踊り人形フラッシュ

札幌でストーンズを堪能した皆様、いかがでしたか?とても羨ましいです。

さて、今では便利になったものである。
例え英語ができなくても、そのホームページのURLやテキストを貼り付けるだけで、
クリック一発で日本語に翻訳してくれるサイトがある。
もちろん正しい日本語にはならないが、意味は十分に理解できる。

海外のストーンズ・ライヴのレヴューにどういうことが書かれているのか知りたくてやってみた。
ついでに翻訳されたセット・リストが面白かったので、
試しに3/24の東京ドームのセット・リストを2パターン翻訳してみた。
英語の勉強をしましょう。

【PART1】
Start Me Up →私を始めます
It's Only Rock'n Roll →それは単なるRock'n回転です
Oh No Not You Again →おお、ない、あなた、再び
Bitch →雌
Tumbling Dice →さいを倒すこと
Worried About You →あなたについて心配しました
Ain't Too Proud To Beg →求めることをそれほど誇りにしすぎていません
Midnight Rambler →真夜中ぶらぶら歩く人
Gimme Shelter →せびる保護
This Place Is Empty →この場所は空です
Happy →幸福
Miss You →あなたを恋しく思います
Rough Justice →荒い公正
You Got Me Rocking →私を振動させました
Honky Tonk Women →白人Tonk女性
Sympathy For The Devil →悪魔に対する同情
Jumping Jack Flash →踊り人形フラッシュ
Brown Sugar →赤砂糖
You Can't Always Get What You Want →望むものを必ずしも得ることができません
Satisfaction →充足

ここでは「踊り人形フラッシュ」に尽きます。絶対に連想できない翻訳です。
「せびる保護」…ってのも凄いですけど。
「白人Tonk女性」もわけわかんなくて気に入ってます(笑

【PART2】
Start Me Up →私を立ち上げてください
It's Only Rock'n Roll →それはRock'nロールであるにすぎません
Oh No Not You Again →いやだ、あなたでない、再び
Bitch →ビッチ
Tumbling Dice →サイコロをひっくり返します
Worried About You →あなたを心配します
Ain't Too Proud To Beg →請うことができないくらいには誇りに思いません
Midnight Rambler →真夜中のぶらぶら歩く人
Gimme Shelter →Gimme避難所
This Place Is Empty →この場所は人影がありません
Happy →幸福
Miss You →逢いたい
Rough Justice →荒い最高裁判所判事
You Got Me Rocking →あなたは私に前後にゆれ始めました
Honky Tonk Women →白人トンク女性
Sympathy For The Devil →悪魔への共感
Jumping Jack Flash →ジャンピング・ジャックフラッシュ
Brown Sugar →赤砂糖
You Can't Always Get What You Want
→あなたはいつも、欲しいものを得ることができるというわけではありません
Satisfaction →満足

「Gimme避難所」って何だか可愛いんですが。
「逢いたい」は名訳かも。
「荒い最高裁判所判事」ってモデルがいるんでしょうか…。

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「雨あがりの夜空に」全ヴァージョン個人的レヴュー

僕にとっての最高のブリティッシュ・ロック・チューンは、
ローリング・ストーンズの「Jumpin’Jack Flash」である。
そしてジャパニーズ・ロックのそれは、
間違いなくRCサクセションの「雨あがりの夜空に」だ。
作詞・作曲は忌野清志郎と仲井戸麗市の共作。

この日本ロック界が誇る名曲の残されている全ヴァージョンを個人的にレヴューしてみます。

ただし、RCサクセションのレコードで発表されたもののみ。
清志郎のソロや映像作品は除く。

●シングル・ヴァージョン(80)
80年代のスタートに相応しくも似つかわしいポップなジャケットが物語るように、
後のRCを考えればそのサウンドはまったく彼ららしくは無い。
それもそのはずで、編曲にはバンドと共に椎名和夫がクレジットされている。
彼はムーンライダーズのギタリストを経てアレンジャーとしての仕事を始めたのだが、
一時期の中島みゆき、
しかもデジタル・ロックなサウンドで彼女の作品をアレンジしたものが代表作に挙げられるという人だ。
今の耳だとイントロやBメロで聴かれるシンセのフレーズなんかが思い切り80年代だが、
それ以外は特に違和感を感じない。椎名和夫色は許容範囲ギリギリといった感じである。

