わかってもらえるさ/R.C.サクセション from『single』 -1976-

RCサクセションの全ての曲中、僕がダントツに切なさを感じるナンバー。
名曲である。

所謂、暗黒の”福生の時代”に作られ発表されたシングル。
詞は忌野清志郎、曲は肝沢幅一の名義で、
A面とB面ではなく、D面とS面となっている。
また、RCのRとCの間に「.」が記載されている。

もちろん”わかってもらえなかった”らしい。

シングルにはミュージシャンのクレジットは無いが、
アルバム「EPLP」のライナーを見ると、
清志郎はヴォーカルとギター、リンコさんはベースでクレジットされている。
RC名義だがメンバーはこの二人だけで、破廉ケンチは参加していない。
ちなみにB面の「よごれた顔でこんにちは」のキーボードはG2が弾いているようだ。

  この歌の良さが いつかきっと君にも わかってもらえるさ
  いつかそんな日になる ぼくら何もまちがってない

76年の初めに「シングル・マン」が発売されたが、
結局はレコーディングから一年後の発売である。
そして発売から1年で廃盤となるわけだ…。
こんな時期であるから、
「わかってもらえるさ」で歌われている心境は偽りが無い正直なものだと思う。

72年の「楽しい夕に」と80年の「RHAPSODY」の間には、
76年の「シングル・マン」が発表されただけ。
今考えてみると、「シングル・マン」は相当に異質な作品である。
おそらく音楽的にはRCサクセション、
いや忌野清志郎の全作品中で最も高度だろう。
メロディ、歌詞、アレンジ、演奏、サウンド、ジャケット等、
どれをとってもまさにあんな時代のあのメンバーだからこそ作れたのだろうし、
もう二度と本人達でさえ再現できない作品だとも思う。
僕は、RCというか忌野清志郎の最高傑作は「シングル・マン」だと思っている。

「わかってもらえるさ」には、そんな「シングル・マン」の音楽性がまだ残っている。
やたらとうるさく変化するバッキングの演奏や変拍子。
意外とリズムはヘヴィだし、ピアノも好演である。

そして何といっても清志郎の弾くギターだ。
イントロから間奏だけでなく、
全編で聴くことができるそのリード・ギターは素晴らしい。
ツイン・ハーモニーのフレーズが、何だか物凄く切なく響くのだ。
だから歌われる歌詞と相まって、いつどんな時に聴いても涙を誘う。
僕にとって、マジで泣ける曲である。

  気の合う友達ってたくさんいるのさ
  今は気付かないだけ
  街で すれちがっただけで わかるようになるよ

80年以降のRCのステージで、この曲が歌われたことはあるのだろうか。
僕が知る限りでは、無い。
RC活動休止の90年以降でも、知らないだけかもしれないが、
僕が把握している範囲では、やはり無い。

「よごれた顔でこんにちは」は94年のステージで演奏された。
当然、この時には「わかってもらえるさ」も頭をよぎったはずである。
しかし、取り上げなかったのだ。
僕が想像しているよりも、清志郎の中ではかなりヘヴィな曲なのかもしれない。

  いつか君にも会えるね
  うれしい報せをもっていってあげたいんだ



※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。

Blue1981
2006/04/16 21:24

月見家さん

私はRC活動休止後も清志郎とチャボのファンを続けていますが、RC時代から既にチャボに惹かれていました。でも、全てではありませんが清志郎の重要なライヴは欠かさず行っていたし、いまだに否定されている2・3'sも、私は当時から大好きです。そうは言ってもこの95年クリスマスは行かなかったということは、足が遠のいていたんでしょうね。

しかし、ソロ活動の清志郎のライヴのセット・リストを含めたデータってどこかに無いものでしょうか?


