OK!C'MON CHABO!!! CHABO'S 60th ANNIV. ZeppTokyo 2011.3.5

リスペクト・アルバムに参加したアーティストが順に登場し、
1曲ずつ演奏しては引っ込むという前半。
こう書くと、ライヴを観ていない人は凄いスピードで進んでいったと思うかもしれないが、
実際に経過した時間はともかく、決してそんな感じでは無かった。
その理由は、演奏されるのが仲井戸麗市の曲だからである。

僕は、チャボの曲がこんなに記名性が強いとは思わなかった。
いや、僕が思っていた以上に、それは強かったというほうが正しいかな。
これだけのメンバーが各自のアレンジで演奏し歌っても、
そのど真ん中には仲井戸麗市という不動の存在が常に見える。
ファンである客の僕がこれであるから、同じファンである演奏する側は、
おそらくもっとそうだったんだろうと思う。

更に、チャボが登場してからを第二部とすれば、一部の最後は奥田民生だった。
彼がMCで " 演奏後に楽屋に戻ってくるみんなが「緊張した~」と言っている " と話していた。
僕はステージ上では特にそんな風に見えなかったが、実は本人達は大変だったんだろう。
このように、記名性が強い曲を良い意味で緊張した人たちが演奏したわけだから、
時間の経過はゆっくりで重く、かつ中身が濃いと感じたお客さんも多かったんじゃないかな。

CIMG9061.jpg

奥田民生が「チャンスは今夜」で盛り上げ、第一部が終了すると、
ステージ後方のスクリーンに、
チャボの子供の頃から現在に至るまでの画像と映像がダイジェストで流される。
スクリーンに 2011.3.5 ZeppTokyo の文字が映されると、
寺岡呼人によるアナウンスで、チャボが登場する。

何の曲から始めるのか予想がつかなかったが、まさかの「いいぜBaby」だった。
発表された当時、僕は " チャボには珍しいタイプのラヴ・ソング " だと感じていたこの曲だが、
今ではそれが " 実にチャボらしいラヴ・ソング " だという風に変わっている。
そんな曲をこんなライヴに自身が登場しての一曲目に選んだのである。
この弾き語りで、一気にZeppTokyoが、
それこそチャボのソロを観慣れているMANDALAに近い雰囲気に変わった。

続いては、バンドを従えての「HUSTLE」。
チャボは勢いがある曲を…というときにこれを選ぶことが多いが、
お気に入りの一曲でもあるのだろう。
そして呼人がリクエストしたという「ハイウェイのお月様」から「遠い叫び」と、
RCサクセション・ナンバーが続いた。
「ハイウェイのお月様」では、MCで清志郎との共作時の話にも触れていた。
本編最後は「早く帰りたいPartⅡ」。
チャボが最後に演りたい曲として選んだらしいが、早く帰りたかったのは本音だろう(笑)。
ただ、メンバー紹介も兼ねての15分以上にもわたる演奏は、聴き応えがあった。

アンコールの一発目は「打破」。
ちなみにチャボがこの日手にしていたのは例のテレキャスだが、
「打破」のイントロが歪んでいて最高だった。
この曲はこうでなくてはいけないと思う。

ライヴのクライマックスは「雨あがりの夜空に」と「GET BACK」。
この二曲での会場は、ちょっと最近の僕が感じたことの無い盛り上がり方だった。
思ったよりもステージに近い位置で観ることができたので、会場全体の雰囲気は掴めなかったが、
自分の周りから感じた感覚から言っても、この日のZeppは超満員だったのではないか。
そんなZeppが「雨あがり~」と「GET BACK」で揺れていた。

盛り上がるステージ上を観れば、あちこちで好き勝手な行動をする人がいるし、
演奏と関係ないシーンまでをも目にすることにもなった。
そして、そんなステージを観て楽しむお客さんもいるわけだ。
でも、これがお祭りであり、こういったライヴであり、Eventなのだろう。

