DIAMOND LANE Unreleased 1990-2010 unplugged / 仲井戸CHABO麗市 -2011-

10/9発売のこのDVDが届いたのは、ONE NITE BLUES 61の5DAYSが始まる前日。
もちろん平日であり、翌日は仕事があったのだけれど、
僕の場合は " 観ない " という選択は無いので、3枚すべて観た。

もちろん翌日はほとんど寝ていない状態で仕事に行った。
昼間は何とか乗り切ったが、
実はライヴ会場へ向かうときから始まる前がいちばんフラフラ状態…。
さすがに辛かったが、初日が泉谷との共演での爆発ライヴだったことが幸いした。
あのライヴでは、一気にだるさが吹っ飛んだ。

入手から時間が経っているので、もう何度も観かえしているが、
収録されているそれぞれのライヴのシーンを観るたびに、
その場にいた自分が感じたことが一瞬にしてよみがえる。
あぁ、そうだったなぁ…とハッキリと目に浮かぶ。
更に、その場にいた自分が感じられなかったことを感じることができる。
あぁ、こうだったのか…とハッキリ目にすることができるのは嬉しい。

仲井戸麗市は、自分の生活にいちばん密接に関わっている音楽だ。
よって、映像でチャボの20年を振り返る作品であるが、
それを観ている自分の過去をも一緒に振り返る作品でもある。
この20年で自分の何が変わり、何が変わらなかったか。
チャボの音楽から何を感じたか、何を受け取ったか。
こんなことを思わせてもらえる作品は、そう出会えるものではない。
その意味でも 『DIAMOND LANE』 は素晴らしい作品である。


●Disc1 GO!!60

Disc1…。もうこれは全編を通して観るだけで良い。
2010年 GO!!60 のファイナル公演が、映像作品としてやっと発表された。
1日でも GO!!60 のライヴに足を運んだファンならば感慨深いだろうし、
観ることができなかったファンには待望だったと思う。
あいだに今のチャボのインタヴューが挟まる編集になっており、
ハッキリとライヴから1年が経過した2011年の作品になっているのは良かった。
これにより、時間が経過したことによる個人的モヤモヤはかなり薄れた。
bridge誌でのインタヴューでチャボは「これは絶対1枚目にしてと力説した」と発言している。
また渋谷さんも「2枚目と3枚目が1枚目のメイキング」という指摘をしていて、
チャボもそれに共感している。もちろんこれはこれで僕も理解している。
ただ、僕にとっては、これはあくまでも、この3枚組の作品ということが前提の話だ。

GO!!60 は特別だった。
チャボにとってもファンにとっても、そして早川さんにとっても。
だからこそ、それだけ重要なものであったからこそ、
やはり GO!!60 は単独作品として発表されるべきであったと僕自身は今でも思う。
特にツアーのドキュメント映像が 『OK! Come On CHABO!!!』 に特典として収録されたことは、
そのDVDが発表された当時以上に今は解せない気持ちだ。
前述したbridge誌でチャボが「1枚目が付録になっては不本意」と話しているが、
ツアーのドキュメント映像は、まさにこの付録扱いになっているのである。
この件についてはどう思っているのだろうか。

こうして GO!!60 が分断され、別々の作品に収録されてしまった今、
あのときに感じた違和感は倍増しているが、もうどうなることでもない。
ただ、絶対にあの全国を廻ってきた映像があってこそのファイナル…という編集の作品にすべきだった。
僕はそうして欲しかった。これだけは言っておきたい。

 2010年10月9日 [GO!!60] at SHIBUYA-AX with 早川岳晴
 M01. BORN IN 新宿
 M02. GIBSON(CHABO'S BLUES)
 M03. BLUE MOON
 M04. ホーボーヘ
 M05. アメリカンフットボール2010
 M06. HEAVEN
 M07. BGM
 M08. エソロジー/読書する男
 M09. LULLABY
 M10. 毎日がブランニューデイ
 M11. 激しい雨~君が僕を知ってる
 M12. 夏の口笛
 M13. MY R&R
 M14. ティーンエイジャー
 M15. 雨あがりの夜空に
 M16. ガルシアの風
 M17. ホーボーズ・ララバイ


●Disc2 One Voice

ひさこさんとのふたり会の映像からは、あの日の会場の緊張感が伝わる。
こうして作品になると和らいでいるけれど、僕の身体とアタマは思い出す。
あの雰囲気は実際に会場にいた人じゃないとわからないだろう。
それにしても、曲の演奏中にもかかわらず、
映し出される写真についてチャボがコメントをしながら進めていくというライヴは、
考えてみればとても珍しい。そんなことからも、とても貴重なものだろう。
そして何といっても二人のダンスが収録されたのは嬉しい(笑)。
ところで、チャボはひさこさんの足、踏んでる?

