渋谷毅Produce 「こんな風に過ぎて行くのなら」 浅川マキに捧ぐ三日間 2010.12.28 新宿ピットイン

  浅川マキさんとは32年間いっしょに演奏した。
  どうしてそんなに長くできたのだろうと考えてもよくわからない。
  よくわからないけど、マキさんといっしょに演奏すると
  なんだか自分がいい演奏ができるような気になって、実際そうなるのが不思議だった。

  毎年年末は5日間の浅川マキ大晦日公演だ。
  今年はできないけれど、マキさんと縁のあった人たちにきてもらって3日間のライブをやる。
  マキさんがいなくては具合悪いこともあるかも知れないけど、
  きっと「いいのよ」なんていうに違いない。
  
  渋谷 毅

こんなライヴが12月26日(日)、27日(月)、28日(火)の3日間、新宿ピットインで行われた。
出演メンバーは次の通り。

●26日
金子マリ(Vo)
5th Element Will【北京一(Vo,G)大西真(B)石井為人(Key)松本照夫(Ds)岩田浩史(G)森園勝敏(G)】
坂田 明(Sax,Cl)トリオ【黒田京子(P)水谷浩章(B)】
セシル・モンロー(Ds)渋谷 毅(P.Or)長谷川きよし、小川美潮(Vo)大川俊司(B)

●27日
渋谷毅(P.Or)向井滋春(Tb)近藤等則(Electric Tp)植松孝夫、本多俊之(Sax)後藤次利(B)安東昇(B)
セシル・モンロー(Ds)萩原信義、池田洋一郎(G)白井幹夫(P)酒井俊(Vo)
【カルメン・マキ(Vo)太田惠資(Vn)】 金子マリ(Vo)

●28日
山下洋輔、今田 勝(P)
渋谷 毅 オーケストラ【峰厚介(Ts)松風鉱一(Sax,Fl)林栄一(As)津上研太(Sax)松本治(Tb)
石渡明廣(G)上村勝正(B)外山 明(Ds)】
池畑潤二(Ds)下山 淳(G)野島健太郎(Key)奈良敏博(B)
亀淵友香(Vo)南 正人(Vo) 金子マリ(Vo)

     **********

下山淳と浅川マキとの共演を、かじるだけでも、いや舐めるだけでもいいから味わいたかった。
今回は残念ながらマキさんが不在だが、それでも、その空気や音、雰囲気を感じてみたかった。
こんな僕だから、過去のライヴを未体験なのはもちろん、音源さえ聴けていない。
だからこそ、今日の日(12月28日)を楽しみにしていた。

Image1012281.jpg Image1012282.jpg Image1012283.jpg Image1012284.jpg

出演順は、南正人 → 下山淳、池畑潤二、野島健太郎、奈良敏博 → 亀淵友香(with南正人、渋谷毅)
→ 渋谷毅 → 今田勝 → 山下洋輔 → 渋谷毅オーケストラ → 金子マリ(with渋谷毅)だった。

下山淳らのパートは、まずはインストが2曲。
ブルースっぽいアドリブめいたセッションだったけれど、
" マキさんとレコーディングした曲を演りました " と下山がMCしていたので、
本来ならここにヴォーカルがのっているのだろう。

それにしても、GYPSIESでもなくROOSTERZでもないギターだったなぁ。
2本のストラトを使用していた(アンプはフェンダー?)が、僕の席には、
とても良いサウンドで届いていた。バッチリ鳴っていた。ローもぶんぶん出ていたし。
プレイも派手では無いが、地味でもなく、
トリッキーでも無いが、ストレートでもなく、何だか凄く新鮮だった。
ひとことで言えば、カッコ良かった。

3曲目が最後の曲。
演奏前に下山が " マキさんとの思い出はたくさんあります… " と、
マキさんとの何かについて語りそうだったのだが…。

何かを言いたかったのだと思うが " ま、いっか… " と、そのまま演奏を始める。
イントロを聴いたその一瞬、震えた。
演奏されたのは「黒の女」だったからだ。

  彼女は黒い目をして踊り場に佇んでた
  おかしな世界はいつも通り輝いた
  She was a gone

この曲は、やはり浅川マキを歌った曲だったのか…。

下山淳、池畑潤二、野島健太郎、奈良敏博。
この4人からなるバンドは、いつもだったらお馴染みのメンツだし、
轟音ロックをぶちかましてくれるだけなのだが、この日はさすがに浮いていた。
でも、佇まいからしてロックとしか言い様がなく、カッコ良かった。

