僕たちも君たちを知ってる

11月も終わる。
それにしても、この1ヶ月はチャボの周辺が静かだったなぁ。
横浜でのFAN MEETING以外、特に表立っての活動は無かった。
あの10月、SHIBUYA-AXでのライヴが一段落だったのは間違いないだろう。

思えば、5月のマンダラで行われたチャボによるFor KIYOSHIROのライヴ
これはあいだにいくつかのライヴを挟み、一連の夏フェス出演まで続いたが、
あのFUJI ROCK Fesでの「いい事ばかり~」で頂点を迎えて終了…と、僕は思っていた。
だって、あの、あまりにもの歌とギターだ。
その後があるなんて、想像も予想もできなかった。

でも、それはあった。

I stand alone 僕が君を知ってる。
メニューのほとんどをRCサクセションの曲で構成した、
清志郎のために、ファンのために、
そしてもしかしたらチャボ自身のために…というこのライヴ。
青い森で出会ってからの70年代を。
そして清志郎と一緒に弾けまくっていた最高の80年代を。
誰々と一緒に…では無い。
あくまでも " 独り " で演る。
チャボは自分にとっての清志郎、そして自分が知っている清志郎を、
その二人だけの物語を、独りだけで僕たちの前で奏でていく。

今だから思えるのだが、あのFUJI ROCKでのチャボを観ると、
バンドをバックにしていながらも、まるで " 独り " でステージに立っているようだ。

清志郎とチャボの物語の、その半分は想像の中の美しい世界であるが、
もう半分は、実際に自分の目で観て、自分の耳で聴いていたことになる。
間違いなく共有できる、僕にとっての物語でもある。
80年代は二人と一緒の10年間であったわけだ。

70年代の二人の物語を僕たちはチャボが語ることによって知るわけだけれど、
80年代のそれは、ライヴで演奏される曲を聴くだけで、
少なくとも僕の中には様々な音や映像が一瞬のうちに蘇る。
それこそ、チャボが知らない僕だけの清志郎もそこにはいるのである。
" 僕も君たちを知ってる " のだ。

I stand alone 僕が君を知ってる。
仲井戸麗市、忌野清志郎、そしてRCサクセション。
あのライヴを実際に観たそれぞれのファンが、やはりそれぞれの思いで何かを感じ、
観られなかったファンも、それぞれの思いを馳せて何かを感じた。
そして、皆が胸の奥に大事にしまい込んだライヴだったと思う。

あんなライヴは何度も繰り返すようなものでもないし、繰り返せないものでもあるだろう。
でも、好きなときにはいつだってそれを取り出したいという気持ちも、
多くのファンが持っているだろうことを想像するのも容易だ。
だって、もう二人だけの物語では無いのだ。
" 僕たちも君たちを知ってる " のだから。

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続・あなたが選ぶRCサクセションのオリジナル・アルバム BEST-1 は?

さて、投票の結果、上位10枚しかここに挙げませんでしたが、対象はRCサクセションです。
もちろんあの10枚以外のアルバムを無視するわけにはいきませんので、すべて紹介します。

     **********

■11位:BEAT POPS(1982) (7票/1.9%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・最初に買ったLPがこれというファンも多いと思います
・A面1曲目と、B面1曲目が決定打になった。ラストがハイウェイのお月様なのでこれしかないでしょう。

全盛期といえる時期に発表された割に、実は重くヘヴィな作品なので、
そのジャケットから受けるイメージと違う点もあり、微妙な評価のアルバムではないかと思います。


■11位:COVERS(1988) (7票/1.9%)
RCサクセション
USMジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・rcのホワイトアルバム!rc得盛り!!

個人的にはRCサクセションのアルバムとは思っていない作品なのですが、
色々な意味で重要作である…ということには納得できます。


■11位:初期のRC・サクセション(1972) (7票/1.9%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・発売日の2/5に青山タワーホールで初めて清志郎くんに出会い、翌日に買いに行きました。
 初めて買ったLP、中1でした。

ハード・フォークという切り口から言えば、確かに余計な音が多いのでしょうが、
これを好きか嫌いかはその人の嗜好であり、作品としての評価には関係ないと僕は思います。


■14位:HEART ACE(1985) (4票/1.1%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・力みのないロックアルバム。千回は聴きました。
・みんな屋根裏のRCが最高と言い、世間で清志郎は雨上がりの人になってる。俺のRCはそれとは違う。

