レコスケくん COMPLETE EDITION / 本 秀康

ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズに掲載されていた、
本秀康の代表作とも言えるマンガ『レコスケくん』が新装本として再発された。
一度は2001年に発売されているのだけれど、これは今では入手がとても難しい。
よって、手に入れたかった人達には待望のリイシューということはもちろん、
今回の中身は最高のプレゼントになっている。
その理由は、前回の本が発売後に書かれた作品や、
レア・トラックと命名された初期のオリジナル作までが収録されているからだ。
こういった内容に合わせ、
本の仕様もCDで言うところの何とかエディションといったシリーズを模したものになっており、
ビニール・ケース入りで、しかもシュリンクされているという、
まさにレコやCDマニアにはたまらない(笑)アイテムになっている。


本 秀康
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主人公のレコスケくんはジョージ・ハリスン好きなレコ・マニア。
そんなレコスケくんのレコ屋巡りの日々が、レコゾウくんやレコガールとの関わりを交えながら描かれる。
取り上げられる話題は、所謂レコ・マニア初心者向けなものであったとしても、
そのマニア度は結構高いので、その辺に興味が無い人が読んでも面白くないかもしれない。
でも、レコスケくんのレコードに対する愛情の深さ(笑)には、誰もが感動すると思う。
そんな内容の中、ちょっとだけ恋愛的な展開があったりするのも良いアクセント…というか、
なかなか切なくて感動的だったりする。 

収録作はすべて楽しくて大好きなのだが、とりわけ僕が気に入っているのは2002年、
ポール・マッカートニーのドライヴィング・レイン・ジャパン・ツアー時をネタにしたエピソード。
ポールのライヴ・チケットが何故1万4000円もするのか?
その理由は、ビートルズ時代の名曲をたくさん演るので高いんだ!
という結論で話が展開していく。
要するに、80年代の安いアルバムからはほとんど演らないから…と言うことだ。
この " 安いアルバム " というのは何かと言うと、
当時は、ポールの80年代のアルバムは中古市場ではかなりの安価であった…
ということに引っ掛けての話になっているのだ。

よって、数々のビートルズ・ナンバーを演奏する代わりに、
80年代の曲を演るとチケット代を安くおさえられるだろうというメチャクチャな理屈なのであるが、
これが最高に面白い(笑)。
『プレス・トゥ・プレイ』の「ストラングルホールド」をオープニングにしようとか、
『タッグ・オブ・ウォー』からなら、
「ワンダーラスト」が『ヤァ!ブロード・ストリート』にも入っているから更に安いとか、
『パイプス・オブ・ピース』から「ザ・マン」が聴きたいとか、
レコスケくんとレコガールが言いたい放題なのである(笑)。
言うまでも無いだろう。
もちろん80年代のポールの作品は素晴らしいということを、二人は言っているのである。

この他、東京ドームでのストーンズのライヴを、
レコスケくんとブライアン・ジョーンズが一緒に観ると言う話も好きで、これはとても印象に残る。

とにかく全編にレコードや音楽に対する深い愛が溢れており、笑いながらも感動できるという名作。
オススメです。

P.S.
ちなみに、レコスケくんとレコゾウくんが初めてレコガールに出会うときのシチュエーションも最高!
レコガールは、電車の中でレコードのライナーを読んでいる。
それを見たレコゾウくんに「電車の中でライナーを読んでいる女はヤバイよなー」と言われるのだが、
何とそのレコードはジェシ・エド・デイヴィスの『ウルル』なのだ(笑)。
こんな女の子、本当にいるか(笑)
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入門 ビートルズドリル

この本はドリルという名でわかるように、Q&Aにより、その対象をたどっていくシリーズのようだ。
他には「世界遺産」「鉄道旅」「映画」や、「京都」「横浜」「沖縄」などが出ている。
音楽関連では「ジャズ」が出ているが、
今回のビートルズのようにバンドやアーティストが個別で出ているものは無いようだ。
この辺も、ビートルズの偉大さだと思う。


この本を手にしたのはもちろんビートルズということもあるけれど、
巻頭企画として、仲井戸麗市と斎藤誠、Leyonaの三人による座談会が掲載されているからだ。
それぞれのビートルズ体験から始まり、音楽的な面やプレイヤーとしての彼らについてなど、
50年生まれのチャボ、58年生まれの斎藤誠、77年生まれのLeyonaの三世代から語られるのが面白い。
ただ、読んだ限りではチャボと斎藤誠はそんなに離れた感じでは無かった。
よって、60年代生まれのミュージシャンを入れたほうが、もう少し広がった気もするなぁ。

座談会の内容はと言えば、これじゃあまりにも短すぎる(笑)。
まぁ、欲を言えばキリが無いんだけれど。

チャボが言う「俺の時代は先生が聴くなと言っていたのに、
Leyonaの時代は学校が薦めている」という話が、耳タコだけどやはり印象的。

座談会の他に、石坂敬一氏のインタヴューがあったのも嬉しい。
石坂さんと言えば、僕が当時買ったビートルズのレコードについていたブックレットで、
「ビートルズ概論」という文章を書いていた人。
ビートルズ初心者の当時の僕には、これはとても勉強になった文章だった。