 2004年3月13日 with おおくぼひさこ ふたり会[MR.&MRS.]at 鎌倉芸術館小ホール
 ・Sunny-Side Up より
 ・Eclipse より
 ・Angel より
 ・Last summer より <instrumental>
 ・らびん・すぷーんふる
 ・幻想の旅人の唄
 ・真夜中を突っ走れ!(Drive On)
 ・夏の色調

ティアラこうとうでのTHE Duetは何と素晴らしい企画だったのだろう。
こうしてあらためて観ると単なる異種格闘技的な共演ではなく、
そこには新しい音楽が生まれているように思う。
共演者の三人三様の魅力があるのはもちろん、それを引き出し、受け止め、消化し、
魅力的な音楽として出してくれたチャボが素晴らしい。
集大成となったSHIBUYA-AXでのバンド編成も聴きものだ。
ここで提示された音楽がライヴだけというのは本当にもったいない。
そしてファンの贔屓目かもしれないが、やはり新谷祥子との共演は凄い。
照明が逆光でシルエットになる映像も実にカッコイイ!
来月、11月の共演も今から本当に楽しみである。

 2005年5月10日 with 翠川敬基[THE Duet]at ティアラこうとう 小ホール
 ・BLUE MOON
 ・びしょぬれワルツ
 ・セントルイス ブルース
 ・真夜中を突っ走れ!(Drive On)

 2005年7月6日 with 駒沢裕城[THE Duet]at ティアラこうとう 小ホール
 ・風景
 ・ホーボーへ
 ・熊野神社を通って

 2005年9月7日 with 新谷祥子[THE Duet]at ティアラこうとう 小ホール
 ・LIFE
 ・エチュード 練習曲 <instrumental>
 ・糧

 2005年10月8日 CHABO GO! GO![THE Duet]at SHIBUYA-AX
 ・Chabo 55
 ・アメリカンフットボール '93
 ・だんだんわかった with 翠川敬基
 ・うれしい予感 with 駒沢裕城
 ・Voltage with 新谷祥子

1年にわたる南青山MANDALAでのMonthly CHABOは、
アルバム 『Poetory』 のレコ発ライヴでスタートし、「祈り」という曲で終わった。
ダイジェストではあるが、こうして振り返ってみると、とても感動的である。
そしてこのライヴは、やはり毎月歌われたカヴァーにふれないわけにはいかない。
その歌詞が病床の清志郎へ向けたものということは、
余程の鈍感な人であっても感じていたはずだ。
もちろんそんなことは一言もチャボは話さなかったけれど。
Monthly CHABOのラストは、あの日から1ヵ月後の2009年6月だった。
最後の共演者が梅津和時だったという偶然。これはもう何といったらよいのか…。
演奏後の拍手が鳴り止まなかった「スローバラード」は忘れられない。

 2008年6月10日 Monthly CHABO vol.1 with たつのすけ at 南青山MANDALA
 ・スケッチN.Y'98
 ・遠い叫び
 ・平和ブルース

 2008年7月11日 Monthly CHABO vol.2 「と・も・だ・ち」with 早川岳晴 at 南青山MANDALA
 ・Whisky Romance
 ・ジャングル
 ・夏だエレキだ <instrumental>

 2008年8月10日 Monthly CHABO vol.3 「SUMMER IN THE CITY」
 with 片山広明+たつのすけ at 南青山MANDALA
 ・カビ
 ・セルフポートレイト
 ・ハイウエイのお月様
 ・打破

 2008年9月10日 Monthly CHABO vol.4 「9月の素描」with 新谷祥子 at 南青山MANDALA
 ・ホームタウン

 2008年11月12日 Monthly CHABO vol.5 「Late Summer」with 駒沢裕城 at 南青山MANDALA
 ・会いたかった人

 2008年12月10日 Monthly CHABO vol.6 「Two Of Us」with Dr.kyOn at 南青山MANDALA
 ・テニス
 ・Merry X'mas Baby
 ・はぐれた遠い子供達へ
 ・インターミッション~働き蜂 <instrumental>
 ・何とかなれ
 ・いつか笑える日

