リンダリンダラバーソール/大槻ケンヂ

久しぶりに書店に行くと、文庫化されたこの本が平積み展示されていた。
2002年に発表された大槻ケンヂの自伝的小説(?)である。
「おー、懐かしいな」と思わず手に取り、その場でページをパラパラとめくった。

  ・岡田有希子の死んだ年
  ・高木ブー伝説
  ・JUN SKY WALKER(S)
  ・X
  ・池田貴族(リモート)
  ・氏神一番(カブキロックス)
  ・ザ・ブルーハーツ
  ・バンドブーム終了

目次からいくつか拾ってみた。  
サブ・タイトルに「いかす!バンドブーム天国」とあるように、90年代初頭に巻き起こったバンド・ブーム。
目次でもわかるように、その渦中にいた彼がその内幕と自身の生活を描いた物語だ。
しかし暴露本では無い。僕は青春小説(?)だと思う(笑)。

CIMG4511.jpg


 " 岡田有希子が自殺した年、僕は大学に入った。"

物語はこんな書き出しで始まる。
僕は同じ年、池袋の西武デパートでバイトをしていた。
中学で結成したバンドはルースターズやARBのようにメンバーが大幅に変りながらも、
見事にその時点でも続いていた。バイトも同じバンドのメンバーとやっていた。

岡田有希子が自殺した日もバイトをしていた。
その日はファンの女の子がバイト先に遊びに来ていて、仕事が終わった後、その子の車でドライヴした。
そこで岡田有希子の自殺についての話をしたので、ハッキリと憶えているのだ。

僕のバンドは所謂メジャー・シーンでの活動はできず、バンドブームがやって来る直前に解散した。
しかし、数々のライヴ・ハウスや少ないながらもTVやラジオへの出演、
当時を代表するポプコンやEAST WESTというコンテスト等、充実した活動はできた。
辛いことや嫌なことはあまり無かったように思う。間違いなく楽しい日々であった。

今ではメジャーなバンドのアマチュア時代と対バンや共演できた事は良い思い出だ。
米米クラブ、SHOW-YA、有頂天、レ・ピッシュ、エレファントカシマシ等、
順不同で思いつくだけ誰でも知っているバンドを挙げてみてもこれくらい出てくる。
もちろんエピソードもたくさんあるのだが…。

僕と同じようにバンドをやっていた人は、活動時期がバンドブームと重なっていなくとも、
いや、重なっていないほうが、この本は楽しく読めると思う。
テレビで「イカ天」を観ていながらも、
出演しているバンドに対し「何だよあいつら」と思っていた人は多かったはずだが、
そういった人にこそ読んでもらいたいかも。
大槻がプロローグに書いているように、共にブームに乗って騒いでいた人達の境遇は、
今では「およそ全ての人生パターンが見て取れる」そうだ。
「何だよ、あいつら」と思われていたバンドマンも、それぞれ大変な人生なのである。

まぁ、どこまでがフィクションでノン・フィクションなのかはわからないが、
単に小説として、しかも変な先入観は無くして読む事をお薦めする。

感動する…と思う。




大槻 ケンヂ / メディアファクトリー ダヴィンチ編集部(2002/03)
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

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