中島みゆき 夜会 VOL.14「24時着 00時発」 シアターBRAVA! 2006.5.8.

中島みゆきのライヴを観たいと思い続けながらも、いまだにその願いは叶っていない。
そんなところにいきなり「夜会」のチケットがとれてしまったわけである。
当初は心から喜んでいたのだが、実際に当日になるとそれは一変した。
僕はどうすればいいのだろうか…?

パンフには彼女から「夜会」についてのコメントが載っていた。

  「夜会」って何?
  コンサートツアーのようすとも違うし、演劇とも限らないし、
  ミュージカルというイメージでもないような…
  14回目を迎える2006年、
  最近の私は「つまり、ヘンなコンサートです」と説明することにしています。

うーむ…。僕はどうすればいいのだろうか…?
もちろん観賞の方法なんて人それぞれだし、まったくの自由であろう。
でも、どこに視点を置けばいいのかもまったくわからないのだ…。

会場に近づくにつれ、気分は盛り上がるというよりも、極度に緊張してきた。
お前は何をそんなに気負っているんだ…とか、
お前は何でそんなに緊張しているんだ…とか、
そう思う人がほとんどだと思うが、
僕が長年思い続けてきた人に、やっとやっと会えるようなもの…なのだ。
特別な日…なのだ(笑)。

しかも、一方的ではあるがその人のことは良く知っているのに、
どんな姿で現れるのかがわからないのだ。

CIMG3289.jpg CIMG3287.jpg

会場に入る。
暗いステージには、テーブルとイス。テーブルにはミシンが乗っている。
左側の壁に沿って階段が設置されている。それだけだ。
しかし、何ともイメージを喚起する風景。
客の年齢層は高い。親子連れと思われる姿もちらほら。
でも、主要な客層では、僕くらいがいちばん下の年齢といった印象だ。
普通のコンサートの開演前に流されているBGMも無い。

開演予定時間ピッタリに始まった。ついに「夜会」の初体験。

ところで「夜会」vol.6までは新曲と旧曲が絡み合って進行していったのだが、
vol.7からは「夜会」用に書き下ろしされた曲だけで構成されるようになったのである。
新旧のナンバーでの構成であれば、
知っている曲によりストーリーの把握にも参考になるのだろうが、
新曲ばかりでは、当たり前だがそれは困難である…ことが予想された。

簡単なあらすじは把握していた。
また、Rainbowさんのアドバイスである「銀河鉄道の夜」も再読していった。
しかし、このあらすじと銀河鉄道の夜だけでは、やはりとても難しいものであった。

こうなったら全体を線で追うよりも、点でもいいからキャッチしていこう…というモードにした。
中島みゆきに対しても、シンガー、またはアクトレスという見方に拘らず、
その場その場で印象に残る姿を焼き付けよう…ということにした。
よって今回は「『夜会』を体験しただけ」というレヴェルなレポ…というか感想になってしまう。

ステージのセットはシンプルだけれどとても良かった。
特に夜空。見事に星空を表現していたのは美しかった。

さて、オープニング。その星空に機関車の走る音が被さる…。
こちらから見てステージの右手から、異様な恰好をした中島みゆき登場。
息を呑む。

中島みゆき演じるアカリという女性。
そのアカリの本体と影。この二人がミラージュ・ホテルという幻想の世界で繰り広げるドラマ。
そしてアカリの現在の人生と、もうひとつの人生…?
やはりストーリーは難解だ。

細かくは四部に分かれているが、大きくは二部構成。
第一部が終わると20分の休憩があったのだが、
僕はノドがカラカラになっていて、ロビーでドリンクを頼んだ。
ここまでで、既に気持ち的には良い意味でグッタリである。

全体的にヘヴィな雰囲気で進むのだが、
だからこそ終盤に突如繰り広げられるダンスが華やかで凄かった。
中島みゆき、こんなことまでやるんだぁ…。

バッチリな双眼鏡を持って行ったから、
ステージ上での動きや表情もすべて観ることができた。
やはり計算されているんだろうな…。
アドリヴで演じられる箇所はあったのだろうか…?

