曲である。

金曜日は一日中、激しい雨が降っていた。
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夢助 / 忌野清志郎

早いもんだぜ…気がつけばもう11月っ!ってなわけで、今年も残すところ、わずか2

夢助

忌野清志郎 最新アルバム 「夢助」 聴いていますよ~ 忌野清志郎, 仲井戸麗市, 三宅伸治 夢助 どの曲も 気持ちいい。ゆったりとした安心感があります。夢助に浸っているとふんわりしていていつのまに 夢の世界に入っていきそ

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非公開コメント

Blueさん、TBありがとうございます。

このアルバムって聴く者の思い入れを拒否しないアルバムですね。

「お前」も「世界」も
受け取る側の気持ちで
それは真実なんだと思えます。

この夏が延期になった深い意味はきっと来年の夏が伝説になった頃に
「そうだったのか」と
答が見えてくるんでしょうね。

RCサクセションが聴こえるのが何故激しい雨なのかも。

Rainbowさん

>このアルバムって聴く者の思い入れを拒否しないアルバムですね。
あぁ、そうかもしれないなー。

そういえば「雨の降る日」にはこんな一節がありますね。
 " 僕達の計画を延期させる "

偶然なのでしょうが、何だか不思議です…。

尊敬するSoul Manに捧げたナンバー

“激しい雨”は、“Sweet Soul Music”の「陽焼けしたままの 二人の約束」とか「あの夏の日のBaby Baby Now」あたりの部分を想起させるんですよね…。
ホント、さまざまなことを頭にかけめぐらせてくれる作品だと思います。

月見家さん

「SWEET SOUL MUSIC」かー。それは気付きませんでした。
人によって様々な捉え方ができますね、この曲。
まぁ、私のような聴き方は突拍子も無いでしょうが(笑)

激しい雨

遅くなったけど、TBどーもでした。
「夢助」…本当に毎日聴いてます。
「KING」「GOD」と肌ざわりが違うのは、
メンバーが違うからではないですよね。
清志郎が次のステップを踏んだような…
そんな感じがします。

「激しい雨」は、たまらんです。
俺…Blueさんのように、リアルタイムで
RCの衝撃をキャッチできなかったんですよね。
なんかね…それが自分の中で口惜しくてね。
口惜しがっても仕方ないんだけど。
そんな思いも喚起させるナンバーです。

RE2Oさん

>清志郎が次のステップを踏んだような…
そうそう、同感です。
清志郎にはこの音で作る必然があったと思います。
そのためには三宅じゃなくクロッパーであり、ナッシュビルだったのでしょう。
「Memphis」はお互いの音がうまく混ざっていないような出来でしたが、
「夢助」は完全に清志郎の音になっているから素晴らしいと思います。

>俺…Blueさんのように、リアルタイムでRCの衝撃をキャッチできなかったんですよね。
「誰かと比べて自分は…」みたいに気にすることは無いんじゃないかなぁ。
RCは過去かもしれないけど、清志郎やチャボは過去じゃないんだから。

トラックバックありがとう。

いろいろな思いを抱きながらも、
素直に良いと感じることのできるアルバムでした。

いまはこれを何度も聴き続けるだけです。

koorogi66さん

コメントありがとうございます。
確かに「色々な思い」を抱いちゃいますが、良いアルバムですよね。
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