今こそ再評価されるに、いちばん相応しい作品では無いかと思います。
いい曲、多いし。


■15位:FEEL SO BAD(1984) (3票/0.8%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・それが俺の自由

BAD SIDEとGOOD SIDEのバランスというか、
あまりにも両サイドの色が違い過ぎているのかもしれません。
個人的には、RC最強のロックン・ロールのひとつだと思っている「自由」と、
チャボの「セルフ ポートレート」が収録されていることで、BAD SIDEがお気に入り。


■15位:コブラの悩み(1988)(3票/0.8%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・清志郎の本音(根っこ)メッセージアルバムだよ。

『COVERS』 と同じく、僕としてはコメントしにくい作品です。
RCサクセションではなく清志郎名義ならば、きっと違和感は無いと思うのですが…。

     **********

あらためて、投票して頂いた皆さん、どうもありがとうございました。
こうして並べて簡単に振り返ってみたら、RCの全アルバムを通して聴きたくなりました。
『コブラの悩み』 なんて、もう何年も通して聴いていませんし。
1stから順に聴いてみたら、新たな発見なんかがあるかもしれないなぁ。

あなたが選ぶRCサクセションのオリジナル・アルバム BEST-1 は?

去年の1月から約1年10ヶ月のあいだ、
このブログを見てくれている皆さんにお願いしていた投票です。
何と、362票もの投票を頂いております。
コメントも含め、たくさんの投票を本当にありがとうございました。

     **********

まず、編集盤は含まず、純粋なオリジナル・アルバムのみ…としました。
ベスト・アルバムの類はエントリーしておりません。
シングルAB面の収録というコンセプトのオリジナル・アルバムという捉え方はできますが、
色々と考えた結果、『EPLP』 も外しました。

次に、ライヴ盤を含めるか?
これは、ライヴ盤とうたわれていませんが、やはり 『RHAPSODY』 は絶対に外せません。
よって、それにあわせてライヴ盤もエントリーしました。
ただ、ここで重大なミスを犯してしまいました。
『THE KING OF LIVE』 のエントリーを忘れてしまったことです。
作品に対しても、このアルバムを好きな方に対しても、これは本当に申し訳なく思っています。

よって、上記の理由で不完全ではありますが、
本日は40年目(?)のRCサクセション記念日ということで投票を終了し、
上位10枚をここで発表させて頂きます。
コメントもすべて紹介したいのですが、投票結果からご覧になれますので、
ここでは独断で選ばせて頂きました。

■9位:楽しい夕に(1972) (9票/2.5%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・60年代後半のサイケデリック、アートロックの匂いがたまらない!超名盤!!
・" 選べない " のはお互い承知のうえで…。「もっと落ち着いて」を生で聴きたかった……。

マニアなファンによる評価及び再評価はわかっていても、ベスト10入りは意外でした。
ただ、初期のRCサクセションを知るには、1stよりも相応しいアルバムだと僕は思います。


■9位:OK(1983) (9票/2.5%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・ムダなく名曲ぞろい!
・僕の血液と言えるアルバム

『楽しい夕に』 と同票数でした。
個人的には「Drive My Car」「Oh! Baby」「指輪をはめたい」のように、
このアルバムに収録されたラヴ・ソングに大好きな曲が多いです。
「ドカドカうるさいR&Rバンド」が入っているのも、ポイントが高い点かもしれません。


■8位:MARVY(1988) (13票/3.6%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・最も毒の無い、かわいい小品の多いアルバム。
 名曲も多いのですがアルバムとしてはあまり話題にならないデスね。
・ロック的にはBESTです。楽曲的に時期的にもRC5人時代の頂点では無いでしょうか。
 この後カバーズから反骨色を強め、本来の清志郎色が強まった気がします。

清志郎の初ソロ・アルバム後に発表されたので、そんな話題性もあり、
もしかしたらここからRCサクセションに入ったという人も多いのかもしれません。
僕はと言えば、英語の歌詞の多さに違和感を感じながらも、当時は聴きまくっていました。


■7位:Baby a Go Go(1990) (14票/3.9%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・切なくて好きです

純粋なオリジナル作としては、現時点での最新作(どうしてもラスト・アルバムとは書けません)。
全体的に哀愁が感じられるのは仕方が無いでしょうが、音もいいし、曲も粒ぞろいだと思います。


■6位:the TEARS OF a CLOWN(1986) (18票/5.0%)
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・日比谷野音 夏のシャウトと 蝉の声
・ある意味5人(+α)のRCでの最高傑作かと…入門編としてもよろしいのでは?

