BLUE MOON/仲井戸麗市 from 『PRESENT #1』 -1995-

一ヶ月のうち、2回の満月を見られる場合、
その1回目をファースト・ムーン、そして2回目をブルー・ムーンと呼ぶらしい。

     **********

初めてこの曲を聴いたのは、
90年代前半から行われたソロ・ライヴ 『密室』 シリーズの、
いずれかの年のどこかだったはずだ。

モチーフとなった菅原都々子の「月がとっても青いから」をリアル・タイムに知らなくとも、
この印象的な歌詞はきっとどこかで聴いていたのであろう、小さい頃から記憶にあった。

そんなこともあり、
「BLUE MOON」は初披露のときからサビのリフレインがアタマにこびりついていた曲である。

ちなみに、この 『密室』 シリーズでは、まずライヴで新曲がいくつか披露され、
後に " PRESENT " という一連のミニ・アルバムにそれらが収録されていった。

ところで、この 『密室』 期の90年代半ばあたりのチャボのギター・プレイだが、
僕は一種、神がかっていたように思っていた程であり、本当に素晴らしかった。
とにかくCHET ATKINS SSTを自由自在に操るその姿に釘付けだった。

ライヴはソロであるから、当然バンドではなく弾き語りの演奏だった。
だから、そんなギターで奏でられる新曲がココロに響かないわけが無い。
「L・O・V・E」も「糧」も「魔法を信じるかい?」も、そして「BLUE MOON」も。

これらの新曲が作品としてどんな風に届けられるのかはとても楽しみだった。
はたして、『PRESENT#1』 から飛び出してきたサウンドは、
聴きなれていたアコースティックな弾き語りとはまったく姿を変えており、驚かされた。
でも、そのモダンな音は、実に仲井戸麗市的だった。
結果、この " PRESENT " は四季にあわせて4枚が発表され、
そのすべてが素晴らしい作品となっている。

そんな充実したシリーズのオープニングを飾ったのが「BLUE MOON」だ。

仲井戸麗市
EMIミュージック・ジャパン
発売日:1995-11-01

今でもライヴの定番だし、代表曲と言ってもいいだろう。
特にDuetのライヴでは必ず演奏され、その相手によって様々な顔を見せてくれる曲でもある。

今週末からいよいよ磔磔での8連発ライヴがスタートする。
当然、「BLUE MOON」はメニューに入っているだろう。
春の京都で、いったいどんな青い月を僕たちは聴けるのだろう。今から楽しみだ。
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1980

先週末の僕は1980年だった。
だから 『RHAPSODY』 を聴いた。
『RHAPSODY NAKED』 じゃなく 『RHAPSODY』 だ。

ギンギンに聴いた。
チャボの “ OK カモン、リンコ・ワッショ! “ から間髪入れずに、
リンコのフレット・レス・ベースがうなる。
カッコイイイ。

コーちゃんとのタイトなリズム・セクションに乗せて、
銀次とチャボのギターがじらしにじらした後で、歪んだGのコードが思い切り鳴る。
カッコイイ。

単なるメンバー紹介曲なのに、この「よォーこそ」の完成度と瑞々しさはどうだ。
いつ聴いても何度聴いてもどこで聴いてもココロの底からわくわくする。

もちろん、未発表曲も含まれた 『RHAPSODY NAKED』 は最高だ。
でも、あくまでも僕にとってはオリジナル 『RHAPSODY』 である。
いつでもこれを聴けば何かを確かめられる。
自分は間違っていないと確信させてもらえる。
A面1曲目の「よォーこそ」は、新生RCサクセションにとっても、
僕にとっても、永遠のスタート地点なのである。

今では伝説になっているこのライヴの場に、実際に居られたという幸せ。
それをかみしめることができる幸せ。
これは幸せだ。

もちろん音だけでなく映像も…ということでセットしたのは、
1980年のRCサクセションのライヴを確認できる、これだ。

RCサクセション
デジタルサイト
発売日:2003-11-27


ファイティング80’sについてはこれまでに何度か書いているので、ここでは省く。
このDVDに収録されているのは3回のO.Aからの抜粋で、
特に久保講堂ライヴ前後の2回分が凄い。

薄いメイクのチャボとリンコの色気にいきなり興奮する。
今観ても異様なゴンタ2号と、当時から普通の銀次とコーちゃんとの対比。
そんな空間の中央に忌野清志郎が飛び出してくるのである。
美しいじゃないか…と色々な意味で思う。

それにしても、このハードな音のRCが短い期間しか存在しなかったのは本当に惜しい。
もし、このメンバーでの本格的なスタジオ録音作があったら、
いったいどんなものになっていたのだろう?