さて、音楽的な面。
シンガーとしては、ある時期からそのヴォーカルの迫力はもちろん、
いくつかの声色を操る。
声と歌だけで強力な説得力を持つ彼女である。
素晴らしいヴォーカリストだ。
それを実際に生で体験できたわけだから、悪いはずが無い。
ただ、今回と比べるものが無いわけで、
その意味ではこの日の調子がどうだったのかはわからないのだが。

知っている曲はほとんど無かったのだが、
白眉はやはり何の前触れもなしに突然歌われた「二隻の舟」。
本当に身体が感動で震えた。
歌われたといっても、もちろんすべてではなく曲の一部であり、
長さで言えば三十小節ばかりの短さである。
しかしとんでもない曲である。これを死ぬまでにフルコーラスで聴いてみたい。

どうもとっちらかった感想…レポになったが、とにかく「夜会」を体験できた。
「言葉の実験劇場」と銘打っていたが、僕が感じたのは「言葉」よりも「歌」であった。
手が届くのはみゆきの「言葉」ではなく、「歌」である。

しかし、僕にはまだ手が届きそうだが、届いていない。
みゆきの歌は、僕の手のもう少し先にある。

     **********

翌日、午前中に大阪から京都へ移動した。
ホテルへチェックインする前に時間があったので、お茶でもしようと入ったお店。
そこで置かれていた朝刊を何となく見て驚いた。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の一場面がコラムに書かれていたのである。
沈没した客船タイタニック号の犠牲者三人が、銀河鉄道の旅人として描かれる場面だ。

CIMG3296.jpg CIMG3297.jpg

コラムはタイタニックの生存者が亡くなったという内容であった。
「夜会」とはまったく関係が無い。
しかし、こういう偶然はきっと何かしらの意味があるのだと僕は思っている。
それが僕にどのような影響を及ぼすのか、
それとも何も関係が無いのか等を調べるつもりは無い。
ただ、何かの意味はあるのだと思う。


※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。

Blue1981
2006/06/20 0:23

アルバムさん

コメントありがとうございます。

佐野元春も大好きですけれど、ブログでは一度だけ「アンジェリーナ」のシングル盤を記事にしただけかなぁ。

夜会のチケットが取れたのは運が良かっただけです。ライヴは私も未体験ですよ。


アルバム
2006/06/18 21:29

(http://albumsweet.spaces.msn.com/)
佐野さんで検索してきましたが、中島みゆきさんも好きなのでここにコメントします。僕なんかまだコンサートに行けてないです・・・とても羨ましい


Blue1981
2006/05/11 0:42

(http://spaces.msn.com/blue1981/)
nobuさん

>すごい体験だった
えーとですね…。たぶん凄いんだと思います(笑
でも、今まで観たことがないライヴだったので、ハッキリと「○○だった」と言えないのです。感動したのは間違いないのですけれど…。
中身は違いますが、先日のチャボのライヴで受けた感じと似ているかもしれません。

>やっぱり私も一度は体験しなくては
そうですよ。次回はRainbowさん共々ご一緒したいものですね。


Blue1981
2006/05/11 0:36

Rainbowさん

難しかったですね。事前に何の情報も無しに観たら、本当に理解不可能かもしれません。ただ、「夜会」は必ず映像作品になって後から発表されますよね?それを観ると、やはり理解できるのでしょうか?

「銀河鉄道の夜」のアドバイスもありがとうございました。おかげで京都で偶然の不思議を体験することができました。

そういえば、Rainbowさんが観たときは三代目魚武濱田成夫がキャスティングされていたんですよね?今回の再演ヴァージョンとはいったいどのくらい違っているのか気になりますね。

>二隻の舟、全曲を生で。聴きたいですねえ。
これは是非、叶えたい夢です。あの場で聴いた時、本当に身体が震えましたよ。




nobu
2006/05/10 23:37

わあ。ついに行ってこられたのですね!
すごい体験だったようですねえ。
やっぱり私も一度は体験しなくては!


Rainbow
2006/05/10 22:50

(http://ameblo.jp/rainbowgraf/)
おかえりなさい。
そろそろかなぁと見にきました(笑)

思い返しても難解で、もう一度観たいと思いました。


二隻の舟、全曲を生で。聴きたいですねえ。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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