20年前の「My R&R」

チャボの代表曲のひとつである「My R&R」
この曲の終盤で聴かれる延々と続くスライド・ギター。
とてもチャボらしいメロディで、実に1分半にもわたってプレイされる。
「My R&R」自体は8分を超える長さだが、曲はフェイド・アウトしない。
「最後のギターはフェイド・アウトしないで最後まで入れてくれとスタッフに頼んだ」
とチャボ自身の発言もある。
その理由は「ギターのひとつのスタイルの何か学んできたものとして入れたかった」とのことらしい。
ここまでの話ならばそんなに特別なこととは思えなかったのだが、
このスライド・ギターには次のような秘密(笑)があったのだ。

チャボは古井戸時代にこれのきっかけとなる演奏をしており、
それを膨らませてのプレイ…が「My R&R」のスライドらしいのだ。
このことを知った僕は、そのきっかけとなる演奏をしている曲は何なのだー!
…と探しまくったのは言うまでも無い。
きっと同じようにディープな仲井戸マニアも大勢いらっしゃることだろうから、
とっくに見つけ出している方々も多いだろう。

その曲は「20才になったら」。
チャボは曲名を具体的に挙げてはいないのだが、きっと間違いないだろうと思う。
実はこの曲、オリジナル・アルバムには残念ながら未収録なのだ。
77年に発表されたシングル「ローリング・ストーンズが鳴ってた」のB面に収録されている。
一応CD化されているのだが、おそらく入手困難だろう。
ただ、この曲は解散コンサートで演奏されており、
その模様を収めたライヴ盤『ラスト・ステージ』にも収録されている。
どちらかと言えばこちらのCDのほうが入手しやすいと思うし、
アナログ盤は今ではかなり暴落しているので、ちょっと探せば安価で購入できるんじゃないかな。

スタジオかライヴかだけで、この二つのヴァージョンに大きな違いは無い。
やはり曲の終盤で、まさに「My R&R」を彷彿させる…というか、
「My R&R」に出てくるフレーズを聴くことができる。
チャボのファンは必聴だと思う。

それにしてもこれを初めて聴いたときの感動!
確実に「My R&R」と「20才になったら」の間には20年以上の時間があるのだが、
そんなこともあってなのか、僕の感動の深さは物凄いものだった。
しかも、この77年のチャボのギターには、
「My R&R」で聴くことができ、感じることができる何かがすでにあるのだ。

少なくとも僕にはそう思えたし、今でもそう思う。
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赤色エレジー / 浜田真理子 -2007-

今日、会社でお客さんと浜田真理子の話になった。
僕が出会ったきっかけや『夜も昼も』についてなど、ささやかに盛り上がったのだが、
例のAERAの話をしたらとても感動されてしまった。
僕自身も人に直接話すのは初めてだったと思う。
自分で話していて、改めて驚いてしまった。
彼女の音楽と出会ったのは、やはり運命的なものを感じるなぁ。

ゴールデンウィークの時期に行われた彼女のクアトロ・ツアーが終了してしばらく経つ。
ドキドキしながら初日を体験したわけだが、
今回のメニューは、ファンの方々の書き込みを見ると賛否だったようだ。
オリジナルよりもカヴァー中心のようだったというのが、その理由みたいだ。
初めてだったこともあるけれど、僕は選曲については何も不満を感じていない。
それどころか、絶対にライヴで聴いてみたかった「爪紅のワルツ」が歌われただけで大満足であった。

彼女のオリジナルの素晴らしさはもちろんだが、実はカヴァーも素敵だと思う。
「ラストダンスは私に」「朝日のあたる家」の様なスタンダードから、加川良の「教訓Ⅰ」、
そして「アカシアの雨が止むとき」や「柔」などの歌謡曲、
更には「黒の舟歌」まで、その取り上げる曲が実に幅広いのも魅力だ。
特に彼女にとってのゴスペル…俺ゴスペル(笑)と紹介される「柔」は白眉。
完全に浜田真理子的なヴァージョンとなっていて感動的だ。

カヴァーと言えば、今回のツアーで聴きもののひとつだったと思うのが早川義夫の「無用ノ介」。
『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』に収録されている曲だが、
そういえばこのアルバムでの早川義夫はピアノの弾き語りである。
浜田真理子と同じスタイルだ。
彼の曲はいつ取り上げられてもおかしくなかったんじゃないかな。
ただ、もし歌われたのが「サルビアの花」だったりしたら、きっと卒倒ものだったろう(笑)。

さて、卒倒モノまではいかないかもしれないが、実に素晴らしい曲を彼女はカヴァーする。
あがた森魚の「赤色エレジー」がそれだ。
この名曲を浜田真理子が歌う。
このことは、僕の中でイメージがもう果てしなく広がっていく。

勉強不足で僕は知らなかったのだが、『画ニメ』という表現メディアがあるらしく、
そこで「赤色エレジー」が作品化され、他のいくつかの作品とともに6月から上映される。
その挿入歌を彼女が担当しているのだ。このカヴァーは今から楽しみで仕方が無い。

その『画ニメ』。「赤色エレジー」の他にも観てみたい作品がたくさんだ。
これは是非、足を運んでみようと思っている。
※この公式サイトで、浜田真理子の「赤色エレジー」の、ほんの一部だけを聴くことができます