肝心のQ&Aについては、ビギナーからマニアまで皆が楽しめるかどうかはわからないけれど、
こういうものは先入観無しに気楽に読むのが良いんじゃないかな。

ところで、60年代生まれというのはまさに僕自身。
いつかチャボと一緒にビートルズの話を思い切りしてみたいものだ(笑)。

FEEL SO BAD/RCサクセション -1984-

清志郎完全復活祭が決まったこともあり、再びRCサクセションを聴きだしています。
去年の夏に向けても、高校時代以来と言うほどのRCを聴く日々が続いていたけれど、
来年の2月に向けて、もうすぐ同じような気持ちが蘇ってくるかもしれません。

     **********

今では『FEEL SO BAD』が、
RC独立に関するゴタゴタの最中にレコーディング、発表されたアルバムというのは知られているが、
当時の僕がそれを知っていてアルバムを買ったかと言えばNOだった。
この事実をいつどこで何によって知ったかの記憶も無い。
ただ、発売日に買いに行ったら、お店に無かったということは何となく憶えている。
トラブルで発売日が遅れたことを知ったのも、かなり後になってからだ。


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レコードに針を落として出てきた音には感激した。
前作『OK』とはまったく違うハードな感触のサウンド。
チャボのロックとしか言いようの無いリフに導かれ、俺は自由だ!と毒づく清志郎。
最高のオープニングだ。

BAD SIDEと名付けられたA面を聴いていくに連れ、
「うるせぇ!」だの「失礼スルゼ(訣別の詩)」だの「セルフポートレート」だの、
とにかく重いけれど痛快なナンバーに興奮したものだ。
独立云々の話を知ってから聴くと、また違った面も見えてきたりしたけれど、
これだけ個人的感情をストレートに吐き出した曲が普遍的になっていることは彼らの才能である。

どの曲なのかはハッキリとわからないが、
TAKESHIBA BARRICADEとクレジットされたどこかの倉庫(?)でレコーディングされているものがある。
おそらくA面のいくつかだと思うが、そんなライヴな録音がBAD SIDEは吉と出ていると思う。

それにしても、これだけの怒りの感情を清志郎だけでなくバンド全体で持ち、
それを作品に反映させたというのは凄い。
メンバー5人が同じベクトルで作ったこの怒りのBAD SIDEの前には、
後の『COVERS』も、まったく足下に及ばないというのが僕の正直な感想である。

逆にGOOD SIDEと名付けられたB面。
こちらは小粒ながらも佳曲が並ぶ。
ただし、このアルバムに限ったことでは無いが、清志郎は何曲かの古い曲を持ち出してきている。
先行シングルの「不思議」はRC風ダブなアルバム・ヴァージョンで収録された。
これは新たにレコーディングされたわけではなく、
シングル・ヴァージョンをいじくっただけであり、僕は好きではない。
特にドラムがカットされたことにより、
シングルにあった小気味良くタイトに引き締まった感が無くなってしまった。
当時のRCのメンバーは、本当にこんな音を作りたかったのだろうか?

BAD SIDEでアルバムを埋めていたらどんな作品になったのか想像できないが、
今ではそれを聴いてみたかったと強く思う。
ファンによっての好き嫌いはともかく、かなり強力なアルバムになったことは間違いないだろうなぁ…。

AB面で両極端な作品は、特にCDで聴くと違和感がある。
「セルフポートレート」の後に「NEW YORK SNOW・きみを抱きたい」が続けて流れると、
とても同じアルバムとは思えない。
『RHAPSODY』以降のRCにはいくつか重要な転機があると思うが、強引に前期と後期に分けると、
このアルバムのBAD SIDEで前期が終り、GOOD SIDEで後期が始まったと言ってもいいかもしれない。

ところで、このアルバムのメンバー・クレジットの表記を僕はカッコイイと思った。
コーちゃんはドラマー、リンコはベース・プレイヤーという風にクレジットされているのだ。
ちなみに清志郎はシンガー、ギター・プレイヤーである。

遊び心が溢れたジャケットはアナログ盤でしか楽しめないのが残念だが、
ちょっとしたマニア的ネタを記しておく。
『FEEL SO BAD』は僕の知る限りでは5~6回CD化されているけれど、
何故かCDのジャケットには2パターンある。
アナログを模した股間からバットが出ているものと、そうでないもの。
ディープなRCマニアの方は要チェックです。

そういえばこの時にレコーディングされた未発表曲「プロダクションの社長」。
このオリジナル・ヴァージョンはまだどこかのスタジオに眠っているのだろうか?

狂熱のライヴ/レッド・ツェッペリン -2007-

中学三年の時、僕はジミー・ペイジになりたかったのだ。

小学校五年生の頃から洋楽ロックに興味を持ち始め、
中学にかけて実際に色々と聴くようになるのだが、もちろん当時の僕にはお金なんて無い。
お小遣いを貯めても、精々LPレコードを一度にニ枚買うのがやっとである。
しかも、これは必死でお金を貯めた結果である。
そんな当時の僕が、どうして色々な洋楽ロックのレコードを聴けたのか。

ひとつはFMラジオのエア・チェック。
ラジオは本当に重宝していた。
特に有名なアーティストの特集は欠かさず聴いていたし、可能な限り録音していた。
もうひとつは、友人のお兄さんやお姉さんたちである。
音楽好きの友達の、上の兄弟姉妹は、やはりほとんどが音楽好きであり、
家に遊びに行くと、ジャンルは様々であるが聴きたいレコードがわんさかとあった。
よって、それを聴かせてもらったり、まれに貸してもらったり、
カセット・テープに録音してもらったりしていたのだ。

