中島みゆき 縁会2012~3 東京国際フォーラム 2012.11.15

中盤のMCで、コンサート・ツアーで演奏する曲を決めるためには、
前回と前々回のセット・リストを引っ張り出し、
そこで演奏した曲を外すことから考える…のようなことを話していた。

前回も前々回のツアーも僕は観たのだけれど、思い出してみると、
演奏曲から外さないでほしい曲がたくさんある。
外しちゃダメだろうと思う曲もたくさんある。
でも、それらを外してもこんなセット・リストを組めるのだ中島みゆきは。

彼女は " 長年やっていると(曲が)いっぱいあるからね " と笑っていた。
それは謙遜めいた感じではあったが、僕には自信に聞こえた。
デビューからまったく立ち止まらずに音楽活動を続けてきた人である。
1枚のアルバムを10曲収録として計算したとして、
今年の新譜で39枚のオリジナル・アルバムだし、シングルもあるし、
夜会だけで発表されている曲もあるし…で、軽く400曲はこえるだろうな。
とんでもない曲数だ。

あらためて同じような人を探してみたのだけれど、
僕はポール・マッカートニーくらいしか思いつかなかった。

CIMG2999.jpg

1階3列目。
こんな席で観ることができるなんてラッキーだったし、
もちろん肉眼で彼女の表情までしっかりと確認できたのだけれど、
途中でよく観えなくなってしまう瞬間が何度もあった。
感動するなというのは難しい。
そんなライヴだった。

CIMG3000.jpg

ライヴは2部構成。
ステージ・セットは凝っていたけれど、演出はそうでは無い。
それどころか、1部とアンコールのラストでは、
感動的な曲の余韻に浸る暇もなく緞帳が無情にもおりてしまう(笑)。
その点だけを抜かせば、本当に素敵なコンサートだった。
つい僕はライヴと書いてしまうが、彼女のステージは、
そのタイトル通りコンサートと書くほうが似合う。

以前もここに書いたけれど、ヘヴィ級クラスの曲が惜しげもなく歌われていく。
だいたいオープニングからいきなりそんなナンバーなのである。
ファンが個人的な編集盤を作るときに、この曲を1曲目に持ってくる人は、
決して少なくないんじゃないかな…と僕は思うような曲なんだけれど、
そんな曲を本人がライヴ…いやコンサートの1曲目に持ってくるのである。
これは強力だろう。

コンサートは「空と君のあいだに」で始まった。
実はあのイントロの前にプロローグ的な演奏があり、
彼女が登場する前に何の曲かわかってしまったのだが、
それを差し引いてもオープニングはカッコよかった。
その後に「あした」と「最後の女神」と続く。
もう、いきなりクライマックスのようなものである。
こんな感じでラストまで行ったのである。

印象的だったのは、今回のタイトルである縁会にちなんだ曲のメドレー。
「縁」と「愛だけを残せ」。
この2曲の繋ぎ目はゾクッとした。

1部の最後に歌われたのは「風の笛」。
新作の中ではいちばん聴きたかった曲なので嬉しかったのだが、
聴いているあいだは終始感動しっぱなしで、あまりよく覚えてない…。

2部は「3分後に捨ててもいい」をインストでかました後、
いきなり「真直な線」である。2ndアルバムである。
イントロではわからなかったのだが、
歌いだされた瞬間、小さくおおっ!と叫んでしまった。
続いて最新作から「常夜灯」と、
何と「悲しいことはいつもある」。1stアルバムである。
このパートはしっとりとした大人の世界といったブルース・テイストで聴きものだ。
それにしても2012年の最新作のタイトル・ナンバーと、
1976年の2nd、1stアルバムの曲が並んで歌われたのだが、まったく違和感がない。
凄いな。

「地上の星」は紅白歌合戦を彷彿させる演奏・演出だった。
思えば僕が中島みゆきに再びはまったのも、あの紅白がきっかけだったんだよなぁ。

2部の終盤は何と言ったらよいのか…とにかく凄い展開だった。
前回も歌ったが今回も歌いたかった…といって「時代」から「倒木の敗者復活戦」へ。
今回の目玉になるであろう「世情」から本編ラストの「月はそこにいる」へ。
この辺りは視界がぼやけてよく観えなかった。
せっかくのこんないい席だったのになんてこった…。

アンコールの1曲目で「恩知らず」が歌われた。
ここまでこの曲の存在を忘れていたほど、僕にとっての本編は強力だった。
続く「パラダイス・カフェ」の何というロック的なカッコよさ。
タンバリンを手にする中島みゆきは決まってた。
今ツアーのラストに選ばれたのは「ヘッドライト・テールライト」。
コンサートはこの曲で穏やかに、そして感動的に終わる。

こうして主な曲だけを並べて記してみただけでも、
あの夜のシーンがすべて思い出せる。
細かい感情やココロの動きを書いておきたいのだが、
うまく書くことができないというライヴだった。
でも、それでもいいと思っている。

僕にとっての中島みゆきの曲は、
個人的な思い出に結びついていることがほとんどない。
70年代から好きで聴いているけれど、そういう意味での思い入れは少ない。
でも、今の僕には彼女の曲が様々なシーンで鳴っている。
10年後、20年後に中島みゆきを聴いてみたいな。
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blueさん、ライブ、いや、コンサートレポありがとうございます。
その曲で始まったのですか! たとえ、先にわかってしまっても あのイントロの最初の音が鳴ったとたん 涙でしょうな。 そして、あの曲で終わるんですね。 で、その間に あれもこれも…
行きたかったなぁ。
仕方ない、来年だ。
とは思ったものの、やはり今の中島みゆきは、今。
ですもんね。

逃した魚、いや、逃した縁は大きいな… (´・_・`)

Re: kenboさん

> その曲で始まったのですか!
> たとえ、先にわかってしまっても あのイントロの最初の音が鳴ったとたん 涙でしょうな。

そうなんです。でも、いきなりカウントからあのイントロだったら、
1曲目からステージが見えなくなっていたと思います(笑)。

> そして、あの曲で終わるんですね。 で、その間に あれもこれも…

とにかく凄い曲ばかりなんですよ。
「化粧」や「泣きたい夜に」も演りました。

> とは思ったものの、やはり今の中島みゆきは、今。
> ですもんね。

話題の「世情」ですが、
懐かしい曲というよりも、彼女は今の歌として歌いました。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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