伝われ、愛 -月曜のスタジオから-/中島みゆき

オールナイトニッポンでのエピソードが書かれたエッセイ。
具体的な月日は書かれず空欄なのだが、各章のアタマには「 月 日」とあるので、
一応、時系列で日記風に進んで行く形式になっている。

最初は松山千春からDJの代役をすすめられるエピソードからスタートする。

ユーミンがゲストで初出演したときの話。
松山千春とのスキャンダル(?)の話。
甲斐よしひろと初めて会ったときの話。
TV出演のヘヴィな話。
オールナトニッポンでしゃべりまくることでヴォーカルが強くなった話…。

この本を手にしたときは気軽に読めるだろうと思っていたし、
前半はそのとおりだったのだが…。

構成は大きく三部に分かれている。
それぞれ「一年目」「親展」、そして「伝われ、愛」とタイトルされているが、
書かれている内容やテーマに基本的な変化は無い。
しかし、中盤の「親展」だけは、やや構成が違っている。

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吉田拓郎&かぐや姫 in つま恋 2006 総集編 その2

夜も更けてくると、ステージ・セットの照明が映える。
画面だけ観れば、まるでローリング・ストーンズ・クラスの野外ライヴのようだ(笑)。
また、実際の会場の広さ等はわからないのだけれど、
空撮の映像やモニターから伝わる客席の雰囲気から想像するに、
大規模な野外コンサートであるが、なかなか快適な場だったのでは無いだろうか。

総集編その2はかぐや姫から始まった。
いきなりゲスト・ギタリストとして石川鷹彦が加わってのパートがまたねぇ…。
たまらなかった。

  " 部屋のあかり消しながら また会うその日まで "

くり返しこう歌われる「おもかげ色の空」は泣きそうだった。

続いて再び吉田拓郎。
それにしても拓郎は凄い。病気を克服してのあのヴォーカル。凄い。
瀬尾バンドの迫力ある音にもまったく負けていない。

かぐや姫にも感じたのだが、古い曲が演奏されても、その音が " 今 " というのがいい。
特に拓郎のパートにそれが強烈に感じられる。
あの日を再び…という、単なるノスタルジックなイヴェントだけじゃないのがいいな。
新ナニワ・サリバン・ショーの時も感じたが、音が素晴らしいのも高得点だ。
今後もNHKが手掛けるライヴの番組には期待したい。

さて、この総集編でも楽しみにしていた例のビッグなサプライズ。
改めてしっかりと確認できたのだが、本当に最高のセッションだった。

もちろん「永遠の嘘をついてくれ」
この曲の作者である中島みゆきの飛び入りである。

改めて歴史的なセッションだと思った次第だ。
自身でもMCしていたが、女性アーティストと一緒に演ることはほとんど無い吉田拓郎と、
他人と一緒にライヴを演ることがほとんど無い中島みゆきとが一緒に演ったわけだ。

それにしても中島みゆき、美しい(笑)。

歌い終えた後、二人の握手のシーンも良かったなぁ。
本当にいいものを観た。この場に立ち会えた人が羨ましい。

さて、ライヴはクライマックスへ向かう。
「外は白い雪の夜」。
ちょっとした個人的エピソードがある曲なので、ジーンとしてしまった。

続いて「皆の好きな歌を演るからね」というMCで「春だったね」と「落陽」。
盛り上がる。
僕は中学3年の卒業、お別れ会で「落陽」を演奏したのだ。
あの時の教室を思い出したぞー。

最後の曲と紹介されて歌われたのは「今日までそして明日から」。
そうだよな、今日までだけじゃなく明日から…があるんだよな…。
この曲を歌う拓郎を観ていたら、チャボの先日のライヴを思い出してしまった。

何だかとても良い雰囲気のライヴだったなぁ。
TV画面からこれだけ伝わってくるんだから、実際にはもっと…だったんだろうな。

  Thank you. Forever Young.

