麗と蘭 1+1 Acoustical tour One plus One 磔磔 2007.12.30

オープニングの「ミッドナイト ブギ」のイントロを蘭丸が弾いた瞬間、すげぇと思った。
僕が観た10月の新潟と、11月の東京とは音が違う。
約3ヶ月にわたるツアーで固まった音と年末の磔磔、
しかも最終日という要素が加わることによるマジック。
年末に磔磔で観る麗蘭は、いつだって1+1+1+1=4以上だったが、
今年は1+1=4以上になっていた。

CIMG6487.jpg CIMG6485.jpg CIMG6489.jpg

蘭丸の激しいギター・ストロークが曲を引っ張っていき、
そこにチャボのギターが色を付ける…というのが今ツアーのパターン。
もちろんアレンジがバンド・ヴァージョンとは異なるので、
個人的な好き嫌いは曲によってはあるが、リズム隊不在を感じさせないグルーヴは唸るしかない。

何よりもチャボがとんでもなかった。
完全にツアー最終日の集大成モードになっていたと思う。
演奏、ヴォーカル、ツアーで話してきたものを全て出す(笑)と言っていたMCなど、
とにかく絶好調だったのではないか。

曲を演奏する前に、ツアーを振り返るように語るチャボ。
おかげでライヴ全体を通してはもちろん、一曲ずつがいちいち身体に沁み込んできたように思う。

ライヴを観ていて、曲によっては何故だか過去のチャボがフラッシュ・バックする。
「マンボのボーイフレンド」では新宿パワ-ステーションが。
そして蘭丸がヴォーカルをとる曲では、どうしてか82年の日本武道館が。
まったく個人的な不思議な感覚。
何なんだろうか、これは。

「GET BACK」の演奏前に語られるビートルズ来日。
この日は磔磔最終日だけのものだったのか、
チャボはここを実際に原稿を読み、ポエトリー・リーディングのように放っていた。
きっとこの先も何百回、何千回聞いても僕は感動してしまう話なんだろう。

年末の磔磔でこれを聴かないと終わらない「Hello Good-bye」。
この曲を歌う前に、チャボは一年の締めくくりとしてスタッフ紹介をし、最後は感極まっていた。

その「Hello Good-bye」では今年一年の出来事が僕のアタマに、目に浮かぶ。
個人的なそれ。
社会的なそれ。
そしてチャボと清志郎の一年。

CIMG6488.jpg

あと三年で蘭丸は五十歳、チャボは六十歳。麗蘭は二十歳。
” チャボさん、お互いに元気ならいつまでもやりましょう… ” と蘭丸。
もちろん、やり続けるなら僕はいつまでも観に来るぞ。

“ 麗蘭は一夜限りのはずが、もう十七年経った ” のだ。

  救いの神様 それはミュージック

僕がチャボと出会って、もう二十七年なんだ。
スポンサーサイト

私が選ぶ2007年ロック大賞

勝手に恒例としている『私が選ぶロック大賞』。今年も一年を振り返ってみます。

●アルバム部門
2007年に発表されたものと限定しません。僕が今年出会って良く聴いたものです。

夜も昼も/浜田真理子
浜田真理子との出会いは、僕にはRCサクセションとの出会いに匹敵するような出来事。
2006年発表のアルバムだが、今年の春から夏にかけては死ぬほど聴いていた。

TWELVE/PATTI SMITH
まるでオリジナル・アルバムのようなカヴァー集。
パティ・スミスが自身で好きな曲をカヴァーする…とのニュースだけで、
個人的にはもう名盤と認定されたようなもの。結果は、その通りだった。

松村雄策のアルバムが紙ジャケットでCD化
これが今年いちばんの嬉しい復刻。
三枚とも聴きまくったが、『プライヴェイト・アイ』が傑作だったことを再認識。名盤。


松村雄策(2007-08-22)
Amazonランキング:127764位
Amazonおすすめ度:



松村雄策(2007-08-22)
Amazonランキング:191599位
Amazonおすすめ度:



松村雄策(2007-08-22)
Amazonランキング:194750位
Amazonおすすめ度:


・GOLDEN GRAPEFRUIT/LOVE PSYCHEDELICO
今年初めてライヴを観て、デリコの1stとこの新作を聴き返す日々が続いた。
ライヴを観た後に聴くと、その楽しみ方が何倍にもなった。


LOVE PSYCHEDELICO(2007-06-27)
Amazonランキング:3240位
Amazonおすすめ度:


この他には麗蘭の磔磔ライヴ盤ミニ・アルバム
中島みゆきWHITE STRIPESの新譜も力作。
ブログでは取り上げなかったがBRUCE SPRINGSTEENの新譜も嬉しかった。


●ライヴ部門
札幌市民会館 最後の日 2007.1.31
三宅伸治デヴュー20周年記念ライヴ「BACKしよう」 2007.9.22 SHIBUYA-AX
Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 日本武道館 2007.12.8
この三つに尽きる。
1月の札幌は観たわけではないが、あの日の興奮は今でもハッキリと思い出せる。
後にこの日の模様を収録したVIDEOを観ることができたが、
清志郎が「トランジスタ・ラジオ」を歌いだした瞬間の僕の気持ちは、
現在の地球上に存在する言葉で表現することは無理である。

9月の渋谷。
病気後に初めて観る清志郎。
しかもそれはチャボとの共演。
そこで演奏されたのは「JUMP」
これ以外、何も書くことが無い。

12月の武道館は、音楽の神様から僕への、今年最大のプレゼントだった。

中島みゆきコンサートツアー2007/ 2007.10.4 フェスティバルホール
念願だった中島みゆきのライヴ初体験。
その意味では、内容云々はともかく、やはり一生忘れないライヴになると思う。

生きて泳げ 涙は後ろへ流せ フェスティバルホール 2007.3.31
浜田真理子と出会うこととなったEvent。もちろんライヴとしても素敵なものだった。

浜田真理子 mariko live ~花鳥風月~ 2007.10.13 神奈川県立音楽堂
彼女のピアノと歌に酔った一夜。

ROCK'N'ROLL GYPSIES ONE MAN LIVE 新宿LOFT 2007.11.16
ROOSTERZ解散ライヴ以来になる花田と下山のワンマン。轟音感動興奮快感。

LOVE PSYCHEDELICO IN CONCERT AT BUDOKAN 日本武道館 2007.12.7
彼らのCDの音には生理的に反応してしまうが、ライヴはまた違った魅力がある。
これも今年の収穫。

この他、チャボのソロも麗と蘭のライヴも、ジュリー一郎も印象に残っている。


●映像部門
ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005/ポール・マッカートニー
Welcome Home!! / 麗蘭
コンプリートではなくとも、
このヴォリュームでポールのクリップを観ることができるのはやはり嬉しい。
曲が良いのはもちろん、それに映像が付いているのだから最高である。
リンダの存在の大きさを再確認。