ライヴは、最後の「雨あがりの夜空に」が始まるまでお客さんは座っているのだが、
※「雨あがり~」前のバス・ドラムによるカウントが入っても座っている
清志郎が曲を紹介し、チャボがイントロを弾いた途端に総立ちになる。
ここだけでなく、いちいち映る客席のファンを観るとグッとくるものがある。
“ 愛しあってるかい? “ に笑顔でYeah!と答え、清志郎のジョークに笑い、
ステージを見つめながら曲を口ずさみ、手拍子をし続ける。
言うまでも無く、それは僕自身とも重なるからだ。

同じ80年でも、銀次が抜けた後のRCのライヴは、客席の雰囲気がガラッと変わっている。
盛り上がりがまったく違うことがTV収録のショボイ音でも確認できる。

この熱狂だよ、これだよこれ、これがRCサクセションだよ。

“ バリバリ新発売のシングル “ と清志郎がMCした後、
コーちゃんのカウントを待って一気に爆発したようにチャボがイントロを弾く。
この「トランジスタ・ラジオ」が始まる瞬間は最高で最強だ。

好きなものについて語るということは、
それに影響された自分を語るということと同じだ。
そして、その好きなものが自分の人生を決めてしまったであろうものだとしたら、
それを語る自分やそれを思う自分が揺らぐことは絶対に無い。
だって、もうここまで来てしまったのである。

RCなんだ。
RCサクセションなんだよ。

Stranger In Town(Super Mix) / ROOSTERZ -1986-

週末の連休から、部屋にはROOSTERZが流れ続けている。
オリジナル・アルバムを聴くのはもちろんのこと、
ボックス 『VIRUS SECURITY』 までをも引っ張り出し、
貴重なPV集を観ては、一人盛り上がっている日々。

THE ROOSTERS,THE ROOSTERZ
コロムビアミュージックエンタテインメント
発売日:2004-09-29

アルバム 『KAMINARI』 が発表された以降は、
クリップを流していた当時の深夜番組でもいくつかROOSTERZのPVを観ることができた。
それは、例えば「Searchin'」や「Burning Blue」といった曲だ。
しかし、これ以前となると話は別。
まぁ、単に僕のチェックが甘かっただけなのかもしれないけれど、
それでも普通にTVを観ていてROOSTERZが流れるなんてことは、
当時はほとんど無かったと思う。

大好きな「Stranger In Town」という 『NEON BOY』 収録曲がある。
メロディも歌詞も、そしてとりわけ下山淳によるギターのフレーズが実に美しい名曲だ。

これはSuper Mixという12インチになって発表されている。
一聴すれば単にロング・ヴァージョンになっただけみたいだが、
間奏のギター・ソロがまったく別で強力だし、全体的にきらびやかになっていて、
当時の僕は " カッコイイなぁ " と興奮したものだ。
ちなみにB面は代表曲をメドレーで繋げたという、今となっては珍品と言えるヴァージョンだ。

CIMG7795.jpg CIMG7796.jpg CIMG7797.jpg

80年代の渋谷にCSVというレコード・ショップがあった。
場所は公園通りの真ん中あたり。
実にマニアックな品揃えで、渋谷に行くと必ず立ち寄っていた。
珍しい音源のカセット・テープも充実していたと記憶している。

その日も渋谷をぶらぶらしていて、いつものように何気なくCSVに入った。
当時、店内(だったよなぁ…)にかなり大きなスクリーン(だったかな?)があって、
様々なバンドやアーティストのヴィデオが良く流されていた(はずだ)。
いつもはレコードなどを見るのに夢中で、あまりヴィデオを観るという事は無かったけれど、
その日だけはスクリーンに目が釘付けになった。
流れていたのは、ROOSTERZの「Stranger In Town」だったからだ。

