COVERS/RCサクセション -1988-

素晴らしすぎて発売出来ません。

間違いなく日本音楽史に残るコピーであろう。
8月6日に発売予定だったRCのニュー・アルバムが発売中止になり、
この広告が新聞に載った。
結局はキティから8月15日に発売されたのだが、この当時のRCを取り巻く環境は凄かった。
というよりも、わけがわからなかったと表現するほうが正しいかもしれない。
大騒ぎであった。
何てったって当時のTVのワイドショーでRCの映像が流される程であったのだから。

しかしファンとしての実感は「この話題に入っていくことができない」であり、
「入るつもりも無い」であり「入りたくない」であった。
僕はとにかく嫌で嫌で仕方が無かった。

単純に言えば、
50年代から70年代のロックを日本語詞でカヴァーした企画アルバムである。
しかし、RCサクセションを活動休止に追い込んだアルバムだと僕は思っている。
これはカヴァーなんかじゃなく、ほとんどが替え歌だ。
こんなアルバムは出さなきゃ良かったのだ。
だから、僕は今ではほとんど、いやまったく聴くことが無い。
ただし、このアルバムを機にRCや清志郎のファンになった人も少なくは無いだろう。
それを思うと複雑なのだが…。

清志郎はこの企画をソロ・アルバムでやろうと思わなかったのだろうか?
どうしてRCでやることにこだわったのだろうか?
他のメンバーは反対しなかったのだろうか?
RCでやったのに、結局は忌野清志郎のソロ・アルバムになっているではないか…と思うのだ。

例えばチャボの古くからのレパートリーである「マネー」。
アルバム全体があまりにも当時の清志郎個人の色が強すぎるため、
無残な出来となっている。
チャボのソロ・ライヴではあんなにカッコよかったのに…。

A面の1曲目の「明日なき世界」。そしてB面ラストの「イマジン」。
僕にはこの2曲だけでいい。これだけで十分だ。
そして、もしこの2曲の路線でアルバムが制作されていたら…。
それこそ本当に素晴らしい作品になった可能性が大だと思う。

" ジョン・レノンをこえてしまった "
ロッキング・オン誌に松村雄策が「イマジン」についてこう書いていたのを記憶している。
あの松村雄策氏がこう書いたのだ。これは凄いことである。

アルバムは、一聴の価値はあると思う。しかし、一聴の価値しか無い。


RCサクセション(1990-11-07)
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※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
maruhiroya@417はパンクロッカーさん

コメントありがとうございます。

前田のコメントは知りませんでした。彼に「清志郎に云々」と、そこまで言わせるほどの騒ぎだったわけですねぇ。あれは何だったんだろう?

高井さんは、いつかの武道館ライヴのアンコールでステージに呼び出された人達のうちの一人でした。自分の子供だったのか清志郎の子供だったのかはもはや記憶にありませんが、子供を抱いていましたね。曲は定番「雨あがり~」だったかなぁ…。完全に忘れています。ただ、RCじゃなく、清志郎がソロになってからだと思います。ステージにずら~っとどうでもいい人が並んでのアンコールには辟易していた時だったので辛かったですね。
2006/07/28 22:24



maruhiroya@417はパンクロッカー
追伸
  あと、高井さんは確か芸能人としての最後の仕事がこれのレコーディングだったように記憶してます。(例の告知が出る直前に引退発表してたはず)
2006/07/28 21:06



maruhiroya@417はパンクロッカー
RCとしてはシングル、アルバムを通じて唯一のチャート1位がこれなんですよね・・・。なんだか複雑な思いにさせられます。あの当時の騒ぎっぷりは確かに今思うと異常でした。日比谷野音Liveのチケット発売日がやはり当時話題になってた格闘団体「第2次UWF」の有明コロシアムの試合のそれと重なり結果的に野音の方が先に売り切れたのですが前田某氏が「旗揚げ戦でいけると思ってたのでまさか清志郎にやられるとは思わんかった」とコメントしてたのを思い出しました。
2006/07/28 21:01
(http://maruhiroya.exblog.jp/)