あの場にいたお客さん全てにこのメッセージは届いたことだろう。

吉田拓郎&かぐや姫 in つま恋 2006 総集編 その1

やばい。
南こうせつも言っていたが、僕もこみあげてくるものがあった。

     **********

 団塊の世代が定年を迎えて、第二の人生を踏み出そうとしている今、
 彼らの青春を甦らせる70年代フォークソングが再び注目を浴び始めている。

 そうした中で「フォークの神様」、
 団塊の世代のスーパースター、あの吉田拓郎がついに動きだした。
 31年前、今や伝説となった「つま恋コンサート」を、
 当時、一緒にステージに立った「かぐや姫」と、
 再び同じ場所「つま恋」で開催するのだ。
 夜が白み始めた空のもと、
 「また会おう!また会おう!」と朦朧とした意識の中でおよそ5万人の聴衆に叫んだ吉田拓郎。
 その約束が、ついに果たされる。

 31年の時を超えて集まるのは、当時の若者だった団塊の世代達。
 「炎の12時間」を同時体験し、喜びも悲しみも乗り越えて来たそれぞれの人生が、
 青春の聖地とも呼べる場所で再び交差する。
 団塊の世代の「青春の証」となり、
 第二の人生へ踏み出す勇気を彼らに与えるコンサートの模様を、お送りする。

※以上はNHK BSオンラインから引用

     **********

もちろん僕はここで言う団塊の世代では無い。
でも、この二組は中学時代に良く聴いていた。
丁度ギターを始めたばかり。
最初に手に入れたのはヤマハの2万円のフォーク・ギター。
そのギターで一生懸命コピーした中には、拓郎とかぐや姫も入っている。
いや、入っているどころか、一時期コピーしまくったものだ。

僕がのめり込んでいた時期のこの二組はどの時代だったのか…。
まずは吉田拓郎。
『ローリング30』(78)、『TAKURO TOUR '79』(79)。
『TAKURO TOUR '79 VOL.2 落陽』(79)。
アルバムで言えばこの三枚を発表した時期だ。
この時期は、映像作品もある篠島でのライヴが大きな話題であり、
それを含む『TAKURO TOUR '79』のライヴ盤二枚は良く聴いていた。

一方のかぐや姫は、期間限定の再結成時だった。
アルバムは『かぐや姫 今日』(78)が発表された。

僕の音楽仲間は兄貴や姉貴がいる人も多かったから、
そんな兄弟姉妹が音楽好きならば、家にはたくさんのレコードがある。
こんなこともあり拓郎やかぐや姫の昔の曲も知ったし、実際に聴いてもいた。
当時の僕は既に洋楽少年。
だけど、何の差別や区別無く「いいなぁ」と思った曲は聴いていた。
それこそセックス・ピストルズとベイ・シティ・ローラーズと共に、
かぐや姫と吉田拓郎も聴いていたわけである。
まして小学校5~6年から中学3年あたりの多感な時期だ。
とにかく自分が良いと思ったものは迷い無く身体に摂りいれていたのだ。

今回この放送を観て思ったのは、あの時期に摂取した音楽の浸透度の深さ。
ジャンルに関係なく、自分の細胞の中に完全に摂りこまれているという事だった。

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朗読&コンサート 仲井戸麗市「GOOD DAY」 2006.10.28 世田谷文学館

世田谷文学館で開催されている企画展。
宮沢和史の世界」の関連イヴェントであるチャボのライヴに行ってきた。

会場は芦花公園の閑静な場所にあるミュージアム。
ライヴの受付を済まし、近くのレストランで昼食をとってから、まずは展覧会を観る。
僕はBOOMについてはほとんど知識が無いので、もちろん宮沢本人についても同様。
でも、一緒に行った友達が宮沢ファンだったので、いろいろと教えてもらいながら廻った。
チャボもライヴで言っていたが、僕も宮沢本人の直筆のノートが興味深かったかな。

続いて常設展示も観る。世田谷に縁がある文人達に関する展示物。
こちらも内容はなかなかだった。
実は展示物のほうはそんなに期待してはいなかったのだが、結構面白かった。

さて、メインであるライヴ。
朗読&コンサート「GOOD DAY」とタイトルされているし、
過去に宮沢とチャボはポエトリー・リーディングで共演しているので、
観る前から何となくはメニューを想像できてはいた。

会場に入ると、ステージ後方はガラス張りで、外の景色が丸見えだ。
更にライヴ専用の会場では無いから照明や音響も心配だったし。
開演前に流れているBGMは落ち着いたピアノ曲。何だか息が詰まってくる(笑)。

定刻から15分ほど遅れて開演。
オープニングはライヴのタイトルにもなった「GOOD DAY」だった。

続いては「スケッチN.Y.'98」。
ここまでは予想通りに進んでいたのだが、何とここで宮沢和史本人が登場した!
事前では「本人出演は無い」とインフォメーションされていたのに…だ。