チャボのギターを聴いてくれ その2

あくまでもチャボのギター・プレイに対しての、わたくしBlue基準の特徴と評価。

 A チャボならではの指グセによる記名性がハッキリとしたフレージング
 B タメて爆発させるワイルドなダブル・チョーキング
 C 感情一発でつい持ち上げてしまう一音半チョーキング
 D ソロの最後をルーズに流す
 E ソロの締めをチョーキングでぶった切る
 F タイム感が独特なスライド・ギター
 G ワウを使ったプレイ
 H 早弾きじゃないのにやたらとスピードを感じるツッコミのプレイ
 I 所謂「泣き」や「歌っている」ギター・ソロ
 J 似たような、または同じフレーズのリフレイン
 K 所謂「起承転結」ではなく「起承転転」「起承転転結」に聴こえるソロの組み立て
 L バッチリとコンパクトにまとめたキャッチーなソロ
 M バッキングに徹した不動のリズム・ギター、または単なるバックのみ

 い これこそ仲井戸麗市!必ず聴いてください。
 ろ 聴く価値あります。
 は 満足できます。
 に これもチャボ。ファンなら聴くべき。
 ほ こんなチャボも聴いてみよう。マニア向け。
 へ チャボが弾いていることを思えば損した気にはならないかな(笑)。
 と 聴かなくても支障はありません。

『BEAT POPS』(82)
●つ・き・あ・い・た・い(A、F、H 、L / は)
間奏は所謂ロックン・ロール・スタイルで突っ走るキャッチーなソロ。
終盤は実にこの時期のチャボらしいスライド・ギター。
こういった早めな8ビートに乗っかるチャボのスライドはとても魅力的で僕は大好きだ。
おそらくライヴ(スタジオ・ライヴ)録音と思われるが、この曲もライヴ以上にライヴな演奏だと思う。
特に清志郎による「エーッ!チャボ、エーッ!」からなだれ込むスライドはゾクゾクする。

●トラブル(A、L / に)
こういった重たいリフで引っ張っていく曲はRCには少ないので、それだけで珍しいと思う。
また、この時期にはそんなに見られないので特長にはあえて挙げなかったが、
意図的かそうでないかのピッキング・ハーモニクスがある。
これは『THE仲井戸麗市BOOK』以降にお馴染みになるが、
この曲のソロでは既にその『BOOK』っぽさが垣間見えるのが興味深い。

●こんなんなっちゃった(M / と)
完全にバッキングのみ。

●恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)(M / と)
これまたバッキングのみ。何だかもったいない気がする。

●エリーゼのために(A、H、K / ろ)
グラムなリフもカッコイイし、何と言ってもギター・ソロが最高。
「よそ者」のロング・ヴァージョンといった感じのプレイだが、盛り上がったところで一回落とし、
その後はルーズに流して締めるという組み立ても実に仲井戸麗市。

●SUMMER TOUR(A / へ)
終盤にチャボらしいソロが聴けるが、盛り上がる割にはプレイ自体が平凡。
せっかくライヴ・ヴァージョンなのにな。

●あの夏のGo Go(M / と)
バッキングのみ。

●ナイ-ナイ(F / へ)
バッキングからソロまで全編でらしいスライドが聴ける。
ルーズなノリで押しまくるうえ、音の処理が独特なので、
弾いている割には派手に聴こえないのが残念。

●君を呼んだのに(M / ほ)
チャボのギターに限れば面白くも何ともないが、
アレンジの一部として他の楽器とのからみ具合で聴けば、それなりに聴きものと言えるかもしれない。

●ハイウェイのお月様(M / と)
バッキングのみ。

チャボのギターが目立つアルバムでは無いのだけれど、「つ・き・あ・い・た・い」や「トラブル」、
「エリーゼのために」の印象が強いので、結構ギターが耳に残るんじゃないかな。
それぞれの楽器を聴くというよりも、五人が叩き出すRCサクセション・サウンド。
その勢いが一番凄いのがこの『BEAT POPS』だと思う。
チャボのギターの比重は30%かなぁ。


RCサクセション, 忌野清志郎, G2, 仲井戸麗市 / 東芝EMI(2005/11/23)
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チャボのギターを聴いてくれ その1

『札幌市民会館 最後の日』で「いい事ばかりはありゃしない」の終盤のギター・ソロを聴き、
久しぶりに " ギタリスト仲井戸麗市 " を目の当たりにした気がする。

さて、僕は高校時代にチャボのギターをひたすらコピーしまくっていたのだ。
前からやってみたかったのだが今回が良い機会だ。
独断でチャボのギター・プレイを勝手にまとめてみます。
ただ、古井戸からのキャリアを全て網羅するとなるととんでもない数になるので、
ここは時期を限定します。
その時期については賛否あることを承知の上で、次のような定義にさせて頂きます。

  清志郎の横でギターを弾いている自分で成立してた

RCサクセション活動休止後の、このチャボの発言を基本とします。
まずは「清志郎の横で」ということ。
これはチャボがRCサクセションのメンバーだった時代に限定していいでしょう。
次に「ギターを弾いている自分で成立してた」ということ。
「成立してた」ということは、途中から「それだけでは成立しなくなった」ということです。
これも僕なりに決めさせてもらうと、まずRCは84年に事務所独立問題が持ち上がります。
そして翌85年にチャボは1stソロ・アルバム『THE仲井戸麗市BOOK』を発表することから、
84年が「それだけでは成立しなくなった」時期と推測します。
よって80年~83年のRCサクセションでのチャボのプレイに限定します。