そこにはサングラスをした花田がモノクロで映し出されていた。
下山のギターが大音量で響き渡る。

曲が終わった後は身体がすぐに動かなかった程で、あまりのカッコ良さに痺れた。
この後、僕はそれまで以上にROOSTERZにどんどんとのめり込んでいくのだが、
まさかこのPVを再び観るのに20年近くの時間が経つとは、その時には思わなかった。

映像は決してクリアとは言えないけれど、
『VIRUS SECURITY』 にPVが収録されたことは本当に嬉しい。
いつでもあのROOSTERZに出会うことができるのだから。

CIMG7798.jpg CIMG7799.jpg

2010年の今、部屋で寛ぎながら「Stranger In Town」を観ても、
あの当時に受けた感動はもちろん味わうことはできないけれど、
それでも自分の中に何かが湧き上がってくる。これは七夕まで続くだろう。

花田、
この曲を下山、灘友、柞山の4人で演ってくれ。

下北沢GARDENの夜に

下山淳、3/21付のDIARYに載っていた写真。
左から灘友正幸、下山淳、柞山一彦。
3/4のROOSTERZだ。

実は、ライヴ終了後に柞山一彦らしき人を見かけていたので、
もしや…と思っていたのだけれど、まさか灘友までが来ていたとは…。
灘友自身のブログによれば、この4人(花田を含む)が顔を揃えるのは22年ぶりらしい。
ということはROOSTERZの解散以降、初になるのか…?

しかも、灘友が花田に「今日、行くから」と電話をしたら、
花田が柞山に連絡をとって「灘友が来るから、来ないか」と誘ったらしい。
この、あまりにも普通すぎる経緯が、このバンドにとっては、かえって感動的だ。
それにしても、22年振りの再会かぁ…。

下山淳のDIARYは、写真の下にとても短い文章で、こう書かれていた。

  この三名はかつて同じバンドに在籍していた。
  山程ライブをし、巴里にも行った。
  遠い昔の話だ。

特別な感慨を持って書いたのかどうかはわからないが、
僕はこれを読んで泣きそうに…いや、半分泣いていた。
じーんとしてしまった。
下山はもちろん、他の二人の笑顔もいい。

音楽を、単に音楽としてだけ聴いていたら、こんな風に感じることは無い。
僕はある種の拘りを持って音楽を聴いているし、接している。
特に好きなバンドやアーティストのそれは、僕にとっては単なる音楽というものだけでは無い。
ただし、この拘りの内容や強さによっては、それを共有できない人を傷つけることもあるだろう。
それだけでなく、何よりも自分自身が傷つくこともある。
でも、それでもその拘りは捨てられないし、捨てない。
今後も変わらないし、変えない。
それによる、自分にしかわからない素晴らしい体験を何度もしているから。

THE ROOSTERZ。
最後の文字をSではなくZにするだけなのだが、
僕の中で、その違いはあまりにも大きすぎる。

CIMG7791.jpg CIMG7794.jpg CIMG7793.jpg

発表されたインフォには柞山一彦の名前が無いが、
出演が決定したようである。

ブログ閲覧不可のお詫び

3/20から3/21の深夜にかけてブログがプライベート・モードになっており、
そのあいだ、閲覧不可になっておりました。
理由は特にありません。私の単なる設定、及び操作ミスかと思われます。

この件についてたくさんの問い合わせを受けております。
わざわざ連絡をして頂いた皆さん、本当に申し訳ございませんでした。
そして、ありがとうございました。

公開モードに設定しなおしていますので、問題なく閲覧できているかと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

ROCK'N'ROLL GYPSIES ONE MAN LIVE 2010 下北沢GARDEN 2010.3.20

本日の会場である下北沢GARDENのサイト
EYES OF GARDENでGYPSIESのインタヴューが掲載されていた。
これはライヴの入場時にも配布された。

Image1003201.jpg Image1003202.jpg

花田発言によると、今年はオリジナル・アルバム制作の計画があるらしい。
2ndアルバムが2005年発表だから、実現したら本当に嬉しい。

ということで、今年初のワンマン。
もしかしたら新曲の披露も…と期待していたけれど、結果はこれまでと大きな変化は無かった。
新曲云々については期待しすぎた部分だったかな。
もちろんライヴ自体に特に不満は無く、恒例の耳がキーン状態が心地よい。