チャボと宮沢は3~4曲程を共演。
更に宮沢の朗読にチャボがギターでバックをつけたのが2曲…だったかな?
これだけなら過去にも披露済みだったろうが、
何とこれに加えてお互いの詩を朗読しあう…というメニューがあった。
ここで宮沢はチャボの「風景」と「唄」を朗読した。

もちろんこの後はチャボのみによる朗読、演奏があったのだが、
中盤の二人の共演が完全にライヴのメインであったと思う。

僕としては、実はチャボのみで進行されるよりも楽しめた。
それにしてもヴォーカリストとしての宮沢の圧倒的な存在感と迫力はさすがであった。
特に最初のセッションで演奏された「いつもと違う場所で」(だよね?)。
これがとても良かった。

正味2時間弱。時間にしてはコンパクトだったが、中身は濃厚なライヴ。
これで2,000円とはタダみたいなものである。

     **********

※追記
二人がお互いの詩を朗読しあう…というときのこと。
詠まれる側はステージ上でどうしていたのか…。

ステージから姿を消すというわけではなかった。
そのとき、チャボも宮沢もステージ上でずーっと後ろを向いていたのだ。
あれはどんな気持ちで聴いていたんだろう?
チャボは「凄い体験…」みたいなことを呟いていたけれど。

トリビュート?それともカヴァー?

所謂 " トリビュート・アルバム " というものがある。
一般的には、あるアーティストに対して敬愛または賞賛の気持ちを持つ、
もしくは興味を持っている、更には単純に好きだから…といった様々な理由で、
そのアーティストをカヴァーした曲を編集したアルバムだろう。

ただ、トリビュートされる人が亡くなってから企画制作されることも少なくないため、
ウィキペディアを見たら日本では「トリビュート=追悼盤」とされていたという話が書いてあった。
実際にはそういう側面もあるのだろうが、追悼盤とイコールは極端だ。
何だか国民栄誉賞みたいだな。

同じく トリビュート=単なるカヴァー大会 ともあるが、こっちは正しいかもしれない(笑)。
でも、カヴァーする側の想いの内容はともかく、実際にはそんなもんだろうし、
そんなもんで僕は良いとも思うけれどね。

さてこのカヴァー。
企画としてはとても安易なものだけれど、
カヴァーする側とされる側の関係が(良くも悪くも)見えてくるし、
そこに新たな発見があったりすることもある。
" へぇー、○○は××に影響を受けていたんだー " とか。

また、カヴァーされる側の良質な作品が世間に広く知られたりもするから、
これは再評価にも繋がるので、悪いことではないだろう。

更に言えば、カヴァーする側のアーティストとしての資質や力量、
センスなどもハッキリすることも少なくない。
オリジナルを演奏することではわからなかった部分が、
他人の曲をカヴァーすることにより、聴き手に伝わってしまうのだ。
それが有名曲だったらなおさらだろうから、
単なるカヴァーと言っても結構勇気がいることなのかもしれない。

こういったアルバムをそんなに所有しているわけではないが、
ちょっとしたきっかけであるアルバムを聴いたので、
日本のアーティストによるカヴァーでいくつか思いつくまま書いてみます。

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忌野清志郎のブルースを捜して

別冊宝島の「音楽誌が書かないJポップ批評」というムックがあるが、
そこから「忌野清志郎のブルースを捜して」が発売された。

宝島は80年代当時とその姿は変ってしまったとは言え、
世の中のロック少年少女にRCサクセションと忌野清志郎を広めた雑誌である。
これは色々な意味で期待しないわけにはいかないだろう…と思ったが、
期待するより「どんな内容になっているんだ?」という興味本意で行くことにした。
だって思い入れが強い分、それが裏切られたら嫌だし。

ただ、このタイミングでの発売かぁ。この企画はいつ持ち上がったのだろう?
単に「夢助」が発表されたという理由だけでは無いだろうな。
病気の件…、いや、病気のニュース後に企画された可能性は高いんじゃないかな…。

ちなみにこのムックのバックナンバーには、
色々なアーティストが取り上げられたものが他にもたくさんある。
そのほとんどが立ち読み程度の興味しか抱けなかった中、
過去に1冊だけ迷わず購入したのが中島みゆきだ。

これは個人的に名著。
視点、構成、取り上げる題材、ライターの力量、資料的価値など、素晴らしいと思った。
中島みゆきに対しての僕はマニアックなファンではないので、
書かれている内容にミスや明らかな間違いやズレた視点なんかがあっても気付かないと思う。
でも、それを差し引いてもこの内容は素晴らしい。

さて、今回の清志郎本はどうなのかな…?