例えば、僕にRCサクセションを教えた張本人のT君の家は、
ニューミュージック、フォーク系のレコードだらけであった。
お兄さんがフォークのファンで、実際に新宿でギター片手に歌っていたらしい。
吉田拓郎やかぐや姫、岡林信康に泉谷しげるなど、
この辺はすべてT君家から教わったようなものである。
また、後に一緒にバンドを十年もやることになるO君のお兄さんからも、
NSPや風、アリスなんかを教えてもらった。
このように日本のアーティストが多かったのだけれど、
そんな中にも、洋楽ロックのレコードがたくさんある友人の家もあったのだ。

レッド・ツェッペリンを初めて聴いたのは、やはり後に一緒にバンドを組むことになるS君の家だった。
S君のお姉さんは渋かった。見た目は全然ロックじゃないのに。
おかげでS君が聴く音楽も、当時の僕からしたらかなり大人なロックに感じたものだ。
S君の家で聴いたのは、ローリング・ストーンズの『ブラック・アンド・ブルー』。
ロッド・スチュワートの『アトランティック・クロッシング』。デヴィッド・ボウイの『ロウ』。
イーグルスの『呪われた夜』。そしてレッド・ツェッペリンの『聖なる館』。
12~13歳あたりの小僧には刺激的な音ばかりであった。
中でも、きっとこれが本物のロックなんだろうと思っていたのがストーンズとツェッペリン。
当時はその良さが全然わからなかったが、
これがわかれば一人前のロック・ファンになれるんだと変な思いを持っており、一生懸命に聴いていた。

中学三年になった頃は、既にツェッペリンもストーンズも普通に聴くようになっていた。
そして僕はバンドを組むためにエレキ・ギターを手にする。
初めて買ったエレキはレス・ポール・モデルだった。
キッスのエース・フレーリーが使用していたこともあったが、
これを選んだいちばんの理由はジミー・ペイジである。
当時の僕の部屋に貼ってあったポスターは、ビートルズとジミー・ペイジ。
レッド・ツェッペリンではなく、ジミー・ペイジのポスターだった。
そのポスターを毎日のように眺めながら、
「高校生になったら髪を伸ばしてパーマをかけ、俺はジミー・ペイジになる!」と思っていたのだ(笑)。
そんな僕の前に現れたのが、RCサクセションである。
時は中学三年の冬。
この出会いが無ければ、いったい僕はどうなっていたのだろう。

     **********

あまりにも有名なレッド・ツェッペリンの映画。『狂熱のライヴ』が生まれ変わってDVD化された。


/ ワーナー・ホーム・ビデオ(2007/11/21)
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過去にVHSのヴィデオ、レーザー・ディスク、DVDの各フォーマットで何回観たかわからない。

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それでも今回買ってきてすぐにDVDプレーヤーにセットする。
真っ暗な画面に時折カメラのフラッシュがたかれる。
そこにボーナムのドラムが切り込み、照明が点くと同時に腰を振るプラントと、
左から軽やかにステップを踏みながら現れるペイジがステージ後ろから映し出される。
この鮮烈なオープニングはいつ観ても興奮してしまう。
プレイ・ボタンを押したら最後、結局終りまで通して観てしまった。

以前のDVDと比べたら、音質はまったくの別物と言えるくらい向上している。
DTS 5.1サラウンドで聴かなくとも、凄い迫力だ。
特典映像も必見なのは当たり前だが、とにかく圧倒的なライヴ・パフォーマンスに改めて感動だ。
でも、そりゃそうだ。演奏しているのはレッド・ツェッペリンなのだから。

あぁ、おかげでしばらく観ていなかった『LED ZEPPELIN DVD』まで引っ張り出してしまった…。

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ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005/ポール・マッカートニー -2007-

松村雄策さんは「死ぬ思いでぶっ通しで全部観た」そうだ(笑)が、
このDVDを手にした人は、それぞれ思い入れがある曲やお気に入りの曲のクリップを選んで、
そこから観始めるんじゃないだろうか。

何てったってタイトルが『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』なのである。
1970年から2005年だよ。35年だよ35年。
これだけ長い期間にもかかわらず、各時代に数々のヒット曲があることに改めて凄さを感じるわけだが、
しかもそれらを映像付きで観て聴くことができるのだから最高である。
更に、代表的なライヴ作品からもたっぷりと収録された3枚組というヴォリューム。
一生ものの作品だ。

そんな僕はどこから観たのかと言うと、DISC-3のライヴ・コレクションのアタマだ。
76年USツアーを収めた映画『ROCKSHOW』からの7曲。
この映画の元となるアルバム『WINGS OVER AMERICA』は、
まだ小学生だった僕が必死に聴いていたリアル・タイムなポール・マッカートニーだ。
ロックなんてまだ何にもわかっていなかった子供にも、
あの三枚組のレコードと後に観た映画は、その素晴らしさを教えてくれたのだ。
もちろん過去に何度も聴いたし観たものだけれど、今回のDTS/5.1CHサラウンドでのこのライヴは凄い。
特にポールのリッケンバッカー。低音の迫力はちょっと感動ものだ。
ライヴの冒頭。
必殺の「VENUS AND MARS」「ROCKSHOW」「JET」の三連発は、今でも至福の時間となる。