最初に、この時期のチャボのプレイには主な特徴があるのですが、
これまた独断でいくつか挙げてみます。

 A チャボならではの指グセによる記名性がハッキリとしたフレージング
 B タメて爆発させるワイルドなダブル・チョーキング
 C 感情一発でつい持ち上げてしまう一音半チョーキング
 D ソロの最後をルーズに流す
 E ソロの締めをチョーキングでぶった切る
 F タイム感が独特なスライド・ギター
 G ワウを使ったプレイ
 H 早弾きじゃないのにやたらとスピードを感じるツッコミのプレイ
 I 所謂「泣き」や「歌っている」ギター・ソロ
 J 似たような、または同じフレーズのリフレイン
 K 所謂「起承転結」ではなく「起承転転」「起承転転結」に聴こえるソロの組み立て
 L バッチリとコンパクトにまとめたキャッチーなソロ
 M バッキングに徹した不動のリズム・ギター、または単なるバックのみ

次に、あくまでもチャボのギター・プレイに対しての、わたくしBlue基準の評価です。

 い これこそ仲井戸麗市!必ず聴いてください。
 ろ 聴く価値あります。
 は 満足できます。
 に これもチャボ。ファンなら聴くべき。
 ほ こんなチャボも聴いてみよう。マニア向け。
 へ チャボが弾いていることを思えば損した気にはならないかな(笑)。
 と 聴かなくても支障はありません。

それでは80年~81年からいってみます。

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音楽バトン/RCサクセション&忌野清志郎

nobuさんからのバトンを受け取りました。

1.出会いのきっかけは?
何度もブログに書いてきましたが、79年の暮れに友人から教わりました。
そして例の80年4月5日が訪れたわけです。

2.一番好きな曲は?
RCサクセション→雨あがりの夜空に
忌野清志郎→JUMP

3.カラオケの十八番は?
カラオケに行ったのは今までの人生で一度きりです。
ただ、そこで歌ったのがRCサクセションの「スローバラード」でした。

4.春に聴きたい曲は?
RCサクセション→トランジスタ・ラジオ
忌野清志郎→AROUND THE CORNER/曲がり角のところで

5.夏に聴きたい曲は?
RCサクセション→ねむれないTonight
忌野清志郎→ダンスミュージック☆あいつ

6.秋に聴きたい曲は?
RCサクセション→Drive My Car
忌野清志郎→Good Lovin’

7.冬に聴きたい曲は?
RCサクセション→窓の外は雪
忌野清志郎→あの娘が結婚してしまう パート2

8.聴くと元気になる曲は?
RCサクセション→空がまた暗くなる
忌野清志郎→プライベート

9.結婚式で聴きたい、または歌いたい曲は?
RCサクセション→Oh! Baby
忌野清志郎→世界中の人に自慢したいよ

     **********

季節で分けるのは、意外とすんなりアタマに浮かびました。
2007年5月の時点での選曲は、こんな気分です。

仲井戸麗市SONGBOOK その7/矢野真紀

チャボが楽曲を提供するなんて久しぶりだったので、
矢野真紀というシンガーは知らなかったけれど楽しみにしていた。

発売されて少し経ったある日の出来事。
いつもなら何の迷いも無く買っちゃうんだけど、
たまたまその日のタワー・レコードに行ってみたら、
矢野真紀の 『BIRTH』 は試聴できるようになっていた。

どうせ買うんだけれど「ちょっと聴いてみようかな…」とヘッドホンを手に。
僕はその曲にしか興味はまったく無いので、
当然試聴機ではその曲であろう番号をセレクトした。

…。

うーん…。チャボ、これはどうなの?
別に悪い曲じゃないけれど、メロディが淡々と流れてっちゃうなぁ…。

所謂、典型的な女性シンガーが歌う楽曲そのもの…って印象を僕は持ち、
少しガッカリして、実はその日、CDを購入しなかったのだ

そして帰宅後、僕が試聴したのはM-4の「アイサレ」であったことを知る(笑)。
続けて曲を聴いていけば気が付いたであろうものを、
その曲にしかアタマに無かった僕は、たった一曲だけで判断してしまっていたのだ。
もちろん後日聴きなおして感動し、レジへ走ったのは言うまでも無い。

さて、「Good Time」が素晴らしいのは、作詞もチャボということだ。
女性シンガーに提供した曲で作詞も担当したというのは珍しいんじゃないかな。
先日の江古田マーキーでも歌われたが、もちろんメロディも実にチャボらしいR&Bナンバーである。
チャボが書く同じタイプの曲には「You Are The Sunshine(Of My Life)」や「Simple Love Song」がある。
しかし、この曲はダンガン・ブラザース・バンドに提供した「KISS,KISS,KISS」を思い起こさせる。
イントロも似ているから余計にそう感じる。

チャボはコーラスでも参加しているし、
イントロからまたもや記名性が強烈なスライドを聴かせてくれます。

それにしても、チャボが他人に提供する曲というのは、
どうしてこうPOPな部分が爆発するんだろう?
作家向きじゃないのは承知で言うけれど、こういった曲が聴けるのならば、
もっと他人に曲を書いてもいいんじゃないかな…なんて思う。

矢野真紀の「Good Time」。仲井戸麗市ファンは必聴だと思います。
名曲。

矢野真紀
喝采
発売日:2007-04-29

仲井戸CHABO麗市 MY WAY2007 LIVE HOUSE OF marquee 江古田マーキー 2007.5.20

江古田マーキーでライヴを観るのは初めて。
中に入り、横に長い会場を見た第一印象は「渋谷の屋根裏みたい」だった。
もちろんRCサクセションが出演していた頃の屋根裏だ。
まずはそんなことで気分が盛り上がる。