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RCのポスターその8/チャボの部屋

仲井戸麗市、90年発表の2ndアルバムが 『絵』 だ。
1枚のアルバムを聴く回数で、おそらく個人的にこれを超えるものは今後は出てこないだろう。
狂ったように毎日聴き続けたアルバムだ。

内容はもちろんだが、そのジャケットも素敵だ。
チャボの自宅で撮影されたであろうと思われる写真が並ぶのだが、
特に目を奪われたのは、丁度ライナーの裏にあたる写真だった。
壁に貼られているものやテーブル(?)の上のラジカセやピック、缶ビール等々。
そしてその向こうに積まれているLPレコード。
決して整理整頓されているとは言えないが、実にチャボらしい部屋。
その真ん中で中腰になっているチャボを捉えたものだ。

さて、実はCD購入特典のポスターがあるのだが、それはこの写真の別ヴァージョンだった。
要するに写真が拡大されているため、部屋の様子が手に取るようにわかるものだったのだ。

とにかく、当時の僕はこのポスターを食い入るように見つめた。
そこに何があるのかを確認したかったし、確認できたそれを自分でも知りたかった。

壁に貼られた『DOWN BY LAW』サントラのジャケットやトム・ウェイツのパンフ。
これはチャボ自身がお気に入りと公言していたので、特に驚くことは無かった。

CIMG4910.jpg CIMG4912.jpg

まず僕が興味を持ったのは映画のパンフ(?)と思われるものだった。
写真では左下。その映画は『さよなら子供たち』と『サンドイッチの年』。この二本のフランス映画。
当時は『サンドイッチの年』を観ることができず残念な思いをしたが、
『さよなら子供たち』は観ることができた。感動してレーザーまで買ってしまった(笑)。

CIMG4908.jpg 

次に目が行ったのは本。どんな本が並んでいるのかというと…。

CIMG4891.jpg

僕もハッキリとは確認できないのだが、ロートレックやゴッホの文字が見える。
まさに「絵」の世界にはまっていたことがこんなところでもわかる。
本の上にはVHSのヴィデオ・テープが積まれているのだが、ここにもロートレックの文字が見える。
もちろん僕はロートレックにも興味を持った。チャボ推薦の伝記『赤い風車』も読んだ。

次は左上の数枚の写真に行こう。

CIMG4842.jpg

写真展「MR.&MRS.」のDMや、同じ写真集のアウトテイク(?)。
そしておそらく泉谷しげる with LOSERのライヴ写真。その下は清志郎とタッペイ君…と思われる。

さてさて、こんな中でもやはり一番目立っているのはカレンダーじゃないかと思う。
1989年10月のカレンダーだ。

CIMG4914.jpg

これは本当に穴が開くまで見つめた(笑)。
1日から18日までアンダー・ラインがひかれていて、6日と7日にoffとある。
これはどういうことなのだろう?18日までがoffということなのかなぁ?
20日以降は、日付の下に「18~22」とか「21~24」といった記載。
これは何かというとリハーサルだろうな、やっぱり。何のリハかって?
それは30~31日に書いてある「渋谷公会堂」のことだろう。

CIMG4919.jpg

とまぁ、こんな感じで当時は興奮しながらポスターを見つめていたものだ。

最後にひとつ。これだけは記しておきたいことがある。
とてもわかりにくいのだが、カレンダーの下に見慣れた文字のメモが4行程見える。

CIMG4917.jpg

これは清志郎からのものだ…と思う。手紙かFAXかはわからないが、間違いなく清志郎の字だ。
書かれている内容はわからない。でも、把握できる文字だけを挙げてみる。

  ヒマを見て
  リンコ(+コーちゃん)
  from DADDY of TAPPEY

2006年型ビートルズ

  " 当初ラスベガスのLoveの公演用に取り掛かったんだが、
   結果として新しいビートルズのアルバムを作りあげることになったよ "