 2009年2月15日 Monthly CHABO vol.8 「太陽のあたる場所」with 翠川敬基 at 南青山MANDALA
 ・DATE SONG with 早川岳晴
 ・散歩

 2009年4月13日 Monthly CHABO vol.10 「You've got a friend.」
 with 村上ポンタ秀一 at 南青山MANDALA
 ・向日葵10.9
 ・ひなまつり
 ・さまざまな自由
 ・ヒッピー・ヒッピー・シェイク
 ・DREAMS TO REMEMBER

 2009年6月13日 Monthly CHABO vol.12 「南青山夜会」
 with 梅津和時+たつのすけ at 南青山MANDALA
 ・キモちE
 ・いい事ばかりはありゃしない
 ・スローバラード
 ・祈り


●Disc3 Gold Rush

2ndソロ・アルバム 『絵』 を引っさげてのツアーは、
僕が観たチャボのライヴの中でも、間違いなく特別なもののひとつだ。
その映像が収録されると事前に発表された。
しかも、忌野清志郎と浅川マキが飛び入りしたシーンだという。
いてもたってもいられないとはこのことだ。
期待しきれないほどの期待を持っていたが、同時に不安でもあった。
なんてったって20年前のことだ。
かすかに記憶に残っている映像と違っていたら…。
わずかに覚えている演奏とは違っていたら…。
まったく杞憂だった。
それどころか、あらためて第一期仲井戸麗市バンドの素晴らしさに震えた。
今では考えられないが、当時の「いい事ばかりはありゃしない」のギター・ソロは、
チャボではなく春日博文が弾いていたのである。
ストラト。そのサウンドもフレーズも実にいい!
そして僕が唸ってしまうのは、ここに映し出されるチャボと清志郎、リンコとコーちゃん。
まだ1990年だ。そう、この4人はRCサクセションなのである。

マキさん飛び入りは、もうこれは凄いの一言。
完全にぶっつけ本番の、まさにタイトルどおりのハプニングだ。
それにしてもマキさんの歌は完全なアドリブなのだろうか。
今回じっくり聴いて判明したが、「愛さないの愛せないの」というフレーズがあった。
これはマキさんの歌詞のひとつである。そのうちマキさんの歌詞をチェックしてみよう。
とにかく日本の音楽史上としても、貴重な記録だと思う。

その後に続く歴代チャボ・バンドもいい。
個人的にはティアラこうとうの生々しく迫力がある映像が見応え抜群だった。

その時までのチャボの活動を大きく4つにわけて展開した2006年のmy way、SHIBUYA-AX。
ここにも収録され観ることができるが、
RCサクセション時代の映像を見つめているチャボのシルエットが印象的だった。

2009.5.22。
オープニングのMCが、ほぼ全編収録されているのには驚いた。
今こうして部屋で観ていても、とても辛く悲しい。
でも、チャボが作品として残したのである。
僕は…ファンは観なければいけない。例え泣きながらになったとしても。

 1990年3月13日 STILL ALIVE & WELL at 渋谷公会堂
 ・いい事ばかりはありゃしない with 忌野清志郎
 ・ハプニング with 浅川マキ

 1993年2月28日 Heart of Soul at 渋谷公会堂
 ・エピローグ'93

 1997年2月24日 対決~復讐するは我にあり at 渋谷公会堂
 ・ムーンライト・ドライブ

 2006年2月17日 Tiara Rock Fes. “WORDS” at ティアラこうとう 大ホール
 ・プリテンダー
 ・花園神社
 ・悲しみをぶっとばせ!

