プライベート/忌野清志郎&2・3'S from『Music From POWERHOUSE』 -1993-

清志郎の魅力って何だろう?

ヴォーカリストとしての素晴らしい才能、破格の能力。
常にロック的な姿勢を持ち、それを作品として発表し続けるという、
これまた素晴らしい才能。
音楽活動自体も様々な形があるし、キャラクターとしても色々な顔を持つ。
更に「ベイベー」という言葉を発明…いや一般化し、
日本のロック・バンドによるライヴの原型を作り…。

こんなことはいくらでも書き続けられる。
まぁ、僕はファンだからということもあるけれど。
でも、ほとんどの人はこれを納得できてしまうんじゃないかな…とも思う。

だってRCの影響を受けていない日本のミュージシャンやバンドなんているのだろうか?
「いる!」という意見が遠くから聞こえてきましたが(笑)、それでも僕は少ないと思う。
ステージからヴォーカリストが客席に向けて「Oh Yeah!!」と叫ぶ。
それに応えて客側も「Yeah!!」叫び返す。
今でもライヴで必ず見られるコール&レスポンスだが、
これだってRC以前とRC以降にわけられるんじゃないかなぁ…。
あと「ベイベー」と発音した事がない日本のロック・ヴォーカリストを教えてください(笑)。

さて、93年に忌野清志郎&2・3'S名義で発表された「プライベート」という曲がある。
実際には86年に某アニメのサントラに、既に原曲が収録されているけれど。
清志郎の活動の中、唯一の汚点?と言われてしまっている2・3'Sだが、
その2ndアルバム収録曲だ。
ちなみに僕は数少ないだろう2・3'S肯定派である。
特に山川のりをのギターは清志郎と相性がピッタリだと今でも思っているし、
素晴らしい仕事だった。

その「プライベート」。
僕は清志郎の魅力がすべて詰まっているのがこの曲だと思うのだ。
聴いていると、記事の最初に挙げたような言葉だけで表せないもの…までが伝わってくる。
喜怒哀楽、愛、否、反…すべてが含まれている。
清志郎ならではのユーモアも皮肉も感じられるし。
演奏も素晴らしい。
山川のりをのシンプルかつツボを押さえたフレーズも最高だし、
リズム隊も当初言われていたような素人・アマチュアっぽさは全然感じない。
そして何より清志郎のヴォーカルである。
2・3'Sのライヴではラスト・ナンバーで演奏されていたように、
RCのライヴでの「雨あがりの夜空に」にあたる。
とにかく強力に盛り上がる曲である。
実際にいくつか2・3'Sのライヴを観た僕の実感であるが、
あるライヴでは往年のRCサクセションの定番、
「指輪をはめたい」を彷彿させる素晴らしく感動的な体験をさせてもらった程だ。

ライヴで盛り上がる曲をスタジオ録音で再現することは難しい。
しかし、2・3'Sはそれに成功している。

曲のラストで「この愛は変わらない」「この愛は変えられない」とシャウトし続ける清志郎。
何でそこまでシャウトするんだよ…と初めて聴いた時は思ったものだが、
これがグッとくるのだ。
これを聴いて感動しないファンは皆無だろう。

この曲はシングルも切られているが、ショート・ヴァージョンなのでお薦めできない。
聴くならアルバム『Music Fron POWERHOUSE』か、
ベスト盤『マジック』でのフル・ヴァージョンだ。

また、「デザートはあなた」という、
何故か清志郎も出演していたドラマのテーマ曲にもなった。
このドラマの内容自体はどうでもいい。
しかし、毎回では無いが清志郎が歌うシーンが観られたのが良かった。
実際に観に行ったパルテノン多摩での「プライベート」のライヴ映像が、
エンディングに流れたこともある。
そして特筆すべきことがひとつある。
「窓の外は雪」を弾き語るシーンがあったことだ。
ここだけは全ての清志郎ファン必見だ。

ミック・ジャガーの凄さを認めたうえで僕が気に入らないところは、
ライヴでシャウトをしなくなった(できなくなった?)ことだ。
オクターヴ下で「ロックス・オフ」を歌うミックなんて観たくも聴きたくもなかった。
清志郎はロック・ヴォーカリストである。そんなことは絶対にしない。


※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
月見家さん

2・3'sって、何で人気が無かったんでしょうね?やはりステージでのギャグですか?それだけを取れば、私もあれは意味なしだと思っていましたが、何よりも曲がそんなものを吹き飛ばしていましたから。
でも、評論家(モドキ)のCDレヴューなんかを見ても、曲自体の評価も低いんですよね。不思議。

ただ、人気が無いと言いながらもライヴは客が入っていたし、武道館公演までやっていますからね。嫌なら来なきゃいいのに皆は観に来ていたことになるわけですよ。人気が無いなんて嘘です。人気はあったと思いますよ。そしてのりをは本当に最高のロック・ギタリストでした。出していた音も良かったし。評価されなかったのは心の底から不満です。

あと、清志郎の○○周年の各種イヴェントなんかにも2・3'sのメンバーはほとんど参加していませんよね?これも変だと思いませんか?

>「何で今、この曲なのか?」という戸惑い
「S・F」ならまだしも、あの時の「プライベート」はマニアックすぎたと思います。ですから一部のファンを抜かせば、2・3'Sの新曲と思っていた人達も多かったんじゃないかなぁ。

「JUMP」と「アイドル」はイントロが同じですね。曲調も確かに似ているかも…。
2006/07/22 22:20



月見家
>ちなみに僕は数少ないだろう2・3'S肯定派である。
 私も肯定派です。自分の周囲の、かつて清志郎(RC)のファンだった連中がどんどん去ってゆく中、半ば意固地になって支持してたような部分もあるのですが…。
>山川のりを
当時、私も大絶賛してました。ディープ&バイツのアルバムも探しまくって手に入れたほどです。最近、ナゴム時代のグレイトリッチーズの音源を集めたCDが出たのですが、のりをが参加していた時代の音源もあってうれしかったですね。
>プライベート
 「何で今、この曲なのか?」という戸惑いが少しありました。もともと、ジョニー、ルイス&チャーとやったユニットでの曲ですよね…。「邪魔すんなよ 電話すんなよ」の部分を留守電の応答メッセージに入れて、かなり不評を買ったことを思い出しました。

先日のBlueさんの記事に感化され、私も“JUMP”を聴きました。ただ、聴くたびに、どうしても2・3'Sの“アイドル”とダブってしまいます…ちょっと似てますよね!?
2006/07/22 14:53
(http://moon.ap.teacup.com/tsukimiya/)
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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