この他に目立つ特徴としては、サビをしっかりとハモッているところだろうか。

レコーディングのクレジットにはメンバー全員の名前があるが、
実は僕自身、実際にはあやしいような気も昔からしている。
イントロの強烈なギター。
小川銀次ならまだしも、どうしたってチャボが弾いているようには思えないんだよねぇ。

しかし、そんなことはどうでもいいんだ。
このシングルの発売記念として例の伝説となる渋谷・屋根裏四日間ライヴが行われたわけで、
RCにとっても日本のロック・シーンにとってもエポックなナンバーであることには間違いない。
そして何よりもとにかく忌野清志郎のヴォーカルが惚れ惚れするほどに素晴らしい。

●RHAPSODYヴァージョン(80)
久保講堂でのライヴ・ヴァージョン。
発表当時から既にライヴのラスト・ナンバーとして演奏されており、
ここでもラフながらも強烈な演奏を聴かせてくれる。
公式なレコード作品として残されたものの中では唯一納得できるのがこのヴァージョンである。

テンポとしてはやや遅めなのだが、
かえってそれがルーズでダルな感じを出していてカッコイイ。
ナチュラルに歪んだチャボのギターの音も最高。
まさにリズム・ギタリストとしての仲井戸麗市が全開である。

RC時代のチャボの代名詞ともなった、
清志郎による「オーケー、チャボ!」に導かれてプレイされるイントロは不滅だ。

●THE KING OF LIVEヴァージョン(83)
アルバム「OK」発表前、渋谷公会堂でのライヴを収録。
この時は何と2曲目に演奏された。
演奏としては特筆すべきものは皆無。
チャボのギターもこの時期から歪みが後退して変にクリアになり、
僕が嫌いな音を出すようになってきた。
プレイもラフ。イントロも全然シャープじゃない。
特に間奏の適当なプレイは、ここから活動休止時まで変化することは無かった…。
そんな中でも唯一聴くべきところを挙げるとしたら、コーちゃんのタイコかな。
その個性が出始めた時期なので、アクセントの付け方やオカズなど、独特だ。

●the TEARS OF a CLOWNヴァージョン(86)
86年からスタートした夏の野音「4 SUMMER NIGHTS」。そのライヴ・ヴァージョンだ。
チャボのギターにエフェクトがかかっていない以外は、
基本的に「THE KING OF LIVE」と変わっていない。
そのイントロのギターも強烈っぽく聴こえるが、実は軽い。
D.U.B.のドラマーである菊池隆のパーカッションが加わっているが、
そんなに良い効果はあがっていないと思う。
それどころか、RHAPSODYヴァージョンと比べてリズムがずいぶん軽い。
正直に言えば、この時期は既に曲の良さだけで持っているという状態である。
誤解しないで欲しいが、ライヴでは盛り上がるのだよ。もちろん僕も。
ただ、演奏としての魅力は感じなくなっていたということです。

●RHAPSODY NAKEDヴァージョン(05)
これは多少バランスや定位が違うかもしれないが、
RHAPSODYヴァージョンとまったく同じだろう。

以上がRCサクセション名義で発表された「雨あがりの夜空に」である。
ライヴ映像を入れれば81年の武道館や、90年の日比谷野音などもある。
更に清志郎のソロや「GLAD ALL OVER」などのイヴェントを加えれば、
CD、映像共にもっとたくさんある。
81年の武道館はまだ良いが、
その他のほとんどがTHE KING OF LIVEのヴァージョンが基になっており、
決してシングル・ヴァージョンやRHAPSODYヴァージョンにまで立ち返るに至っていない。

先日の新ナニワ・サリバン・ショーで聴いたのも同じだった。
企画物としてライムスターとのコラボはあるけど。

「雨あがりの夜空に」。
清志郎35周年記念で再レコーディングしても面白かったと思うんだけどね。
ただしレコーディングのメンツは問題なんだけどさ。

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ライブ帝国/泉谷しげる 海援隊 ケメ 古井戸 -2006-

