QUEEN+PAUL RODGERS/さいたまスーパーアリーナ 2005.10.26

観る前にこんなにドキドキしたのはいつ以来だろう。

初めてエアロスミスを観に行った日本武道館のときもこうだった。
風邪で最悪の体調だったにもかかわらず、
南東スタンドで僕はドキドキしていたことを思い出す。
ステージを覆っていた幕がスパッと落ちて始まった「TOYS IN THE ATTIC」は忘れられない。

初めてキッスを観に行った東京ドームのときもこうだった。
オリジナル・メンバーがフル・メイクをしてのリユニオン・ツアーでの来日。
スタンド席からステージは遠かったが、
例のMCと共に始まった「DEUCE」は、やはり忘れられない。

僕が小学生の時に出会ったいくつかのロック・バンドの中で、いまだに、
そしてこれからも特別なバンドであり続けるであろうキッス、エアロスミス、そしてクイーン。

今日、10月26日は念願のクイーンに会える日であった。
実に出会いから30年。30年かぁ…。

今回のツアーのセット・リストは、基本的にはほとんど変化が無い。
演奏する順番が変わったり、
ポール・ロジャースの持ち歌が日によって違ったりはあったようだが、
まったくの不動と言っていいだろう。
ポール・ロジャース、フリーとバッド・カンパニーの曲については、
最初は賛否あったし僕も違和感があった。
しかし考え方を変えれば、ブライアン・メイとロジャー・テイラーの二人をバックに従え、
「オール・ライト・ナウ」や「キャント・ゲット・イナフ」を演奏するというのは、
かなり贅沢なものである。
単純に、この永遠のロック・クラシックスは感動した。ロジャーがカッコ良かったなぁ。
ただしポールよ。観客に歌わせるのも良いが、僕はもう少しあなたの歌が聴きたかったよ。
特にフリーとバドカンの曲では尚更だ。

さて日本公演については久々だったこともあり、
独自のメニューになるかもという噂は早くからあったようだが、
得てしてこういう話は期待外れになることが多い。
だから一応期待はするのだが、それが外れる確率が高いことも十分にわかっているので、
その通りになってもそんなにガッカリすることは無い。
クイーンは日本のファンが最初に目をつけたバンドとは言え、
そんな話はもう遠い過去のことである。
日本公演だけ特別な曲を演る必要も理由も、彼らには無いのだ。

来日記者会見のやり取りも、「変な期待をさせるなよ」と僕は捻くれた見方をしていた。
「日本公演を特別視することはないんだろうな」というのが正直な思いだった。

それでも、そうは思っていても、僕は何万分の一の可能性に賭けてもいた。
「ブライアン、”手をとりあって”を演ってくれ」と。

ライヴで僕がいちばん楽しみにしていたのは中盤のアコースティック・セットだ。
「'39」と「LOVE OF MY LIFE」である。
アコースティック・セットと言っても、ブライアンによる弾き語りである。
もちろん「'39」「LOVE OF MY LIFE」。僕は歌ったよ。歌った…歌ったぜ…。
ここでもう涙でかすんでステージが観えなかったのであるが…。

ブライアンが人差し指を立て、「もう一曲だ」というようなポーズをとる。
そしてギターで奏でたイントロは…。

10代の頃からその日本語詞はもちろん、すべての歌詞を暗記している曲。
アタマから通して今でも歌える曲。
ブライアンが歌ったのは「Teo Torriatte(Let Us Cling Together)」であった。
しかも、弾き語りではない。バンドでのフル・ヴァージョンで演ってくれたのだ。

もう、ステージをマトモに観ることができん。
僕は「幸せだなぁ…」と、若大将と化していた。

さて、今回の噂にあがっていたのはもう一曲。
「I WAS BORN TO LOVE YOU」がある。
会場に来ていたのは僕の世代以上の古いファンだけではない。
最近、日本だけでこの曲がヒットしたことにより、
若い新しいファンも増えたし、会場にも来ていただろう。
そんなファンは絶対に聴きたかった曲だと思う。

このツアーのアンコールの一曲目は「THE SHOW MUST GO ON」のはずである。
しかし、最初に出てきたのはブライアンとロジャーのみ。
二人でステージから客席に伸びている花道まで進み、ブライアンがアコギを抱く。
ロジャーはハンド・マイクだ。
何とギターの弾き語りで、二人で「I WAS BORN TO LOVE YOU」を演ったのである。
これは素敵だった。バンドで演奏されるヴァージョンよりも素敵だったと思う。
これを聴けた、観られた僕達日本のファンは幸せだろう。

日本公演直前、10月22日にハリウッド・ボウルでライヴが行われている。
来日前もスケジュール的な余裕はまったくない。
どの時点で「手をとりあって」を日本公演で演奏することが決まったかはわからないが、
少なくともバンドで演奏するわけだから、ある程度早くからあった話なのだと思う。
余裕が無い中でも練習はしていたのだろう。
しかし、「I WAS BORN TO LOVE YOU」は、想像するに来日してから決めたのではないか。
もしかしたら、記者会見でこの曲名が出たことにより、急遽決めたのかもしれない。
そうすると、ブライアンとロジャーが二人だけでスタジオ、
またはホテルの部屋で練習したことになる。
これはまったくの僕の憶測。しかし、そんなシーンが浮かぶような、二人だけの演奏だった。

だって「I WAS BORN TO LOVE YOU」を二人で練習しているシーンを想像してみようよ。
「手をとりあって」もそうだ。
嬉しいじゃないか、最高じゃないか!僕達のために練習してくれたんだ。

70年代は観ることができなかったし、
もう永遠にオリジナル・メンバーでも観られないこともわかっている。
今回もベーシストはジョン・ディーコンでは無かった。
しかし、バスドラにクッキリと書かれた「QUEEN」の文字が何とも力強かった。
「俺達はクイーンだ」と。そして「僕達が観ているのはクイーンだ」と。

ブライアン・メイとロジャー・テイラーには本当に感謝したい。
どうもありがとう。



※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。

Blue1981
2005/10/31 22:48

なぎささん クイーン+ポール・ロジャースは初日も良かったですが、公演が進むにつれて演奏もこなれ、更にだんだんといい感じになっているようですよ。 3日の福岡は最終日です。期待していいんじゃないかな。


なぎさ☆
2005/10/31 2:46

(http://nagisa8413.blog11.fc2.com/)
こんばんは(^-^)お久しぶりです(^-^) コメントをいただいてたのにお返事が遅くなりましてすいませんでした(^^)クイーンの記事、読ませてもらいました(^^)とてもよさそうですね。私も、木曜日ヤフードームに参戦します、今、一生懸命クイーンのセットリストを見ながら覚えているところです(^^)当日はレビュー書きますので遊びにいらしてくらさ~い(^^)ポールスタンレー、今度聴いてみます(^^)


Blue1981
2005/10/27 22:24

NO ONEさん ブライアンのヴォーカルは何も違和感がありませんでした。 日本公演の模様は、今日(10/27)のライヴがフジテレビ721で年末にオンエアされます。今回どうしても行けないのならば、そちらを何とかして観て欲しいです。 昨日から「RETURN OF THE CHAMPIONS」しか聴いていません。


NOONE
2005/10/27 21:34

(http://spaces.msn.com/members/inmyplaceinyourplace/)
「てをとりあって」歌ってくれたんだ~!ブライアンのヴォーカルってどんなんだろう?は~ほんとに聴いてみたい。 よかったね~Blue1981さん素敵なライブに参加できて。私も次回(あるのかどうかわかんないけど)に期待します。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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