次に観たのは、これまた中学生の僕のアタマに死ぬほど叩き込まれたクリップ。
「夢の旅人/MULL OF KINTYRE」(77)だ。
当時は毎週ギンザNOWの木曜日にこのクリップを観ていたわけだ。
もちろんフルで流されていたわけではなく、
ポールとリンダ、デニーの三人が歩いているところでいつもカットされていた記憶がある。
ロックの映像を流してくれる貴重な番組だったが、欲求不満だったのも事実。
でも、もう途中でカットされることは無いんだ。

次は、時代がぐっと最近に飛んで92年。
大好きな「明日への誓い/HOPE OF DELIVERANCE」を観る。
このメロディを聴くと、意味も無く感動して泣けてしまうという僕にとってのDNAソング。
特に間奏の二本でハモるギターを聴いたら最後だ。目に涙がたまらない時が無い(笑)。

入手してからは、こんな風にあちこち飛びながらと自分なりに楽しんでいる。

それにしても、ファンだからと言っても、3枚のDVDどこから観ても知らない曲が無いと言うのは、
ポール・マッカートニー、恐ろしい男である(笑)。

トランジスタ・ラジオ/山崎まさよし from『COVER ALL HO!』 -2007-

山崎まさよしがデヴュー前に発表したシングルが「トランジスタ・ラジオ」のカヴァーということは、
おそらく多くのRCサクセション・ファンにも知られているだろう。
そのオリジナル・ヴァージョンを僕は聴いたことが無いが、
今回、洋楽と邦楽のカヴァー・アルバムを彼が二枚同時にリリースし、
そこにこの曲の再録ヴァージョンが収録されている。


山崎まさよし(2007-10-31)
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山崎まさよし(2007-10-31)
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僕自身、カヴァーしていることは知っていてもそれ以外は無知であったため、
勝手にバンド形式で演奏されているのかと思っていたら、何とギターとハープのみの弾き語りだった。
聴いた印象は、山崎まさよし独自の解釈で…というよりも、
曲の原型は、当初はもしかしたらこんな感じだったのかも…なんてことを思ってしまう実に渋いカヴァーだ。

RCサクセションのファン側から言えば、
これだけ姿を変えてしまった「トランジスタ・ラジオ」に違和感を持つ人も多いだろうと思う。
でも、そりゃしょうがない。この曲は、チャボによるあの歪んだギターのイントロや、
ホーンによる例の印象的なフレーズがすべてだしね。
ただ、それをわかったうえで、僕はこれを好カヴァーだと思う。
その独自のアレンジはもちろん、演奏も歌も山崎まさよしらしさが溢れているのだろうが、
僕が好カヴァーだと思う最大の理由は、RCサクセションに対するリスペクトを強く感じるからだ。

だって、曲はセミの鳴き声で始まるのだ。
もちろんこのSEを入れた本当の意味はわからないけれど、
RCファンなら誰でも夏の日比谷野外大音楽堂を思い出すではないか!

そしてもうひとつ。
「トランジスタ・ラジオ」は『PLEASE』(80)というアルバムに収録されているのだが、
その『PLEASE』のラストに「体操しようよ」という曲が入っている。
山崎まさよしの「トランジスタ・ラジオ」は、この「体操しようよ」を参考にしていると思うのだ。
その共通点を挙げてみる。

イントロは、山崎まさよし「トランジスタ・ラジオ」はセミの鳴く声で、
RCサクセション「体操しようよ」は早朝をイメージした鳥の鳴く声で始まっている。
この共通点だけで僕はニヤッとしてしまったのだが、まだある。
曲のハープのフレーズだ。
もちろんまったく同じでは無いけれど、
山崎まさよしが吹くフレーズは「体操しようよ」のそれととても似ているのだ。

試しにこの二曲を続けて聴いてみてもらいたい。質感が同じだということがわかると思う。

デヴュー前のシングルに「トランジスタ・ラジオ」を選んだことと、
それをこういった形でカヴァーすることでも、そのマニアックさがわかる。
彼にとってのRCサクセションというバンドの存在は決して小さくは無いんだろうと思うな。
山崎まさよしをRCチルドレンと呼べるかどうかはわからないけれど、
僕自身がそうなのと同じように、
現在の日本のロック・ミュージシャンの中にいるRCチルドレンは想像以上に多いのかもしれない。

P.S.
今回、さらみさんのおかげで、初めて山崎まさよしをまともに聴くことができました。
ありがとうございます。

ROCK'N'ROLL GYPSIES ONE MAN LIVE 新宿LOFT 2007.11.16

いったい何曲が演奏されたのだろうか。
1stと2ndの全曲が演奏されたのではと錯覚するほどのメニューであった。
オープニングの「FRAME UP BOOGIE」が始まったと思ったら、
後はラストまで怒涛の轟音ライヴだ。
MCはほとんど無しだし、曲間の切れ目さえあまり無い。
でも、何もおかしいことは無いし、不満も感じない。
出てくる音に説得力がありすぎるのだ。
もう、ひたすら最後までこの4Piecesバンドが叩き出す音に身を任せるだけである。
それがまたカ・イ・カ・ンなのだ…って薬師丸ひろ子か(笑)。←古っ!
それにしても、この轟音を浴びて改めて感じたのは、僕には間違いなく必要な音ということだ。
ライヴ中、まったく疲れることが無いし、本当に気持ちいい。

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花田と下山、池畑の三人すべてを観ることができるベスト・ポジション。
特に、久々に下山淳のギターをたっぷりと堪能させてもらった。
こんなに間近なのは、
今は無き芝浦インクスティックに通ってROOSTERZを観ていたとき以来だろう。
だから、もうそれだけで感激だった。