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最初に、この日にチャボが使用したギターの話。
ソロ・ライヴではいつもメインである二本のギブソン・チェット・アトキンスはもちろんだが、
グレコのセミアコにギルドのフルアコ。クラプトン・モデルのストラトも二本。
そしてゴダンと、エレキも存分に弾いてくれた。
小さな会場だったこともあり、エレキの音がとても良かった。
ナチュラルに歪んだグレコのセミアコでのブルース。
これまたナチュラル・ディストーションのストラト・ハーフ・トーン。
ゴダンでプレイしたキンキー・サウンド。
そしてギルドのフルアコを歪ませてのスライド・ギター。
チャボ自身はどう思ったかはわからないけれど、剥き出しの生の音って感じで僕は最高だった。
最近はギタリスト・チャボという感覚が僕の中で大きくなっていたので、その意味でも嬉しかった。
僕の記憶では、今日のチャボは八本のギターを使用していたと思う。

さて、会場のBGMはレゲエが鳴っており、
何だかいつものチャボのライヴ前とはちょっと違う雰囲気の中で開演を待つ。
立見も含めてお客さんは満員だ。だんだんと熱を帯びてくる。
定刻を10分ほど押して、いよいよチャボが登場。
ライヴは「SWEET HOME 江古田マーキー」で始まった。

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『札幌市民会館 最後の日』を観る

遠くにいる友達からヴィデオが届いた。最高のプレゼントだ。
本当にありがとうございます。

日曜日。どこにも出かけず、昼間と言うこともあり、できる限りの大音量で観る。
イヴェント当日、そして今回のTV放送の素晴らしさは、
既にブログや掲示板にコメントを頂いた皆さんから教えてもらっているので、
チャボと清志郎出演部分のみ、ヴィデオを観た感想を記してみます。

     **********

蘭丸がインタヴューで言っていた。

  Hall Aid Bandの演奏が素晴らしくて、気持ちよく演らせてもらいました

全編を通して観て、僕もこれは強く感じた。
聴きなれた麗蘭やRCの曲も、とても新鮮に聴くことができた。

●いい事ばかりはありゃしない/仲井戸麗市
最近は演らなくなってしまったが、このRCサクセションの名曲を、
チャボは80年代のソロ・ライヴでレパートリーに入れていた。
僕は86年に初めてチャボ・ヴァージョンで聴いたのだが、
そのときは本当に感動してしまい、自分のライヴでもカヴァーして歌った程だ。

さて、チャボが演るときは、「♪いい事~」の歌いまわしが清志郎と違っているのが特徴。
また、ギター・コードのカッティングで始まるのもいい味を出している。
今回、基本はその僕が知っている昔のチャボ・ヴァージョンで演奏されているのには感激してしまった。
そして白眉は最後のギター・ソロ。これぞ仲井戸麗市!
これは、僕が思うチャボのプレイの良いところがすべて出ている。
久しぶりに唸ってしまうギター・ソロを聴き、思わず「おぉーっ!」と叫んでしまった(笑)。
ここだけで、チャボ・ファンにはこのヴィデオが残された価値があると思う。

●GET BACK/麗蘭
いつもライヴでは麗蘭四人だけのサウンドを聴いているが、これだけ分厚い「GET BACK」は初めてだ。
分厚いと言っても決してゴージャスという感じではなくて聴きやすい。
間奏を佐橋佳幸がスライド・ギターでキメるのだが、これが見事にはまっている。
曲の終盤で蘭丸のギターのみをバックにチャボが歌う箇所があるのだが、
チャボと蘭丸の2Shotのバックにステ-ジ上部に下げられているシャンデリアが映るシーンがとても良かった。
この部分以外にも映像の編集がとてもいいなーと思っていたのだが、
ラストのクレジットを見たら、監督は林ワタル氏が担当していました。納得。

●メンバー紹介Blues/仲井戸麗市+The Hall Aid Band+山崎まさよし
チャボのライヴではお馴染みのインストでメンバーが紹介される。
チャボに紹介される各メンバーがとても楽しそうなのが印象的。
ここだけを観ても、このイヴェントが素晴らしかったということが伝わってくる。

●Beef/奥田民生+仲井戸麗市
ロックン・ロール!
民生とチャボのギターをたっぷりと聴くことができる楽しくも熱いセッション。
ここでのチャボは、自身のライヴでもあまり弾かないようなフレーズをスライドでかましている。
誤解を恐れずに言えば、RC時代に弾いていた(ような)フレーズが飛び出しているぞ。
また、こういったセッションでは遠慮気味になりがちなチャボであるが、
それこそ民生をくってしまいそうなほど楽しんでいる。
そのテンションの高さの理由は、この後に収録されたチャボのインタヴューでわかる。
やはり清志郎の出演は、チャボにとってはかなり大きな事だったのだろう。
チャボ自身が言っていた「何かテンション上がってったね」のテンションの高さ。
それは僕が思うよりも、更に高いものだった。

さて、遂に忌野清志郎の登場になる。
チャボはインタヴューで「びっくり、嬉しい、心配」と話していたが、
僕もこの後に及んで、ヴィデオなのに同じように思っていた。
そして、そのシーンを観る前は、さすがに姿勢を正しました(笑)。

TVモニターに映る嵐の前の静けさ。
そこに古田たかしによるカウントが響き、例のイントロが鳴る。

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THE Afternoon Tea & Music Time 横浜・サムズアップ 2007.5.12.