後に恒例となる夏の野音、最初のライヴであり、当時のベストな選曲。
そして「ヒッピーに捧ぐ」と、人気があるのは当然といったところでしょうか。


■5位:PLEASE(1980) (28票/7.7%)
RCサクセション
USMジャパン
発売日:2005-11-23

<頂いたコメントから>
・悩みに悩んだ挙句決定。Sweet Soul musicでOtisを知りR&Bにはまって
 いよいよ音楽の世界に身を投じてしまったので、人生が狂った一枚ということで。
・ダーリンミシン~トランジスタラジオのくだりがサイコー

新生RCサクセションの実質的な1stアルバム。全曲がRCクラシックスと言える収録曲。
紹介させて頂いたコメントの " ダーリンミシン~トランジスタラジオのくだり " が、
この傑作のすべてを象徴しているような気もします。


■4位:RHAPSODY NAKED(2005) (30票/8.3%)
RCサクセション
ユニバーサル シグマ
発売日:2005-10-26

<頂いたコメントから>
・鳥肌もんだ!!
・キヨシローが、RC確かに居た!と感じられる1枚です。

このアルバムは衝撃的でした。今聴いても、素直に凄いと思います。
公式に作品として世に出て本当に良かった。

さて、いよいよここからはベスト3になります。

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DRAMA!/中島みゆき -2009-

前半の6曲が、吉川晃司主演で、杉原千畝をモデルにしたミュージカル「SEMPO」。
後半の7曲が「夜会VOL.15~夜物語~元祖・今晩屋」で歌われた曲で構成された、
中島みゆき、何と36枚目(すげぇ!)のオリジナル・アルバムが発表された。
タイトルは『DRAMA!』。

中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
発売日:2009-11-18

僕は「SEMPO」を観ていないので、前半は何の先入観も無く耳を傾けることができた。
1曲目から、いきなりアルバムのエンディングを飾ってもおかしくない大作である。
短い曲でも、メロディーの展開が絶妙で組曲風に聴こえるというのが、
中島みゆきの名曲の特徴のひとつだと僕は思っている。
オープニングの「翼をあげて」からして、まさにそんな曲である。
これ1曲を聴いて、『DRAMA!』が僕にとっての傑作だということが決まった。

アルバムを聴き進んでいくと、どれもこれもがドラマチックな曲ということがわかってくる。
派手なビートでガンガンくる曲は無いが、ドッシリと重い曲ばかりであり、
単に流して聴くような気は起こらず、真剣にその音と対峙させられるようだ。

では、聴くのに疲れてしまうのか…ということはまったく無いと、僕は思う。
素晴らしいのは、変に気負うようなところはなく、不自然な大袈裟さも感じられず、
すべてがファンを裏切らないであろう中島みゆきのメロディであり、
誰もが聴きやすくコマーシャルなアレンジであるということだ。

前半のクライマックスである「NOW」は凄い曲だ。
このアルバム中、最大の聴きものかもしれない。

中盤以降は、僕も観た夜会からの曲なので、こうした作品化は嬉しく思う。
美しいメロディが切ない「十二天」。一転しての迫力ある歌唱が素晴らしい。
印象的なフレーズとメロディがココロに残っていた「らいしょらいしょ」。
夜会で聴いた限りでは単なる小品的に感じた曲も、こうして作品として発表されると、
聴き応えがある立派な1曲となっているのが不思議だ。
テーマ曲とも言える「暦売りの歌」は、実に中島みゆきらしいPOPな楽曲であり、
夜会から切り離して、シングルになったとしてもおかしくない名曲。
「百九番目の除夜の鐘」は、そのリフレインがアタマにこびりついて離れない…と、
このまま全曲コメントしたくなるな。

ラストの「天鏡」を聴き終えたら、また夜会でこれらの曲を聴きたくなってきた。
現在、まさに再演真っ只中の 『今晩屋』 だが、映像作品にならないのかな?