離れた場所で観ていた友達によれば、
この日の下山のプレイは調子が良さそうでは無かったみたいだが、
僕自身は嬉しさと興奮でプレイの出来は気にならなかったかな。
使用ギターは現在のメインであるストラトキャスターと、
ちょっと深いグリーンという変わった色のSG(?)。
これは、僕は初めて見るギターだった。
そうそう、ギター・ソロを指で弾くという部分が何箇所かあったのは発見。
気になったのは、お気に入りの曲ということを差し引いてもこの日のベストと感じた「TRUCKIN’」の間奏。
ここはスライドでのソロなのだが、前半はネックの下からバーで押さえていた。
あれ? 
下山はネックの上から押さえていたはずなのに…と思ったら、やはり途中で上からに変えていた。
これは意図的なのか、それとも?

まぁ、何だかんだ言っても、改めて下山の轟音ディストーション・ギターはやはり最高。
僕にとっての世界で二番目に好きなギタリストの位置は不動だ。

さて、GYPSIESの曲は、ほとんどが花田によるリフで始まる。
よって、序盤でいきなりプレイされたROOSTERZナンバー「OH! MY GOD」。
僕が知るこの曲は、ライヴでは下山によるイントロのリフから始まっていたのだが、
GYPSIESヴァージョンでは逆になっており、とても新鮮だった。
他に演奏されたROOSTERZナンバーは、中盤での「CRAZY ROMANCE」。
当時はオート・ワウ(?)でプレイされていたライヴでの十八番だが、
ペダル・ワウを使用しての下山もカッコ良かった。
アンコールでの「NAKED HEAVY MOON」も見事なGYPSIESヴァージョンで、
そのリズム・アレンジは、僕は「CRIMINAL ROCK」を思い出してしまった。
この3曲は、やはり聴くことができてうれしかったなぁ。

花田?
花田は花田だったよ…って、確かこの前も書いたな(笑)。
ただ、花田がギター・ソロを弾く場面もあるんだけど、
ステージをうろつきながら弾くのはどうかと思うよ(笑)。
もっと地に足をつけて、どっしりとプレイしてくれよ(笑)。
使用ギターは、ほとんど赤の335一本で通していた。
本編ラストの「光」ではエピフォン(かな?)を持ったが、これ以外は335だった。
ヴォーカルは、いつもは気になる特有のフェイクがあったけれど、今回はそんなに気にならなかったかな。

ところで、ライヴ中は下山がメンバーとアイ・コンタクトを何度も取っていたが、花田とは一度も無かった。
ステージでの二人のポジション上、
花田が下山に背を向けることが多いというのもあるけれど、これは意識的なのか無意識か…。

ラストの「ROUTE66」「DO THE BOOGIE」が終わったときに、花田は笑顔になる。
これがとても印象的だったなぁ。
ここまで一度もクールな表情を崩さなかったのに。
下山も池畑も、ライヴ中は何度か笑顔になるんだよ。それでもとても少ないけど(笑)。
僕自身もクールでぶっきらぼうなイメージを持っているし、それこそが彼らだ…とも思う。
でも、これは個人的な思いだけど、ステージ上でこういった柔らかい表情が見られるようになると、
魅力は倍増するんじゃないかとも感じるんだけど…。

もし、ライヴ中に花田と下山が顔を合わせたら、おそらくお互いに笑顔になるんじゃないかなぁ。
と言うことは、やはり意図的にそれを避けているとしか思えないな(笑)。

とてもいいライヴでした。

2.10 / 12.8 日本武道館

この一報を知ったのは、麗蘭のツアーが始まったのと同じ日だった。
その日は浜田真理子のライヴで横浜に行っており、たまたま携帯電話をチェックしていなかったのだが、
帰宅後に見たら着信と留守電が数件入っているのに気付く。
こんなに続けて入るのは珍しいので、「何か急用かな?」と思い、留守電のメッセージを聞く。

大阪で麗蘭を観た友人と、また別の友人Aさんから、共に「電話をください」という短いものだった。
しかも何度も立て続けに入っていた。
まずは大阪へTEL。
案の定、麗蘭ライヴを観た後の打ち上げ真っ最中らしく、
皆さんやたらとハイテンションで盛り上がっている(笑)。
そこでまずは、ツアー初日のおおまかな様子を教えてもらう。
大阪公演には残念ながら行けなかったが、
このライヴ後に皆で盛り上がる場には居たかったなぁ…と思いながら話していたのだが、
電話をくれた本題は麗蘭ではなく、何やら僕の電話番号をAさんが知りたがっているというものだった。
へー、何だろと思いながらそんなこんなで電話を切る。
そしてAさんへTEL。
そこで、清志郎の復活ライヴ関連の詳細を教えてもらったのである。
しかも、とても嬉しいことに、Aさんは「○○さんに最初に伝えたかったんですよ」と連絡をくれたのだ。

  楽しみだよねぇ
  早く観たいよねぇ
  うれしいねぇ

しばらくはこんなことを話していたのだが、途中でチャボのメッセージをふと思い出す。

  お預けとなった夏をとり返そう
  夏のLIVEを楽しみにしてくれてた人達、清志郎の復活を待っていて下さい
  祈りは届く、きっと届く
  そしたら再会しよう
  「Yeah!」ってみんなで再会しよう!