チャボに言われて気がついたのだけれど、今年このイヴェントをサムズアップでやるのは初めてなんだなぁ。

さて、いい天気の土曜日に合わせたかのような曲でスタート。
その曲はスティーヴ・グッドマンの「Take Me Out To The Ballgame」と「Go CUBS Go」。
前者は野球ファンにはお馴染みアメリカ大リーグの7回(ラッキー7)が終わると球場で歌われる有名曲。
後者はグッドマンによるナショナル・リーグのシカゴ・カブスの応援歌らしい。
野球チームの応援歌と言っても、これがカッコイイ曲だった。
ところで、何故このような野球の曲で始まったのかは、最後に記します。

それでは印象に残ったものをいくつか。

最近のチャボはブルース・モードと言うことで、王道マディ・ウォーターズがかかる。
僕自身はブルースがいまだに苦手ではあるのだが、
そんな僕が初めて買ったブルースのレコードが『The Best Of Muddy Waters』。
そのことを思い出したのと、チャボが語るチェス・サウンドの話を聞いて、
何だかブルースにもう一度立ち向かってみようかな、なんて思ってしまった。

5月の連休中、久々にCD屋巡りをした中で買うのを最後まで迷ったザ・バンドのトリビュート盤。
タイトルは『ENDLESS HIGHWAY』。やっぱり買えば良かったな。
オールマン・ブラザーズの「Night They Drove Old Dixie Down」のライヴがかっちょいい。
ギターはデレク・トラックスらしいが、いかすギターを弾いています。
こんな嬉しいサイトがありました!
※ENDLESS HIGHWAY Music of THE BAND

ここでプチ特集のようになったが、ただ今来日中のエイモス・ギャレットのギターが聴けるのを三曲。
マリア・マルダーのCDは入手してみたい。
それにしても彼のプレイを表す「星屑ギター」というのはどういう意味なんでしょう?

エイモス・ギャレットのヴォーカルが彼に似ている…という話からかかったのはケヴィン・エアーズ。
アルバム『Still Life With Guitar』から一曲。
実は、僕はこのアルバムを出した時期に来日したケヴィン・エアーズを観ているのだ。
そんなことを思い出したのだが、何とここではチャボの口からG2の話が出たのには嬉しかった。
ケヴィン・エアーズをチャボが聴いているのを知ったG2が「へーそういうのも聴くんだー」と言った…みたいな話。
こんな思いでこの話を聞いていたのは僕だけかな(笑)。でも、何だか嬉しかった。

ここで個人的な今回のハイライト。初期のストーンズが二曲かかる。
「Tell Me」と「Oh Baby」。
そして曲の前にはエッセイ『だんだんわかった』から「STONE」の朗読が入る。
92年の『だんだんわかった』発売記念!ポエトリーリーディング&LIVEでも印象が強かったこの「STONE」だが、
今回、次のように読まれていた箇所があった。

  いかれてたのは、『ユー・リアリー・ガット・ミー』と『オール・オブ・ザ・ナイト』のオーイエーと
  ヤードバーズ、ジェフ・ベックの面構えとブライアン・ジョーンズのかまえだった。

おわかりだろうか。
オリジナルに無かった「ヤードバーズ、ジェフ・ベックの面構え」という一節が加わっていたのである。
感動してしまった。
実はチャボが良くやることなのだが、僕はこういった点が凄く好きなのだ。

そして終盤。
『アメリカ家族のいる風景』『遠い日の家族』という二つの映画の話。
プリファブ・スプラウトの「Where The Heart Is」。
最後の曲は母の日にちなんでジョン・レノンの『Mother』。
特にテーマについては何も無かったのだけれど、ラストのこれらの流れから、
終わってみれば何となく『家族』という言葉が頭の中に残った今回のお茶会だった。

さて、最初に書いた野球の話。
何と前日の金曜日、東京ドームの読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズの試合を、
チャボは清志郎と一緒に観に行ったそうだ!
二人でライヴ(ロバータ・フラックと思われる)に行った際に清志郎から誘われ、
おおくぼさんも連れて行ったそうだ。素敵な話だよなぁ。
ジャイアンツが大勝した試合だったので、チャボは本当に嬉しそうだった。
最後のヒーロー・インタヴューを近くにまで突撃して観に行ったというのも笑えた(笑)。

チャボ曰く「清志郎はがっかりするくらい元気になってます」とのことです。
きっと、もう大丈夫だよ。

もうひとつの「Frederick」

パティ・スミスの新譜についての記事に、ヒナさんからコメントを頂いた。
これがきっかけで、パティ・スミスの「Frederick」を聴いてみた。
実はこの曲、久しぶりに聴くのである。

もう止まらない(笑)。
僕の部屋は、今夜「Frederick」で満たされ続けている。

歌われている内容やメロディ云々、そして楽器が奏でるフレーズ云々ももちろんだが、
その曲を聴くと身体が生理的に反応してしまうというのが僕にはいくつかあるのだけれど、
「Frederick」はそんな中でもかなり強力な曲だ。
じーんとしない箇所なんてまったく無い…と言ってもいい程だ。
まぁ、実際に歌詞も素敵なんだけれどね。

さて、この「Frederick」をカヴァーした日本の女性シンガー・ソングライターがいるのをご存知だろうか?
僕はその名前だけはずいぶん前から知っていたが、何故か聴く機会はまったく無かった。
それが去年、偶然この曲をカヴァーしているというニュースを知って、
収録されているアルバムを入手したという経緯。
自分にとって当たりか外れかなんて考えずに、当時はCDをレジに持っていった。

