Sweet Soul Show 1980.10.26.日比谷野外大音楽堂

今日、日比谷野外大音楽堂で開催されるはずだったイヴェントがある。
いったい何人の人が僕と同じような気持ちで今日を迎えたのだろう?

それは来年の夏以降にお預けになってしまった。
でも、あの二人はその夏を取り返すことを約束してくれた。
何度でもその夢、あの夏の日焼けしたままの夢をみせてくれると…。

その代わりと言っては何だが、
きっと今夜はこんなライヴになったかもしれない…というものを紹介します。

1980年10月26日。『Sweet Soul Show』というライヴが日比谷野音で行われた。
僕の記憶では、RCサクセションと上田正樹とのジョイントだったと思う。
何とこの時のRCのライヴが、当時のTVで放映されているのである。
紹介するのはこのヴィデオだ。

僕がこのヴィデオを入手できたのはちょっとしたきっかけなのだが、
ここでは詳しいことは省略する。
とにかくもう15年も前。大昔のことだ。
ちなみに、このときには他にも貴重な映像を手に入れることができた。
例の有名な未発表の京都ライヴ(井上陽水の前座と言われている)もあった。
この京都でのライヴは今観てもぶっ飛ぶ内容である。
そんな映像を当時観たときの僕は…まぁ、想像してもらえるだろうと思う。

さて、『Sweet Soul Show』を放映した番組名は不明だ。
ヴィデオを確認してみると、まずはテレビ朝日であること。
おそらく1回が30分程の番組であること。
提供が味の素であること…くらいしかわからない。
定期的な番組だったのか、RCだけの特番だったのかもわからない。
この時は2回続けてRCの特集…ということだったのだと思う。

まずは1回目の放送。
番組は野音のどこかだろうか。メンバー5人揃ってのインタヴューから始まる。
インタヴュアーは、おそらく吉見佑子と思われる。
その映像に被さって「よォーこそ!」が聴こえてくる。
80年の「よォーこそ!」だぞ。強力なオープニングだ。
「よォーこそ!」の途中で残念なことにCMに切り替わる。
これは通して観たかったなぁ。
何てったって80年の野音での「よォーこそ!」だもんなぁ。

CM明けは「トランジスタ・ラジオ」。
まだ、バリバリの新曲として演奏されていた頃だ。
番組は演奏の合間にインタヴューが挟まるという構成。
当時はほとんどしゃべらないと言われていたが、清志郎は結構しゃべっている。
メンバー全員が揃っているので、チャボとの漫才的なやり取りは見られないが、
5人のインタヴューは今となってはめちゃくちゃ貴重だ。
こんな映像は他では観ることができないだろう。

曲は「ステップ!」になる。
ライヴ・ヴァージョン自体が珍しい曲だが、ここではワイルドだがスケールがアップし、
既に余裕すら感じさせる演奏となっている。
小川銀次の抜けた穴は、完全にチャボが埋めている。
ここでのギター・ソロを弾くチャボは最高にセクシーである。
今では考えられないかもしれないが、
チャボは本当にセクシーという言葉がピッタリなギタリストだったのだ。
盛り上がったところでフェイド・アウトしてしまうのが残念。

1回目の放送のラストは「指輪をはめたい」。
この感動的なライヴも残念ながら通して観ることができないのだが、
それでも十分に野音の盛り上がりが伝わってくるし、
清志郎が客席に飛び込むという今では貴重なシーンもある。
また『RHAPSODY NAKED』でも聴くことができるが、
当時の十八番であった、ラストでチャボが清志郎の名前をシャウトし続けるシーン。
これも確認できるのが嬉しい。

