BEAT POPS/RCサクセション -1982-

とにかくRCサクセションを聴きまくっている。これ、間違いなく高校以来です。
いや、もちろん普段も聴いていたんですが、
こんなに集中して耳を傾けている自分は久しぶりです。

さて、どうしても「い・け・な・いルージュ・マジック」があるということが理由だろうが、
82年はRCの活動期で全盛期と呼ばれる事が多い。
確かに知名度としてはそのとおりだとは思うが、実は個人的な思い入れは少ない。
80年、81年に比べれば…だけど。
ヒットしたし、TVに出まくっていたし、PVもそれなりに楽しかったから、
さすがに「い・け・な・い~」は印象が強い。
でも、普段はこの曲を積極的に聴くことは無いし、清志郎の代表曲だとも思っていない。
知られているという点では代表曲だけど。

では、肝心のRCのオリジナル・アルバムはどうか。
82年に発表されたのは『BEAT POPS』だ。
この時期のRCに対しては理屈抜きで大好きで特別な感情を持ってしまう僕だが、
その時期のレコードの中、
今ではいちばん(というか、ほとんど)聴かないのが『BEAT POPS』である。
理由はハッキリとしないのだが、
聴いていたあの時期(高校三年)を思い出したくないのかもしれないなぁ。
決して楽しいと言える時期じゃなかったし、
高校生活は今では何も無かったことにしたい三年間だし。
そんな時に必死に聴いていたレコードの一枚だから…かなぁ。

ただ、今回RCのアルバムを聴き返した中でいちばん新鮮でカッコよく聴こえたのが、
実は『BEAT POPS』なのだ!

ジャケットとは相反している暗いアルバムだ。
POPなロックン・ロール「つ・き・あ・い・た・い」と「こんなんなっちゃった」さえ、
その音処理のためか、どこか息苦しい感じだし。
全体的にリズムやサウンドがヘヴィというわけじゃないんだけど、とにかく暗い。
例えば『BLUE』は『BEAT POPS』より断然ヘヴィだけど、暗くは無いよね。
B面に「ナイ-ナイ」「君を呼んだのに」という、
とんでもない二曲が収録されているのも原因だと思うけど。
もし、アルバムが「君を呼んだのに」で締めくくられていたら…。
大変だったな(笑)。
そういう意味じゃ、「ハイウェイのお月様」の素晴らしさが燦然と光るなぁ。

さて、アナログの魅力であるA面、B面。CD化により半減してしまったが、
この『BEAT POPS』に関してはそうとも言えないんじゃないかなって、
そんなことを今回感じた。
このアルバムは一枚を聴き通してこそ、その良さがわかる…という、
そんなアルバムだと思ったのだ。
ただし聴き通すという魅力を味わうためには、ちょっとした手を加えなければならない。
CDで聴くと丁度真ん中にくる「SUMMER TOUR」。これが問題なのだ。
シングル・ヴァージョンではなく、何故かライヴ・ヴァージョンで収録されているのですよ。

アナログで言えばB面の一曲目という位置になる。
当時から違和感を感じていて、いつも飛ばして聴いていた。
ヒットしたシングルだったのでアルバムにも収録したのだろうが、
それなら何故B面で、しかもライヴ・ヴァージョンだったのか?
実は、RCのメンバーはアルバムには入れたくなかったのではないか?
個人的にはこの「SUMMER TOUR」、聴き所は歌詞を一部変えているという点のみです。

要するに、CDで聴く時は「SUMMER TOUR」を削除してみよう…ということです。
こういうことができるCDというメディアは、こと『BEAT POPS』に関しては最適だ。
ただし、これは僕の個人的な意見なので、
実際にやってみて支障があっても責任はとりません(笑)。

「それならシングル・ヴァージョンで収録されていたらいいの?」という声にも答えておきます。
シングル・ヴァージョンだったら、更に違和感があってアルバムが分断されます。
結論。
「SUMMER TOUR」は『BEAT POPS』には不要。好きな人がいたらごめんなさい。

ちなみに82年のライヴといえば、DVDとして復刻して欲しいものがある。
当時TVKで放映されていたファイティング80'sのライヴ映像だ。
これは今、是非観てみたい。

最後に今回聴き返して改めて感じたことをもうひとつ。
5人のRCとして、その楽器がすべて完璧に絡み合い、かつ一丸となっての演奏の勢い。
これがいちばん発揮されているアルバムである…ということだ。
『BLUE』も『PLEASE』も傑作だが、この点だけは『BEAT POPS』には敵わない。
特にギターとキーボードのバランス。これだけ噛み合っているのはこのアルバムが一番だろう。
清志郎、チャボ、リンコ、コーちゃん、G2。
この5人のRCサクセション最高の瞬間が収められたもののひとつである。

P.S.
A面ラストの「エリーゼのために」は、
麗蘭の「今夜R&Bを…」に影響を与えているのでは?


