山下達郎 Performance 2011-2012 神奈川県民ホール 2012.4.1.

開演前の客席がひとつひとつ埋まっていくと、
神奈川県民ホール内に期待の気が満ちていく。
こんな当たり前のことでも、
その場でハッキリ体感できることはそうあることではない。
理由は、僕が山下達郎のライヴ初体験ということだけではないと思う。
この開演前の雰囲気だけで、良いライヴになる予感はあった。

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結果から言えば、感動した。
楽しかった。
コンサートに行って生演奏で音楽を聴くということ。
ライヴを観て身体で音楽を感じるということ。
それはこういうことだったよなぁ…とあらためて思った。

音楽は音を楽しむと書く。
もちろん " 楽しむ " というのは、単に言葉の意味そのものだけではない。
あの場にいたひとりひとりに喜怒哀楽があり、現在過去未来があるわけだが、
そのひとりひとりの様々なカタチがひとつの楽しさになる。
更にそのひとつひとつが集まって、大きなひとつの楽しさになっていく。
これがライヴを観るということであり、音楽の楽しさだと思う。

山下達郎の圧倒的な歌唱とギター。
バック・バンドの素晴らしいサポート。
ステージ・セットと照明、音響。
そしてステージから達郎に弄られながらも、
ホールをライヴ・ハウス化させた洒落が通じるお客さんたち(笑)。
すべてが音楽だった。
僕にはそんなライヴだった。

さて、こんな風に思う人はいないだろうが、
実は、僕には山下達郎とブルース・スプリングスティーンが重なった。
その理由は、まず単純に使用ギターだ。
背負ったテレキャスターはもちろん飾りではなく、
完全に達郎のギターが演奏を引っ張っていた。
これは僕が初めてスプリングスティーンのライヴでも感じたことである。
もちろん二人ともギターを弾いて歌うことは認識していたが、
それは僕の想像以上だったということだ。
きっと達郎ファンにはまったく不思議ではないのだろうが、
初めての僕には意外で、驚き、感動したことだった。
イントロやバッキングでのカッティングはキレていた。
そして興奮の佐橋佳幸とのソロ・バトルは、
達郎を聴かないロック・ファンでも納得させるのではないか。
本当にカッコよかった。

もうひとつの理由。
曲の中にいくつか別の曲のフレーズ…有名なものが多い…が、
アドリヴ的に歌いこまれるというアレンジがあった。
その歌いこまれた曲のひとつが、
スプリングスティーンがレパートリーにしている曲だったからだ。
その曲を知っている人ならば、きっとグッときたんじゃないかなぁ。
このパートはとても感動的だった。

中盤で今ツアーの核となっていると思われる曲が演奏される。
曲の途中でブレイクし、客席に向けてメッセージが語られた。
3時間40分強の中で、唯一ここだけが異質だった。
でも、これは絶対にこのツアーに、このライヴに必要なパートなのだろう。

今、普段の僕が感じて思っていること。
それはきっと言葉や文字にすればとても簡単なことになる。
そして、おそらく誰にでも簡単に言えることである。
でも、その簡単なことが、今の僕には重要で大切なことでもある。

山下達郎からのメッセージは、僕の思うそれと同じように聞こえた。
説得力がありすぎる音楽を背に語られたそのメッセージを聞けたことは、
この日のライヴに来て良かったと思えるもののひとつだった。

何故、音楽なんだろう。
ずっと自問自答しているけれど、
答えは、実は自分の中では出ているように思う。
それをうまく言葉や文字にできないだけという気がしている。
だからこそ、まだモヤモヤしているのだけれど、
いくつかのライヴとCDのおかげで、
そのモヤモヤは少しずつはれてきている。

この日、横浜で、また少し僕の中で晴れ間が見えた。
ありがとう。
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No title

ツィッターの方でも言いましたが、俺も来週の水曜に福島公演で
初めてこの人のライヴを観ます。
数年前から少しづつ聴き始めて、いいな、ロックだな、と思い
昨年の『Ray of Hope』が決定打になりました。

この記事読んでたら、俺も自分が期待してるものが
観れそうな気がしてきました。

スプリングスティーンとの共通性は
双方ともアメリカンポップスで育ってきたというのが大きい気がします。
明るいけでどこか切ないメロディーと切実なメッセージ。

Re: LA MOSCAさん

> ツィッターの方でも言いましたが、俺も来週の水曜に福島公演で
> 初めてこの人のライヴを観ます。
> 数年前から少しづつ聴き始めて、いいな、ロックだな、と思い
> 昨年の『Ray of Hope』が決定打になりました。

昔から一度は行ってみたいと思いつつ、一歩を踏み出せず、機会もなく…。
結局は今年、2012年が初体験となってしまいました。
でも、今、それは必然だったように思っています。
きっと2012年に、山下達郎をここで観ることになっていたんだろうなと。

> この記事読んでたら、俺も自分が期待してるものが
> 観れそうな気がしてきました。

LA MOSCAさんが期待していることと私のそれとは違うと思いますが、
ロックということだけは共通な気がします。
中盤のメッセージ・パート以外は、100%音楽に溢れたライヴだと感じました。
それが素晴らしいと思ったし、感動したいちばんの理由かもしれません。

> スプリングスティーンとの共通性

これは私らしい飛躍した感想です(笑)。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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