麗蘭のDVD化は遅すぎる。担当者は反省しなさい。


●その他
ワールド・ロック・ナウ サマー・スペシャル~ザ・ビートルズとは何か?~ NHK-FM 8.17.
RADIO FM802 Around The CHABO !? SONIC STYLE
今年はチャボにラジオで楽しませてもらった。
特にワールド・ロック・ナウのビートルズ特番は、今でもエアチェックしたものを良く聴いている。

     **********

音楽の神様って本当にいるんだ…と思えた一年。
今年を締めくくる磔磔でもそれを感じることができるかな。

一年間、『Blueの雑記帳』へ遊びに来てくれた皆さん、どうもありがとうございました。
Hello Good-bye。
新しく来る年が、どうか良い年でありますように。

蘇る封印歌謡/石橋春海

僕が今年読んだあらゆる本の中で、もしかしたらこれがベスト1かもしれない。


石橋 春海
Amazonランキング:136926位
Amazonおすすめ度:


この『蘇る封印歌謡』は、以前ここでも紹介した『封印歌謡大全』の続編。
前作は放送禁止曲のディスコグラフィー的要素の内容だったが、
今作は4名のアーティストや関係者自身が<曲が封印された背景を語るという形+α>となっている。

第一章では、PANTAが頭脳警察時代のレコ倫との戦いを語る。
このことだけではなく、バンド結成をはじめとした当時の興味深いエピソードや、
最近の重信房子との交流までが語れており、臨場感抜群だ。

第二章では、つボイノリオの下ネタ・ソング。
「金太の大冒険」は知っている人も多いだろうが、
その他の曲については、僕はここで初めて知ったことも多く、最高に面白かった。
と同時に、彼の才能にも感服。

第三章。
殺人事件を犯したために、その作品がすべて封印されることとなった克美しげるのノンフィクション。
そのデヴューから転落、事件、出所後から現在までが語られる。
前作にもインタヴューが収録されていたので重複している部分が多少あるが、
この章はすべてが凄い。
もちろん事件の部分が強く印象に残るのは当たり前なのだが、
それ以外の音楽的なエピソードにも惹かれた。

克美しげるについては、僕はひとつも曲を知らないのに、
その名前だけは子供の頃から知っていた。
それは母親が事件当時に話していたことを強烈に記憶しているからだ。
だから、<克美しげる=歌手であり殺人事件の犯人>ということだけが僕の中に刷り込まれていたのだ。
今回、この二冊を読んで、僕がこれまで認識していた以外の部分が補填できたことになる。
もちろん彼の犯した罪の重さは承知しているし、被害者側の気持ちも考える。
ただ、音楽という面のみから言えば、
この表現は不謹慎なのかもしれないが、この章を読んで感動してしまった。

第四章は、日本におけるビートルズの初代ディレクターを務めた高嶋弘之氏。
彼が関わった3つの封印について語られる。
ひとつめはEMI本社からOKが出なかった日本独自のビートルズ・ベスト・アルバム。
ふたつめは、美空ひばりサイドの抵抗により、
当時で20万枚の予約が入っていたにもかかわらず発売中止となった黛ジュンの「真赤な太陽」。
みっつめは、フォーク・クルセダーズの「イムジン河」だ。

これら本編以外にも、長谷川きよしのエピソードや、
岡田有希子の自殺により封印された新曲に伴う、
当時の写真週刊誌周辺の話なんかも収録されている。

そしてこの本が凄いのは書かれている内容だけではない。
克美しげるの封印曲を、何と本人が再録音したCDが付録として付いているのだ。
もちろん著者の企画だ。
このレコーディングの模様を綴った再録音秘話の章も興味深い。

そういえば今年の7月には『封印歌謡大全』の出版がきっかけとなり、
放送禁止の封印歌謡のみを何と約20曲流すという、
著者も出演した、まさに放送史に残るラジオ番組もオンエアされている。

著者が言う ” いったい歌は誰のものなのだろう ” ということを嫌でも考えてしまう。

An Old Story

その昔…というと何だか大袈裟だけれど、
インターネットを始めてからRCサクセションに関する情報を調べていたときに出会ったのが、
『LOVE ME LIVE』という個人サイトだった。
そのサイトを運営していた管理人はかなりマニアックな方で、
ディスコグラフィーはもちろん、曲単位でのヴァージョン違い、ライヴのセット・リストなど、
自身で調べた結果なのだろう、かなりの詳細に至るまでが記されていた。
僕自身も、自分が知らなかった情報はここでチェックさせてもらったし、
実際にそのサイトを通して管理人の方とやり取りし、
『EPLP-2』についての情報を微力ながら提供させてもらったこともあった。

残念ながら既にサイトをたたんでしまい、現在は見ることができないのだが、
何と管理人自らが個人でそのサイトを元にしたRCサクセションのデータを、
資料本としてまとめられていたのである。

印刷から製本までまったくの手作り。
しかも250ページという分厚い資料だ。

続きを読む

Other works of Rock'n'roll Gypsies~楽宴祭~/2007.12.20 新宿LOFT

そのときしか観られない特別なセッション。
これまでもたくさんあっただろうし、少ないながらも僕もそんなシーンに立ち会ったこともある。
でも、この日の新宿LOFTは凄かった。
結果的には4時間近い長時間ライヴとなったが、
そんなに長く演っていたのが気にならないくらいの、とても楽しいEventだった。

Eventの概要はチラシの画像をご覧ください。

CIMG6475.jpg CIMG6479.jpg CIMG6477.jpg

これが、僕がチケットを取った11/16時点で発表になっていた内容だ。
GYPSIESはもちろん、個人的にはレッド・ウォーリアーズ以来となるshakeを観られることと、
LOFTクラスのハコではなかなか観られないだろうゴダイゴの浅野孝己に注目していた。
ただ、こういったEventの場合、<and more…>というのがポイントなのである。
もちろん、それが期待外れのときもあるし、逆にとんでもなくツボにはまることもある。

今回は…後者であった。
途中で出演者の名前が二人、増えたのだ。
どうなったかというと、こうなったのである。

Image009_20071221190622.jpg

りょ、りょ、凌が出るのか!?