休憩を挟んでの二部構成。
特に一部の出来が僕にはとても良かった。
最高のバンドの状態で是非、新作のレコーディングに臨んでもらいたいと思う。

前回の高円寺ライヴに続き、ブルーのファイヤーバードを下山は弾いてくれた。
やっぱりこのギターはカッコイイなぁ。

ただ、ギター・プレイに関しては途中で機材の調子がおかしかったようで、
観ていて多少気が散ったところもあった。
演奏中、いつも以上に足下を気にしていたように思えたし。
でも、本当のところはわからないけれど下山自身はイラつくような気配も無かったし、
その辺はさすがであった。

何だか久しぶりの轟音を浴びたからか、やたらと気分がいい。
今夜はGYPSIESを聴きながら、夢の中へ…。

3月:[GO!! 60] in 中国・四国・神戸

" tour 2010 GO!!60 仲井戸麗市with早川岳晴 " 。

3月は中国・四国・神戸公演。
Blueの掲示板のトピックには、待望のライヴだったという声をいくつか頂きました。
おそらく、今後にまわるであろう場所にも、
チャボのライヴを待望しているお客さんがたくさん待っていることでしょう。

投稿で印象的だったのは、やはり岡山でのエピソード。
愉快な中にも感動を覚える話でした。
投稿していただいた皆さん、ありがとうございました。

GO60.jpg

●3月:[GO!! 60] in 中国・四国・神戸 - Blue
2010/03/06 (Sat) 14:05:45

3月06日(土)米子BELIER
3月07日(日)岡山MO:GLA
3月09日(火)松山SALONKITTY
3月10日(水)高知X-pt.
3月12日(金)高松DIME
3月13日(土)徳島JITTERBUG
3月14日(日)神戸WYNTERLAND

本日から " tour 2010 GO!! 60 " の3月がスタート!
1月の北海道に続きトピックをたてますので、
ご覧になった方は是非、感想などを書き込んで頂ければと思います。
ただし、具体的な内容・ネタバレについては、可能な限りご配慮くださいね。

私が観るのはもう少し先になりますが、だんだん盛り上がってきました!

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1月:[GO!! 60] in 北海道

" tour 2010 GO!!60 仲井戸麗市with早川岳晴 " 。

1月の北海道からスタートした全国ツアーは、2月のブランクを挟みましたが、
3月の中国・四国・神戸公演を無事に終えたようです。
Blueの掲示板では、月ごとにトピックをたてており、
そこに全国でGO!!60なチャボを目撃した方々の声を頂いています。

せっかく頂いた声をそのままにしておくのもアレなので、
2010年のチャボのライヴ記録として、ブログ本体にも残しておきます。
終わった場所のライヴについても、何かあればコメントを頂ければと思います。

それではまず1月、GO!!60 in 北海道です。

GO60.jpg

●1月:[GO!! 60] in 北海道
2010/01/17 (Sun) 16:34:41

1月17日(日)函館あうん堂ホール
1月19日(火)帯広Rest
1月20日(水)北見オニオンホール
1月22日(金)旭川アーリータイムズ
1月23日(土)札幌PENNY LANE 24

いよいよ本日から " tour 2010 GO!! 60 " スタートです。まずは1月、北海道のトピックをたてます。
ご覧になった方は、是非、感想などを書き込んで頂ければと思います。
ただし、具体的な内容・ネタバレについては、可能な限りご配慮くださいね。

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総特集 忌野清志郎 デビュー40周年記念号

こういった類の本に寄稿された内容については、
僕は清志郎と一緒にやっていた人だからこその言葉や文章…を読みたいし、
そんな言葉や文章にこそ感動するし、当然、それは説得力を持っていると思う。
ちなみに、一緒にやっていた期間や形式などは、僕にとってはほとんど関係無い。