  「忌野清志郎!YEAH!RCサクセションです!」

今聴くと何とも切ないシャウトに感じてしまい、心がふるえるんだよなぁ…。

2回目の放送は、いきなりメンバー・インタヴューから始まるのだが、
この場所が実は凄い。
テロップには "渋谷「Jスタジオ」にて" と出るのだ。
おわかりだろう。
RCがリハーサルで使用しており、
アルバム『BLUE』をレコーディングしたスタジオJである(と思われる)。
ここから突然「キモちE」のライヴ映像に切り替わる。
何故かRCとは関係無い山下洋輔のインタヴューが挟まり、
「ブン・ブン・ブン」「いい事ばかりはありゃしない」と続く。
「スローバラード」の前には "こんなに来てくれてありがとう。この寒い中を"
という清志郎のMCが聞けるのだが、そりゃそうだ。
今の僕らは「夏・日比谷野音・RCサクセション」というイメージが出来上がっているが、
80年当時はそんなことは無かったしね。
それにしても、10月26日でも野音でのライヴを行っていたのか…。寒いはずだ。
今でもこの時期にも開催しているのかな?

吉見佑子の、実に80年当時らしい力の入った発言がここで入る。
もちろん彼女のことだから『シングル・マン』再発運動の話がメインだ。
語られていることや口調は今だとちょっと恥ずかしいなぁ…とも感じるが、
80年だと思えば納得できる。
この時期のRCサクセションに惹かれた人達は、
どこかしら彼女と同じような意識や感覚になってしまっていたと思う。
もちろん僕も。
ちなみに吉見佑子が語っている映像のバックには「君が僕を知ってる」が流れるのだが、
その映像が観られないのがとても残念。

放送のラストは「雨あがりの夜空に」。もちろんマンネリな演奏では無い。
63年のライヴでビートルズが演奏した「シー・ラヴズ・ユー」のように、
ストーンズ71年から72年のツアーで演奏された「ブラウン・シュガー」と同じように、
ここでの「雨あがりの夜空に」はバリバリ現役のロック・チューンである。
くわえタバコでこの曲のイントロを弾くチャボを観ることができるだけで最高!
ロックだ。

1980年のRCサクセションは凄い。
今にも噴火しそうな火山…いや、既にマグマが噴出しているかのようだ。
本当に凄い。


※このエントリーは、以前のブログ『Blueの雑記帳』に書いたものです。
  画像はすべて削除いたしました。
  ここから下は、当時頂いたコメントになります。


Blue1981
nobuさん

TVで放送されていたのも凄いですが、演奏も凄いんですよ。
この辺がまとまって作品になったら嬉しいんだけどなぁ。
でも、nobuさんはRainbowさんの例のジァンジァンのテープを聴いたんですよねぇ?
いつか皆でRCネタを持ち寄って盛り上がりたいものです。
2006/08/23 22:54
(http://blue1981.spaces.live.com/)


Blue1981
ANILINEさん

ただ、「~ルージュ・マジック」があったからこそRCがメジャーになったわけですから、
あれはあれで結果としては良かったのではないかと…。
でも、メジャーになったけど知られるようになっただけでしたが(笑)。
好きになった人は私の周りにはいなかったなぁ。

野音で演奏したのは1981年の春です。
それじゃ、いつか…書いてみようかな(笑)。
2006/08/23 22:50
(http://blue1981.spaces.live.com/)


(名前なし)
あれ?名無しなら投稿できるのか?やってみよう。
nobuです。
すごーい!こんな映像がテレビで流れていたとは!
しかもこれを今もお持ちとは!見たいなあ~。
この夏をとり返す日、待ち遠しいです。
2006/08/23 12:25



ANILINE
かなり貴重な映像集ですねホント…もしもVHS(β)テープでしたら、
劣化させない為に、乱雑な操作はせず、観終った後は、必ず最初まで巻き戻して、
縦置きで保管して置いて下さいね。
後、古いテープの場合は大抵カビが付いているので、クリーニングマメにして下さいまし…
(時折カラ再生させるのもいいですよ)
DVDに焼くのもいいですが、今昔のテープを綺麗に再生させるデッキもありますしね。

80年~確かにTVよく出てましたね、勿論チェックしていましたよ。
ただ、その後の「ルージュマジック」だけはどうも頂けない気がしておりましたが…。

>私、日比谷野音で演奏したことがあるんですよ(笑) マジです!