あぁ、チャボがとり返そうと言っていたあの夏が遂に実現するんだ…
と思ったら、急に込み上げてきて、電話をしながら泣きそうになっていた。

2008年2月10日、日本武道館。
日比谷野音では無いけれど、80年代は清志郎にとって野音と並ぶホーム・グラウンドであった武道館だ。
みんなで再会するのに最適な場所なのは間違いない。

これだけではない。
席なんてどこでもいい。
僕は何としても観なければならない、その場に居なければならないのが今年の12月8日だ。
ジョン・レノンの命日に行われる『Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ』。

12月8日。
ジョン・レノン。
忌野清志郎 with 仲井戸麗市。

この文字を打っただけで胸がいっぱいである。

夜会VOL.4 金環蝕/中島みゆき -1993-

先月、中島みゆきの『夜会』のDVDを大人買いしてしまった。

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とても一度には観ることはできないし、もちろん流して観るなんてこともできないから、
観る時はそれなりの覚悟(笑)を持って2時間を過ごさなければならない。
過去に観たことがあるのは『夜会1990』と『夜会VOL.3 KAN邯鄲TAN』の初期2本と、
最新作である『夜会VOL.13 24時着0時発』の3本。
特に観る順番を決めていたわけじゃないけれど、一応順番通りにVOL.4である『金環蝕』を観た。


/ ヤマハミュージックコミュニケーションズ(2000/11/22)
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金環蝕(金環食)というのは、月が地球と太陽のあいだに入ることにより、
周りが金の輪のように見える日食のことらしい。
ただし、テーマはアマテラスオオミカミ。
中島みゆきによれば、古事記の中の天の岩戸の場面をモチーフにし、
" 日本の女ってどんな女? " というのを言いたかった…とのことらしい。
何も知らずに観たらあまりピンと来ないだろうが、事前にこういったテーマを知っていれば、
ずいぶんわかりやすくなるかもしれない。
でも、中島みゆきが演じるアマテラスオオミカミと現代の天文学者(?)の対比など、
夜会は観る側にも偏差値が求められる(笑)…という評を何かで読んだことがあるが、
やっぱりやさしいものでは無いかな。

僕自身は、あまり深読みせずに、
テーマに沿った演劇風なコンサートという視点で楽しむようにしているけれど。

このDVDは、実際の舞台映像だけでなく、ロケで撮影された映像が加わっており、
単なるライヴを撮ったものではなく、ひとつの映像作品として制作されている。
よって、僕が過去に観た作品とはずいぶん印象が違う。
実際にセリフも格段に増えており、単に曲だけでストーリーが進んでいくのではない。
でも、各場面だけを別個で観ても、それぞれ十分に楽しむことができる。
選ばれている曲も絶妙で、新旧取り混ぜてあるが何も違和感は無い。
観る人によってその受け取り方は違うだろうけれど、
曲が変わることに様々な日本の女性が描かれていくのは見応えがあると思う。

それにしても、夜会はすべて生演奏なのだが、バンドはステージの下である。
この時期の中島みゆきバンドはギターに鈴木茂と吉川忠英、ベースに富倉安生、
ドラムに島村英二、パーカッションに斉藤ノブなど錚々たるメンバーなのだが、
演奏する彼らの姿を観客は観ることができないわけだ。
何とも贅沢でもったいなくて、凄い使い方であるなぁ(笑)。

さて、この作品の見所は、何といっても全編で踊りまくる中島みゆきだろう。
元になっているのが何かはわからないが、振り付けなのかアドリヴなのか、
アジアン・テイストで何とも不思議なダンスを見せてくれる。
特に後半の「EAST ASIA」から「DIAMOND CAGE」まではなかなか凄い。

この時のテーマになっているのは「泣かないでアマテラス」という曲だ。
クライマックスは現代の天文学者(?)姿の中島みゆきが、金環蝕について語るシーン。
語り終わると音楽が消え、中島みゆきはモールス信号を打つように床を叩く。
そこにリズム隊が小さくかぶさってくる。
床を叩くのはいつの間にか踵になっている。
這いつくばるように、静かに「泣かないでアマテラス」を歌いだす。
途中で白衣を脱ぎ、真紅のドレス姿になる。

このラストは最大の見ものだ。
不思議で奇妙なダンスをしながら壮大に盛り上がっていくこの曲を熱唱する姿には、
ただ圧倒される。そして、とても感動的だ。

  悲しみは誰をも救わない 憎しみは誰をも救わない
  私には何もない 与えうる何もない
  君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ

  地上に悲しみが尽きる日はなくても
  地上に苦しみが尽きる日はなくても
  それに勝る笑顔が一つ多くあればいい
  君をただ笑わせて負けるなと祈るだけ
  泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで   ※「泣かないでアマテラス」から引用

中島みゆきファンにはそれぞれ感動号泣ソング(笑)があると思うが、
もし、そんな曲の投票を行ったとしたら、
この「泣かないでアマテラス」はかなりの上位に選ばれるんじゃないだろうか。
『金環蝕』のストーリーに沿ったテーマ云々だけではなく、これは普遍的な名曲だと思う。

     **********

ところで、この曲を歌うラスト・シーンでのステップ。
これを観て思い出したのが「おだやかな時代」だ。
似たようなリズムなので、「おだやかな時代」のヴィデオでも共通したステップが観られる。
特に意味は無いのだろうが、何か関係性があるように思えてしまった。