このことを知った僕は、何とか冷静に努めようとしていた。
実際、当日になってからも気持ちを抑えていることができていたのだが…。

     **********

さて、Eventすべてを振り返ることはとてもじゃないけれどできないので、
印象に残ったものだけを記しておきたいと思います。

まず最初に言っておくと、池畑潤二は、ほぼ全編に出ずっぱりだった。
また、このEventの発起人でもあるようだ。
最後までそのパワーとタイトさは失われず、素晴らしいプレイだった。
お疲れ様でした。

さて、下山淳。
まずはアコギなSSで出演。アコギなSSというのは仲野茂と下山淳ふたりだけのユニット。
アナーキーの「東京イズ・バーニング」(もちろんあの歌詞も歌われた)をぶちかましてくれたり、
30年振りに職質食らった下山をネタにした泉谷しげるの「黒いカバン」のカヴァーには笑わせてもらった。
笑わせてもらったといえば、茂のMCは本当に楽しい。声もでかいし(笑)。
おかげでLOFTが一気にEventらしく熱くなる。

その後、ドラムに池畑潤二、ベースに寺岡信芳が加わったバンドで、
ROOSTERSの「フール・フォー・ユー」を演奏。
茂はTHE ROCK BAND時代にこの曲をカヴァーしているので、ある意味で十八番なのだろうな。

そして何と何と、ここで “ もうひとりギターを “ と、shakeが呼び込まれる。
おおー!
ステージでshakeを観るのはいつ以来だろう?
記憶が正しければ、89年のレッド・ウォーリアーズ武道館3days以来だ。
手にするギターはストラト。
結局、この5人バンドで数曲演奏されたのだが、凄かったよ。

例えば『ロック・バンドを作ろう』というシミュレーション・ゲームがあったとする。
メンバーや演奏する曲を自由に作ることができ、ライヴやレコーディングを行い、
その反応やセールス、動員などを楽しむ…というゲーム。あったら欲しいけどね~(笑)。
仲野茂、下山淳、池畑&寺岡。ここまでシミュレーションする人はいそうだ。
でも、ここにもう一人のギタリストということで、shakeを持ってくる人はいるか(笑)。
それに、そのバンドに演奏させる曲は何なのだ(笑)。

この5人で演奏されたのは、ROOSTERSの「恋をしようよ」だった。
まさにEventならではのスペシャル・プログラム!カッコイイ~!
でも、ゲームだったらGAME OVERの可能性があるかも(笑)。
このメンバーでその曲は不適切です…って理由で(笑)。

更にニール・ヤングの「Like A Hurricane」まで飛び出す。
Shakeがスタジオ・テイクをなぞったギターをプレイしていたのが印象的だった。
ちなみに、「フール・フォー・ユー」(THE ROCK BAND VERSION)と「Like A Hurricane」は、
僕も大昔にバンドで演った曲である。
こんな偶然が重なったこともあるけれど、これらの曲は嬉しかった。
とにかく、とても見応え、聴き応えのあるバンドだった。

     **********

花田裕之。
まずソロでの弾き語りでスタート。何とここでも「フール・フォー・ユー」が歌われた。
偶然かな…偶然だろう(笑)。花田と下山、事前に打ち合わせしてねーな(笑)。

その後、リズム隊に池畑&寺岡、ギターに内藤幸也を迎え、やはりバンド形式で数曲演奏。
下山コーナーのように、ここにギタリストが加わるのではなく、
花田コーナーではギタリストが変わる。
” 大先輩です ” と紹介されて出てきたのはゴダイゴのギタリスト、浅野孝己であった。
前述したシミュレーション・ゲームだったら、ここでGAME OVERかもしれないが(笑)。

この4ピーセズで演奏されたのは「Little Queenie」と「Jumpin’ Jack Flash」。
あまりにもストレートすぎるんだけど、これがカッチョイイんだな。
ただ、” 急造バンドだから、こんな感じで通して終わるのかな… ” と思ったのだが、
実はこんな感じで終わらなかったんだよ(笑)。

間違いなくこの日のハイライトのひとつだったろう、あの名曲「ガンダーラ」が演奏されたのだ。
ゴダイゴのオリジナルを崩さず、さすがに花田の歌もほとんどフェイク無しといった演奏。
曲が良いのは当たり前だし、
そこにこのバンドで演っているという視覚的なものと実際の音が加わり、なかなか感動的だった。

この二つのパートを観たここまでで十分と言っていいくらいだったんだけど、
もちろんこの後に石橋凌が出てくるわけだ。
本当にスゲェEventだ(笑)。

続きを読む

中島みゆきコンサートツアー2007/ 2007.12.18 東京国際フォーラム

運良く、今回のツアーは3回も観ることができた。
しかも、それぞれのライヴは1ヶ月ごとの日程だったので、
ツアーの流れに沿って音の変化も確認できる。
偶然だけど、結果的にこの日程で観られたのは最高であった。

まずは10月4日の大阪フェスティバルホール
ツアー2日目だったのでほとんど初日であった。
バンドの音はともかく、ステージでのMCもまだ手探り状態だったと思うし、
何より中島みゆき本人の出来がまだまだであった。
実際に歌いだしの歌詞を間違えて演奏をやり直すというシーンが観られたのだから。
それでもライヴ初体験であったこともあるだろう。
僕にとってはとても感激したライヴだった。

次に11月5日の東京国際フォーラム
大阪とは違ったメニューの日に当ったのも嬉しかったし、席も良かったということもあったけれど、
歌われる曲がすべてドラマチックに感じられた感動的なライヴだった。

ところで、このツアーは映像作品化されることが決定している。
単なるライヴ作品なのか、
それともドキュメンタリー的な要素も含まれてのものなのかは現時点ではわからない。
ただ、収録時間などは未定ではあるが、2枚組で2008年6月発売ということが発表された。
2枚組ということは、僕が期待しているドキュメンタリー的な作品になる可能性は大いにあるわけだな。
楽しみである。

さて、12月18日の東京国際フォーラムに行った。
映像作品になるということは、その作品の軸となるライヴ収録日があるはずだ。
それはどこでいつなのか…と思っていたが、何と客席にカメラが入っていた。
ということは、今日がその日なのか!?