今年の夏から既に話題になっていたが、『LOVE』はビートルズのミュージカル…なのかな?
その音楽監督をつとめたジョージ・マーティンが語った言葉がこれだ。

詳細は東芝EMIのオフィシャル・サイトへどうぞ。

99年の『イエロー・サブマリン~ソングトラック~』の時と同じように、
おそらく今回も賛否両論あるんだろうなぁ。

でも、僕はこういったリミックスは大歓迎派です。
当然、オリジナル盤の良さをわかっているつもりのうえで…だ。

さて、実は知人が東芝EMIで行われた試聴会へ行ってきた。
アルバム全てでは無く抜粋しての試聴だったようだ。

  「新しくて面白い」

という感想だった。一言で言えば「リミックス&サンプリング・メドレー」らしい(笑)。
その昔、『ビートルズ・ムービー・メドレー』ってあったでしょ?
これを思い出したとも言っていたので、何となく雰囲気は掴めそうだ。

とにかく発売は11月20日。
通常盤の他、5.1サラウンド音声を含むスペシャル・エディションも出る!
聴きたい!

『イエロー・サブマリン~ソングトラック~』もぶっ飛んだ。
特にDVDでの5.1サラウンドで聴くビートルズには感動した。
今回はいったいどんなビートルズが飛び出すのか、今から楽しみだ。

コーちゃんは間違える/RCサクセション、レコーディングの謎 その1

例えばライヴ盤なら多少の演奏ミスがあっても気にならないし、
その気になればスタジオ作業で差し替えることも可能だ。
オリジナルの「RHAPSODY」が良い例である。
「RHAPSODY NAKED」が出るまで、清志郎のミスは誰にもわからなかったわけだ。

さて、ではスタジオ録音作だったらどうか?
ノリが良けりゃ多少のミスは目を瞑り、そのまま発表する…なんてことは、
ビートルズとジョージ・マーティン以外はやらないだろう。

しかし、日本でも細かく探せばそんな音源はきっとあるのだろうが、
実はRCサクセションにもあるのだ。しかもかなり大胆に…。
RCファンの皆さん、知っていますか?

僕はRCを知る前からバンドをやっていたので、RCのそれは当時から気になっていた。
バンドのメンバーとも良く話題にしていたものだ。
だから、バンドを組んでいた人なら僕と同じように気付いていると思う。

レコードかCDを持っていれば誰でも聴くことができるが、
ここでは90年に再発されたCDを使用して検証してみます。
なお、私は90年再発盤を使用しますが、CDならばどれでも大丈夫です。
アルバムは『BLUE』と『BEAT POPS』を用意してください。

 BLUE キティ KTCR-9004
 BEAT POPS 東芝EMI TOCT-5905

お手元に用意できましたか?
えーと専門的な単語なんかも出てくるかもしれませんが、
わからないものがあっても大丈夫なように進めます。

では、一緒に聴いてみましょう。

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Cheap Trick Ambassadors Of Rock 渋谷公会堂 2006.10.13.

開場の列に並んだら、僕の前にいた二人の女性の話が聞こえた。
どうやらチープ・トリックを知ったきっかけについての話のようだ。

  " 私はギンザNOW。木曜日にね、外タレの特集をやっていたの "
  " あ、それ私も観てた "

ギンザNOW。毎週木曜日のポップティーン・ポップス。

  " それ、僕も観ていましたよ。いい番組でしたね "

と話しかけて…、いやいや、話しかけたかったんだけどなぁ…(笑)。
僕がチープ・トリックのファンになったきっかけも、その番組です。

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さて、ステージにはドラム・セットとギター・アンプ。そして三本のマイク・スタンド。
これだけ。他には何も無い。
派手で大袈裟ではなくても多少のステージ・セットが組まれるのが普通だろうが、
これはまったく新鮮だ。きっと「何も無い」というステージ・セットなのだろう。

中央のロビン用のマイク・スタンドはストレート。真っ直ぐ。
向かって右のトム用のマイク・スタンドには数十枚のピックが貼られている。
この二本は、特に何も変わったところは無い。
しかし向かって左。リック・ニールセン用のマイク・スタンド。
上から下までビッシリとピックが貼り付けられている(笑)。
人間の身体で例えれば、トム用マイクは「頭から胸の辺りまで」がピック。
リック用マイクは「頭から膝の下まで」になる。
わかってはいるが、ライヴ前から笑わせてくれる。

さぁ、いよいよ開演だ!

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お宝…?