鈴木祥子の『鈴木祥子』。
自身の名前をタイトルにしたアルバムにそれは収録されている。
この曲で彼女のバックをサポートするのはカーネーションである。
ただし、アルバム自体はバンド・サウンドばかりではなく、ピアノの弾き語りとそれは半々だ。
アルバムを聴いていくと、ピアノの弾き語りが冒頭から数曲続くが、
途中からヴァイオリンやチェロなどで味付けされていく。
それが5曲続いた後に、突然カーネーションが加わったバンド・サウンドになる。
まるでライヴのような構成となっているのだ。

そんなバンド・サウンドとなっての二曲目(アルバムでは7曲目)に「Frederick」が飛び出す。

この曲を歌うそのヴォーカルは、
僕は「女性版・花田裕之」と勝手に名付けた(笑)ほど、言葉を投げ捨てるようでクールだ。
プリテンダーズのクリッシー・ハインドをイメージしてもらえると、僕が感じたそれに近いかも。
とにかく硬派なカヴァーである。
構成はパティ・スミスのオリジナルとほとんど変らないのだが、その印象はかなり違う。
良くも悪くもラフな分、曲の骨組みが剥き出しになっているのが鈴木祥子ヴァージョンだ。
僕はこれを聴いたことにより、オリジナルを手掛けたトッド・ラングレンのPOPなアプローチ、
そのプロデュースの素晴らしさを再認識し、とても感心したものだ。

どれだけのパティ・スミス・ファンが鈴木ヴァージョンを聴いたのかはわからないけれど、
僕は一聴の価値は十分にあると思う。


鈴木祥子 / ワンダーグラウンド・ミュージック(2006/01/25)
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ロックTV

早くから白旗をあげるしかなかった今回のBS FUJIでの『札幌市民会館最後の日』の放映。
観られないTVや聴けないラジオはどうしたって無理なので、
想像で楽しむこともせず、悔しいけれどアタマの中から放り出すしかない。
今回は僕と同じように観たくても観られなかった人も多かったんじゃないかな。

さて、そうは言っても月見家さんが記事にしていたので、やはり観たかったなぁ…というのが本音。
何やら番組へご意見・ご感想が出せるというので、
僕もたくさんのファンが観られるであろう地上波での再放送をお願いしてみました。

ライヴ自体は、実際に観ていなくても当日を思い出すだけであの興奮がよみがえるので、
良いに決まっているわけである。ならば番組としてどうだったのか。
編集は、音は、選曲は…等と知りたいことばかりだけれど、
「トランジスタ・ラジオ」が流れれば、きっとそんなものはすべて吹っ飛んじゃうんだろう。

それにしてもこういったロックな音楽番組が、地上波ではなくなっちゃったのが残念。
昔は決してメインでは無いにせよ、ロックを流すレギュラー番組はあった。

まずは、これまた月見家さんのブログにあったが、日曜のお昼に放送されていた『HITS』。
現在のことを考えればとんでもなく素晴らしい番組だった。渋谷陽一は偉大である。
あとはエピック系の番組で東京地区はテレビ東京で放送されていた『eZ』。
この二つは結構有名だったんじゃないかな。

そしていきなり個人的で古い話になるが、僕が小学生の頃に必死で観ていたギンザNOW。
木曜日のポップティーン・ポップス。確実に人生で影響を受けた番組のひとつだ。
洋楽を映像付で流してくれたのは本当に嬉しかった。
当時ならもうひとつある。
NHKの看板番組だったと言っても良いと思う『ヤング・ミュージック・ショウ』。
ここで放送されたキッス初来日公演は一生忘れられない番組だ。

そして80年代前半は何と言ってもTVKで放送されていた『ファイティング80’s』
番組名は後に『Live TOMATO』になるが、これもロックで良い番組であった。
その放送されていた時代により、僕は観ることはできなかったが、
もちろん前身である70年代『ヤングインパルス』の素晴らしさは言うまでも無いだろう。

面白いので、他に僕が観ていた番組をもう二つだけ挙げてみる。
まず、テレビ東京が夕方に放送していた『ステレオ音楽館』。
毎週平日に毎日放送されていた。その週毎にひとつのアーティスト特集されるという内容だった(はず)。
今週はYMO特集、来週はRC特集…という感じだ。
そして同じくテレビ東京が東京12チャンネルという名称だった頃の、
『ロックおもしロック』というとんでもないタイトルの番組。
しかもこれは日曜の午前中の放送だった(はず)。
内容はアマチュア・バンド合戦みたいな企画があったような気がするが、もうほとんど憶えていない。
ただ、ひとつだけハッキリと記憶しているのは、
エドワード・ヴァン・ヘイレンで有名になった例のライト・ハンド奏法。
これを初めて目の当たりにしたのがこの番組だ。
その日は確かBOW WOWの山本恭司とGODIEGOの浅野孝己、そしてもう一人ギタリストが出ていたと思うが、
アマチュアからの質問に三人のギタリストが答えるというコーナーで、それは飛び出した。
ある人がヴァン・ヘイレンの奏法について質問したら、
山本恭司が「写真を見て真似てやってみたらできた。こんな感じ」とか何とか言って、
例のライト・ハンドを披露したのである。
それはそれはTVの前でビックリしたと共に感動したものだ。
また、この番組が忘れられない理由は、番組中に流れていたCMである。
確かグレコがスポンサーで、当時のオリジナル・モデルである「GOシリーズ」のCMが頻繁に流れていたのだ。
ギターはプリズムの和田アキラ、ベースはゴダイゴのスティーヴ・フォックスが出演。
その生々しい演奏のCMに目が釘付けだった。懐かしい!