小川銀次が語るエピソードがとても良かった。
“ オレはチャボの大ファンでした “ と言いながらも、
決してファン的な視点だけで書かれているわけでは無いし、
何よりも “ オレはRCのメンバーだったんだ “ という自負が強烈に感じられる。

  久保講堂ライヴに向けてアレンジが変わっていったのには今でも納得できない
  オレが作ったパートを他の人が演奏していたり…

こういった生の声が聞けたことは本当に貴重だと思う。
同時に、銀次のミュージシャン・シップには感動するし、
当時のRCサクセションをわずかながら知るファンとしても嬉しい。
掲載順がチャボとリンコ、春日博文の次が小川銀次なのも、
もしかしたら、編集者も、その重要さが理解できていたのかもしれない。

あの日以降に目にする梅津和時の文章は、とても切ない。
僕のココロに思い切り触れる内容ばかりで、どうしても悲しくなってしまう。
還暦コンサートに触れて、梅津さんはこんなことを書いている。

  何だかチャボの声が君の声に良く似てた。不思議な気がしたよ

清志郎にこれだけ近い人が、こうなのだ。
僕がチャボのMANDALAライヴで聴いた「夜の散歩をしないかね」。
最後の裏声が、まるで清志郎の声だったというのは、
やはり単なる気のせいや思い込みだけでは無いと思う。

三浦友和と清志郎の、最後になったというメールは “ 勘弁してくれよ… “ だった。
何も知らない人が見たら、単なる二人のあいだの個人的なやり取りなのだが、
ファンならば、実に様々なことを感じられると思う。
そこに出てくる登場人物。
そして 三浦 電源切之介殿 との表記。
僕は、何故だか ” 『十年ゴム消し』 の世界みたいだなぁ “ なんてことを思った。

もう、語れる主なことはこれまでに語ってきたんじゃないか…と思うけれど、
それでもなお、チャボのインタヴューには感動せざるを得ない。
これまでもずっとそうだったのだが、既に知っている話はもちろんのこと、
初めて聞くエピソードさえも共有できるのが、清志郎とチャボの物語。

  チャボは襟つきの服は嫌いだから

清志郎が言ったこのことを、チャボは “ おかしいでしょ? “ と言うけれど、
ここで語られている二人も、僕が知ってるチャボと清志郎だ。
まったくおかしくなんかない。

リンコさんが言う “ 亡くなる4年くらい前 “ の時期がハッキリしないけれど、
4年くらい前というのを前提に振り返ってみる。

2005年。
デビュー35周年を迎えた清志郎は、3月にパルコ劇場にてEVENTを開催した。
この年は、RCサクセションが活動休止して15年という年でもある。
僕の勝手な推測とお断りしておくが、
何らかの思いがあり、清志郎はここで区切りを付けたのだと思う。
RC休止後の十数年、まったく音信普通だったリンコに清志郎が声をかけたのは、
やはり4年前の、この2005年だろうな。
僕がそう思う理由は翌2006年以降の展開だ。

2006年。
35周年のファイナルとも言えた 『新ナニワ・サリバン・ショー』 を2月に開催。
前年のパルコ劇場に続き、ここにも仲井戸麗市を呼ぶ。
5月の 『夢助』 レコーディング用のデモ作成に、チャボとコーちゃんを呼ぶ。
レコーディングを終えた6月には、三宅伸治のライヴにてコーちゃんと共演。
そして夏の日比谷野音ライヴが発表され、そこには仲井戸麗市と新井田耕造の名前があった。
しかし、その直後に、あの7月13日となる…。

2007年。
この年に行われたジョン・レノン・スーパー・ライヴ
ギターに仲井戸麗市、ドラムスに新井田耕造。そしてキーボードに厚見玲衣。
このメンバーと共に清志郎は武道館に立つ。
ベース・レスの編成だったのはたまたま…なんてことは、やはりあり得ないと思う。
このメンバーで演るならば、ベースを弾くのは一人しかいないではないか。

まさか " いつでも音を出せるスタジオがあるから遊ぼうよ " ということだけでは無いはずだ。
だってRCサクセションのベーシストに “ また一緒に演ろうよ “ と声をかけているのだ、清志郎本人から。

もう一度繰り返すけれど、“ また・一緒に・やろうよ “ なのである。
もし、何らかのカタチでも、その時期に清志郎とリンコが一緒にやっていたら、
2006年以降の何かは確実に違っていたように思えてならない。

デビュー40周年記念。
表紙はもちろん、1、5、19ページのおおくぼひさこ氏による写真が美しい。
清志郎への愛が感じられる、とても素敵な本だ。

忌野清志郎 デビュー40周年!