Blue1981
Anilineさん

>山口富士夫のギターで高井麻巳子のコーラス
どう聴いても富士夫のギターよりも高井麻巳子のヴォーカルのほうが目立っているじゃないですか(笑)。こんなのありえませんよ。ゲストを迎えるのはいいのですが、使い方が下手でした。

>何かフェスっぽいですね、コラボと云うより。
あ~、これうまく言い当てているかも。
2006/07/28 0:40



Aniline
久しぶりにCOVERS聴いてみました、確かに全然RCじゃないですね(笑)

私の私的感覚として、これの前くらいのRCからちょっと距離を置いてた
時期だったんですよ。パッとしない割に?カリスマ度は年々上がるようで。
だからこれが出た時、丁度バンドブームの中にRCとしてリリースした事が
凄く新鮮で、やっぱこの姿勢こそRC!と思えたのはあります。
キャッチーで直球で。それが野暮ったく思える反面もあるでしょうが
山口富士夫のギターで高井麻巳子のコーラス、ってバブル全盛期の勢いにしても
味わい深いですね、改めて思いました(笑)JonnyThundersもいましたね。

敢えて「RC」名義にしたのは、清志郎がRCの限界を知りたかっただけか
契約の問題かは解りませんが、G2の影の薄さが顕著過ぎたり(いたのかな?)
確かに「RC」じゃないですが、何かフェスっぽいですね、コラボと云うより。
企画は、RCがなくなる結果になれど、ある意味成功したんじゃないでしょうか?
離れたファンもいれば、思い出して来た私のような人間もいた筈ですよ(笑)
丁度お父様が亡くなられたり、息子さんが生まれたり、清志郎自身が
色んな面で心境変化する時期で、これはRC名義として避けて通っちゃ
いけないターニングポイント的アルバムだと思いました、改めて。

実際、チャリパクされたのがニュースになるのは日本でも清志郎くらい
じゃないですか、それもすぐ見付かって(笑)
病気のニュースより自転車盗難の扱いが大きいってどうなんでしょうね??
その後の話が聞こえて来ないのが気になります。

2006/07/27 6:57



Blue1981
Anilineさん

騒動にならなければ多少違った印象を持ったかもしれませんが、単に作品として評価できないんですよ。これはRCサクセションじゃないと思うんですよね。バンドとしての音じゃない。それに、企画物として割り切れるほど当時の私は大人じゃなかったし…。

>子供ばんどバージョンよりは絶対有名なのはこっちでしょうし、
RCのほうが有名でも、カッコイイのは子供ばんどなんです(笑

RCでやれないとわかったはずなのにやってしまった…。だって1stソロの時は海外録音に反対したメンバーを捨てて単身イギリスに渡った清志郎なのに、何故これはRCで押し通してしまったのか…がどうしても引っかかるなぁ。

私、タイマーズは問題なく好きですよ。
2006/07/26 21:58



Aniline
私は愛聴盤とは云いませんが、嫌いじゃないですよ。寧ろこのアルバムの
騒ぎで「反核と反原発は違う」のような話題を傍目に勉強するいい機会になりましたし
バラエティ色溢れる企画物、として楽しいとか(高井麻巳子ファンw)
「サマータイムブルース」にしても、子供ばんどバージョンよりは絶対
有名なのはこっちでしょうし、この辺から本来の清志郎の「Trickstar」の
パワーが見え出した時期でしょうし。
私はタイマーズが好きだったり、「冬の十字架」が好きなんですが(2-3'Sも)
「君が代」を散々叩く発言を見聞きする度、ナンデ?と思ってたんです。
騒ぐから問題になるだけで、それで「君が代カッコ悪い」とか「君が代聞き飽きた」
って云うくせに、W杯になれば君が代斉唱とか何じゃそりゃ~と(笑)
それはリスナーの態度として、ですよ。

騒動を起こすのが好きなんじゃなくて、騒動にしてる「側」に嫌悪感が
ありますけどね。
カバーズは、清志郎にとっても、ピークを超えたRCにとっても、いい分岐点と
なる企画だったんじゃないでしょうか?結果論じゃなく、流れとしても。
楽曲的には好き嫌いの問題でしょうから。

2006/07/26 16:08
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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