ただ、この日のライヴを観て感じたのは、その収録日による気合い云々というよりも、
中島みゆきの<はみ出し加減>であった。

こういう表現はどうかと思うし、
もちろんバンドや中島みゆき本人が手を抜いたり、差をつけたりなんてしていないけれど、
実際のところツアーは収録日に向かってのリハーサルも兼ねているわけである。
だから、歌詞はもちろんMCや演奏などすべてがパッケージ化され、
それを忠実に実施していったはずだ。
だから、こういった視点で振り返ってみると、過去の2公演は、
決して中島みゆき自身が、その枠からはみ出すことは無かったと感じている。
だから歌詞の発音ひとつ取っても、かなりハッキリと歌っていたように思う。

18日で僕が感じた<はみ出し加減>は、その中島みゆきのヴォーカルとMCだ。

まずMC。
話されたことは基本的に同じ内容だったが、
この日は素で話しているような瞬間も少々感じられたし、何よりもMC自体が長かった(笑)。
過去に観た2回よりも、確かに長かったように思う。
ライヴの流れを断ち切ってしまうんじゃないかと思える瞬間もあったくらいだ。

次にヴォーカル。凄かったと思う。

続きを読む

『大人の時間割 竹中直人ハードボイルド・ソーセージ』 2007.12.16

『竹中直人ハードボイルド・ソーセージ』
今年の2月に続き、清志郎がゲスト出演した。

ここまで復活しての活動を目の当たりにしている今となっては、余裕を持って楽しむことができる。
少なくとも2月の出演時には、こんな気持ちで聴くことはできなかったもんなぁ…。

内容は、何てことの無いトーク(笑)だったが、病気の話をされてもそう思えてしまうということは、
僕自身も、今ではずいぶん気持ちが落ち着いているのだろう。

さて、療養中に清志郎は甘いものを飲んだり、肉を食べなかったという話をしていたときのこと。
竹中直人が「自分に置き換えたら、絶対無理だろうな…」と話したら、清志郎が言った。

  でも、命がかかってると飲まない(食べない)と思いますよ

もちろん清志郎の復活は嬉しいけれど、彼がどこから復活したのかは絶対に忘れないでいたい。 

ところで、先日のFM802でのチャボの番組でも披露されていたが、ここでもモノマネをやっていた。
きっかけは、原田芳雄の話からそのモノマネをしながら竹中直人が話し始めたことによるが、
まずは、元高見山・東関親方(笑)。またやっていたが、これはお得意なのだろう(笑)。
しかも、今回は内田裕也まで飛び出した!
ウケタ(笑)

Led Zeppelin Reunion 2007

就職したときの実質的な最初の上司は、
見た目にはまったくわからないのだがバリバリのブリティッシュ・ハードロック好きの人だった。

麗と蘭と同じく、その上司と僕との年齢差はちょうど10歳。
確か、何かで蘭丸がチャボに対して、
「ビートルズを武道館で観た人にはやはり叶わない」みたいなことを言っていたと思うが、
僕もこの上司に対しては同じようなことを思っている。
ただし、その対象はビートルズでは無い。
71年のレッド・ツェッペリンである。

既にロック・ファンのあいだには知られているだろうレッド・ツェッペリンの再結成ライヴのニュース。
※RollingStone.com photo

この知らせを聞いて、今では違う部署で働いているその元上司に感想を聞きに行ったら…。

無言で携帯を取り出し、僕に待ち受け画面を見せる。
そこには真っ白な髪のジミー・ペイジがいた(笑)。

音や映像の前に写真だけ見たとき、あまりにもジジィなのでやばいと思ったらしい。
でも、プラントとペイジの二人が並んで立っているのを観たら、もうそれだけでOKなんだそうだ(笑)。
特に、今回のプラントの髭面は、来日当時を思い出させてくれたみたいだ。
本当に嬉しそうに話してくれる姿を見て、こちらも嬉しくなってしまった。

71年の武道館。
ステージ前に柵などは無く、客はかぶりつきで観ることができたらしい。
そのステージ上にはドラムとマーシャルのアンプがぼーんと置かれているだけで、何のセットも無い。
そこにあの4人が現れ「Immigrant Song」でライヴが始まったんだってさ。
ライヴの様子を想像するに、『LED ZEPPELIN DVD』に収録された1970年ROYAL ALBERT HALL。
この映像のような感じだったんだろうか。


(2004-06-09)
Amazonランキング:53407位
Amazonおすすめ度:


スゲェな。
武道館の観客は1Fも2Fもほとんどが立ち上がっていたそうだ。

  乱暴な言い方をするならば、ツェッペリンのライヴは観た人間にしかわからない…

渋谷陽一はこう言っていたが、本当にそうなんだろうなぁ。
26歳のジミー・ペイジと24歳のロバート・プラントを武道館で観た人には、やはり叶わないや(笑)。

甲斐バンド オリジナル・アルバム紙ジャケットCD化

甲斐バンドのオリジナル・アルバム17枚が紙ジャケット仕様でCD化された。

まず、全タイトルが最新のリマスタリング音源。
甲斐バンドのアルバムは、
2001年に<スーパー・リマスタリング・シリーズ ExMF SERIES>でCD化されている。
このときも購入したのだが、かなり音がクッキリした印象で分離も素晴らしく、
聴いたときはかなり感動した。
今回のCDは、そのときよりも音が丸い感じだ。
低音は今回のほうが聴いていて自然な印象を受ける。
音については個人の好みなので、
どちらが優れているということではないけれど、かなり良いと思う。

次に、それぞれに1~2曲のボーナス・トラックが収録されているのもポイント。
しかも、これらは甲斐よしひろ自身による選定らしいが、これはなぁ…。
ギターをコピーしたり、
甲斐バンドのカラオケをバックに歌いたい人には楽しめるかもしれないが(笑)。

今回のCD化のいちばんのポイントは、
やはり1stアルバム『らいむらいと』と5th『誘惑』が、
オリジナル・ジャケットで復刻されたことだろう。

特に『誘惑』の秀逸なジャケットがオリジナルに戻ったことは快挙と言っていいと思う。
これは素直に喜びたい。
あのポスターのジャケットは本当に嫌だ。好きじゃない(笑)。

甲斐バンド
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
発売日:2007-12-12

CIMG6471.jpg CIMG6474.jpg

今日のところはデビューから79年までの、長岡和弘在籍時のアルバムを順に聴いている。

燃えた(笑)。

学生だった僕にうまく愛は語れなかった「バス通り」。
「ポップコーンをほおばって」観るフランス映画。
君の声が鳴りっぱなしで「テレフォン・ノイローゼ」…。

今、これを書いている後ろでは、
79年に行われた武道館ライヴを収録した『100万$ナイト』が鳴っている。

甲斐バンド
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
発売日:2007-12-12

まったくスキが無いライヴ盤。
傑作だ。
特に「氷のくちびる」からラストの「100万$ナイト」までの流れなんて、
本当にとんでもない。

さて、僕は残念ながら観ることができなかったけれど、
昨日の12/12に、一夜だけの甲斐バンド名義のライヴがあった。
観客は1000人ばかり。本当に貴重な100万$ナイトだったようだ。

それにしても一夜だけ?
冗談だろ、甲斐。

二人のJammin’ 2007 吉祥寺Planet K 2007.12.9

" 日本の好きなギタリストは? " と尋ねられたら、間違いなく仲井戸麗市と下山淳の名を挙げる。
" 他には? " と訊かれたら、迷わず田中一郎と答える。

必死でそのプレイをコピーしたギタリストは洋邦問わずたくさんいるけれど、
バンド単位で言えば、おそらくRCサクセションやROOSTERZを抑えるのがARBになるだろう。
一時期、一郎のギターを本当に練習したものだ。