凄い!!これは是非とも記事にして下さい!折角の「ヤオン延期」企画として、どうでしょうか??
2006/08/23 7:40



Blue1981
ANILINEさん

RCはかなりTVに出演しているハズですよ。
80年代だけのTV映像を集めて作品化したら、とんでもないものが出来ると思います。
当たり前ですが「ザ・ベストテン」とか「夜のヒットスタジオ」等のメジャー番組以外が貴重ですしね。
例えば80年当時には、竹内まりやが司会をしていた番組で「雨あがり~」を演奏したものもありますが、
こういうちょこっとした出演が凄かったりします。あとはライヴ自体を撮って放映したものですね。
TV用のライヴじゃなくて、ホンモノで本気のライヴをたまたま撮影したというものが良いです。
この「Sweet Soul Show」なんか、まさにそんなものの典型的な番組です。

>私のワンマンリサイタル(笑)は、音のよくない?ドームより、ヤオンにてアンプラグド
実はですね、私、日比谷野音で演奏したことがあるんですよ(笑) マジです!
機会があったらブログにも書いてみようかと思っていますが、なかなか…(笑
2006/08/20 19:48
(http://blue1981.spaces.live.com/)


Blue1981
月見家さん

「雨あがりの夜空に」を作った時についての清志郎の発言に「チャボがあの強烈なイントロを考えた」というのがありましたよね?
でも、ある時期からは全然強烈じゃなくなっちゃいました。特に最近は泣きそうになるくらいの軽さです…。
ただ、その発言が正しかったことを証明するのが80年のライヴです。
残念ながら公式な作品としての音源では「RHAPSODY」しか聴くことができませんが、TVやラジオで放送されたいくつかのライヴ。
これらを観て聴けば、それがわかります。
80年と言えば横浜スタジアムでのイヴェントに出演した時の映像も残されていますが、これも凄いですよ。
チャボのギターが完全に曲を引っ張っていますからね。音も全然スカスカじゃないし本当にカッコイイ「雨あがり~」です。

「今夜は皆で野音」が少し先に延びただけですから。皆が野音に集まる日がすぐに来ますよ。
2006/08/20 19:36
(http://blue1981.spaces.live.com/)


ANILINE
私がはじめてTVですが「LiveのRC」を観たのってこの頃なんですよね。当時からひとり遊び?に夢中で
早朝でも深夜でもTVやラジオは時間の許す限り没頭していた頃です。
はじめてラジオで聞いて気に入ってた曲は「ステップ!」でしたが、ライブ映像を観た時、雨あがりの夜空に、では
幼き少女(笑)ですら痺れちゃって、そして冷静に、この人達、なんてすごく楽しそうなんだろう・・・と、そんな
興味からRCの記憶がはじまっています。どのライブ放映か、思い出そうとする度困ってしまうんですが

再放送がなかった筈の番組です。(その頃には珍しく?ビデオデッキがあった為、改めて録画したくって…)
前後の記憶から、80年辺りだとは解ってるんですが、フジではなくこっちだったのかな?
そう考えると、かぶり付き状態のファンではなかったとしても、四半世紀経っても、当時のドキドキ感が
消えるどころか、あの頃と同じように楽しんだり喜んだりし続けてくれる、そんな彼等に感謝したいです。

日比谷野音は、10月までなら利用出来ます~。施設使用料は休日ライブなら約50万/day、だったかと。
(当然、諸経費別です)。私のワンマンリサイタル(笑)は、音のよくない?ドームより、ヤオンにてアンプラグドとか
やってみたいもんです、もう100円ライブでも10円でも何でもいいので、自己満足だけの為に(笑)

今度こそ、元気いっぱい、で、おもいきり参加します、大嫌いな夏が楽しみになって来る気分ですね。

2006/08/20 16:07
(http://blog.livedoor.jp/arwt/)


月見家
You Tubeに「負けねぇ」どころか、圧勝では?
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はじめまして。