80年代の話。
そのバンドのライヴに行けば、必ずと言っていいほど色々なミュージシャンに会う事が…、
いや、色々なミュージシャンを目にすることができた。
もちろんライヴがいちばんの目的なのだが、
開演前のロビーや喫煙場所なんかを見ているだけで、本当に楽しかったものだ。

そのバンドはARB。

ただ、そうは言っても、図々しくも話しかけたりサインをお願いするなんて事は皆無。
だいいち80年代のARBを取り巻いていたバンドのメンバーは、
そりゃ迫力がある人ばかりで、近寄りがたかった。

そんな中、唯一サインをしてもらった人が二人だけいる。
それが清志郎とチャボ…じゃ無いんだよね、残念ながら(笑)。
80年代、RCサクセションとは違った意味で近寄れなかったバンドがいるのだが、
この二人とは、そのバンドのメンバーだ。

その時、ダサダサのスケジュール手帳しか持ち合わせが無かったので、
かなりビビリながらもお願いしたのをハッキリと憶えている。
その手帳が片付けをしていたら突然出てきたのでご紹介。
ファンが見たら、誰のサインかは一発でわかると思います。

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仲井戸CHABO麗市 my way 2006.10.9 SHIBUYA-AX

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ライヴは「大切な手紙」で始まった。
アタマの中をまったくの白紙状態にして臨んだのだが、
それでもこの曲が一曲目とは想像していなかった。
でも、ライヴのテーマからしていちばん相応しいオープニングだったかもしれない。

曲が終わるとステージ後方に設置されたスクリーンに "1970-1980" の文字が浮かぶ。
そして、その10年間に社会で起こった出来事の映像がダイジェストで映される。
一瞬、映像にノイズが入り乱れた後、突然、古井戸のライヴ映像に切り替わる。
これに貴重な古井戸時代の写真も加わるのだが、ここで観客は理解する。
「あぁ、古井戸の曲を演るのだな…」と。

「らびん・すぷーんふる」「春たけなわ」「おいてきぼり」「ポスターカラー」「四季の詩」。
以上の曲が演奏された。

ライヴのメニュー。その進行はこれで理解できたのだが、
ここで観客はもう一点、あることに気付いたはずだ。

チャボのMCが無いのである。
どうしたって4月に行われた「今日 歌いたい唄。」がアタマに浮かぶ。
しかし、今日のライヴはあの時よりも開放的に進んでいるのだ。
それなのに、チャボからは一切MCが発せられないのである。何だ、これは。

仕方が無い。混乱しながらもステージを観続けるしか無いとアタマを切り替えた。

そしてスクリーンには "1980-1990" の文字。この10年間。RCサクセションである。
RC時代のライヴ映像が流れる。清志郎も映る。
ステージは暗転していて良くわからなかったが、チャボはスクリーンを見ていたはずだ。
どんな想いで見つめていたのだろうか。

「Gibson」「ハイウェイのお月様」「Glory Day」「うぐいす」が演奏された。
今までもソロ・ライヴでも演奏されたことがある曲だが、
今夜は明らかにRCサクセションというテーマの下で演奏されたのだ。
「ハイウェイのお月様」が、やっぱりちょっとキタ…。

"1990~"。スクリーンに映るのは麗蘭である。
「ミッドナイト ブギ」「夏の色調」「マンボのボーイフレンド」。

次にスクリーンには "1950~ SOLO" と浮かぶ。もちろんソロ・ライヴの映像であった。
そういえば、この時だけSOLOと入れた意図は何だろう?

「打破」「ねぇHISAKO」と続いたここからは、最近のチャボのライヴであった。
ちなみに、ライヴにはサポートとしてたつのすけが加わっていた。

結局2時間半。チャボは一切MC無しでステージを降りていった。
決して満足できなかった内容では無かったが、やはり違和感が残ったのも事実。
これは何か理由があってのことなのかな…?