デヴューから1983年までの初期(というか、個人的にはARB全盛期)に在籍したギタリストであり、
コンポーザーであり、音楽的なリーダーでもあったのが、田中一郎だ。
今では元ARBよりも、もしかしたら甲斐バンドの元メンバーと言ったほうが知られているかもしれない。
あと、元イカ天の審査員だな(笑)。

ARB脱退後に甲斐バンドでギターを弾く一郎もカッコ良かったが、
やはりARBでの姿がそのプレイも含めて強烈。
80年代から今日まで彼が日本のロック界に残したものは決して小さいものでは無いだろうし、
間違いなく日本を代表するロック・ギタリストだと思っている。

そうは言っても僕自身はARBと甲斐バンドでギターを弾く彼しか観ておらず、
ソロになってからは一度もライヴに足を運んだ事はなかった。
現在の一郎は、元スライダーズのジェームスをベースに迎えた3ピース・バンドで活動している。
一郎とジェームスが一緒にバンドを組む…しかもARBナンバーを演るなんて!
そんなこともあって、ここ最近は観たい聴きたい気持ちが盛り上がってきていた。

武道館での清志郎の感動が冷めぬままの12月9日。吉祥寺へ向かった。
Planet Kというライヴハウス。
今日はここで田中一郎バンドと斎藤光浩バンドの共演があるのだ。
実はこのライヴ、一郎を観たいと盛り上がってきた僕にとっては最高のカップリングなのです。

斎藤光浩。
在籍期間は短かったが、田中一郎が脱退した後のARBでギタリストを務めたのが彼だ。
ARB以前はBOW WOWのメンバーというハードロック畑のギタリストであったため、
加入時はファンとして不安な気持ちが先行したが、
いやいやどうして彼がいた頃のARBも素晴らしかった。
ハードロックと言うよりもロックン・ロール寄りであり、
ロックン・ロールと言うよりもハードロック寄りである…
という光浩のギターを武器にしたARBを言葉で表現すれば、
「ただ突っ走るだけでなく緩急がつき、
モノクロームなだけでなく色が着き…」といった風だっただろうか。
もちろん光浩期のARBの曲も、たくさんコピーしたのは言うまでも無い。

ARBを支えた二人の大好きなギタリストの共演となれば、これは観に行くしか無いだろう。
ただ、最近の活動は知っていても、その作品を聴くまでには至っていないので、
とにかく今の二人の音を肌で感じてこようと思った。

会場に入る。
狭いステージには3ピース用のセッティング。最初に出るのは一郎バンドみたいだ。
立てかけてあるギターはICHIRO MODEL GUITAR 2007が二本とストラト。
アンプはオレンジ。楽器を観ているだけで盛り上がる。
あぁ、ここに一郎とジェームスが立つのか…と思って開演前はドキドキわくわくだった。

続きを読む

忌野清志郎 『SMAP×SMAP』 2007.12.10

『SMAP×SMAP』に清志郎が出演した。

そうか。「毎日がブランニューデイ」と「雨あがりの夜空に」で、きたか…。
僕が得意とする深読み(笑)だけれど、両方ともチャボとの共作だぜ。
まったく嫌んなっちゃうな(笑)。

こんなこと言っても意味が無いのはわかっているが、
ハッキリ言ってSMAPはメチャクチャだった。
でもいいのさ
問題ない
清志郎がいつも僕達のそばにいるから
365% 完全に幸福

Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 日本武道館 2007.12.8

ほぼ定刻に客電が消えた。
スクリーンの役目も兼ねているステージを覆っている幕に、
1980年までのジョン・レノンのバイオ的な映像が映しだされる。映像が2007の数字になった。
同時に「 I Want You(She’s So Heavy)」のエンディング・パートの演奏が始まった。
幕には、既にステージに立っているであろう3人のシルエットが浮かぶ。
その幕が落とされると、ステージ上に立つのは向かって左から吉井和哉、奥田民生、斉藤和義であった。

曲は「Dig A Pony」になる。ヴォーカルを取るのは吉井である。
意表をつかれたオープニング・ナンバーだが、すぐさま曲が「I’ve Got A Feeling」になり、
今度は民生がヴォーカルを取る。
ここで初めて " おー!『LET IT BE』または『GET BACK SESSION』のメドレーできたかー " と理解した。
それなら斉藤和義は何を歌うんだろうな…と一瞬だけ思った。
何故、一瞬だけしか思えなかったのか。
そのステージに、いきなり忌野清志郎が出てきたからである。
あまりにも予期せぬ出来事!
僕は嬉しいという気持ちになる準備さえできていない。

そんな僕や僕達を気にせず、清志郎は歌いだした。

  Don’t Let Me Down!

今日、このライヴを観ることができなかった清志郎ファンの皆さん。
安心してください。
大丈夫です…いや、大丈夫どころではありません。
清志郎のヴォーカル。
とんでもないです。本当にとんでもないです。マジで、とんでもなかったです。
あまりの声で、武道館のPAスピーカーが割れていましたから…というのは冗談だけれど、
僕がそう感じたのはまぎれも無い事実。
この曲を演るのならチャボと二人で弾き語りと勝手に思っていたので、
ここでバンド・サウンド、しかもライヴのオープニングで歌ったことは嬉しい誤算。
まだライヴの冒頭だというのに、既に山場となっていた。
本当に凄かった。

曲が終わって、すぐに僕のアタマに浮かんだのは『瀕死の双六問屋』の文庫本あとがきだ。

  俺を誰だと思ってやがるんだ

まさに、そんなヴォーカルであった。圧倒された。
忌野清志郎、完全復活!