愛だけを残せ/中島みゆき -2009-

約2年振りのシングルで、映画 『ゼロの焦点』 の主題歌。
TVや映画の主題歌…みたいなことはお馴染になっているけれど、
少なくとも僕には、そういったことはまったく関係無いし、影響もゼロだ。
あくまでも、純粋に、当たり前に、中島みゆきの新曲として毎回接している。

中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
発売日:2009-11-04

どこから聴いても、現在の中島みゆきサウンドの王道である。

曲は、どこかで聴いたことがあるようなメロディのサビから始まる。
でも、あくまでもそれは聴いたことがあるような…なのであり、
彼女の声が " あいだ~けをの~こせぇ♪ " と発した瞬間から、
もう、そこは最新型の中島ワールドとなるのだ。
例の転調も終盤にちゃんと出てくるので、ファンはご安心を(笑)。

そして彼女の特徴のひとつでもあると思うリフレイン。
印象的なフレーズを強烈なヴォーカルでくり返し聴かせられるのだから、
否が応でも耳に残るし覚えてしまうし、メロディーが頭の中でしばらく鳴ってしまう(笑)。
しかし、これこそが僕にとっての中島だ。
これが無けりゃ、物足りなく感じてしまうだろうなぁ。

さて、そうは言ってもこの歌い方は彼女のヴォーカル・スタイルのひとつだとは言え、
受け付けないというファンもいるだろうことは想像できる。
僕はオッケーだが " もういいよ、これは " という人も少なくないかもしれない。

カップリングの「闘りゃんせ」は、僕は知らなかったのだが、久我陽子に提供した曲らしい。
イントロを聴いて、一瞬「銀の龍の背に乗って」かと思ってしまったが、
これまたどこから切っても中島みゆきだなぁ…というナンバーで、
タイトル曲と良く似た特徴を持ち、まるで兄弟姉妹のように聴こえてしまった。

マイナーかつミディアム・テンポの8ビートの曲調にのる彼女の力強いヴォーカル。
このスタイルは僕自身、かなり好みということもあり、このシングルはお気に入りだ。

それにしても、この人のこういった断定というか命令(笑)というか、
タイトルも、実に中島みゆきであるなぁと思う。
残そうでもなく、残してほしいでもなく、残したいでもなく、残せ。
決して過去のタイトルにそういうものが多いというわけでは無いのだが、
個人的に 『愛していると云ってくれ』 の印象が強いせいか、
僕にとっては、どうやら " 中島みゆき=命令形 " の印象があるみたい。

さて、アルバムに先がけてのシングルがこのサウンドとヴォーカルである。
ということは、その後に発表される新作は…。
しかも、タイトルは 『DRAMA!』 なのだ。
はたして、そのタイトルに嘘偽りなく、聴き応えのある作品であった。

HYMN FOR NOBODY/Masahiro Sayama with Kiyoshiro Imawano -1995-

5月2日以降、それこそRCからソロを含めて清志郎の曲を何度も聴いた。
それぞれの曲に深く、浅く、強く、弱く、そして良くも悪くも…と、
個人的に様々な思い入れや思い出がある。
それによって泣いたり笑ったり…の繰り返しだ。
ただ、冷静に言っちゃえば、そういった自分の感情の動きは予想の範囲でもある。
この曲を聴くとこうなる…とか、こういう曲だから聴いてみよう…とか、
何かしら自分の中に存在しているモノやコトやオモイである。
それがRCなら尚更で、ソロ名義であっても似たようなものだ。

でも、そういったものを超えた曲も存在する。

RCやソロ名義ではなく、清志郎がゲストで参加している作品は、
所有していても、普段はほとんど手にすることが無いCDが多い。
それらは余程のことや目的が無い限り、部屋に流れることも無いのだが、
だからこそ、そこに個人的な何かがこびりついている事も、少ない。

夏が終わる時期に、そんな曲の中のあるひとつを聴いた。

あまりにもの美しさを感じ、
色褪せることの無い永遠を感じ、
限りない喜びと愛を感じ、
そして最後に、どうしようもない切なさと、
大事な人を失ってしまったことの悲しみを感じて、自分でも驚くほど号泣した。