70年代初頭にTVKで放映されていた「ヤングインパルス」から、
泉谷しげる、海援隊、ケメ、
そして古井戸のライヴ・パフォーマンスの映像がDVD化された。
各アーティストが3~4曲収録されている。
とても貴重な映像である。
しかし、肝心のライナーには詳しいデータが記されておらず、
1972~1975年収録/オン・エアということ以外には、その収録場所が記されているだけだ。
これは大いに不満である。
せめていつのパフォ-マンスかは調べてほしかったなぁ。
更に残念なのは、
泉谷しげるの「春夏秋冬」と古井戸の「コーヒーサイフォン」は完奏ではないのである。
特に「春夏秋冬」は途中で終わるというよりも、アタマ一部しか収録されていない。
まぁ、古いものだから仕方が無いとは思うが…。


さて、もちろん僕が買った目的は古井戸だ。
まずは名曲「ポスターカラー」。
こんなにキレイな映像で古井戸のライヴを観られるとは感激だ。
圧倒される加奈崎芳太郎のヴォーカルのパワーと、チャボのギターの対比が印象的だ。
名演。

「ひなまつり」はアルバム「四季の詩」収録のバンド・ヴァージョンではなく、
二人だけで演奏される。
これがまた痺れるくらいにカッコイイのだ。

特にチャボだ。
ギブソンのアコギを強烈に弾く姿は、男の僕から見てもセクシーである。
この時のチャボは24~25歳くらいだろう。
ギターを弾くアクションがやたらカッコイイが、いったい何なのだろうか?
今よりもカッコイイんじゃないだろうか(笑)。
失礼だが、本当にそう思う。それ程までに、ここでのチャボには惚れ惚れする。
現在の姿よりもクールで大人びて見えるし、その姿はめちゃめちゃロックな佇まいである。
うーん、カッコイイ。

しかし、この時代のミュージシャン(だけではなく若者全般)は、
現代の人と比べてその姿が違うなぁ。
特に表情…というか、顔だ。
20代前半なのに、何故だか驚くほどに見た目が大人なのである。
例えば、当時の学生運動かなんかの映画を撮るとする。
当然現代の若者の俳優を使うのだが、
当時の顔に当てはまる役者がいないのでリアリティが出ない。
同じ年齢なのに、まったく顔が違う…。
こんな話をどこかで聞いたことがあるが、僕もそう思う。
何だろうね?

話がそれた。

最後は忌野清志郎との共作である「コーヒーサイフォン」。
途中で終わってしまうのだが、8割方は観る事ができるので、まぁ良しであろう。

それにしても「ヤングインパルス」。
眠っている映像はこれだけじゃないだろう。
RCサクセションだって初期のライヴが発掘されたわけだし、古井戸だってまだまだあるはずだ。

続編を望みたい。

A BIGGER BANG TOUR/ROLLING STONES 東京ドーム 2006.3.24.

実際には飛び上がったのだが、感覚的には倒れそうになったオープニングだった。

この日のドームに来ていたほとんどの人達と同じく、
オープニングは「Jumping Jack Flash」だと思っていた。
今日こそはしっかりとキースのイントロを掴んでやるぜ…と準備は万端だった。

  必殺の1秒

「Start Me Up」のイントロの ♪じゃ~らら♪ は、数えると丁度1秒なのである。
この日のライヴは、この1秒で決まってしまった。
開演前にいろいろと頭の中を駆け巡っていたことが一瞬にして吹き飛んだ。
もうこうなったら、後はミックとキースに任せるしかない。

続いては「It's Only Rock'n Roll」。
そうかそうか、そういうことなのかミック、そしてキース。そのつもりなのか。
わかったわかった。Only Rock’n Rollだよな。

そして「Oh No Not You Again」から「Bitch」。
いくらホーン・セクションを活かす曲を演らなきゃならないとはいえ「Bitch」かよ。
嬉しいじゃないか!
「Tumbling Dice」のリフレインされるキースのフレーズは、いつだって永遠に聴いていたくなるなぁ。

ここでステージにはイス…ではなくキーボードが置かれる。
咄嗟に連想したのは「Fool To Cry」だが、まさかね…。

演奏されたのは「TATTOO YOU」のB面1曲目「Worried About You」。
大好きなバラードである。
ただ、欲を言えばキースのハモリが聴きたかったのだがなぁ…。
贅沢な注文でしょうか?