 2006年10月9日 my way at SHIBUYA-AX
 ・大切な手紙
 ・四季の詩
 ・GLORY DAY
 ・夏の色調
 ・打破
 ・太陽に歌って(戸山ハイツ)
 ・久遠

 2008年10月12日 野郎共の競宴!!! at SHIBUYA-AX
 ・早く帰りたい PARTⅡ

 2008年10月16日 観る・聴く・読む at 世田谷パブリックシアター
 ・Poetry <instrumental>
 ・猫の時間
 ・朗読
 ・9月の素描
 ・風樹

 2009年5月22日 Monthly CHABO vol.11 「COVER Night!!」 at 南青山MANDALA
 ・君が僕を知ってる
 ・いい事ばかりはありゃしない

 2008年10月16日 観る・聴く・読む at 世田谷パブリックシアター
 ・Feel Like Going Home

     **********

発売前は、これだけのボリュームなのに、3枚のDVDじゃ足りないだろうと感じていた。
そして発売後の今、やはりDVD3枚では、全然足りないと思っている。
だって、まだまだ素材はあるのである。

麗蘭を別にしても、「だんだんわかった」の発売記念ポエトリーリーディング&LIVE。
一連の「密室」。
HEART of SOUL BANDの「SOUL X'mas」。
SWEET HOME SHINJUKU。
チャボ・バンドの野音。
ふたり会。

僕が思いつくだけで、これだけ挙がる。
林さんには是非、PART2の制作をお願いしたい。そして期待したい。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

「DIAMOND LANE」を観て

チャボのこと、清志郎のこと、RCのこと、そして何より自分のことを考えさせられています。

Disc1は、あの、わたしたちが息をつめるように追いかけたGO!!60ツアーとは別物の、「仲井戸麗市の還暦を記念する作品」という印象でした。もちろんいい悪いではなく、どちらも素晴らしいものです。

Disc2・3は、これほどの量なのでフル収録ではないだろうとなると、その編集がどうなるのだろうかと思っていましたが、本当に心のこもったものでした。
2009年6月の南青山夜会。「スローバラード」、鳴りやまぬ拍手、後ろにさがって涙をふく梅津さん(映像でははっきりしないけれど)、「祈り」。黙って寄り添うカメラはすごいです。
梅津さんへの愛情と感謝を込めたチャボのMCや、「ガルシアの風」でのチャボの震えてよどむ声に胸を引き裂かれそうだったことが、ありありとよみがえりました。

DVD、楽しんでます。

こんにちは。

おおくぼさんとのふたり会、すごく素敵ですねー。
すごくいいです。観たかったです。。
鎌倉芸術館小ホールという場所、
甥が小さいときにバイオリンの発表会で何度か行った所で
そこにチャボが来ていたとは…まったく知らなかったんです。
ちょっと意外な感じがしました。キレイなホールだったけど。。
何となくクラシック音楽のイメージを持ってた場所なので。

おおくぼさんの足先を、確かにチャボは踏んでると思います(笑)。
何となくぎこちない感じもかわいくて、好きだな~おおくぼさん。

THE Duet、いいですねー。
新谷さんはすごいですね。かっこいー!
私はBlueさんのブログ読んで知っていただけでして、
動く新谷さんをこのDVDで初めて観ましたが、
もっともっと有名になっていい方だと思いました。。
(私がよく知らないだけでしたらスミマセン)

Re: 夢風さん

> Disc1は、あの、わたしたちが息をつめるように追いかけたGO!!60ツアーとは別物の、
> 「仲井戸麗市の還暦を記念する作品」という印象でした。
> もちろんいい悪いではなく、どちらも素晴らしいものです。

DVDを観てから、ここの掲示板に書き込まれた全国のGO!!60の様子をすべて読み返しました。
今になって思うと本当に凄い記録で、書き込んでくれた方々には本当に感謝しています。
どんなカタチであれ、あの素晴らしかったツアーが変わることは無いですね。

> Disc2・3は、これほどの量なのでフル収録ではないだろうとなると、
> その編集がどうなるのだろうかと思っていましたが、本当に心のこもったものでした。

編集、良かったです。個人個人が欲を言ったらキリがありませんからね。
これならばファンの多くも納得できるのではないでしょうか。

Re: tamaさん

> おおくぼさんとのふたり会、すごく素敵ですねー。
> すごくいいです。観たかったです。。

でも、映像ではわからないと思いますが、これ、前半は緊張感が凄かったんですよ。
冗談ではなく、咳さえできないような雰囲気でしたから(笑)。

> THE Duet、いいですねー。
> 新谷さんはすごいですね。かっこいー!

こうして映像であらためて観てもカッコイイですよ。
林さんの撮り方も、何だか他の人と新谷さんでは違うような気も…。
良かったらtamaさんも新谷さんのライヴを観にきてください。
11月19日の南青山MANDALA。チャボをゲストに迎えてのライヴは必見です!
Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