  愛してることさえ忘れてしまうほど
  日常の中でいつも君が好きさ
  限りある生命がやがて幕をとじても
  永遠の夢のように君に夢中さ

僕にとっての忌野清志郎は " ラヴ・ソング " である。
清志郎のラヴ・ソングが僕のすべてであった。
これは、今もあまり変わってはいない。

「Hymn For Nobody」。
そのタイトルと歌われている歌詞があまりにも…な賛美歌であるが、
僕の中では…とお断りしたうえで、この曲は「スローバラード」と肩を並べる、
忌野清志郎、最高のバラードである。

佐山雅弘
ビクターエンタテインメント
発売日:1995-01-21

NHKドラマスペシャル「白洲次郎」オリジナル・サウンドトラック -2009-

かつて渋谷陽一がBLANKEY JET CITYのアルバム・レヴューでこう書いていた。

  ライヴで歌われていた「ディズニーランドへ」が収められている
  これ一曲のために金を払ってもいい名曲である

ただ、僕にとってこの92年に発表された2ndアルバム 『BANG!』 は、
他の収録曲もすべて金を払ってもいい名曲であったけれど。

さて、いきなりBJCについて触れたが、本題はまったく違う。
最近、実際に " これ一曲のために金を払ってもいい " と思って買ったCDがある。
それが 『NHKドラマスペシャル「白洲次郎」オリジナル・サウンドトラック』 だ。

TVサントラ,カヒミ・カリィ,フレッド・フリス,ローレン・ニュートン
EMIミュージックジャパン
発売日:2009-05-20

白洲次郎がどのような人物だったのかはそこそこ知っているが、
特に興味を持っているということでも無かったので、肝心のドラマを僕は観ていない。
ただ、ドラマに使用される音楽はそうでは無かった。
その理由は、浜田真理子が歌う「しゃれこうべと大砲」が挿入歌として使われていたからだ。

マイ・ラスト・ソングというライヴで「海ゆかば」を歌うことになった浜田真理子が、
その曲の音源をチェックしていたところ森繁久彌が軍歌を歌っているアルバムに出会い、
そこに収録されていた「しゃれこうべと大砲」を気に入った…という経緯があったようだ。

この曲、僕は既にライヴで何度か体験済みだが、聴けば聴くほど感動的なものになっている。
彼女の歌は、歌い込むほどに透明度が増していく…が僕の感じていることなのだが、
この透明度というところは、美しさに置き換えてもオッケーだ。
いや、透明度よりも美しさと言ったほうがわかりやすいかもしれないな。
だから、最初にこの「しゃれこうべと大砲」を横浜のライヴで聴いたときに比べ、
約1年後の世田谷文学館のミニ・ライヴで聴いたときのとんでもなさは、本当にとんでもなかった。

このサントラに収録されたヴァージョンもまったく期待を裏切らない。
いや、それどころか、期待以上に心に沁み入る出来となっている。
これ一曲のために金を払っても…いや、実際にこれ一曲のために、僕は金を払った。

ライナーによれば、NHKサイドは当初、
浜田真理子には1stアルバムに収録されている「アメリカ」を打診していたそうだ。
しかし彼女はある理由でそれを断り、この曲に変えたという。
詳細は省くが、この話を知って聴くと、また味わいが違ってくる、感動的なエピソードである。

浜田ヴァージョンの「しゃれこうべと大砲」は、
間奏で「結婚行進曲(ワグナー)」のフレーズが弾かれ、
エンディングでは「ハレルヤ」の一節が歌われている。
これは彼女の意思なのか、それとも、もとになるヴァージョンがあるのかは不明。
ただ、これにより深みが感じられ、素晴らしい効果をあげていることは間違いない。

ALICE LIVE ALIVE 2009 ~I'm home~ 日本武道館 2009.11.13

僕が本格的なバンド編成で、初めて人前で演奏したのが中学の文化祭。
体育館の大きなステージ。今でもハッキリと覚えている。

ギターを抱えてステージに出て行く。
客席は真っ黒で何も見えない。
照明が眩しい。
お客さんがたくさん入っている(ように感じる)のがビンビンにわかる。
大きな拍手。
セッティングを終え、ドラムのカウントで演奏がスタート。