「Ain't Too Proud To Beg」!
「Midnight Rambler」!
「Gimme Shelter」!
この三連発は、ステージ上にミック・テイラーがいないか探してしまいましたよ。

それにしても「Midnight Rambler」でのチャーリーとキースは凄かった。
あと、前回の来日で聴いたときも思ったのだが、この曲だけは異様な匂いがする。
60年代末期のストーンズや時代背景をリアルで体験しているわけでは無いので、
もちろんそれがどういうものだったかはわからないのだが、
この曲を演奏するとあの時代の何かが現代に連れてこられるのかもしれない。
だって東京ドームで聴いても、キースのギターがあの音をしているということが凄い。
絶対にこの曲は特別のような気がする。

しかしここまで初日とセット・リストを変えてくるとは思わなかった。
何だか二日間ぶっ続けでストーンズのベスト・アルバムを聴かされているようである。

キースは初日と同じ「This Place Is Empty」と「Happy」をキメた。
また「Happy」かよ…と思ったが、すいません、思っただけです。
そうそう、キース・コーナーの前のメンバー紹介は、
この日は何故だかサラッとしていたのを付け加えておきます。

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A BIGGER BANG TOUR/ROLLING STONES 東京ドーム 2006.3.22.

感動した。

その理由を言葉で説明するのは難しいのだが、
以前も似たような強い感情にかられたことがある。
似たような…と書いたが、もしかしたら同じ感情のような気もする。
それは2002年のポール・マッカートニーの来日公演だ。
この時はオープニングの「Hello Goodbye」が始まって、
ポールが“You say yes, I say no”と歌った辺りで、
もう右手に双眼鏡、左手にハンカチとなり、ライヴの中盤までそれが続いた。
泣けて泣けて仕方が無かった。
ただし、今でもいったい何に感動したのかはハッキリしない。

さて、東京ドームの音の悪さは相変わらずだが、僕が嫌いなのは音質では無い。
輪郭がぼやけてしまい、フレーズがハッキリと聴こえないことである。
今回のオープニングが「Jumping Jack Flash」ということはわかっていた。
それでもオープンGのチューニング、カポ4のあの強烈なイントロを聴き逃さないようにしていたが、
案の定ぼや~っとした音で最初の一音はまったくわからなかった。最悪だ。

しかし、今回のライヴで不満だったのはここだけである。
「Let's Spend The Night Together」「She’s So Cold」と続く前半3曲で、
既にロックン・ロールなストーンズが全開で、この日のライヴに期待が膨らんでくる。

「Oh No Not You Again」から、喜んだ人が多かっただろう「Sway」を決めた後、
ステージ中央にはイスがセットされる。
僕の双眼鏡のレンズはロニーがアコギを背負うのをキャッチ。
ということは、アコースティックなセッションか…。
「Angie」だったら嫌だなぁ…なんて思っていたが、
飛び出したのは60年代名バラードのひとつ「As Tears Go By」であった!
この曲は、キースがイスに座り12弦のアコギをプレイしている隣で、
ミックがスタンド・マイクで歌うのだ。スクリーンには二人の2ショットが映る。
これは「きた」。「きた」でしょう、皆。「きた」よね?「きた」はずだよ、絶対。

じっくりと聴かせた後には「Tumbling Dice」で一気に盛り上げ、「Rain Fall Down」。
そしてレイ・チャールズに捧げての「Night Time Is The Right Time」を演奏後、
メンバー紹介となる。

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夜会/中島みゆき

通常の音楽活動と並び、今や中島みゆきの代名詞ともなっている89年にスタートした「夜会」。
中島みゆき自身は「言葉の実験劇場」と定義しており、
その内容はライヴでも無く、演劇やミュージカルの類でも無い、独特なもののようである。
それでも当初はコンサートに近い感じだったみたいだが、
91年の第三回公演から、現在のスタイルに定着と資料には書かれている。
実際に「夜会」を体験したことが無い僕がここでそれを言葉にするのには無理がある。
まぁ、それでも発表されている映像作品と様々な資料から何となく想像できてはいるけれど。