ただし、その中央でギターを手にし、歌うのは仲井戸麗市である。
チャボはギターしか無いし、歌しか無いし、演奏しか無い。
だから実際にギターを弾き、歌い、演奏した。それだけだ。
そして「雨あがり~」の最後には、清志郎へのコメントも忘れずにする。
そんないつもと変わらないチャボが嬉しかったし、カッコ良かったし、最高だった。

目の前で行われているのが、所謂ロック・フェスではなく、
仲井戸麗市の還暦を祝い、リスペクトするライヴであるという事実。
出てくる出演者が、すべてチャボの曲を歌い、演奏しているという事実。
やはり、これは僕にとっては色々な意味で凄いことである。
今後、時間が経過し、後から振り返ってみれば、
何かしらの意味を感じることができるのかもしれないが、
現時点では " 凄いこと " と言う風にしか表現できそうもない。

チャボにとってはどんなライヴだったのかも気になるけれど、
仲井戸麗市の音楽史に残るライヴになったのは、間違いないと思う。

繰り返すけれど、凄いライヴだった。

●前半を順不同で簡単に振り返っておく。

トップはクロマニヨンズ。
「GIBSON(CHABO'S BLUES)」を演奏し、あっという間に消えた。
ヒロトがTシャツを着て、穿いていた。ロックだった。

曽我部恵一は「さなえちゃん」をシンプルに弾き語る。
CDと同じく素朴なカヴァー。

斉藤和義の「うぐいす」はバンドを従えての演奏。
これは意外とカッコ良かった。

寺岡呼人の「ティーンエイジャー」は、エンディングにチャボの曲名を歌いこむアレンジ。
石田長生ヴァージョンを思い出した。

Leyonaの「魔法を信じるかい?」。
曲のキーが低かったのか、ところどころで聴き取りにくかったな。

さだまさよしの「ホームタウン」。ギターがいい音だった。
歌のほうは、岡本定義の声の調子が悪かったのか、山崎まさよしとのバランスが今ひとつ。

トライセラトップス「ポスターカラー」。
ギタリストとしての和田唱が気になる。

吉井和哉は「別人」。
トライセラをバックに歌った。この辺はEventならではの演出だった。

浜崎貴司の「ガルシアの風」。
吉井君の後ではやりにくい…と言っていたな(笑)。

YO-KNGの「慕情」は伊東ミキオとのデュエット。

宮沢和史の「唄」。
演奏よりもカースケの着物姿が印象に残ってるんだけど(笑)。

奥田民生は「チャンスは今夜」。
安心して聴ける王道カヴァーといった感じだった。
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今夜は

同日こんなライブもあった模様です。
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20110304001.htm
マリさんは旅立つ人たちを見送りながら、これからもブルースを
歌い継ぐのですね。

現在なかなかLIVEに行ける状況にありませんが、
来週は元春に行ってきます。
ちなみに元春の清志郎へのコメントは以下に書き留めました。
佐野元春、清志郎を語る。(肉声コメント) http://popid.exblog.jp/11712655/

Zepp

もっとも強烈に感じたのは、チャボの圧倒的なロックスターっぷりの素晴らしさでした。惚れる!
そして、60歳を迎えることができ、こんなに大勢の後輩たちに祝われ、リスペクトを捧げられているその場で、「キヨシロー、サンキュー!」と言わずにはいられないチャボの思い・・・。

トリビュートで一番沁みたのは、竹中さんの詞の暗唱と「ラブソング」かな。

本当にすごかったですね。

blueさん、だいぶ早くにZeppTokyoに着きましたか?(・∀・)♪
私が着いたときはもう入り口前は人がいーっぱいでした。
Bの番号だったのでAの人達が入るまで海沿いの道路に並んでました。
ロッカーに上着預けたあとで、ちょっと寒かった…

何ていいますか、もっと軽いノリのライブ、と勝手に想像してたので
ほんとうに1曲1曲がそれぞれがとても良くって驚きと感動でした。
竹中さんの存在もとても重要だったですよね。。
“詩”“歌”“口笛”すご技の“回転”(笑)
あのすごい演奏の合間をつなげることができるのは竹中さんだけかと(笑)
そんなふうに思いました。