  あなたは稲妻のように~♪

この日、僕はライヴで演奏する快感を覚えたのだった。

     **********

まだRCサクセションに出会う前に熱中して聴いていたレコード。
その中の1枚は、間違いなくこれだ。

アリス
EMIミュージック・ジャパン
発売日:2006-09-29

78年武道館ライヴ。
武道館をイメージさせるバンドやアーティストは数あれど、
僕にとってのアリスは確実にそれのひとつに当たる。

80年代から今日まで、普段の生活でアリスを聴くことは無かった。
谷村新司、堀内孝雄のソロ活動もまったく興味が無かった。
矢沢透にいたっては、何をしていたのかも知らなかった。
しかし、アリス再結成。そして全国ツアー。
武道館公演が決まったとき、そのチケットを僕は迷うことなく取った。
待望していたわけでは無い。
行きたかったからということとはちょっと違うし、
観てみたいということでも無い…ような気がする。
何だか、行かなければならない、観なければならない…ということだったのかもしれない。
それは自分では気がつかず、意識さえできない本能みたいなものなのかもしれない。

Image0911131.jpg Image0911132.jpg

ライヴは二部構成。
一部は3人だけのアコースティック・セットで、初期の曲を中心にしたメニュー。
「秋止符」や「走っておいで恋人よ」といった比較的知られている曲よりも、
僕は「もう二度と…」や「黒い瞳の少女」なんかに感動してしまった。

ちなみに二部では「あの日のままで」という曲が演奏されたのだが、
これと「もう二度と…」は、実はシングルのB面収録曲であり、
しかもそれぞれ「帰らざる日々」と「遠くで汽笛を聞きながら」という代表曲のB面だ。
当時の僕はシングル盤を良く買っていたから、B面にも好きな曲が少なくない。
だからこの2曲は嬉しかった。
どうせならB面シリーズで「最後のアンコール」や「街路樹は知っていた」も演ってほしかったな。

さて、一部は何だかんだでも落ち着いて観ていられたのだが…。

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反省はしないけれど、後悔はする

エントリーのタイトルは、チャボが昔から自分について良く言っていることだ。

最近、tamaさんとコメント欄でやり取りをした、
チャボが出演した 『MUSIC DAY』 というEVENTについてだけれど、
実はこのライヴのように、僕は結構ポイントで見逃しているものがあるのだ。

一応、大きくて重要なライヴはおさえていると思う。
でも、そのときだけのEVENTとか、ちょっとしたゲスト出演でのセッションとか、
そういった渋いモノを観ていなかったりするのは仕方が無いとしても、
それでも " どうしてこれを! " というものが少なくない。
そんなライヴに限って、後から思えば思うほど " 観ておけば良かった " と後悔するものなのだ。

ということで、反省はしないけれど後悔はする…なので(笑)、
あらためてそんな悔しさを込めて、僕にとっての後悔ライヴBEST5を記しておきます。
順不同の時系列です。

ちなみに91年以降の後悔ライヴは、ほとんどありません。
あってもひとつふたつくらいなので、ここでは80年代に限ってのものになります。

●1981年12月28日 渋谷東映 真夜中のロック・ショー
RCサクセションが出演した80年代前半の重要なEVENTで、
観なかったことを最大に後悔しているのがこれだ。
80年6月の晴海オールナイトも、8月の武道館 POP’N’ROLL300% も、
82年8月のDAY OF R&B も行っているのに、このEVENTを何故逃してしまったのか…。
RCでは無いけれど82年5月の品川、ヘンタイよいこと並ぶ後悔モノだ。

●1983年5月7日 渋谷LIVE INN 湯川トーベン & THE EASYS
チャボが組んだセッション・バンドの中で、後悔No.1がこれだ。
子供ばんどのトーベンがチャボと小川銀次等を誘って結成したバンドがこのEASYS。
当時の雑誌に載ったライヴ・レポによれば、
チャボはまだ 『OK』 発表前の「ブルドッグ」をこのバンドで歌っていたりするのだ!
うぁーっ!すげぇーっ!
想像しただけでカッコイイということが目に浮かぶ(笑)。

●1984年8月25日 新宿シアターアプル 真夜中の雰囲気一発
後年、チャボが良く言うようになった " ステージで金縛り状態になった " というライヴ。
そんな話を総合的にあわせてみると、きっとこれがそのときのライヴだろうと思う。
それを観たファンの声を聞いたことが無いので、実際にどんな状態だったのかな?
チャボには申し訳ないけれど、怖いもの観たさもあっての後悔ライヴだ。