いつからだろうか、中島みゆきのライヴのチケットは超プラチナ化している。
運が良くなければ絶対に取ることはできない。
ファンクラブに入っていれば簡単に取れるのだろうか。
更に「夜会」である。
東京は渋谷にあるシアターコクーンで、毎回およそ20公演が行われているのであるが、
会場のキャパが1,000人に満たないうえ、チケットを求めるのは日本全国のファンだ。
ライヴよりも更に入手は困難だろう。
僕も今まで何度もチャレンジしているが、残念ながらライヴも夜会も一度も取れたことが無い。

今年2006年、「夜会」の会場をシアターコクーンから東京の青山劇場に移すということ、
そして東京以外では初の大阪公演が上演されることになると発表された。
しかもその理由が「より多くの人に観てもらいたいため」だという。
青山劇場のキャパは1,200名。
これはチャンスだ。

東京公演は1月から2月にかけて22公演。
何としてもチケットを入手したい…が、今回も撃沈だった…。
過去と同様、まったくチケットが取れる気配すら感じられなかった。
僕は大阪公演にもチャレンジすることにした。

さて、そうは言っても大阪公演のほうが絶望的であった。
まず、東京以外で上演するのが初であるということ。
全部で14公演であること(東京より少ない)。
これだけでもかなりのチケット争奪戦が予想されるのだが、
更に日程が4/27(木)から5/14(日)までという、ゴールデンウィークが含まれているのである。
こりゃ、無理だよ。しかし、それでも運を天に任すつもりでチャレンジするしかない。

今日、3/19(日)が一般発売日。
この他の先行発売は終わっているので、最後のチャンスである。
10時からネットでの購入を試みた…。

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日本の人/HIS from『日本の人』 -1991-

『音楽・夢くらぶ』にHISが出演したときのちょっとしたトークに興味深い話があった。
「幸せハッピー」が作られたときのことに細野晴臣が触れ、こう話していた。

  曲ができたときに詞を清志郎に頼みに行った。
  翌日かえってきた詞が、ああいう詞だった。
  僕は感動した。
  だから僕達二人は、作詞作曲の絶頂のコンビだ。

昔、似たような話を聞いたことがあるのを思い出し、本棚をごそごそと…。
91年、HISのアルバム「日本の人」が発表されたときに、
ロッキング・オン・ジャパンにインタヴューが掲載された。
しかも三人それぞれが単独であった。
よって、坂本冬美と細野晴臣のインタヴューは、今ではとても貴重であると思う。
ここで、細野さんがやはり清志郎との競作のエピソードを話しているのだ。
その競作した曲は、
シングルにもなったアルバムのタイトル・ナンバーであり、テーマでもあろう「日本の人」。
内容をまとめてみる。

  清志郎が三つ程の詞を細野晴臣に送り、曲をつけるよう依頼。
  細野さんはその中からひとつを選び、作曲を試みる。
  その詞は「君を待つ庭で」とタイトルされており、
  最初の1コーラスは「日本の人」と同じだったそうだ。
  ただし、うまくいかなかったので細野さんはボツにしてしまう。
  しかし、ボツにしたまま、たった1日だけ残った細野さんの時間で試行錯誤していた中、
  昔の曲(インストゥルメンタル)を引っ張り出して清志郎の詞に合わせてみたら、
  語呂がピッタリだった。
  これは天の助けだということでやってみたら、
  それを聴いた清志郎が、何を思ったか詞を全部変えてきた。
  最初は人を責めているような詞だったのに、
  ”デパートのネオンや飛行船”、“お茶をいれて待っているわ”というような詞が出てきた。
  「僕は素晴らしいな、と思った」(細野さん)。

  感動的にレコーディングが進んでいって、突然その詞ができてきて、
  “2人だけの庭で会いましょう”で終わって…。
  「あぁ、僕の仕事は終わった。1曲で充分だ」(細野さん)。

どうやら作詞作曲の絶頂のコンビというのは、15年前からのようである。

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幸せハッピー/坂本冬美 from『single』 -2005-

NHK「音楽・夢くらぶ」という番組にHISが出演した。
HISは先月の新ナニワ・サリバン・ショーにて15年目にして初の素敵なライヴを行ったのだが、
今回のTV出演も、たった三曲だったが素晴らしい演奏と歌だった。

