佐野元春 & THE COYOTE BAND WINTER TOUR 2012-2013 東京国際フォーラム 2013.2.23

2013年2月23日の自分にとって、その演奏、音、セットリストはもちろん、
MCや音量や、それこそ曲間の長さなど、すべてがドンピシャの、
まるで僕だけのために演ってくれているように感じた掛け値なしで最高のライヴだった。
そして、今のコヨーテ・バンドは佐野元春が従えたバンドで史上最強なのではないか。

佐野元春の過去の楽曲を、
自分たちの手で元春の音にしていくのではなく、
自分たちの手でコヨーテ・バンドの音にしている。
所謂、2本のギターを中心としたストーンズ編成を基本に、
最低限かつ重要な味付けのキーボードが加わったサウンド。
これでたたき出される佐野元春は強力だ。

披露されたいくつかの新曲も素晴らしい。
中では昨年の恵比寿で聴いて一発で気に入ってしまった「ポーラスタア」がやはり白眉。
そして「虹をつかむ人」という曲もココロに残った。
誕生日にリリースされる新作が楽しみだ。

ハイライトは「ロックン・ロール・ナイト」から「サムデイ」。
音楽からでしか味わえない興奮。
ロック的なカタルシス。
個人的なこれまでの想いが今と交錯した、
切なさと甘酸っぱさが含まれる快感と感動。
こんな風にしか書き記せないけれど、
ハッキリとした言葉にできない何かがあそこには確かにあった。
「ロックン・ロール・ナイト」のコーダが終わり、
一瞬の静けさの中に響き渡る「サムデイ」のイントロ、ドラムのフィル・イン。
今まで体験したライヴの中でも印象に残るシーンのひとつになるだろう。

CIMG4011.jpg

     **********

僕の音楽を10代の頃から聴き続けて応援してくれている人…といったMC。
佐野元春のライヴではこのフレーズが何度か出てくるが、
事実、そんなファンが客席を占める割合はかなり高いのだろう。
例えばライヴの定番曲にはお客さん側も決まった反応を返す…といった、
別に彼のライヴに限らないが、そういったシーンが少なくないことでもわかる。

10代から聴き続けている…には僕もハッキリと頷ける。
では、応援してくれている…はどうか。
何をもって " 応援 " というかは人それぞれだろうけれど、
わかりやすい例は " レコードやCDを買う " と " ライヴに行く " だと思う。
僕はと言えば、前者はクリアできるが後者は否…だ。
ファンの想いは個人的であり、当然ファンの数だけあるだろうから、
その過去の行動で云々言われることはないと思うし、僕自身も関係ない。
だから、ライヴに足繁く通っていたわけではない僕であるが、
元春のMCを聴いて特に不快な想いを抱くことはない。
でも、ライヴ会場では、これまで居心地の悪さを感じることはあった。
それは自分側の問題というか意識なのであるが、
客席の雰囲気に入っていけない自分がいる…ということ。
そしてとても嫌な表現になってしまうけれど、
周りと違うために仲間外れにされているような気になる…ということ。
自分のこうした気持ちを100%表せる言葉を持っていないのでもどかしいが、
文章にするとこんな風になる。

ただし、こういったことをこの日のライヴでは感じることがなかった。
周りがいつもと同じ定番の反応をしようとも、
まったく気にならず、目に入らず、ただただ佐野元春の音楽、
そしてコヨーテ・バンドがたたき出すサウンドが僕に向かってきた。
それに対しては、僕自身は応えていたというより、ただひたすら受け入れていていた。
その快感と言ったら…。

聴きたいときに聴きたい曲を、
聴きたい音と環境と音量で、
聴きたい時間に聴きたいだけ、
聴きたい気分で聴けたとしたら…。

こんなことがこの夜の佐野元春のライヴではあったのである。
これまでの最高の音楽体験のひとつだった。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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