月見家
2006/04/16 16:34

(http://moon.ap.teacup.com/tsukimiya/)
「パパの歌」から2・3'sに至るまでの流れの中で、私の周囲では、清志郎のライブに行く人は皆無となってしまいました(みんな、RCには行っていたのですが)。

95年というのは、私も本当に迷っていた時期です。
ただ、この武道館でようやくひとすじの光(←大げさ…)を見いだせたという感じになり、その後もライブ通いを続けることになりました。
そういう状況でしたので、残念なことに「わかってもらえるさ」の感激を分かち合える人はいませんでした(当時はネット環境にもほぼ無縁でしたし)。

「ファンからの贈りもの」のような曲で幕を開け、ソロ名義ならではのレア曲を入れながら淡々と進行する(ほぼギャグはナシ)というやり方には大いに共感できましたが、それはこのとき限りだったような気がします。


Blue1981
2006/04/16 2:02

月見家さん

>1995年のクリスマス武道館。
>スクリーミングレビューによる演奏です

マジですか!

95年のクリスマス…。行ってないですねぇ…。前年94年のクリスマスも、2・3'sのクリスマスも行ったのに、何故95年はパスしたんだろう?

それにしても、演奏された当時は話題になっていたのでしょうか?とにかくめちゃめちゃレア曲ですもんね。これ聴けたのは自慢して良いと思いますよ。


月見家
2006/04/16 1:06

(http://moon.ap.teacup.com/tsukimiya/)
過去ログ熟読中の月見家です。

私の中でも「わかってもらえるさ」は、かなり上位に位置する曲です。
私も長年「ライブでやってくれないなぁ…」と思っていたのですが、ついにその日は訪れました。
1995年のクリスマス武道館。
スクリーミングレビューによる演奏です。
個人的には、この日のライブは、90年代においては最高の満足度でした(「GLAD ALL OVER」は除きます)。
オープニングは「ファンからの贈りもの」。
以下、順に「キモちE'95」「ダーリン・ミシン」「ダンスパーティー」「わかってもらえるさ」という流れでした。
確か、CSでも放送されたはずです。


Blue1981
2005/12/23 0:36

恭さん 立川が地元なんですか。あの辺は今でも憧れますね。一度は住んでみたかった地域です。 この曲は昔からグッとくるんですよ。清志郎の想いがそのままメロディになったような曲ですよね。



2005/12/22 9:43

すいません。お久しぶりです。恭です。いつもコメント書きたいと思って読んでいたのですが、なぜか会社のPCからしかサインインできなく・・しかもなかなか出社する日がなく、ノビノビになっていました・・・。 「わかってもらえるさ」いい曲ですねぇ。本文にもありましたが、福生の生活あたりに作られた曲ですよね。自分じつは地元が立川でして、福生の外人ハウスには友達がいました。国道16号沿いの雑貨屋は宝の山でした。良くブラブラしていました。あそこでこの曲ができたんだという思いがあります。今はだれもわかってもらえないけど、いつか必ずわかってくれる。みたいな清志郎の気持ちが伝わってきますね。例のごとく本人はそんなに気合いは入っていないんでしょうが(笑)まぁでもレコードになったので、少しはわかってもらいはじめてきた所なんでしょうね。


Blue1981
2005/12/16 23:34

nobuさん 「わかってもらえるさ」をCDプレーヤーでプログラムしてリピート再生し、記事を書いているあいだはずっと聴いていました。いやぁ、いい曲。 nobuさん、この曲をライヴで聴いたことありますか?私は一度も無いです。忘れてるだけかと思いましたが、やはり聴いていないと思います。5人のRCで演ってるかなぁ? 清志郎のソロよりも、私はRCサクセションとして聴きたい曲ですね。


nobu
2005/12/16 23:05

(http://ameblo.jp/nobu-s)
この曲、ほんと泣けますね。なんというか・・胸にくるものがあります。あれ?そんなにライブで演奏されてないですか??うーーん、そうだったか??最近の清志郎が歌ってもはまりそうなのに。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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