ずっと探していた映像のことが書かれていたため、心臓がバクバクしています。
その野音、前から3列目で見ていました。あの日は寒い日で、私はダウンジャケットを着て出かけました。ところがRCがステージに飛び出してきて2曲目になった途端、暑くて熱くてTシャツ1枚になって叫んでいました。清志郎はブルーのコートのようなものを着て、ステージ上でまるで無重力状態であるかのようにジャンプしていました。

その番組も録画(βのビデオ)したのですが、何度かの引っ越しの中で、紛失してしまい、ことある毎にそれを後悔して(未だに)います。なくしたと分かっているのに、ビデオの山の中を探してみたりして。今朝も、その映像のことを考えてしまい、検索をしていて、貴ブログにたどり着きました。
あの番組、私は12チャンネルでやったと勘違いしていました。10チャンネルだったんですね。あの頃、結構その番組で色々なライブを取り上げていたと思います。上田正樹の新宿ライブインでのライブなども録画した記憶があります(行っていました)。

RC放送時の吉見佑子のナレーションも覚えています。熱かった。
彼らが並んでインタビューを受けていたとき、新井田耕造が「ランスルーはないんですか?」と言ったのをなぜか覚えています。

あの番組のことを語ってくださって、ありがとうございました。

清志郎、完全復活祭、もちろん参加してきました!

ブログ愛読させていただきます。
よろしく!

ishuto さん

はじめまして。コメントありがとうございます。

>前から3列目で見ていました。
お~、歴史的目撃者じゃないですか!
それにしても、10月26日じゃ寒いですよねぇ(笑)。

>あの頃、結構その番組で色々なライブを取り上げていたと思います
そうですか。中には貴重なものが多いんでしょうねぇ。番組名は何なのでしょうか?

>ブログ愛読させていただきます。 よろしく!
こちらこそよろしくお願いします。

おはようございます。コメントいただきありがとうございます。

あの上田+RCのライブがその年の野音の最後のイベントだったと思います。帰り道、興奮して公園の中を歩くファン達の身体から汗が湯気となって、辺りが「もやっていた」のを覚えています。
確かに「生き証人」の一人になっていますね(笑)。

あの番組名は覚えていないんです。残念!

そうそう私、勘違いおばさんで。。。新宿でよく行っていたのはルイードでした。ライブインは渋谷でした。ごめんなさい。
貴重なものもあったかと思いますが、記憶の彼方に。。。
その時代に人気のあったバンドを取り上げていたと思います。
伝説のバンドに成り得るバンドはレアですよね。

そうそうおかげさまで、昨日新宿タワレコで号外をゲットできました。ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします!

ishutoさん

>歩くファン達の身体から汗が湯気となって
すげぇ! 何だか目に浮かびますよ。

上田正樹と言えば、このときはサウス・トゥ・サウス(再結成?)でしたよね。
同じ年の6月、晴海のオールナイトで私も観ました。

>新宿でよく行っていたのはルイードでした。ライブインは渋谷でした
ルイードもLIVE INNも好きな会場でした。
その昔、バンドをやっていた頃は、この二つのライヴ・ハウスは憧れでした。
後に念願叶って両方で演奏することができたのですが、やはり感激でしたよ。

>昨日新宿タワレコで号外をゲットできました
良かったですね(笑)。

ルイードやライブインのステージに立たれたとは、すごいです!良かったですねぇ!

>上田正樹と言えば、このときはサウス・トゥ・サウス(再結成?)でしたよね。
そうです!私はサウスの現役時代のライブを見たことがなくて、あのとき初めてあのメンツでのライブを見て、それもとても感激でした。
別の機会にサウスもご覧になったんですね。

blueさんのこのブログ、懐かしいやら熱くなるやら~。
読んでいないページをこれから徐々に読ませていただきますね。「ワクワク」が一つ増えました(^_^)。ありがとうございます!

ishuto さん

>ルイードやライブインのステージに立たれたとは、すごいです!
出たことあるだけです(笑)。

>別の機会にサウスもご覧になったんですね。
RCも出た晴海のオールナイトです。

>blueさんのこのブログ、懐かしいやら熱くなるやら~。
好き勝手に書いているんで、あまり楽しめないかもしれませんよ(笑)。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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