私はRCファンで、清志郎寄りのチャボファンというか、
清志郎あってのチャボ、と言う感じが強かったと思うので
こうして昨年からライブに行くようになり、回数を増すごとに20数年前以上に
チャボと仲良くなっていけるような気がして本当に嬉しく思います。

でも、清志郎のいない「雨あがりの夜空に」はだいぶ慣れてきたと思うけど
「ハイウェイのお月様」や「打破」や「早く帰りたいPartⅡ」なんかは
清志郎の声がないと少し淋しいと思っちゃいます。。(・_;)♪

そうそう「早く帰りたいPartⅡ」はタイトルの割に本当に長いなって(笑)
私も思ってました。でも聴けて嬉しい曲だったな~。

後ろの方の段のあるあたりで観てたのでステージは割と良く観えましたが
終わってから、本当にすごい面々だったのを実感してしまい、
あ~もう少し近くで観たかったな…なんて思っているところです。
♪♪o(・▽・)o♪♪

Re: POP-IDさん

> 同日こんなライブもあった模様です。
> http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20110304001.htm
> マリさんは旅立つ人たちを見送りながら、これからもブルースを
> 歌い継ぐのですね。

おお!情報ありがとうございます。
これは絶対にいいライヴになったんだろうなぁ…と思います。

Re: 夢風さん

> もっとも強烈に感じたのは、チャボの圧倒的なロックスターっぷりの素晴らしさでした。
> 惚れる!

昔から男でも惚れるミュージシャンでしたからね。
今でも当時と近い感情を、私は良く持ちますよ。

> そして、60歳を迎えることができ、こんなに大勢の後輩たちに祝われ、
> リスペクトを捧げられているその場で、
> 「キヨシロー、サンキュー!」と言わずにはいられないチャボの思い・・・。

これも…いや、これこそがチャボだよなぁ。

> トリビュートで一番沁みたのは、竹中さんの詞の暗唱と「ラブソング」かな。

竹中さんも単なるMCということではなく、間違いなく演奏者でしたね。
「花言葉」の朗読も、アカペラの「Love Song」も素晴らしかった。
照れなのでしょうが、笑いを取らなければもっと良かったんですけど(笑)。

Re: tamaさん

> blueさん、だいぶ早くにZeppTokyoに着きましたか?(・∀・)♪
> 私が着いたときはもう入り口前は人がいーっぱいでした。

これは画像を見てのことだと思いますが、16時半少し前ですから、
そんなに早くはありませんでしたよ。その時間の入口前はこんなものでした。

> Bの番号だったのでAの人達が入るまで海沿いの道路に並んでました。

Zeppの裏に歩いていく人が多くて「何だろう?」と思っていたのですが、
友人に聞いたら、Bの人は海のほうへ並べと言われていたそうですね。
開場の仕切りは決して良くありませんでしたね。

> 何ていいますか、もっと軽いノリのライブ、と勝手に想像してたので
> ほんとうに1曲1曲がそれぞれがとても良くって驚きと感動でした。

軽いノリで仲井戸麗市ナンバーを演奏することはできないでしょう。
あのメンバーでさえも、チャボの曲を自分に近づけることは難しかったですね。
吉井和哉以外は、ほぼオリジナルどおりのアレンジだったことでもわかります。

> 竹中さんの存在もとても重要だったですよね。

個人的には笑いを取ることをもう少し控えてもらえれば、もっと良かったんですが(笑)。

> 私はRCファンで、清志郎寄りのチャボファンというか、
> 清志郎あってのチャボ、と言う感じが強かったと思うので
> こうして昨年からライブに行くようになり、回数を増すごとに20数年前以上に
> チャボと仲良くなっていけるような気がして本当に嬉しく思います。

