エレックレコードの時代/門谷憲二+エレックレコード編著

かつて音楽を動かした若者たちの物語
『エレックレコードの時代』
-門谷憲二+エレックレコード編著-
~今からおおよそ30年前 キラ星のごとく輝きはじめた吉田拓郎や泉谷しげる、
古井戸をはじめとする音楽に魅入られた若者とそんな彼等を支えた若者達に何が起こったのか?
エレックレコードとは何だったのか?
音楽に身を捧げた筆者の実体験にもとづくエピソード満載!渾身の一作~

以上、エレックレコードのホームページ、トピックスから引用。

70年代の初めにブームを巻き起こした小さなレコード会社「エレック」。
吉田拓郎、泉谷しげる、古井戸等が所属し、「唄の市」運動により一大ブームを起こす。
そんなエレック全盛期の様子を、当時実体験していた著者が書くドキュメント本だ。

本編の本の他、76年当時の目録の完全復刻版と、放送禁止曲を4曲収録したCD付きだ。

CDも良いが、やはりレコード総合目録が資料として貴重。
ここに掲載されているレコードを全て所有している究極のエレック・コレクター。
そういう人は存在するのだろうか。

著者の門谷氏は、当時から作詞家として活動をしているから、
エレックの所属ミュージシャン達に対しては、同じような目線で接することができたのだろう。
第三者でなく、実際にその中にいた人の書く本である。昨夜は一気読みしてしまった。

本編はとにかく読み応えのあるエピソードが満載だ。
僕のようなファンは、やはり古井戸を中心とした話に自然と引き込まれてしまう。
第2章「青い森」での出会い…と題された章の冒頭はうなるしか無い。
古井戸とRCサクセションとの出会い。
RCの演奏に感動した加奈崎芳太郎が何度も語りかけても、
当時の清志郎は相手にしなかったという。
「あいつらはビートルズ以外の全世界のバンドを全否定していた」との加奈崎発言は興味深い。

チャボのこんな話も載っている。

  仲井戸麗市は天才だが、ときとして天才は社会から逸脱し、失調する
  加奈崎と一緒の部屋であろうとも、風呂にも入らず着替えもせず、
  酒を片手にギターを引き続ける
  加奈崎が寝てもおかまい無しに引き続ける
  そのうち自分も気絶するが、朝起きるとギターを抱えたままなので、
  起きると同時にそのまま弾き始める。これがツアー中、毎日続く…

門谷氏と泉谷しげるとの話(これがなかなかいいのだ)が軸になり、
その周りで起こっている状況がリアルに描かれている。
単なるノスタルジー本では無い。
ただし、著者もあとがきで「書きたくなかった」と書いている倒産の件。
読者はいちばん知りたいところかもしれないが、書かれていないのは成功だったと思う。

僕はエレック所属のアーティストは泉谷と古井戸くらいしか聴かなかった。
もちろんリアル・タイムでは無く後追いである。
レコードを中古で探すようになったのも、ずいぶん経ってからだ。
そういえば、従姉妹がケメ(佐藤公彦)のファンだったのを憶えているが、僕は興味無かった。

久々に読んで熱くなる本であった。


門谷 憲二, エレックレコード / アクセスパブリッシング(2006/09)
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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