LAST LIVE/ストリート・スライダーズ -2001-

『History of THE STREET SLIDERS』 にはラスト・ライヴから3曲が収録されているが、
メンバーが会場に入るときから本番までの、
要するに開演前のメンバーの様子もかなりの時間で観ることができる。
僕は 『LAST LIVE』 の映像作品を観たことが無いのでその編集はわからないのだが、
こういった場面もあるのだろうか。

その本番前の中で、とても印象に残るシーンがある。
ハリーがパンフを本番前に観ているところをカメラは後ろから映す。
ラスト・ライヴのパンフは、まさにスライダーズの軌跡を追ったものであった。
単にパラパラッと捲っている程度なら何てことは無いが、
ハリーは1ページごとに、かなりじっくりと観ているのだ。
ページが捲られるたびに80年代のスライダーズが現れる。
それを見つめるハリーの表情はハッキリとはわからない。

CIMG6451.jpg CIMG6452.jpg CIMG6453.jpg

だって、これはラスト・ライヴの前なのである。
ハリーは何を思いながら過去のスライダーズを見ていたのか。
これはなかなか凄い映像だと思う。
ファンによってはかなり " くる " だろう。

DVDを観たこともあり、最近はスライダーズを聴き返す日々だった。
わかっているんだけど、カッコイイ。
「風の街に生まれ」なんかを大音量で聴いていると、
今でも凶暴な気分になるし(笑)。

そんなこんなで思い出してしまったのが、
ロッキング・オン・ジャパン2000年11月号に掲載された蘭丸のインタヴューだ。

初めてこれを読んだときのことはハッキリと憶えている。
仕事が一段落した昼休みだった。
解散についてのインタヴューということはわかっていたので、
真相が知りたくて早く読みたいという気持ちと、
何を語っているんだろうというその逆の気持ちとがあった。
昼休み、ジャパン誌を持って外に出ようとしていた僕に、
先に読んでいた知人が言った。

  コーネリアスとやりたかったんだってさ

もちろん意味がわからなかったが、数分後にはそれを理解した。

このインタヴューは衝撃的だったよね、やっぱり。

  「終りの音を鳴らしてしまったな」って、思ったんだ
  (スライダーズにいて一番幸せを感じた瞬間は)デビュー前かな

これらの発言は、今読んでも何とも言えない気分になる。
でも、個人的に一番突き刺さったのは、
蘭丸が抜けることにより解散を選んだ三人に対しての " やんねぇのかよ " だったかな…。

僕自身、スライダーズに関しては解散後もその音楽を聴くことはあっても、
こういった解散にまつわることはほとんど思い出したりはしなかった。
でも、終わったバンドのヒストリーものの作品を観れば、
それはどうしたって避けられない。

ラスト・ライヴのオープニングは「Angel Duster」。
イントロはZUZUのドラムに続くハリーのギター。
ここまでは紛れも無いストリート・スライダーズだ。
ただ、そこに被さってくる蘭丸によるあのフレーズ。
それを奏でるのは、麗蘭のライヴで聴きなれた音なのである。

切ないなぁ…。


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History of THE STREET SLIDERS/ストリート・スライダーズ -2007-

「バンドの解散」とハッキリ銘打たれたライヴに行ったことがあるのは、
まずは86年6月27日の甲斐バンド日本武道館。
次に88年7月22日、渋谷公会堂でのROOSTERZ
そして2000年10月29日の日本武道館。
THE STREET SLIDERSのラスト・ライヴだ。

突然リリースされた 『History of THE STREET SLIDERS』。
2枚組のDVDで、99年日比谷野音でのライヴを収録したDISC-2も良いが、
SLIDERSの軌跡とタイトルされたDISC-1が嬉しい。
内容は、83年久保講堂での「Blow The Night!」から、
ラスト・ライヴまでを時系列の映像で追ったもの。
昔からのファンには珍しい映像では無いかもしれないが、
初めて観るファンは必見であろう。


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初期のライヴは当然ラフであるが、ハリーのギラギラした異様にロックな目が凄い。
そして当たり前だけど、ハリーも蘭丸も、とても美しい。
88年あたりからは既に貫禄の演奏であり、
バンドとしてのスケール・アップがハッキリとわかる。
ZUZUとジェームス
のリズム隊がたたき出す8ビートも不動。
気持ちいいったらありゃしない。
「Back To Back」のストラトなイントロを聴けば、そりゃ身体が動いちゃうしね。

東京ビックサイト屋上での開放感溢れたライヴに、
新宿リキッドルームでの密室感いっぱいのライヴ。
今でもこの両方の空気を思い出せる。

そしてラスト・ライヴ。
このDVDには収録されていないが、ラストに演奏された「のら犬にさえなれない」。

  あぁ、この曲が終わるとスライダーズも終わっちゃうのか…

と思いながら、僕は武道館1F南東スタンドからステージを見つめていた。
僕の中ではこの曲でストリート・スライダーズが終わったと言うよりも、
" ハリーのギター・ソロがバンドの幕をひいた " という印象が強い。
蘭丸のギター・ソロを引き継ぎ、何百回も弾いたであろうあのソロを、
ハリーはあの日どんな気持ちでプレイしたのだろう。

甲斐バンドのラスト・ライヴには、最後のシーンにつきまとう感情は特に無かった。
ROOSTERZのラスト・ライヴには、悲しさは無かったが、切なさと怒りがあった。
そしてストリート・スライダーズのラスト・ライヴには、僕は何を感じたんだっけな…。