それは嬉しい。同じような人が増えるといいな。
今回のことで初めてチャボに興味を持った人に「チャボさんてどんな人ですか?」と聞かれたら、
私は「RCでギターを弾いていた人だよ」と今は答えます。
まず、そこから始めて、早速RCを聴いてもいいし、もちろん今のチャボを聴いてもいいし、
音楽作品を聴く前に色々と調べてから…でもいいし、とにかくその人が余程の方向音痴でない限り、
RCのギタリストから始めれば、色々な道を通ったのちに答えに辿り着けると思っています。

> でも、清志郎のいない「雨あがりの夜空に」はだいぶ慣れてきたと思うけど
> 「ハイウェイのお月様」や「打破」や「早く帰りたいPartⅡ」なんかは
> 清志郎の声がないと少し淋しいと思っちゃいます。。(・_;)♪

あぁ、確かにそういう面はあるかもしれないなぁ。

> そうそう「早く帰りたいPartⅡ」はタイトルの割に本当に長いなって(笑)
> 私も思ってました。でも聴けて嬉しい曲だったな~。

帰りたくてもあのようになってしまうのがチャボなんです(笑)。

chaboのうた力

blueさん、こんばんは。
本当に、幸せなライブでしたね。
でも、正直前半の「カバーズ」は今回の晴れやかな顔ぶれやお客さんに若い娘(といってもみなさんそれなり、ですが)が多いこともあって、もうちょっと地味な場所とメンツでやってほしいなあと思いながら、違和感がアリアリだったんですね。
なんていいましょうか、意外とchaboの曲が難しいというか、なんだかテダレの面々なのに思ったよりも「カラオケ」に聴こえてしまうというか…、まあずっと聴いてるから当たり前なんですけど、
例えばyo-kingなんかどのカバーもいつだって見事に自分の歌になるのに、なんだか今回は自分の曲になりきらないような。
「いいぜbaby」で、1人でこのライブををはじめたchabo、なるほどなあ、そして今回のバンドからラストの(意外であり納得でした)「雨上がり」を聴いて思っていたのは、chaboがどれだけ歌と演奏をいちから「作り上げて」いるか、だったように思います。
なので、blueさんの「記名性が強い」というお言葉に納得いたしました。
いつも難産だ、とchaboは曲づくりのことを語りますが、その中にはどう歌い演奏するか、があわさっているからなのかもしれませんね。
何はともあれ、こんなライブなのに、早く帰ったchabo、うれしいなあー。

Re: コーイチさん

> chaboがどれだけ歌と演奏をいちから「作り上げて」いるか、だったように思います。
> なので、blueさんの「記名性が強い」というお言葉に納得いたしました。

あのメンツでも、チャボの曲を料理するのは困難だったですね。
原曲アレンジに近い分、余計にオリジナルと比べて聴いてしまうことにもなるので、
良い悪いは別にして、カラオケに聴こえてしまうのも仕方がないと思います。

> 何はともあれ、こんなライブなのに、早く帰ったchabo、うれしいなあー。

ステージからは早く引っ込みましたが、打ち上げには参加していたようなので、
早く帰ることはできなかったみたいですよ(笑)。

yohito

終わって帰っているとyohitoがスタッフに連れられて、あわただしく移動してたな
ぶったおれたんじゃないだろうか。

今回のライブはyohitoのおかげだったと思う。
「今日は日本のロックの歴史の大事な1ページになる」
みたいなセリフありましたよね
あれは良かった。「そのとーり!」

私の周りにはチャボの曲を知らない人も多く
民夫さんとか吉井さん目当てで来ていた方もいらっしゃいました
そういう方とも、一緒に見る機会ってのもいいぜ
てなことを思いながら、今でも興奮冷めやらぬ一日でした。

Re: サイフォンさん

> 私の周りにはチャボの曲を知らない人も多く
> 民夫さんとか吉井さん目当てで来ていた方もいらっしゃいました

私の周りも似たような雰囲気でしたよ。

> そういう方とも、一緒に見る機会ってのもいいぜ
> てなことを思いながら、今でも興奮冷めやらぬ一日でした。

今はただ " 凄かったなぁ " といった気持ちです。
私が色々なことを冷静に振り返られるのは、かなり後になってからのような気がします。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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