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※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
和歌之介さん

>帯が見てみたいです
帯はすべて同じデザインだと思いますよ。ですからコレクター的には東芝の再発盤は面白くは無いです。

>それぞれ何枚くらい世に出たのでしょうね
東芝盤は見たこと無いので、本当に出ているかどうかもハッキリしない(笑)。ほとんど売れなかったと思いますよね。

>「BAMP」ってCD化
「MIX&MIX-ER」のCDで「NEW SONG」と「忘れられたDJ」が聴けるだけでしょうね。
2006/07/06 21:03



和歌之介
うひゃー、そうだったのですか!!! 知らなかったです!!!
それぞれ何枚くらい世に出たのでしょうね。帯が見てみたいです。
「DAY OF R&B」もさることながら、「BAMP」は超貴重じゃないですかね。

「BAMP」ってCD化もされてないですよね…? たしか。

2006/07/06 2:06
(http://plaza.rakuten.co.jp/aruhisakuseishow/)


Blue1981
和歌之介さん

シングル「すべてはALRIGHT」にあわせて、BARCA盤がすべて東芝から再発されたんですよ。当時はまだコレクターな私じゃなかったので再発盤は無視していましたが、後年あわてて探し求めた結果、純粋なRCサクセション名義の三枚「BEAT POPS」「OK」「THE KING OF LIVE」は何とか入手できたのです。

しかし、「DANGER」と「THE DAY OF R&B」。そして「BAMP」の三枚も東芝盤が存在するんですよ!これにはまいりました。発売された当時に買っておかなければ絶対に無理です(笑
中古屋で見かけたこともありません。レア度だけで言えば、「宝くじは買わない」のシングル盤よりも上だと思います。初期のシングルは目にしたことはありますからね。

>「BEAT POPS」、私はかなり聞きました。
もちろん私もかなり激しく聴きましたよ。ただ、あの当時のアルバム中、今ではいちばん聴かなくなったのがこれってことです。

82年のファイティング80'sはレアですよね。「トラブル」のライヴ・ヴァージョンなんて、おそらくあれでしか観る事はできませんよ。
2006/07/05 1:55



和歌之介
この「EAST WORLD」のレーベルって!?
東芝からレコード盤が再発されたことがあるのですか!?
BEAT POPSの東芝盤は初めて見ました…。

「BEAT POPS」、私はかなり聞きました。自分にとっては、リアルタイムで買った初めてのアルバムだったからかな。
私もT.REX、オーティス・レディング、ジャニス・ジョプリンは「エリーゼ」で知りました(^^;

これが出たときのファイティング80's、G-2がかわいかったのと、女性のお客さんが徹夜で並んだかなんかをインタビューで答えてて「キヨシローさんのためなら」って言ってたのを覚えてます。DVD化して欲しいですね。

2006/07/05 1:24
(http://plaza.rakuten.co.jp/aruhisakuseishow/)


Blue1981
月見家さん

>このタイミングで“PLEASE”や“BLUE”だったら、すげぇ人気になったはずなのに…

これ、私も当時は似たような気持ちだったかもしれないなぁ。「い・け・な・い~」だけでもかなりの露出だったから、私の周りもそれなりにRCを知ったわけですが、人気は出なかったですもんね。

2006/07/02 22:03



月見家
そう、世間的にはRCブーム最高潮という感じの頃なんですよね。

某所でも書いたことがあるのですが、あのタイミングでリリースされたシングルが「サマーツアー」だったというのは、当時、かなりの違和感がありました。
で、アルバムに至ってはこの「BEAT POPS」となるわけで…。

RCを人に勧めたくてしょうがなかった年頃の私は「あぁ、このタイミングで“PLEASE”や“BLUE”だったら、すげぇ人気になったはずなのに…!」と思ったりしておりました。

「エリーゼのために」に登場するミュージシャン、当時必死になって調べたものです(私がT.REXを聴き始めたのは、この曲がきっかけ)…。

私にとっては、その後あまり聴いていないせいか、当時の空気を鮮烈に甦らせてくれるアルバムだという感じです。
2006/07/02 2:46
(http://moon.ap.teacup.com/tsukimiya/)
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Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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