このバンドが今では存在していないのは寂しいが、
こんなバンドがあったということは誇れるだろう。
このDVDがそれを証明している。

中島みゆきコンサートツアー2007/ 2007.11.5 東京国際フォーラム

感動した。

もちろん大阪公演でも感激したのだが、あの時はどちらかと言うと爽やかな印象であり、
所謂 " じ~ん " というものとは違った感動だったのだけれど、今回はまさにその " じ~ん " だった。

東京国際フォーラムに来るのは初めて。凄い建物。
隣はよみうりホールなんですね。
トム・ヴァーライン
をここで観たことを思い出してしまいました。

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会場には三代目魚武濱田成夫による『I Love You,答えてくれ』のタイトル文字の実物が展示されていた。
これは見ものでした。

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さて、大阪公演から1ヶ月。
ツアーも3分の1を消化し、音はもちろん構成もかなり整理されていたという印象だ。
MCも、肝心なところでは大阪とは違い余計な言葉は排除され、
言いたいことだけを発するというものになっていたと思う。

僕の席は1Fの中央からやや後ろであるがど真ん中。
ステージを全て見渡せる恰好の場所だった。

まず音の印象。
大阪のフェスティバルホールも音の良さを感じたが、ここ東京国際フォーラムは本当に素晴らしかった。
相変わらずリズム隊は前面に出ない音作りだったが、バランスはまったく問題なく、
とても心地よく楽しむことができた。
特に、あれだけのホールでギターがギターの音として客席に届くのは凄いと思った。
この音の良さは感動ものでした。

定刻から5分遅れで開演。
バンドが音を出し、中島みゆきがステージ後ろから現れた瞬間から、
僕は肉眼と双眼鏡を駆使し、彼女の姿を目に焼き付ける。
今回は席がみゆきの立ち位置と真正面になるため、双眼鏡を覗くとすぐ目の前で歌っていることになる。
大阪では2F席だったので上から見おろしていたのだが、ここでは全身をバッチリと確認できたわけだ。

オープニング。マイク・スタンドの前に立ったときから、もう既にオーラが違う。
照明なんか無くても、そこだけが輝いている(笑)。本当にそうなんだから(笑)。

声も調子が良さそうだった。
今夜もたっぷりと中島ワールドを楽しめることができた。

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麗と蘭 1+1 Acoustical tour One plus One 南青山MANDALA 2007.11.3

大阪2daysと新潟、札幌とツアー前半が終了し、
東京3daysまでのあいだにチャボと蘭丸、そしてスタッフで何らかの確認はあったはずである。
そこで「ツアーはこれでいこう」となったのだろう。
そして「これでいける」とも確信したのだと思う。
そんなライヴだった。

SBSH0013.jpg

アルバム『1+1』を聴き込んだ後なので、
収録曲のライヴ・ヴァージョンは新潟で聴いたのとは段違いだった。
当然、曲を知ったうえで観るわけだから、その形がクッキリとわかるので当たり前なのだが、
やはりアルバム発表→ツアーというのはいいものだなぁと再確認した。

会場のMANDALAはステージと客席がほぼ同じフロア内にあるような感じなので、
麗と蘭が視覚的にも音的にも身近に感じられたのも良かった。
開演前に、「どうしてこの会場を選んだのかな?」と思っていたが、
チャボ自身が希望したらしい。MCでも話していたが、客で来たときに気に入ったようだ。

音のバランスは、会場の特徴でそう聴こえたのかもしれないが、
蘭丸とチャボの音量はほぼ均等になっていたようだ。
ただ、逆に蘭丸の激しいストロークが強烈だったことによる曲によっての迫力は半減していたけれど、
二人のギターがバランス良く聴こえるのは、やはり格別なものですね。
おかげで新曲だけでなく、
過去の曲のアコースティックなアレンジ、アンサンブルをバッチリ楽しむことができた。

さて、メニューは新潟で観たときと同じだろう。
構成やアレンジにはこれと言って大きな違いは無かった。
ただ、僕が明らかに変化を感じたことがある。
それはチャボに対してだ。

続きを読む

長嶋茂雄と高見山

先月、FM802でチャボが生DJをやった番組で、聴けなかった前半を友達がMDに録音してくれた。
その前半でかかった曲はともかく、番組では清志郎からのコメントがあったということなので、
それがどうしても聴きたかったのだが、やっと聴くことができました。

番組の合間に、何人かのミュージシャンからのコメントが入っていた。
ちなみに、清志郎の他にはBEGINと斉藤和義、CHARAのコメントが流れていた。
特に斉藤和義だ!
何と彼はチャボの電話に「チャボさん、俺ギターを買いました」と留守電を入れたという。
そんな仲なのか(笑)。意外だー。

で、清志郎のコメントだが、長嶋茂雄と高見山のモノマネだった(笑)。

  FM802では10年くらい前に二人で生放送をやったが、
  今回はひとりだそうで、
  んー、どうでしょう。
  いわゆるひとつの、ひとりですねー。
  んー、どうでしょう。
  セコムしてますかー。なんちゃって。


  今晩は。元高見山、東関親方です。チャボさん、DJがんばってください。

文字にするとこれだけなのだが、やたらと可笑しかった(笑)。

ところで、清志郎とチャボはメールのやり取りを、
「良くたまに頻繁に、ごくまれに頻繁に」おこなっているらしいです(笑)
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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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