●1988年2月20日 文芸座ル・ピリエ 浅川マキ&仲井戸麗市
今ではどういった経緯で計画されたライヴだったのかの記憶は無いが、
これも後から後悔した代表的なライヴ。
後年、鎌倉での共演があったが、やはりこのときを観たかった。
その時点では浅川マキについての知識はほとんど無かったので、
いくらチャボが出るとは言え、当時は簡単に見送ったことを覚えている。
しかし、後年、色々と彼女のことを知るにいたり、" あぁ、観ておけば… " ということだ。
ただ、90年2月の渋谷公会堂のアンコールでチャボのライヴに飛び入りし、
ぶっつけ本番セッションをやらかしたマキ嬢を目撃できたことは、今では最高の思い出でもある。

●1988年10月~11月 泉谷しげる with LOSER 学園祭TOUR
チャボ在籍時LOSERの重要なライヴはほとんど観ているが、
何故だかこの学園祭TOURは行っていない。その理由がまったくわからない(笑)。
後にVIDEOで発売され、その一部を観ることができたのだが、
それは嬉しい反面、強力に後悔することとなった。

以上、すぐに思いつく後悔BEST5だ。
ところで、もし、これらを観た人がいたら、こんな僕にその時の様子を教えて頂けると嬉しいです。

中央フリーウェイ/荒井由実 from 『14番目の月』 -1976-

ユーミンの「中央フリーウェイ」という曲を知ってから、ここを走るたびに、
" 右に見える競馬場 " と " 左はビール工場 " という歌詞を思い浮かべる人は多いだろう。
僕はそこを走るとき、この曲がアタマに浮かばなかったことは一度も無い。
それが良いことなのかどうかはわからないが(笑)。

ここ何年かは、毎年10月にちょっとした旅を計画していた。
いちばん好きな季節なので、色々なところでそれを感じるのが大好きだった。
恒例行事となっていたのだけれど、今年は都合で残念ながら中止としてしまった。

今年は秋を感じずに終わるのかな…ということがやはりガマンできず、
最近はずーっと " 何とかできないもんかな " って思っていたが、あっという間に10月が終了。
" これはいかん! " と、この週末、突然中央自動車道ドライヴを決行した。

いちばん走りなれている道でもあるし、今では1,000円でどこまでも行けるし、
もう見頃は過ぎてしまっているだろうけれど、それなりに紅葉を見られるだろうし…と、
そんな理由は付くが、ほとんど衝動的に決めた(笑)。

渋滞は大嫌いなので、まだ暗いうちに家を出発。
早朝に目的地へ到着し、午前中には東京へ戻る…という予定を組む。
とは言っても、どこへ行こうとは特に考えていなかったが、
いつかの夏に行った明野のひまわり畑を思い出し、何となくあの辺りを走ってみようと決めた。

談合坂SAに着いた頃に夜が明けてきた。

CIMG7700.jpg CIMG7701.jpg

明野に行ったときは韮崎ICで降りたが、
実は、ちょっと見てみたい風景が山梨県北杜市の武川というところにあったので、
今回はその先、須玉ICで降りる。

見たい風景というのは、水車の里公園というところだ。
調べてみると、本当に何てことの無い小さな公園のようだが、僕の目にはとても魅力的に映った。
結果として、今回は、ここに行くだけのためのドライヴだったと言っていいだろう。

141号(清里ライン)から611号に入る。
途中で釜無川にかかる橋(釜無川橋)からの山々の眺めがキレイだったので、
橋の横にあるポケットパークに車をとめてしばらくボーッとする。

CIMG7703_20091108221628.jpg

そこから20号を経由して、遂に目的地へ。
ただ、最初は公園に気付かずに通り過ぎてしまった。
そのくらい小さく、何気ない場所だった。

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いい事ばかりはありゃしない/仲井戸麗市 FUJI ROCK FESTIVAL '09 3Days 完全版

9月に放送された 『FUJI ROCK FESTIVAL '09 <3Days>』 が、10月に再放送された。

  <day2>の内容が初回放送と変更になっております。
  9月の初回放送の際には入っていなかった仲井戸麗市さんの
  「いい事ばかりはありゃしない」の模様を追加編集し構成しております。お楽しみ下さい。


フジテレビ ワンツーネクストのホームページには、こう赤字で記載されていた。
勝手に思わせてもらうが、僕は、この3行のために再放送されたと認識している。
それで、いいんだろ?

