うらみ・ます/中島みゆき from『生きていてもいいですか』 -1980-

いろいろな意味で絶対に忘れられない曲と言うものが誰にもあると思う。
そしてそれはほとんどが良いイメージを持ってのことだとも思う。
要するに聴いたときの印象がカッコ良いとか詞が良いとかね。

でも、僕の場合のそれは違う。
真っ先に思い浮かぶのはビートルズでもストーンズでもドアーズでもスプリングスティーンでも無い。
RCサクセションや清志郎、チャボでも無い。
それは中島みゆきだ。
真っ暗なレコーディング・スタジオで一人泣きながら歌ったという伝説を持つ、この超有名曲である。

中島みゆきが暗いというイメージを決定付けてしまったのもこの曲だろう。
だいたい、収録されているアルバムのタイトル「生きていてもいいですか」からして尋常では無い。
さらにそのジャケットも同じだ。黒いベタにタイトルを縦に配しただけである。
何なんだ、これは。

ちょっと話はそれる。
78年の名盤「愛していると云ってくれ」に収録されている「化粧」にもみられるように、
曲の途中で感極まったように泣き声になるという中島みゆきの十八番のヴォーカル・パターンがある。
「うらみ・ます」の終盤も、これである。
これが何故だか僕は当時から大好きであった。
この点も暗いと言われる要因であったはずだが、
僕はどちらかというと " 暗い " ではなく " 凄い " と感じていた。
更に、男にはなかなかわからないであろうと思われる壮絶な詞の内容も相まって、
それらは曲として迫力がある優れたものとして僕の目の前に現れていたのだ。

暗い、振られ女の歌、泣き声、怨念…といった彼女の当時のイメージ。
「うらみ・ます」がその最高到達点だと思う。

さて、そんなこの曲なのだが、実はアルバムのオープニングを飾っているのだ。
あのジャケットとタイトルのアルバムを買ってきて、
針を落として出てくる最初の音が「うらみ~まぁ~す~」である。
これを聴いた人が受けるインパクトは相当なものだろう。

久しぶりに聴いてみたが、今でも当時の印象とほとんど変わっていない。
名曲である。
後藤次利によるドラマチックな編曲も素晴らしい。

アルバム全体も「うらみ・ます」のトーンで統一されているが、決して息苦しいものでは無い。
しかも、中島みゆきのアルバムの中でも、僕がお薦めできる度はかなり高い作品である。

まだ未聴の人は、是非このアルバムを体験してもらいたい。

ちなみにこの曲は81年のtourで演奏されている。しかも本編のラスト・ナンバーだ。
いったいどんな「うらみ・ます」だったのか…。
タイムマシンがあれば絶対に観て聴いてみたいライヴのひとつである。


中島みゆき(2001-03-28)
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※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。

Blue1981
2006/01/08 14:13

Rainbowさん 挙げてもらった中で「ミラクル・アイランド」だけは私も買いました。いろいろな人達のみゆき論が読みたくて。”中島みゆきアンケート”が興味深かったです。 私が探しているのは「伝われ、愛-月曜のスタジオから-」(84年/新潮社)というオールナイト・ニッポンのエピソードを語ったエッセイ集と、同じくオールナイト・ニッポンの総集編「LOVE」(87年/扶桑社)。やはりオールナイト・ニッポンの印象は強いし、その舞台裏なんかも知りたいんですよね。「LOVE」はユーミンと甲斐よしひろとの対談も載っているらしいので、それも読んでみたいです。


Rainbow
2006/01/08 8:45

歌ばかり聴いていた・・・ような気がしましたが探したら三冊だけ関連本ありました。 ①中島みゆきミラクル・アイランド (1983年発行) ②この空を飛べたら (’91年発行) ③ジャパニーズ・スマイル ('94年発行) ほかに歌詞だけ集めた文庫本も別棚にあったはず ①は谷川俊太郎との対談や如月小春、高橋源一郎、ねじめ正一、呉智英、など大勢から寄せられた中島みゆき論(?)細野晴臣や坂本龍一への(みゆきさんに関しての)インタビューなどが載っていて、ご本人は最初の対談のみですね。 ②は、みゆきさん作の短編集。後の夜会をご自分で創っていかれた土台のようなものを感じます。 ③は、みゆきさんのエッセイです。あまり聴いていなかったのですが、オールナイト・ニッポンみたいな雰囲気もありです。 どれもBlue1981さんのコメントを読んで高い棚から引っ張りだしました(笑)読み返してみようかと思います♪


Blue1981
2006/01/07 18:56

Rainbowさん 1999年に出た「満月みゆき御殿」というソニーマガジンズからの本です。 1980年から1998年の間に「GB」誌に掲載された記事やインタヴューが47本も載っています。私は「GB」誌はほとんど読んでいないので、こんな記事があることは知りませんでした。 欲を言えば、デヴュー時から80年の間も知りたいところですけどね。


Rainbow
2006/01/07 18:25

わっ♪ なんという本ですか?読みたいです!ブログのお陰で読みたい本、聴きたい曲増えて大変です(笑) 真面目に今年は教わったのいろいろ勉強?します♪


Blue1981
2006/01/07 17:44

Rainbowさん 擦り切れるほど…。でもそういう人はたくさんいそうだなぁ(笑 今、中島みゆきのインタヴューをまとめた本を読んでいるんです。私にとっては彼女のインタヴューは珍しいので、凄く興味深く読んでいます。アルバム制作やコンサート・ツアーの背景など、今までまったく知らなかったですから。


Rainbow
2006/01/07 2:23

(http://ameblo.jp/rainbowgraf/)
擦り切れるほど聴きました(笑) このアルバムではないけれど、 ♪うらんでいられるうちはいいわ忘れられたら生きてはいけない って曲も好きでしたねぇ。 このアルバムの中では泣きたい夜にが一番好きだった。今聴いても充分共感します。 例のライブカセット最後の曲が何だったか近いうち聴きなおしてみますね。


Blue1981
2006/01/07 1:25

nobuさん この曲を何の先入観も無しで聴いてビックリしない人は皆無でしょうね。でも、例の泣くヴォーカルは「化粧」のほうが上かなと思います。 ただいま「みんな去ってしまった」を聴いています。最近はみゆき三昧です。深夜のBGMには最高ですしね(笑


nobu
2006/01/07 0:52

これ、私も最初きいた時はビックリしました。しかも、夜寝る前、もう電気も消して真っ暗な中で聴いたもので・・。インパクト大大です。が、このアルバム、結構はまりましたよ^^ あの、泣きながら歌うのにも。 化粧」は"流れるな~な~みだ~・・"ですね。
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音楽同好会(名前検討中 中島みゆきを語る会

うらみまーす うらみまーす 怖いです。
中島みゆき さんの歌好きです。

Re: 音楽同好会(名前検討中 中島みゆきを語る会さん

> うらみまーす うらみまーす 怖いです。

はい、怖い曲ですね。
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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