Silly Love Songs/WINGS from『WINGS AT THE SPEED OF SOUND』 -1974-

お前はバカか?

数あるジョン・レノンの名言や歌詞の名フレーズの中で、
最も有名(?)なもののひとつの割にはあまりピックアップされることは少ない。
その理由は、このセリフを吐いた前後の状況が無いとわからないからだろう。

実はこのセリフ、ビートルズ関連の文献によって訳され方にずいぶん差がある。

  君はとんだお間抜けだ 
  ポール・マッカートニー/メニー・イヤーズ・フロム・ナウ(ロッキング・オン)

  バカだね、君は
  ビートルズ「解散後の4人」-愛と反目の日々-(シンコー・ミュージック)

  おまえはアホだ
  ALL THAT PAUL McCARTNEY/ビートルズ・シネ・クラブ編著(プロデュース・センター)

  おまえ、頭がおかしいんじゃないか
  cut JULY 1992 NO.16/ポール・マッカートニー・インタヴュー(ロッキング・オン)

とまぁ、こんな調子だ。
ただ、そのシチュエーションや想像できる雰囲気、
そして会話の内容などから総合的かつ僕の個人的な独断・偏見で、
『お前はバカか?』に決定させてもらう。
これがいちばんジョン・レノンらしい(と勝手に決めている…)と思うのだ。

前振りが長くなったが、このセリフを吐かれたのはポール・マッカートニーである。
1969年、アップル社にて今後のビートルズの活動について話し合われていた。
アラン・クラインの登場により、かなりこじれていた時期である。
そこでポールは「もう一度原点に戻ろう」「小さなクラブでいいからライヴをやろう」等と提案する。
これに対してジョンが吐いたセリフが、
『お前はバカか。まだ話すなと言われていたが俺はビートルズを辞めるんだ』である。

何だかんだ説があるが、このようにビートルズを最初に辞めたのはジョン・レノンである。
よって、ビートルズを解散させたのも彼になるんじゃないの?
解散の原因はポールやヨーコと言われたりするけれど、
ジョン・レノンになるんだろうな、やっぱり。

さて、アルバム『イマジン』に収録された「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ」に代表されるように、
ジョンのポールに対しての批判や攻撃は有名だが、それに対抗して作られたと言われている曲。
それが「Silly Love Songs」だ。

  君はもう馬鹿げたラヴ・ソングはたくさんだと言うが、
  僕の周りはそうじゃない
  それどころか、ラヴ・ソングで世の中を満たそうとしている人もいる
  これのどこがいけないって言うんだ?

最近、ちょっとしたきっかけでポールの「バック・イン・ザ・u.s.ライヴ」のDVDを観た。
このツアーの日本公演を東京ドームで2回観たのだが、あんなに感動したコンサートは他に無い。
流した涙…いや、あれは流したのではなく流れてきた涙…もおそらくいちばん多かったと思う。
何に感動しているのかが良くわからなかったのだけれど、泣けて泣けて仕方が無かった。
もちろん悲しみじゃない。

  だからまた僕はこう言うよ
  I Love You、I Love You

結局はラヴ・ソングなのだ、ポールは。
だから、僕はそのラヴに感動したのだろう…と思うようになった。
それなら何となくあの涙は納得がいく。
ビートルズもウイングスも観ていない僕が、
「Hello Goodbye」や「My Love」を聴いて感動するのだ。
馬鹿げていると周りに言われても、
そのラヴに溢れているロックを歌う男がポール・マッカートニーなのだろう。

これからもSillyでいいからラヴ・ソングを永遠に歌ってもらいたい。
頼むぜ、ポール。


※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
さらみさん

ちょっとポールのこと(もちろん同時にジョンのことも)を考えるようになっていて、いろいろと本を読み返しています。ビートルズ解散辺り以降からの二人の関係は、お互いのお互いに対する発言だけ拾っていっても興味深いし。

ジョンはだんだん変わっていくんですよね。亡くなる直前には、面と向かってどーこーあったわけではないだろうけど、二人は和解していたと思います。それはファンとして嬉しいし良かったと思います。
一方のポールは、ちょっとした変化はありましたが、ジョンに対する態度とか想いは一貫していたように思うんですよね。

今更ですが、こういった違う二人が一緒にやっていたビートルズは何だったんでしょうね?まぁ、ビートルズというよりも、ジョンとポールというのは何なんだろう…と。
2006/06/02 10:31



さらみ
「もう一度原点に戻ろう」「小さなクラブでいいからライヴ・ツアーをやろう」

こんなふうに言ったポールが、もう愛おしくてたまらなくなってしまいます。
あんなに富と名声を手に入れても
一番大事なものを失わなかった人だと思います。
2006/06/01 23:11
(http://spaces.msn.com/inmyplaceinyourplace/)
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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