さて、アンコール…いや、第二部だな。
実はここからが凄かったのだ。

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My Way/SEX PISTOLS from 『single-Bside』 -1978-

  毎年恒例のバースデイLIVE。
  56歳を迎える仲井戸麗市、今年のテーマは[MY WAY]。
  ソングライターとして世の中に発表した楽曲は250曲を越え35年のキャリア。
  歩いて来た道。これからの道。
  2006年10月9日の仲井戸麗市と「今日」を感じて下さい。 

                           ※以上、CHABO web Book から引用


今年もチャボのBirthday Liveが行われる。
テーマは " MY WAY " 。
当然のように例のスタンダード・ナンバーを思い浮かべる人は多いと思う。
実際にその曲をモチーフにしているのも、間違いないとも思う。
ただ、あの曲で歌われている内容がそのままテーマかと言うと…?だ。
だって冒頭で " もうすぐオシマイだ 最後の幕に行くぜ " と歌われるからだ。
まだまだオシマイにしてもらっては困るもんな。

「My Way」はフランク・シナトラで有名な曲だが、僕ら世代の場合はちょっと違う。
それはセックス・ピストルズ。シド・ヴィシャスが歌う「My Way」があるから。
5枚目のシングル、B面で発表されたパンク・ヴァージョン。
歌詞も若干パンク仕立てに変更されている。

映画『THE GRAET ROCK'N'ROLL SWINDLE』での有名なシーン。
この曲を歌い終えたシドが客席に銃をぶっ放して去っていく。

  " やりたいようにやってきた "

シドはこう歌って自分で幕を下ろしてしまったが、
チャボにはハッキリと「これからの道」が目の前にあるのだ。

チャボ、これからもやりたいようにやってくれ。

激しい雨/忌野清志郎 from 『夢助』 -2006-

ビートルズが終わった後、ジョン・レノンはこう歌った。

  I Don't Believe In Beatles
  I Just Believe In Me
  The Dream Is Over

ビートルズを聴いていた当時のファンは、このメッセージをどう聴いたのだろう?

RCサクセションが無期限活動休止になった90年以降、
清志郎はインタヴューで断片的ではあるが、解散という言葉を使用していた。
中にはファンにとっては聞きたくないような話もいくつかあった。
しかし、ビートルズとRCは決定的に違うのだ。
だってRCは終わっていないのだから。

あれから16年が経った。
二度とあり得ないだろうと思っていた清志郎とチャボの共演も、この間には何度もあった。
しかも今年の夏はコーちゃんまでが加わり、
日比谷の野音でライヴが行われる予定だったのだ。
僕のアタマの中は " RCサクセション " という単語がハッキリと浮かんでいた。
しかし…。

日本中の清志郎やRCファンのテンションがあがりきっていたところへ、
あの入院の知らせが飛び込んできたのである…。

清志郎自身の力強いメッセージはあったが、僕は地獄のような二日間を過ごした。
やっと落ち着くことができたのは、チャボのメッセージを見てからだ。

それからは普段どおりの気持ちで生活できていたのだが…。

清志郎の公式サイト 『地味変』 にて既に新作のニュースが掲載されていたが、
8月のある日、突如収録曲の中の1曲が試聴できるようになる。

たった30秒ばかりであったが、そこで清志郎はこう歌っていた。

  Oh 何度でも 夢を見せてやる
  Oh あの夏の 陽焼けしたままの夢
  RCサクセションがきこえる
  RCサクセションが流れてる

RCサクセションを聴いていた僕は、大袈裟でなく気が狂うかと思った。
嬉しくて。

ジョン・レノンは「夢は終わった」としなければ、次へ行けなかったのだろう。
清志郎は「夢を見せてやる」と歌い、次へ行こうとしていたのかもしれない。
その次とは何か?
KING、GODからDREAMERになったその次は…?

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夢助/忌野清志郎 -2006-

スティーヴ・クロッパーをプロデューサーに迎えての海外録音。
これは前回の 『Memphis』 と同じだが、僕には両方とも何だか唐突という印象だ。
まず初めに「レコーディングに入るらしい」という知らせがあり、
それまでの経過がファンの耳に順に入ってくる…というのではない。

  清志郎はメンフィス(またはナッシュビル)でレコーディング中!