これで、浅川マキと下山淳とのセッションを、
少しだけだとしても僕は感じることができたのかな…。

     **********

下山らのパートの他に印象に残ったのは、次の二つ。
亀淵友香が無伴奏で歌った「赤い橋」と、山下洋輔の「Strange Fruit/奇妙な果実」。
後者は特に凄かった。

1日目、2日目はわからないが、3日目は、特に湿っぽくもならず、感傷的にもならず、
各自が自分達の演奏を披露しただけなのだろう…と感じた。
それでも、浅川マキへの思いは溢れ出ていた。
別にマキさんの曲を歌ったり演奏することが追悼というわけでは無いんだよね。
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2度目のコメントです

すいません このコメントじゃないんです(汗っ) 実はこの前 初めてblogみて 衝撃を受けて 2年前の復活祭あたりからの blogを順番に見ています 今は京都の最終ライブのところを 見ました(笑) 見ていない京都の復活祭 の6曲目の よォーこそ のくだりで 身震いしました! 実は今は大阪(それまで東京でした)にいて 昔に比べりゃ金も入るしで ビルボードの法人会員になり 正直81年の武道館から見ていたRCも だんだん 行かなくなって 自分が清志朗やチャボのファンだったことを忘れてたんです(お恥ずかしいっ)


が 麗蘭をみて 近くでチャボを見てしまい わぁー どうしよう ヤバい! ヤバすぎる! いてもたってもいられず 昔のライブDVDを毎日見まくり BLUEさんのblogを見て


清志朗の日本の有名なロックンロール! FM東京早稲田のMCとか わぁ やばすぎる なんで知り合いの甥っ子である ハナレグミに 清志朗さんに会わせろって 言わなかったんだろう(後悔) とか いろんなこと 考えてしまい


なんていうか このblogを見てるだけで 伝わってきます 身震いします 泣きそうになります


ああ RCを感じられて幸せだと!

Re: カチャさん

コメントありがとうございます。
私もコメントをくださる皆さんと共にRCを感じられて幸せです。
ちなみに、興奮したからでしょうか(笑)、清志郎の「郎」の字が「朗」に…。
ただ、変換すると「朗」になることが多いみたいなんですよね。

リスペクトするということ

ども。こんなタイミングで失礼します。
コメントするか迷いましたが、やっぱり言っておきたくて。

>別にマキさんの曲を歌ったり演奏することが追悼というわけでは無いんだよね。

本当に本当にそう思います。
愛情と敬意をもった表現とはどういうものなのか、と考えることが多い今日この頃、特に。

しかし下山さんの話、聞きたかったなぁ。
もう語られることはないのかしらん。
下山さんファンより浅川さんファンに聞いてもらえたらよかったのにね。

あ、それとせっかくだから今夜の麗蘭の速報をひとつ。
チャボさんすごいってことは誰もが言うでしょうから、私はしょーもないことをご報告。

「遠く北の南極の地から宗谷丸~云々」
に、今回は更に
「遠く南の北極から」
が足されてました(笑)。

Re: 蘭芳さん

> 愛情と敬意をもった表現とはどういうものなのか

自分なりの答えみたいなものはあるんですが、色々な人がいますからね…。
しばらく私も考えることが続くでしょう。

> しかし下山さんの話、聞きたかったなぁ。
> もう語られることはないのかしらん。
> 下山さんファンより浅川さんファンに聞いてもらえたらよかったのにね。

そうなんですよ。
「黒の女」についての話をしても良かったのになぁ…と思いました。
それにしても出演者の中では完全に浮いていたと思うのですが、
でも、お客さんの懐が広かった…そんな雰囲気を感じました。
さすがマキさんのお客さんだなぁなんて、勝手に感動していました。

ちなみに下山淳Diaryが更新されています。
やっとマキさんを送ることができたような気がして…とありました。
http://smileys.co.jp/sn_diary/sn_diary.cgi


> 「遠く北の南極の地から宗谷丸~云々」
> に、今回は更に
> 「遠く南の北極から」
> が足されてました(笑)。

毎年、チャボはここで言うことを考えてんのかな(笑)。
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