ぽえじー/古井戸 -1973-

一曲目から抜けの良いサウンドと全編に配されたストリングス。
そんな曲で始まる3rdアルバムは、2ndまでの音とは明らかに印象が違う。

また加奈崎芳太郎のヴォーカルがこういったサウンドにピッタリで、
非常にクリアだ。
そんな彼のヴォーカルが、
曲によっては浮いてしまう程にクッキリと浮かび上がっているのが特徴だ。

反対に仲井戸麗市のヴォーカル曲は甘ったれた声と歌い方である。
これを聴くと、当時女性ファンに可愛いと言われていたというのが納得できる。
そういえば1stでも2ndでも、チャボのヴォーカルは男っぽくラフな感じではまったく無い。
何故だろう?
こんな好対照な二人だったことが、古井戸の魅力だったのかもしれない。


古井戸(2006-02-22)
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さて、加奈崎芳太郎は1st、2ndと、自作の大作を一曲ずつ収録していた。
それぞれ「明日引越します」と「お正月だよ」であるが、
ここでも「東京脱出」という名曲を生んでいる。
古井戸はチャボのソング・ライティングにスポットが当りがちだが、
もっと加奈崎作品も評価されるべきだろう。

そうは言っても仲井戸作品がメインであることには変わらない。
今でもチャボのステージで歌われる事が多い「おいてきぼり」や「びしょぬれワルツ」。
忌野清志郎との共作である「コーヒー・サイフォン」「あの娘が結婚してしまう」。
これらの完成度はやはり素晴らしい。

そして古井戸だけでなく、
チャボの作品としても最大の問題作であろう「讃美歌」が収録されている。
ギターのアルペジオをバックにしたヘヴィな内容の詞の朗読だが、美しい曲である。

歌詞カードにこの曲の詞は載っていない。

この詞を朗読する、いや、せざるを得なかったその理由。
そしてレコードとして発表した、というその理由。
この曲に「讃美歌」とタイトルした、その理由。
僕には知る由も無いが、当時のファンならば何か知っているのだろうか。
是非、聞いてみたい点である。

この「讃美歌」。
ライヴでの演奏は10分以上に渡るロング・ヴァージョンで展開する。
その朗読される詞もまったく姿を変えており、文字通りの大作である。
ヘヴィさももちろん比例する。
ライヴ・ヴァージョンは、後に発表される名盤『古井戸ライブ』で聴くことができる。
これは12月から始まるエレック完全復刻プロジェクトの最初CD化の中の一枚だ。
待望である。
感動的という言葉だけではとても言い表すことができないもの凄いヴァージョンなので、
古井戸を知らないファン、麗蘭以降にファンになった人にこそ是非聴いてもらいたいと思う。

『ぽえじー』は、そのジャケット写真とは反対に、
比較的明るめの曲でも何だかダークで重たく聴こえてしまうアルバムだ。
全体的なトーンがヘヴィなのだ。
それは、曲を順に聴いていくと、
B面5曲目の「讃美歌」に必ずたどり着いてしまうからかもしれない。
アルバムのラストを静かに締めくくる「おやすみ」が、何だかとても切ない。

※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。

Blue1981
2005/11/21 1:10

Rainbowさん ジァンジァンでのリクエストのエピソード…。それも凄いです。いまだにジァンジァンでRCを観ていた人と話をしているというのが信じられませんよ。 「バスケットシューズ」は、古井戸の2ndアルバム「オレンジ色のすけっち」に入っているチャボと清志郎の競作です。 「コーヒーサイフォン」は、チャボがソロで歌ったことがあります。しかも国立にあるライブハウスでそれを聴いた事があるので、感激しましたね。


Rainbow
2005/11/20 23:15

(http://ameblo.jp/rainbowgraf/)
2,3's,聞いたことありますよ。そうですか、アルバムに入ってるんですね。「あの娘が・・・」は思い出したことがあって。 ジャンジャンであるとき、珍しく「今日はリクエストで歌います」って言ったから一度だけ聴いた「あの娘が結婚してしまう」を勇気をだしてリクエストしたらキヨシロさん、「そんな曲はありません」て言ったんでした!まぁ、彼のいたずらっぽいのや、皮肉っぽいのは慣れていたので笑ったんですけど。 バスケットシューズって知らないですね。コーヒーサイフォン・・RCではやってないと思います。


Blue1981
2005/11/15 10:16

Rainbowさん 古井戸の記事にコメントが付くのはうれしいですね。 「あの娘が結婚してしまう」は、RCサクセションのアルバムには入っていません。でも、RC活動休止後に清志郎が組んだ2・3'sというバンドがあるのですが、その2・3'sの1stアルバムでカヴァーしています。これはなかなか良い出来です。 ジァンジァンでRCが演っているんですか…。はぁ…。そんなの観ているとは…。古井戸は他にも「バスケットシューズ」という清志郎とチャボの競作がありますが、これはRCで演ってないんですかね?「コーヒーサイフォン」は?


Rainbow
2005/11/15 2:08

(http://ameblo.jp/rainbowgraf/)
こんばんは! 「あの娘が結婚してしまう」すごく好きだった記憶があります。だのにしっかりとは思い出せない!あ、そうだジャンジャンでRCが歌ったんです。 RCのアルバムには入っていないのでしょうか? BBS見にいってみますね♪
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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