まずは91年に発表したアルバム「日本の人」から「パープル・ヘイズ音頭」と「500マイル」。
そして坂本冬美名義で発表されたシングル、
「Oh, my love~ラジオから愛のうた~」にカップリングされていた「幸せハッピー」。
三曲ともに新ナニワ・サリバン・ショーでも披露されていたのだが、
TVだと改めてじっくりと観ること聴くことができたので感激してしまった。

「パープル・ヘイズ音頭」の坂本冬美の歌。
彼女の場合は“ヴォーカル”というよりも、“歌”と言ったほうが相応しい。
そして「500マイル」の忌野清志郎のヴォーカル。素晴らしい。
二人ともその歌と声だけで強力な説得力を持っている。本当に素晴らしい。

しかし何といっても「幸せハッピー」だった。
新ナニワ・サリバン・ショーのステージでも最後に演奏された名曲である。
感動してしまった。
そのメロディーと歌詞。演奏。奏でられるフレーズ。歌とヴォーカル。
どれをとっても一級品であった。

いくらHISが出演と言っても、何て事の無い音楽番組である。
しかし「幸せハッピー」を観ていたら、聴いていたら泣けてきた。
何だかわからないけれど、泣けてきた。

こういう瞬間があるから、音楽を聴くのを止められないのだ。

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LISTEN TO THE MUSIC/DOOBIE BROTHERS from『TOULOUSE STREET』-1972-

現在のipodの普及以前も、
SONYのwalkman等によって音楽を外へ持ち出して聴くというのは普通だった。
例えばCDwalkmanであればアルバム1枚をそのまま聴く事になるわけだが、
カセットテープやMDの場合は、
自分が独自に編集したものを聴いていたという人が多かっただろう。
僕も完全に後者であった。
CDwalkmanの類も買ったのだが、すぐに使わなくなってしまった。
自分で編集したものを聴くほうが楽しかったし、そういった音源を作るのもまた好きだったし。

僕が使用しているのはipodでは無く、walkman。
取り込みはサイトからのダウンロードではなく所有しているCDからが100%だ。
当然、アルバム単位で取り込むわけである。
最初のうちはシャッフルで聴いていたりしたが、
とにかくCDによって録音されているレヴェルがまったく違うので、
聴いていて気持ちが悪くなるのだ。
よって、すぐにアルバム単位で聴くようになった。

実は、これがとても新鮮なのだなぁ。
もちろん家では好きなアルバムはCDプレーヤーにセットされるし、
レコードのターン・テーブルに乗る。
しかし、フェイヴァリットなもの以外は、
なかなかアルバム1枚を通しては聴かなくなっていたのが現状だった。
好きな曲だけをピックアップして編集したテープやMDなんかをいくつも作っているから、
それを部屋で流したり車の中で聴くことがほとんどだった。

最近の僕は、とにかく改めてアルバムを通して聴くようになった。
もう一度書くが、これが凄く新鮮で楽しい。
ロックを聴き始めた頃のような気持ちになることも多い。

例えば、今朝の通勤時に聴いたのは「ジェフ・ベック/ワイアード」(76)である。
曲単位で「蒼き風」なんかはたまに聴いていたが、このアルバムを通して聴いたのは数年ぶり、
いや確実に十年以上ぶりである。
他に同じように、ここ数日に久々に通して聴いたアルバムは「ヴァン・ヘイレン/炎の導火線」(78)、
「ストラングラーズ/ブラック・アンド・ホワイト」(78)、
「ピーター・クリス(キッス)/ソロ・アルバム」(78)、
「ディープ・パープル/マシン・ヘッド」(72)なんかである。

音楽配信云々に関してだけ言えば、
おそらくアルバムとしてのレコードやCDを聴くということから最も遠い存在であっただろうと思われる、
こういった所謂携帯デジタル・オーディオ・プレーヤーだけれど、
僕にとっては、逆にアルバム単位で音楽を聴くということに繋がったのだから面白い。

曲単位でダウンロードしたり、CDをレンタルしてきてPCに取り込んだりという、
所謂ノン・パッケージで音楽を楽しむ人も多いし、
それはそれで楽しみ方として間違ってはいないと思うが、
僕はそんな人達の中から、
絶対にCDやレコードを買うようになる音楽ファンがたくさん出てくると思っている。
ジャケットが無いビートルズの「サージェント・ペパーズ」や「アビイ・ロード」。
ローリング・ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」。
ドアーズの「まぼろしの世界」にジャニス・ジョプリンの「チープ・スリル」はあり得ないからだ。

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僕らの音楽/2006.3.10.

