「つの笛」サロンシリーズ第46回 ファゴット前田正志ブロデュース !! 番外編 マリンバ弾き語りライブ with ファゴット 2011.2.5

東京の西、花小金井駅の北口にあるカフェ「つの笛」。
ここで新谷さんのライヴがあるというので、観に行った。
昼の部、夜の部の2ステージ。僕は両方とも観た。

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会場に入ると、そこはとても雰囲気のある素敵なカフェで、
その奥にマリンバがドーンと置かれていた。
ライヴは純粋な新谷さんのソロということではなく、
ファゴットとパーカッションが加わったトリオ編成。
※新谷さん以外のメンバーは、前田正志さん(ファゴット)、蛯名優美さん(パーカッション)。

このトリオは、昨年の十和田市現代美術館で行われたライヴのメンバーでもあるそうだ。
しかも、三人とも同じ高校の同窓生だそうで、世代を越えた強力な必然性があるトリオである。
十和田ライヴは残念ながら観られなかったが、僕が行きたかったライヴでもあったので、
今日はその十和田と同じメンバーということでも、楽しみにしていた。

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お客さん全員に配られたパンフレットを見てもらえればわかるように、ライヴは二部構成。
あいだにコーヒー・タイム(美味しいチーズケーキとコーヒーが付いていた!)が入るという、
何ともリラックスでき、かつ贅沢でもあり…なプログラムだ。
これで2,500円というのは、ちょっとあり得ないでしょう。
セット・リストはいつもの新谷さんで、オリジナルとカヴァーのメニューだ。

オリジナル曲は、例のごとく新曲をガンガン歌ってくれた。
モネの絵からインスパイアされたという「ブルック」。
小学生の入学時(だったかな)の写真がきっかけで生まれた、
カリンバで歌われた何とも可愛い名曲「新しい友だち」。
そして新谷さんの曲の中でも渋味が感じられる「とめようもない」。
僕が印象に残ったのはこの3曲だった。

カヴァーでは、パーカッションの蛯名さんがリクエストしたらしい「スカボローフェア」。
これがまたパーカスをフィーチャーしたアレンジでカッコよく、聴き応え抜群だった。
昨年5月のライヴでも演奏された「コーヒー・ルンバ」も最高だった。

さて、ファゴットという楽器だが、僕は名前しか知らなかった。
音も、おそらく初めて聴いたはずだ。
その初めて聴く生音は、何となく想像していた通り、実に優しい音だった。
マリンバとの共演については、他に比べるものが僕の中に存在しないので、
本当の意味で初体験だったわけだが、これが素敵で、とてもマッチしていたと思う。
僕は楽器同士の相性云々を専門的に語ることはできないのだけれど、
少なくとも新谷祥子の音楽にはバッチリだった…と、
僕を含めたあの場にいたお客さんは思ったはずだ。これだけは確信に近い。

その確信の理由は「冬の線路」だ。
この曲はふるさとをテーマにした切ないメロディとマリンバのフレーズが印象的で、
どちらかと言えば、歌われる切なさ…といった世界観にココロが動かされる名曲だと思うが、
ファゴットとのデュエットで演奏された「冬の線路」は違った。
チープな表現でしか表せないのが申し訳ないけれど、
晴れ間が見える…とか、春が感じられる…とか、新しい服に着替える…とか、
NEXT・次に行く…みたいな、前を向く…ような、歩き出す…みたいな、
何だかそんな雰囲気を感じることができて、素晴らしかった。
誤解しないで欲しいが、これは決してオリジナル・ヴァージョンに対して良かった…では無い。
まったく新しい「冬の線路」が目の前に現れたということで、素晴らしいと思ったのだ。
そのファゴット奏者の前田さんは、その人柄が音に出ているようなミュージシャンだった。
他のオリジナル曲も、この組み合わせで聴いてみたい。再びの共演を観てみたい。

もうひとり、パーカッションの蛯名さんがとても魅力的だった。
演奏する姿はカッコよく、時おり見せる笑顔がチャーミングで、
僕は一気にファンになってしまった。
思えば、このチャーミングかつカッコイイというのは、
僕が新谷さんを初めて観た時にも抱いた印象だ。
ライヴ後、蛯名さんとも少しお話をすることができた。
近いうちにタイコを担いで世界一周の旅に出るそうだが、
旅を終えたら、また新谷さんとの共演など、どこかで再会したいものだなぁ。
一緒に演奏してみたいなぁ…とも思ったけれど(笑)。

最近に無い、とても充実した土曜日…休日だった。
音楽は素晴らしい。
そして、素晴らしい音楽は、本当に素晴らしい。
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衝撃。

「衝撃。」
という言葉は、私にとっては、まさにこのときのためにあったようなもので、

新谷祥子さんの「音」と「声」を初めて耳にしたときの、あの静かな、けれど確実な胸の高鳴りと高揚感、溢れ出る涙は忘れられません。

静寂であり、しかしソウルフルな、新谷さんの「鐘は鳴る」を聴いたときです。

そして今日、ライヴ初体験。

3人の演奏の、ひとつひとつそれぞれの音を聴き分けたり、調和されていたり攻めぎあったりする3人の音が空気に融けて耳に流れ込んできたり、

気がつけば呼吸をすることを忘れてしまうほど、その演奏に自分のすべてが奪われていたり…。

「音」を「楽しむ」こと、こんなにもエキサイティングで、心が震えること、感動のためいき、

新しい音に触れ、新しい光をみつけること、

今日の演奏で、そのすべてを味わったような、とてつもない充足感、でした。

新谷さん、前田さん、蛯名さん、みなさん本当に素敵な笑顔で、そして素顔は控えめでチャーミングな雰囲気が印象的。

私にとっても、久しぶりに味わう充実した休日になりました。

この興奮は、しばらく引きずりそうです(笑)


すてき・・・。

読んでるだけで春風が吹いてきそうな、しあわせな気持ちになりました。
ありがとうございます。

 >音楽は素晴らしい。
 そして、素晴らしい音楽は、本当に素晴らしい。

まさに!
わたしも、昨日復活祭CDのDisc2を聞いていて、つくづくそう思ったことでした。

Re: きよみさん

> 今日の演奏で、そのすべてを味わったような、とてつもない充足感
> 私にとっても、久しぶりに味わう充実した休日になりました。

それは良かったですね。
短かったようで、長くもあったようで…という時間でしたが、
私も本当に良い一日を過ごすことができました。

Re: 夢風さん

>  >音楽は素晴らしい。
>  そして、素晴らしい音楽は、本当に素晴らしい。
>
> まさに!
> わたしも、昨日復活祭CDのDisc2を聞いていて、つくづくそう思ったことでした。

もう自分にとって素晴らしい音楽だけでいい、それだけでいいよ…って思います。
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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