さて、僕は清志郎とチャボを観に来たとはいえ、これは『ジョン・レノン スーパー・ライヴ』である。
演奏されるのはビートルズ時代も含めたジョンの曲ばかりなので、メニューはいいに決まっている。
あとは一部を除き、観たこと聴いたことが無い人達ばかりなので、
ニュートラルにライヴ自体は楽しもうと思った。
清志郎とチャボ以外のパートの感想は、最後に簡単にまとめたい。

Image010_20071209025903.jpg

忌野清志郎 with 仲井戸麗市。
出演は本編で言うところのトリ扱いであった。
しかも、ステージ後ろのスクリーンには、

  Imawano Kiyoshiro with Nakaido Reichi

という文字が二人の出演前に映し出されていたのである。
他の出演者にはこんなものは無かった。
ジョン・レノン スーパー・ライヴなのに、この破格な特別扱いは何なのだ(笑)。

Image011.jpg

後で清志郎が

   " あのジョンとヨーコのヨーコさんから、療養中に「早く良くなって云々」という手紙をもらった "

とMCしていたが、本当にそういったことでの特別な扱いだったのだろうか。
それにしても間違いなくライヴのハイライトがこの二人のパートだったと思う。

続きを読む

LOVE PSYCHEDELICO IN CONCERT AT BUDOKAN 日本武道館 2007.12.7

10月のLIQUIDROOMでのライヴに感動したので、
どうしても武道館も観たくなり、チケットをその日のうちに確保した。

Image010_20071208133529.jpg

楽曲の良さとライヴ用のアレンジ。
バンドが出す音と演奏力。
KUMIのヴォーカル。
これらすべてが余裕で日本武道館クラスであった。
武道館というハコでこんな音を出すのだから、LIQUIDROOMで聴いたら、そりゃ凄いはずである。

二階席だったが、視覚的にも音もまったく問題無かった。
以前よりも武道館の音は良くなったとはいえ、リズム隊がバッチリだ。低音も迫力があったし。
それだけではなく、ギターもヴォーカルも、楽器それぞれの分離がとても良く、
武道館でのロック・ライヴとしては理想的だったと思う。
こんなに良い音で(しかも二階席)楽しめた武道館は、もしかしたら初めてかもしれない。

今回も中盤でNAOKIコーナーがあったが、そこ以外(笑)は全曲が素晴らしかった。
褒めすぎかもしれないが、本当に演奏された全曲が僕には素晴らしかったのだ。

これは僕だけの感じ方なのかもしれないが、
デリコのCDを聴くと、そのマニアックで密室的な音に引き込まれてしまい、
1対1で音に対峙することになるのだが、ライヴはまったく違う。
以前も書いたように、正反対な世界が展開されるのだ。
やたらと開放的で、外に向かって音が放たれるのである。
CDを聴くと、自分が内に内にと向かっていくのだから、とても同じバンドだとは思えない。
そんなライヴを目の前で観せられてしまったのだから、驚いたと同時に感動してしまったのだ。
彼らのライヴは、大袈裟でなく " 音楽って素晴らしい " ということを感じさせてくれる。

実際に例を挙げると、まず「Last Smile」。
シングルにもなっている大好きな曲だが、やたらと閉塞的な音とアレンジで、演奏も密度が濃く、
聴いていると僕は何だか息が詰まるようになる名曲(笑)だ。
決して開放的だとは思えないこの曲も今回の武道館で演奏されたのだが…。

観客は総立ちで手拍子をしながら「Last Smile」を聴くのである。
別にその場の空気が読めていないのではなく、そうなるようなデリコの演奏なのだ。
家でこの曲を聴いていて、ライヴで手拍子をしながら盛り上がる曲だなんて、
まさか一度も思ったことは無い。
さらに「Your Song」。
独特な翳りが美しい名曲だが、これまたライヴではジャンプ・ナンバーといった感じで演奏されるのだ。

こういったライヴとCDでの僕が感じる違う点をうまく言葉で説明できないのがもどかしいが、
これは個人的には初めて体験することだった。

さて、武道館でも基本的にはLIQUIDROOMで観たライヴの流れと大きな変化は無かった。
ただ、MCは最低限に抑えられていたようだ。これは正解だろう。
演奏に集中した分、音楽の説得力が数倍増していたように思う。

メニューは新作中心であったが、以前の曲も取り混ぜての現時点でのベスト的なものだった。
そしてカヴァーが2曲。まずはボブ・ディランの「Like A Rolling Stone」。
ストーンズがカヴァーしたヴァージョンを下敷きにしたと思われるストレートなアレンジだったが、
実にデリコ・サウンドにはまっていた。
これは英語で歌えるKUMIというヴォーカリストがいるからこそ、堂々としたカヴァーになったのだと思う。

そしてお馴染みビートルズの「Help!」。
この曲の前に、

  明日はジョンの命日だから、ジョンの曲を演ります
  ビートルズで「Help!」

というKUMIのMCがあったのだが、僕の後ろで観ていた女の子が「知らな~い」と言っていた。
別に不思議なことでは無いのだと思う。
ビートルズやストーンズ、ディランを知らないファンが、
マニアックなデリコの音に夢中になっているというのが本当に素敵だと思うのだ。

ところで、誤解を承知で言うと、ライヴでのデリコは非常に優れたハードロック・バンドである。
CDでは、例えば「Aha ! (All We Want)」を聴いてハードロックだと思う人は、まずいないと思う。
でも、これがライヴでは、それこそエアロスミスやキッスのように、
めちゃくちゃハードなギター・サウンドで演奏されるのだ。

そんなハードなデリコの魅力が全開になったのが本編のラスト。
これは凄まじかった。
「Free World」「Everybody Needs Somebody」「Lady Madonna~憂鬱なるスパイダー~」の三連発。
ロックの魅力が溢れていた至福の時間だった。
参考までに、これはRCサクセションで例えれば何かと言うと、
「トランジスタ・ラジオ」「ステップ!」「雨あがりの夜空に」の三連発みたいなものです(笑)。

アンコールでの「Sad Story」。
そして武道館の客電が点き、昼間のような明るさの中で演奏された「Freedom」。
後者はこの日の二回目の演奏であったが、僕は " また同じ曲かよ " なんて思わず、
ブルース・スプリングスティーン初来日公演のアンコールを思い出してしまい、感動してしまった。

NAOKIのアンコールでのMC。
僕はLIQUIDROOMでデリコを観た後に、まったく同じことを思った。

  音楽って本当に素晴らしいです

同感。

ノーサイド 95年11月号

さすがに現役ミュージシャンで生ビートルズを66年の武道館で体験しているからか、
ビートルズに関する本やTV、ラジオなどにチャボが担ぎ出されることは多い。
いや、実際にはそんなに多くはないかもしれないけれど、決して少なくも無いと思う。

だいたいそういったもの(特に書籍)には何らかのアンケートみたいなものがくっついている。
定番なのが「ビートルズで好きな曲をいくつか選ぶ…」とかいうものだろう。
ビートルズに限らないが、こういった場合のチャボの回答はいつも同じで、次の2パターンだ

  1. とても○○曲なんて選べませんでした
  2. 選んだうえで、順位はなし

実にチャボらしいのだが、だいいち質問自体が何も考えないで決めたようなものだからダメなのだ。
せっかくの機会なんだから、こちらもアタマを使うべきである。

さて、今でもあるのだろうか、文藝春秋が出している『ノーサイド』という雑誌がある。
95年11月号。
ビートルズ来日から30年を記念して「ビートルズ同時代」という特集が掲載されていた。
中身は雑誌に良くあるようなものではなく、かなり充実した特集で、とても読み応えがある。
志村けん、桐野夏生、松本隆、松村雄策、渋谷陽一、高田文夫等のインタヴューや書き下ろし、
浅井慎平の証言などが載っていた。
もちろん我等が仲井戸麗市もバッチリだ。しかも巻頭インタヴューだった。