突然このようなニュースが入るのである。
もちろん細かい事を言えばレコーディングに至る経緯はハッキリしているのだが、
『KING』 『GOD』 と続いた後に、クロッパーと組んでの制作はやはり意表だ。
ファン・クラブの会員であればまた違ったのかもしれないが。
でも、僕がFC会員だった時の 『Memphis』 も唐突だったけどな…。

もちろん 『夢助』 のレコーディングは清志郎の病気のニュース前。
しかし今では病気で療養中ということを抜きに聴くことは無理である。

今年の8月に行われる予定だったチャボとコーちゃんとの野音ライヴ。
それが中止(いや、延期だな)となり、全てのファンが心配…そして落ち込んでいるところへ、
新作からチャボとの共作ナンバーが地味変で試聴できるようになった。
しかも、その曲で清志郎は「何度でも陽焼けした夢を見せてやる」と歌っていたのだ。
その夢というのは何を指しているのかと言うと「RCサクセション」なのである…。

こんなだから僕が清志郎の新譜をニュートラルな気持ちで待てなかったのは仕方ないだろう。

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しかししかし、例えそんな諸々の事が無かったとしても、この 『夢助』 は傑作だと思う。
何だかとてもポジティヴな作品だ。

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テーマ : 邦楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

仲井戸CHABO麗市 all cover night! [Over and Over] 2006.10.1 磔磔

まず、磔磔にイスが並べられていたのが新鮮だった。
だって僕は年末の麗蘭での満員電車状態の磔磔しか知らないんだから。

ライヴは最初からガンガンと飛ばす。
企画からしてヘヴィなライヴになるわけが無いと思っていた。
まったくそのとおりであった。
こんなに楽しい雰囲気で最後までステージを通すのは初めてなんじゃないかな?

えー、ライヴを通しての模様は、お馴染みyukoさんのレポをご覧になってください。
とても的確で素晴らしい記事です。

さて、例え千葉と同じ曲を磔磔で演ったとしても、
僕は千葉を観ていないわけだから、それがどんなカヴァーなのか楽しみだった。
もちろん初カヴァーとなる曲も用意してくれるだろうから、期待は更に高まる。

そんな中から印象に残ったものをピックアップして書いてみます。

行く前に勝手にリクエストしたように、ビートルズのカヴァーは期待していた。
「Nowhere Man」は絶対に演奏されるだろうと思っていたし聴きたかったが、
はたしてそれは素晴らしいカヴァーだった。
「俺はNowhere Man かわらない かわれない」と歌われるのだが、
そのまんまチャボのオリジナルだよ、これ。
もちろん間奏のギター・ソロはハーモニクスまでバッチリだ。

そして驚いたのが「Till There Was You」。
この曲はビートルズのオリジナルでは無いのだが、
初のアメリカ訪問時のエド・サリヴァン・ショーで演奏されているので、
そういった事でもビートルズのファンは思い入れがある曲なのだろう。
チャボは「ポールのレパートリーで、ハンブルグ時代でも演っていた云々」と紹介していた。
しかし間奏のギター・ソロを聴いて僕が思ったのは、ジョージへのリスペクトだ。
チャボの中でそういった意識は無かったのかな?
エド・サリヴァン・ショーでのジョージとチャボが重なって見えたぞ。

独特な日本語詞は相変わらず健在…いや絶好調だった。
その載せ方も譜割りに関係ないため、曲を知らなければチャボの曲に聴こえる。
ビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」、ストレイ・キャッツの「Lonely Summer Nights」。
二つとも大好きな曲で良く聴いているが、それでもとても新鮮に聴こえた。
「へぇー、こういう風になるんだー」みたいに。
特に「Lonely Summer Nights」。邦題は「おもいでサマー・ナイト」なのだが、
そのタイトルがしっくりくるようなカヴァーだったと思う。

そうそう「Satisfaction」はタイマーズを思い出した人も多いんじゃないかなぁ。

ライヴ中のMCがまた愉快で、こんなチャボは本当に久しぶりに観たよ。

で、今回の個人的ハイライト。
もしかしたら同じように感じた人も多かったかもしれない。
それはアンコールで歌われたブルース・スプリングスティーンの「Hungry Heart」。
これは本当に意表をつかれた。いや、想像すらできなかった曲だ。
しかも、これが完全にチャボのオリジナルとなっていたのが素晴らしいと思う。
曲名を告げられずに歌われたら、誰も「Hungry Heart」とはわからないのでは?

  誰もが満たされぬ心を持っている

この曲を選んだ理由は何だったのだろう?
チャボ、これは今後もライヴのレパートリーに入れてくれ。

カヴァーを作品としてCDで発表するとなれば、権利関係等でなかなか困難だ。
しかし、ディランは「時代は変わる」をOKしたと言うではないか。
だったらスプリングスティーンにコンタクトを取るしかないだろう。
チャボのヴァージョンを聴かせたら彼はこう言うのではないか?

「是非、歌ってくれ」。
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Blue

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1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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