40年前の今日、1970年3月5日。
RCサクセションが「宝くじは買わない」でデビューしました。
よって本日、2010年3月5日は忌野清志郎、デビュー40周年となります。
おめでとう、清志郎!

     **********

偶然にも今日は友人と会う約束をしていた。
待ち合わせはタワーレコード渋谷店の1Fに決めた。

入口ではヒトハタウサギが迎えてくれる。
お店に入ると、清志郎のディスコグラフィの帯が奥にまで伸びていた。

Image1003051.jpg Image1003053.jpg

アルバム・ジャケットの横には、収録曲の歌詞の一部。

Image1003054.jpg Image1003055.jpg Image1003056.jpg

突き当りには " 清志郎博覧会 " と名付けられたブース。
衣装やパンフ、雑誌、ポスターなどがまるで個展のようにディスプレイされていた。

Image1003057.jpg Image10030571.jpg

モニターにはライヴ映像が映り、音もガンガンかかっていた。
音を聴くということにおいてはめちゃくちゃな環境なのだが(笑)、幸せな空間でもある。
まるで自分の部屋にいるみたいだ。

Image1003058.jpg Image1003059.jpg Image10030510.jpg

〆はお隣にあるカフェ マンドゥーカでお食事&語り倒し。
店内が清志郎とRCのポスターやアルバム・ジャケットのパネルで埋め尽くされており、
それだけでなくBGMも清志郎なのである。何という居心地の良いお店だろうか。
期間限定というのが残念である。
スタッフが着ているBaby#1のTシャツが眩しい。
ナシゴレンとシナモン・チャイ。
美味しかったです。ご馳走様でした。

Image10030511.jpg

新宿ではEVENTが行われたようだが、特に興味が無いのでパス。
余計なものはいらない。清志郎に囲まれて友人と話をしているほうが楽しい。

春めいた一日。
しかも清志郎の記念日。
渋谷の夜もいいものだなぁ…なんて久しぶりに思ったよ。

Baby#1 / 忌野清志郎 -2010-

1曲目の「I Like You」。
このとてつもなくハッピーなヴァージョンは、いったい何なのだろうか?

タッペイのコーラスもチャボのギターもホーンもストリングスも、
当然もちろん後から被せたものなのだけれど、
この弾み方は、どう聴いても僕にはそうは思えない。

清志郎によるキモちのEアコギに続き、
チャボによるチャボのチャボにしか弾けないあのスライドが聴こえた瞬間から、
感動的なリフレインのエンディングまで、まさに至福の5分間だ。

そして何よりも本当にとにかく驚くのは、
まるで清志郎と一緒にレコーディングしたみたいだ…ではなく、
一緒にレコーディングしているのだ…としか言いようが無い、その音だ。

だってスタジオにいる清志郎とチャボが僕には見えるのだ。
打ち合わせをするBlue Day Hornsと金子マリが僕の目に浮かぶのだ。

" まぁまぁ、冷静になれよ " と言われるのはわかっているつもりだが、
こんなとんでもない作品を聴いて落ち着いていられる清志郎ファンはいるのか。

繰り返すけれど、すべての楽器が清志郎の歌と一体化して登りつめていくような終盤のリフレイン。
ここの感動的なことと言ったら…。
レコーディングが終わってタッペイとチャボが抱き合って喜んだというのが、
これを聴けばわかりすぎるほどわかる。