何だかテレビ東京恐るべし!になってしまった(笑)。
でも当時の12チャンネルで僕はビートルズの『イエロー・サブマリン』も観たし、
ラトルズの『オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ』も観た。
かなりロック度が高いチャンネルだったと思う。

もうレギュラーなロック番組は難しいと思うけれど、
特番でもいいから地上波で良質なものを流してもらえないもんかなー。

TWELVE/PATTI SMITH -2007-

先日のギャラリーFCツアーでのチャボからの質問。
新譜が出たら必ず手に入れる人って誰?
僕にとってはパティ・スミスはそんなアーティストの一人だ。
今でも愛聴盤は70年代のアルバムだが、彼女の作品はほとんど期待を裏切られたことは無い。

そんなパティ・スミスがカヴァー集を出すという知らせを聞いた時は興奮した。
しかも、その選曲はジミ・ヘンドリックス、ローリング・ストーンズ、ドアーズ、ビートルズ、ボブ・ディランの他、
スティーヴィー・ワンダーやニルヴァーナ、ティアーズ・フォー・フィアーズ(!)等。
いったいどんな作品になるのか…。

入手するのがやや遅れたが、あえて試聴はせず、事前情報も一切シャットアウトで臨む。

聴いた後にかなりいい気分になったので、僕には珍しいのだが全曲について簡単に触れていく。

●Are You Experienced ? (Jimi Hendrix)
イントロのギターの後ろで、アンプのノイズと思われるジーッという音が聴こえる(気がする)。
これが何ともジミヘン的に感じてしまう。
オリジナルのドラッグっぽさをしっかりと残した堂々たるカヴァーだと思う。

●Everybody Wants To Rule The World (Tears for Fears)
何でこの曲を…と思っていたが、イヤハヤまいりました。凄い。
どこから聴いてもこれはパティ・スミスの曲である。

● Helpless (Neil Young)
優しいアコースティック・ヴァージョンに仕上げているが、これは聴く前から想像できていた。
この曲はオリジナルをあまり崩してカヴァーしたものを聴いたことが無いので、
本音を言えば思い切り壊してみるのも面白いと思うけど、これを聴いてしまうと、そんなことはどうでも良くなる。

●Gimme Shelter (The Rolling Stones)
一番期待していたのがこれ。
テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーが参加しているとなれば尚更だ。
硬質なギター・ロック・ヴァージョンとなっていてかっちょいい!
ただし、思い切りストレートなカヴァーでもあるので、人によっては物足りないかも。
個人的にはトム・ヴァーレインらしいギターがガンガン聴きたかったけれど…。
でも、ライヴで聴いたら凄いな、きっと。

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DOORS 40th ANNIVERSARY 1967-2007

ドアーズのデヴュー40周年を記念した再発CD。
まずは1stアルバム『THE DOORS』(67)を聴いた。

CIMG5918.jpg

" オリジナル・アルバムがリミックス+ボーナス・トラック収録で再発… "
というのは別に新しいことでは無いが、今回はそのリミックスが凄い。
音が良くなった…というのは人によって感じ方が違うが、高音も低音もバランス良く聴こえるようになったと思う。
特に「SOUL KITCHEN」と「TWENTIETH CENTURY FOX」のベースはヘヴィになっており、感動してしまった。
また「TWENTIETH CENTURY FOX」はイントロのギターからしてオリジナルと印象が全然違う。
恐るべしニュー・ヴァージョン。僕は曲の印象がガラッと変ってしまった。

もちろんオリジナルはあくまでもオリジナルであるし、その魅力は変ることは無いということが前提になる。
しかし、この40周年盤はまったく生まれ変わったドアーズとして僕は歓迎だ。

まだ1stしか手に入れていないし、細かいところまで聴き込んでいないが、
一聴しただけでわかるのが、二曲でのJIM MORRISONのヴォーカル。
オリジナル・レコードでは削除されていた単語が、40周年盤ではカットされていない。
放送禁止についてブログに書いたばかりなので、そのタイミングの良さがある意味で気味悪いが(笑)。

例えばカットされていたのは「BREAK ON THROUGH」でMORRISONが叫ぶ
" She gets high " の " high " の部分。
そして「THE END」のヴォイス部分での " Fuck、fuck、fuck… " である。他にもあったかな?
また、オリジナルでも聴こえるけれど " Kill、kill、kill… " もよりハッキリ聴こえるようになった。
今回はライナーにも歌詞としてこれらの単語は掲載されている。

ただ、She gets highになり、Fuck、fuck、fuck…が呟かれようが、
オリジナルが更に良くなったという事ではない。元々が素晴らしい曲であることに変わりは無い。

もちろん残りの5枚をすぐにでも手に入れるつもりだ。
ポイント・カードが満点になっていることだし(笑)。

封印歌謡大全/石橋春海

1920年から2007年の間に発売中止、または放送禁止になった主な楽曲を、
一曲について2ページで解説した本。
以前にも『放送禁止歌』というTVドキュメンタリー番組についての本(これは名著!)も読んだ。
僕は個人的にも興味があるテーマだ。

この本のタイトルには歌謡とあるが、特に歌謡曲に限らず、
フォークやロックはもちろん、90年代以降の所謂J-ポップまで取り上げられている。
また、放送禁止や発売中止等になっていなくとも、
例えば最近話題になった森進一の「おふくろさん」のように問題になったケースも含め、
全部で158曲が取り上げられている。