三宅伸治、梅津和時、そして片山広明の3人が、一本のマイクでチャボを呼ぶ。

  仲井戸麗市、チャボ!

チャボは、いつものように、少しはにかんで照れたようなあの笑顔を見せて登場する。
一瞬しか映らないその登場シーンだが、客席に応え右手をあげたその表情に、決意を見た。

そして、セッティング時。
清志郎のギターを提げた、その立ち姿を観ただけで溢れる満足感。
心の中で僕はつぶやく。 " オッケー、チャボ! " と。

RCサクセションのアレンジで「いい事ばかりはありゃしない」が始まる。
イントロからチャボのギターが入ると同時に、
画面いっぱいに清志郎のギターとチャボの手が映る。
あとはチャボの歌とギターを、観て、聴くだけである。

 おいおいカメラ、チャボ以外を映すんじゃねぇよ
 チャボを映せよ
 チャボだけでいいんだよ
 俺が観たいのは仲井戸麗市なんだよ

映像というのは難しい。誰かが観たいシーンは、誰かは観たくないのである。

清志郎のギターからは、紛れも無い仲井戸麗市の音が出ていた。
そのチャボが片山広明と向かい合い、ソロをぶつけ合うシーンは感動的である。
ここは観た人の数だけの " 自分にしか観えないシーン " となっていることだろう。

マイクスタンドの片側に寄り、清志郎の定位置を作って歌うシーンは、
もう悲しみのシーンではない。
そこには、チャボの横には、きっと忌野清志郎がいたのである。
だから、チャボは左に寄った。いつものように清志郎とハモッた。
ただ、それだけだったのだ。

GALLERY×KOHEY MANIAX SPECIAL DAY '09 FAN MEETING 横浜サムズアップ 2009.11.1

蘭丸が言っていたが、麗蘭として二人が揃ったのは昨年の年末以来だという。
それでもライヴが始まり、二人のギターにチャボのヴォーカルがのれば、
僕の身体は即座に、ココロは一瞬で麗蘭モードになる。

仲井戸麗市、土屋公平それぞれのFCの合同ミーティング。
お馴染のサムズアップに行って来た。

Image091101.jpg

・待ちわびるサンセット
・ハイキング
・I'm a BAND MAN
・I Call Your Name
・おいしい水
・光るゼブラのブギー
・Blue Blue

順番は多少前後するが、ライヴで演奏されたのはこれらの曲。
オープニングは、チャボお得意であるその日の会場を歌ったナンバーだった。

「ハイキング」は、「It's All Over Now」風に…で演奏された。
「I'm a BAND MAN」の、例のイントロ(とエンディング)で、
チャボは " ヒア・カムズ・ザ・サン! " と叫ぶ。
そうか、あれは「Here Comes The Sun」だったのか…。
僕は「If I Needed Someone」だと思っていたのだけれどな。
「I Call Your Name」のエンディングでは、
蘭丸が「A Hard Day's Night」の、やはりエンディングのフレーズを弾いていた。
もちろん手にするギターは12弦エレキだ。イェーイ、ザ・ビートルズ!

リズム隊は無かったけれど、久々の麗蘭サウンドを堪能させてもらった。
12月のライヴはバンドなので、更に期待大!
ただ、ドラマーが新しい人なので、そこだけは当日のお楽しみだね。

ライヴ以外のメニューは、二人への質問コーナーとプレゼント抽選会。
僕は、チャボへの質問として、最近ステージで使うようになったギターについて…を書いたら、
別の人の同じ質問が見事に採用されて嬉しかった。
あれはファンからのプレゼント…何と自作のギターだそうです。

全体的にチャボの仕切りがやたらと楽しかった。
これまでのFC合同EVENT同様、特に抽選会は盛り上がった…いや、チャボが盛り上げてくれた。
もちろん無理をしているところはあるのだろうけれど、やはりファンとしては嬉しい。
5月以降、こういったチャボと一緒のことで、こんなに笑った時間は初めてかもしれない。
そして、チャボにとっても蘭丸にとっても、楽しい時間だったんだ…と信じたい。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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