忌野清志郎
EMIミュージックジャパン
発売日:2010-03-05

もちろんとんでもないのは「I Like You」だけではない。

RCヴァージョンよりもラフでふざけ気味なヴォーカルが実に清志郎らしい「ヒロイン」。
ホーンと金子マリのサポートも効果的で、2・3'sヴァージョンよりも突き抜けた明るさの「恩赦」。
作品としては初出のタイトル・ナンバー「Baby#1」の、浮遊感あふれた泣きたくなる清志郎のPOP。
そりゃHISは大好きだけれど、「ヤングBee」よりは「Young Blue」だな…な清志郎のBLUES。
アレンジを少し変えるだけで曲の表情がこんなにも変わるのか…な名曲「ニュースを知りたい」。
ジュリーのヴァージョンよりもルーズなギターがカッコイイじゃねぇか…の「KI・MA・GU・RE」。
歌いだしの瞬間から視界がぼやけた。金子マリと並んで歌う清志郎がすぐそこにいる。
今となっては号泣ソングだが、これぞ忌野清志郎!なヴォーカルを聴かせてくれる「Like a Dream」。
このまま 『Memphis』 に入れても違和感ゼロじゃん…の「ラッキーボーイ」。
意外とサラッと聴かせるが、オリジナル・ヴァージョンから十分にヘヴィ…の「メルトダウン」。

以上10曲で約45分。
素晴らしい。

  奇跡のニューアルバム、ここに完成!

いつもならこんなコピーはチンケで安っぽく思うものだが、
このアルバムに限っては、頷いてしまう自分がいる。

とにかく今は、思考を邪魔する様々な要素はアタマの中からすべて消し、
しばらくは、この89年の…いや、2010年の忌野清志郎を、
ずーっとずーっと聴いていたい、そして聴き続けたい。


p.s.
それにしても「I Like You」のスライド・ギター。
もう、今ここに入れるのはこれしかないっていうフレーズ。
チャボ、最高だぜ!

磔磔2009盤 「YOU - I」 / 麗蘭 -2010-

年末恒例麗蘭磔磔ライヴ盤。
もう5枚目になるのか。

思えば、2005年の磔磔ライヴがCDになると聞いたとき、
毎年出ることになればいいな…なんて単純に思ったものだが、
見事にそれは今日まで実現している。

CIMG7784.jpg

それぞれのCDを手に取るだけで、その年のライヴを思い出す。
このまま続いていけば、貴重なライブラリーになることは確実だろう。

・磔磔2008盤 「継続は力なり。」…ってか。 / 麗蘭 -2009-
・磔磔2007盤 LIVE・1+1 / 麗蘭 -2008-
磔磔2006盤 [明日の為に、今日もある。] / 麗蘭 -2007-
・磔磔2005盤 「泣いてたまるか!!」 / 麗蘭 -2006-

今年も2009盤が届いた。

麗蘭;仲井戸麗市;土屋公平;早川岳晴;JAH-RAH
HOHOEMI RECORDS
発売日:2010-03-03

ドラマーが変わったことによる音の変化は、
こうしてCDになるとライヴと比べてそんなに大きく感じられないのが不思議だが、
NEWアレンジの「ハイキング」や「光るゼブラのブギー」なんかを聴くと、実にロックだなぁと思う。

「ハイキング」の新しいアレンジを僕は超お気に入りで、
最初にライヴで聴いた時は、例えばビートルズの「I'll Cry Instead」なんかを思い浮かべていたけれど、
チャボが間奏で弾いているフレーズ(「The Last Time」!)でわかるように、
おそらく初期のストーンズがモチーフになっているのだろう。

全体的に良い意味でスカスカな音だったことに驚く。
実際のライヴではギンギンに聴こえていたんだけれどなぁ。

「今夜R&Bを…」の中盤では、RCサクセションの「スローバラード」が歌われている。
2009年だからだ。
でも、今後もこの曲の中では「スローバラード」が歌われていくかもしれない。
例えばRCサクセションの「Sweet Soul Music」で「Dock Of The Bay」が歌われ続けたように。

曲のラストで清志郎の名前を叫ぶとき、
チャボは Thank You を7回、Great を3回、繰り返した。
そして、Bye Bye とも言った。
チャボが清志郎に Bye Bye と言う日が来るなんて、
僕たちの前でチャボが清志郎に Bye Bye と言うなんて…。

切ないけれど、チャボの Bye Bye がこうして音として残る。
それが2009年という年だった。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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