CIMG6467.jpg

そして、やはりここにも例の企画はあった。
ビートルズのベスト・アルバム。
志村けんや高田文夫選のベスト・アルバムなんてものが載っている。
A面、B面それぞれ7曲ずつでベスト盤を作るわけだ。
当然のように人それぞれだし、これと言ってへぇ~っというものは無かったけれど、
あえて挙げるとしたら志村けん。
その理由は不明だが、彼だけがB面が8曲なのだ。
そして、そのB面7曲目に「Let It Be」を選んでおり、しかも、わざわざLPヴァージョンを指定している。
LPヴァージョンというのにとても共感した。
「Let It Be」の前が「I Want You(She’s So Heavy)」というのも凄いけど(笑)。

この、ノーサイドの特集を僕が評価するのは、その中身だけでなく、
チャボに対してはベスト・アルバムではなく別の企画をぶつけていたからだ。
それは「仲井戸麗市が選ぶ、武道館 夢のベスト・ライヴ」である。

ビートルズ来日公演、実際のセット・リストは次の通り。

1. Rock And Roll Music
2. She’s A Woman
3. If I Needed Someone
4. Day Tripper
5. Baby’s In Black
6. I Feel Fine
7. Yesterday
8. I Wanna Be Your Man
9. Nowhere Man
10. Paperback Writer
11. I’m Down

これに対して…

  もっと渋いたくさんの聴きたい曲があるけれど、
  やっぱり当時はラジオや映画で夢中で聴いた、こんな選曲にしました

とチャボが選んだのが、これだ。

続きを読む

13月

この時期は会社にお客さんが来ると、
「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」の挨拶になる。
11月になった時点で「今年もオシマイだよ~」なんて思ったが、
やはり12月になると感覚がまったく変わる。
本当に今年もオシマイだ。

1年が12ヶ月というのがはたして長いのか短いのか。
僕は決して短くは無いと思っている。
でも、1日は24時間ではなく、せめて30時間は欲しいな(笑)。

思えば小学生の頃の夏休み。
1ヶ月以上の休みが、何と果てしなく長い時間に感じたことか。
夏休みというものは永久に続くのではないかと毎年のように感じていたものだった。
それが今ではどうだ。1ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまう。
時間は変わらないので、自分のほうが変わったのは間違いないが、それにしても…だ。

会社に来るお客さんのほとんどは、来年のカレンダーを持ってくる。
その内容は様々で、どんなカレンダーなのかを見るのは毎年の楽しみだったりする。
色々なデザインのものがあるけれど、当然のようにシンプルなものがいちばん使いやすい。
僕にとっては、カレンダーはカレンダーの機能がバッチリならば、それだけで良い。

さて、当たり前だが、どのカレンダーも12月で終わっている。
12枚を見ると1年は長いと感じるけれど、
来年の今頃は、きっとまた今日と同じ事を思っているだろう。

ジョン・レノン,ヨーコ・オノ,ザ・プラスティック・オノ・バンド
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
発売日:2007-11-28

69年に発表されたPLASTIC ONO BANDの『LIVE PEACE IN TORONTO 1969』。
ジョン・レノンの実質的なソロ第一作は次作である『ジョンの魂』になるのだろうが、
音楽的な一歩目はこのライヴ盤だ。

CIMG6465.jpg CIMG6461.jpg

発売当時、英米盤のアナログには1970年のJOHN&YOKO CALENDARが付いていた。
ちなみに僕が所有しているのは米盤だ。
95年に初CD化された際には、やはり1995年版カレンダーが封入されていた。
今年発売の紙ジャケットCDにも付いているようだが、やはり2008年版なのかな。

CIMG6462.jpg CIMG6463.jpg

実はこのカレンダー。1970年12月の後に13th Month、すなわち13個目の月があるのだ。
ただし日付の数字は空白になっている。
僕は詳しくないのだが、1ヶ月を28日として1年が13ヶ月という考え方があるみたいだけれど、
それとは違い、単に13個目の月があるだけだ。

CIMG6464.jpg

1年が365日+13月の1ヶ月分あればどうだろう?
それでもやっぱり短いと思うのかな?

37年前のジョンとヨーコみたいに、
いつかは13月のページがあるカレンダーを持ってくる人がいるんじゃないか…、
と密かに思っているんだけれど、残念ながら今までお目にかかった事はない。

二十七年目の十二月八日に

この週末は休日恒例の書店めぐり。
平積みしてあった『rockin’on』の表紙にJOHN LENNONの文字を見つける。
あぁ、今年もそんな時期か…と思い、そのJOHN LENNONの特集ページには目もくれず、
雑誌の中央あたりの渋松対談のページを探し、その手前の記事を見る。
が、そこには「二十七年目の十二月八日に」という記事は無かった。

今では用事が無い限り街に出ることは無くなったけれど、12月8日が来れば、
やはり街を歩いているだけでジョン・レノンの曲を頻繁に耳にするということはあるのだろうか?
もちろん次期柄クリスマス・ソングだらけだと思うので、
おそらく「Happy Xmas(War Is Over)」はどこかしらから聴こえてくると思う。
ただ、あれからもう27年も経っているのだ。

     **********

今年に限ってでは無いが、
だいたいビートルズ関連のアイテムが発売されるのは11月から12月前の時期が多い。
主なものだけ挙げてみても次の通りだ。

94年11月の『LIVE AT THE BBC』
95年11月の『AHTHOLOGY 1』
00年11月の『THE BEATLES 1』
03年11月の『LET IT BE NAKED』
04年11月の『THE CAPITOL ALBUMS VOL. 1』
06年11月の『LOVE』

今年は映画『HELP!』のDVDが11月に出た。
発売時にはタワーレコードで試聴できるようになっていた。
別にここで改めて観る必要は無かったのだけれど、
「You’re Going To Lose That Girl」だけは観てしまった
試聴しながらちょっと泣きそうになって危なかった(笑)。

ビートルズの他にも重要なものが発売されている。
10月にはリンゴ・スターのベスト盤。
11月にはポール・マッカートニーのDVD
これらは全てファン必聴、必見のアイテムだ。