僕はと言えばリアルタイムで聴いていた曲が封印されていくのを実感したこともあるし、
この本で初めて知ったケースもある。

例えば吉田拓郎の「ペニーレーンでバーボン」が封印されているのを知ったのはかなり後になってから。
この曲が収録されているアルバム『今はまだ人生を語らず』(74)のCDは廃盤のままなはず。
名盤なのに残念。
同時代で理由も同様の曲だと、井上陽水の「自己嫌悪」がある。
有名な『氷の世界』(73)収録曲だが、過去何回かCD化されたうち、この曲が未収録のCDがある。
僕が持っているCD(90年版)には収録されているので良かったが、壊れた『氷の世界』を買った人もいるのだ。
これから買おうと思っている人で中古を探す場合は要注意です。

さて、70年代に封印された曲でいちばん驚いたのが、
TV番組『ひらけ!ポンキッキ』で放送された「たべちゃうぞ」(75)だ。
何と一週間で放送打ち切りになったそうだ。
一週間? 本当かよ。
だって、僕は今でもこの曲をハッキリと憶えているぞ。同じような人も多いと思う。
だから封印されていたなんて想像もしていなかった。
ちなみにこの曲を作曲したのは吉田拓郎です。何の役にもたたないけれど憶えておきましょう(笑)。

80年以降はさすがに知っているケースが多いが、
その中からは、やはり忌野清志郎とRCサクセションを取り上げさせてもらおう。
問題になった曲は少なくない。

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浜田真理子/CLUB QUATTRO TOUR 2007 渋谷CLUB QUATTRO 2007.5.1

行く前に、こんなに期待をしたライヴなんて、もしかしたら初めてかもしれない。
彼女に会えるなら、小雨降る渋谷の街もまったく苦じゃなかった。
浜田真理子 CLUB QUATTRO TOUR 2007の初日だ。

V6010072.jpg 

実はお客さんは女性がほとんどじゃないかとビビっており、
開演前にクアトロの入口でチェックしていた(笑)のだが、
いやいや男性の姿が多く見られたので安心。男女比は半々くらいだったかも。

自由席ではあるがイスが用意されており、彼女の唄を聴く環境としては申し分ない。
整理番号はそんなに前ではなかったのだが、
ラッキーなことにステージがしっかりと見え、
音もバランス良く聴こえるであろう位置に席を確保できた。
あとは開演を待つだけだ。

今日は一日中、彼女の曲を聴いていたが、
会場に入っても開演直前までアタマに叩き込んでいた。
かなり盛り上がっていたのだな。

さて、今回のツアーの演目は全会場同じ内容らしい。
よって、いつもはライヴ後に、
オフィシャルブログにその日のセット・リストがアップされるようだが、
今回はツアー終了後までそれは行われないそうだ。
ただし、ライヴ終演後の会場にはリストが貼り出されていた。
タイトルはもちろん曲の作者も記されるので、
カヴァー作品についても知ることができる。
これはファンにはとても嬉しいサービスだと思う。

僕は事前に彼女のライヴ盤も聴いていたので、そのスタイルはある程度は把握していた。
一曲歌い終えてほんの二言三言のMCを挟み、また次の曲を歌いだす。
だいたいはこの繰り返しであるようだ。特に演奏上の演出などは無い。
乱暴に表してしまえば、単調な「歌→拍手→歌→拍手」である。
今日のライヴもそうであった。
この点にだけ素直な感想を言えば、すごくもったいないなぁと思う。
別にステージ・セットや照明に凝るなどの演出が欲しいわけではない。
ただ、単調に繰り返す構成ではなく、
演奏する曲の続け方などに何か少しでも工夫があったら凄いのに…と思ったのだ。
曲が終わるごとにMCしなくても良いし、
それどころか、もしMC無しで曲だけをノンストップで演奏したら、
とんでもないライヴ(良い意味で)になるかもしれない…なんてことも思う。
そうは言っても、今日しかライヴを観ていないので、
たまたまこういう構成だったのかもしれない。
僕自身ひよっこハマダマリコファンなので、まだ何もわかっていないし。
だからあまり偉そうなことは言えないんだけど…。

あともう一点、もう少し音が大きくても良かったと思った。
彼女の歌とピアノでクアトロの気を満たすまではいかなかったと思う。
聴こえなかったということではない。
後ろの席まで彼女の歌が包み込むような感じにはなっていなかったのでは…ということだ。
エアコン(?)の音など会場の問題もあったと思うけれど、これも凄くもったいなかった。

さて、僕が感じたネガティヴな点はこれだけ。
実際に生で観て聴くその歌とピアノの素晴らしさは期待以上だった。

彼女が叩く鍵盤と歌との間…というか、そのタイミングは絶妙で独特なタイム感がある。
これがとてもいい。
色気も感じるが、個人的には、
曲によってはちょっとしたダーティな面も感じることができるのが素晴らしい。

そして歌。
ヴォーカルは本当に素敵だ。
素晴らしいヴォーカリストだと思う。
これ以外に形容できる単語が思い浮かばない。本当に素晴らしい。

ツアーの性質上、演奏曲などについてはここでも記さないことにする。
ただ、個人的にどうしても聴きたかった曲を歌ってくれたことで大満足だった。

  楽しいばかりが恋じゃない

このMCの後に、
その曲のイントロが流れてきた時に僕が感じたものを言葉にすることはとても難しい。
感動と言う言葉だけではとても足りない。

僕は浜田真理子を、
ラヴ・ソングを歌うシンガーソングライターだけとして捉えているわけではなく、
完全に彼女の中にロックを見ている。
ライヴ中、突拍子もないことだけれど、
彼女がRCサクセションの「スローバラード」を歌ったら凄いだろうなぁなんてことを思ってしまった。

今後も彼女のライヴにはできるだけ足を運ぶつもりだ。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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