そして、ジョン・レノン。
11月から12月にかけて、オリジナル・アルバム10枚が紙ジャケットで再発。
12月には69年プラスティック・オノ・バンドのライヴ『SWEET TRONTO』のDVDも出る。
僕自身はCDを買いなおす予定は無い。
でも、紙ジャケCDはレコード時代の仕様が丁寧に再現されているので、
マニアックなものだけれど、これからジョンを聴きたいという人でも、
当時の雰囲気を味わいながら聴けるのでオススメできるアイテムです。
DVDのほうは、ただでさえ歴史的なライヴを収めたものなのに、
レス・ポールを抱えるエリック・クラプトンを観ることができるということでも必見。
カメラ・ワークには思い切り不満があるのだけれどね。

また、二本の映画も公開される。
まずは『PEACE BED アメリカVSジョン・レノン』
これは、簡単に言うとアメリカと戦ったジョン・レノンのドキュメンタリー。
もうひとつは『チャプター27』
こちらはレノン射殺犯であるマーク・チャップマンを描いた作品。
僕はどちらも観に行こうと思っている。

     **********

『LENNON LEGEND』のDVDをかけた。
適当に流しながら…と思ったが、TVモニターを観たら目を離すことができず、
一気に20曲を最後まで観てしまった。
代表曲ばかりだとは言っても、映像付きだとさすがに圧倒される。


/ EMIミュージック・ジャパン(2003/10/29)
Amazonランキング:6230位
Amazonおすすめ度:


もちろん12月8日に限らず普段からジョン・レノンを聴いている。
でも、いつからかこの日を特別な日としているのは事実で、
それは松村雄策さんのいくつかのエッセイを読んでいたことも理由のひとつ…というか、
僕にとってはそれがいちばん大きなことかもしれない。
もちろんそれを悪いことだとはこれっぽっちも思っていない。
ただ、その一方で、心の中では " ジョン・レノン、ジョン・レノンと盛り上がって聴くなら、
いいかげん12月8日よりも10月9日のほうが " とも思っているのだけれど…。

今年の12月8日は、僕は日本武道館で過ごします。

THE Afternoon Tea & Music Time 横浜・サムズアップ 2007.11.30.

年内最後のDJ TIMEということで、今回は「DJ TIME」+「ミニライブ」のスペシャル企画。
第一部がDJ TIMEで、第二部がライヴ。
いつもは週末の昼間なのだが、今回は金曜日の夜でした。

Image009_20071201024421.jpg Image010_20071201024432.jpg

19:00開演で終了予定は21:30となっていたが、
おそらく来ていた誰もがそんなことを信じていなかっただろう(笑)。
案の定、ライヴが終了した時刻は23:00近くになっていた!
横浜とは言え、ライヴを観た後にまっすぐ帰宅したのに日付が変わっていたなんて経験は、
過去に無いな(笑)。

現在は麗と蘭のツアー真っ最中なので忘れていたが、
思えば今年はチャボのソロで始まったんだよなぁ。
『HOUSE OF ~』というタイトルでのソロ・ライヴ。僕は江古田マーキーで観た。
その後、今回の内容と同じ構成だった大阪での『ラジオ・スターの夜劇』のライヴと、
今年の前半は素敵なソロを堪能していたことを思い出した。

     **********

一部のDJ TIMEは盛り上がりを見せているZEPの話題に合わせて、
ロバート・プラントとアリソン・クラウスの新譜からスタート。とは言っても、
このアルバムをプロデュースしたT-ボーン・バーネットへの興味からということもあったそうだ。
僕はまだ未聴なのだが、ちょっと調べてみたらギターでマーク・リボーも参加していたので、
きっとこれもチャボにとってはポイントだったのだろう。
その他はジョン・フォガティの新譜からモロにC.C.R.という曲がかかるなど、
ベテラン・ミュージシャンの新作からスタートというのは今までになかったと思うので、
なかなか新鮮で良かった。

今回の特集はオムニバス。
色々なテーマのオムニバス・アルバムから数曲をかけてくれた。
例えば街とか言葉とかムーヴメントとかレーベルとか…と言った切り口で選ばれていた。
知っている曲に知らない曲、知っているバンドに初めて聴くミュージシャンなど楽しめたが、
なかなかマニアックな特集だったと思う。

実は今回、曲以外で個人的に盛り上がったことが二つあった。
まずは、12月8日に清志郎のバックでギターを弾くということをチャボ自身の口から聞けたこと。
特に重要なお知らせという風でなく、まったくサラッと流していただけなのだが、
僕の耳はそれを思い切り特別なこととしてキャッチした(笑)。
こればかりはしょうがない。そう聞いてしまったんだもの。
そしてもうひとつ。
ベアズヴィルというレーベルのオムニバスをかけたときのこと。
このレーベルを代表するアーティストにトッド・ラングレンという人がいるのだが、
そんなところから、チャボの口から久々に下山淳という言葉が飛び出した。
下山と言えばトッドのファンとしても知られるので、
チャボは「彼は日本のトッド・ラングレンと言ってもいい」と話していた。
このときには、あぁ、そうなんだよ、この二人は同じバンドでギターを弾いていたんだよ…と、
一人感慨にふけってしまいました。

さて、DJ TIMEが終り、しばしセッティングの時間となる。
あまり時間が空くことなく、第二部のライヴが始まった。

続きを読む

Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Information
- Information -

★非公開コメント、承認前コメントは非表示としています。よってコメントを頂いてもしばらくは何も表示されませんが、ちゃんと届きますのでご安心ください

テンプレート変更(12/18)

ツイッターをブログに表示(12/11)

「ツイートを毎日まとめて記事にする」を追加(5/14)

Blueの本棚ブログパーツ設置(2/20)

[ツイートする][Facebook]ボタンを設置

ブログ拍手へのたくさんの拍手を頂き、どうもありがとうございます。
ブログ拍手からは私Blue宛コメントもできますが、コメントは非公開設定にしているため返事をすることができません。拍手コメントを頂いた方には、あらためてこの場でお礼を申し上げます。どうもありがとうございました

★コメント、トラックバックについて

当Blogはコメントとトラックバックを承認後の表示とさせて頂いています。反映されるまで時間がかかりますが、ご了承ください。

基本的にはすべて承認していますが、明らかに悪意のあるコメント、または不快で不適切なコメント、コメントの度に名前を詐称する別人のなりすましや意味不明のコメントなど、管理者が承認できないコメントとトラックバックは予告無しに削除、及びその後のコメントを拒否させて頂きます。その後、書き込みとアクセス拒否の対応をさせて頂く事もあります。承認するか否か、または拒否の判断は管理者に権限がありますのでご了承ください

今後とも『Blueの雑記帳』をよろしくお願い致します


-- E N D --
.
.
Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Entry Ranking
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue Day Horns
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
The Beatles
My R&R
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Contact

名前:
メール:
件名:
本文:

Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