「僕らの音楽」という番組がある。

去年の3月、
デヴュー35周年企画の一環としてこの番組に忌野清志郎が出演し、仲井戸麗市と共演した。
そして今回、3/10オンエアの、
何と「中島美嘉×黒柳徹子」という組み合わせにチャボが出演したのである。
kyonに誘われる形での出演らしいが、
いったいどんなセッションなんだろうと期待半分不安半分で観た。

演奏した曲は「THE ROSE」。79年、ベット・ミドラーのナンバーだ。
kyonのピアノとチャボのエレキをバックに中島美嘉が歌う。
なかなか硬派で良いセッションであった。

こういうセッションではほとんどそうなのだが、チャボはスライドをキメていた。
ギターはフェンダー・ジャパンのストラトだったかな。
しかし相変わらずであるが、音を聴いただけで一発でチャボとわかるギターである。
こんなに記名性がハッキリとしているギタリストは、本当に珍しいと思う。

今日のギターは良かった。手数も少なく、味わいがあるプレイだったと思う。
フレーズもホットで適度な甘さ、ムードもバッチリだった。
しかもギターだけでなく、コーラスなんかもしちゃって最高であった。

麗蘭で参加したボ・ガンボスのトリビュートでのYUKIとのセッション。
そして山下久美子の25周年記念アルバムでのセッションと、
最近は女性アーティストとのコラボが続くチャボだが、
そんな中でも今回はかなり良い感じだったと思う。
まぁ、CDで聴くのではなく、TVとは言えライヴだったのも良かったしね。

こういうチャボをもっと観たいなぁ。

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ストーンズ来日を振り返る

いよいよ二週間後だ。

思えば1988年のミック・ジャガー来日公演が最初。東京ドーム。
オープニングはサイモン・フィリップスのドラムから始まった「ホンキー・トンク・ウィメン」だった。
ジミー・リップとジョー・サトリアーニのツイン・ギター。
サウンドはミックのソロ・アルバムっぽいものであったが、編成はローリング・ストーンズと同じである。
ストーンズ・ナンバーも惜しみなく披露してくれて、満足であった。
チケット代は、SS席 6,500円だった。

1990年。スティール・ホイールズ・ツアー。ストーンズ待望の初来日である。
徹夜で並んでとったチケットだ。東京ドームのアリーナ5列目。肉眼で彼らを観ることができた。
オープニングは「コンチネンタル・ドリフト」から「スタート・ミー・アップ」。
絶対に聴き逃さないぞと思っていた最初のキースのギターだが、見事に聴き逃してしまった。
盛り上がりが最高潮で冷静でいられなくなっており、わけがわからなかったからだ。
「ホンキー・トンク・ウィメン」のギター・ソロを、キースは僕の目の前で弾いてくれた。一生忘れられない。
最後まで歌いっぱなしの初来日公演だった。
そして、何といっても5人のストーンズを観ているのである!
チケット代は、S席 10,000円であった。

1995年。ヴードゥー・ラウンジ・ツアー。
さすがに初来日ほどの盛り上がりでは無かったが、それでも東京ドームに客は入っていたと思う。
このツアーでは「ロックス・オフ」や「モンキー・マン」が聴きものとして挙がっていたのだが、
シャウトできなくなったミックの「ロックス・オフ」は悲しかった…。
しかし、僕が行った日では「メモリー・モーテル」が聴けたのだ!すげ~!
チケット代は、S席 10,000円だった。

1998年。ブリッジズ・トゥ・バビロン・ツアー。
とにかくオープニングの「サティスファクション」のカッコよさにトリハダが立った思い出がある。
WEBでリクエストを募り演奏するという企画があり、僕が行った日は「ライトを照らせ」だった。
これは嬉しかった。
しかし、この日は「エニバディ・シーン・マイ・ベイビー?」を演ってくれなかったのである…。
実は好きな曲だったので残念。
今ではお馴染みになっているセンター・ステージはこのツアーが初?だったと思う。
まずは「リトル・クイーニー」でロックン・ロールをキメてくれた。
続いて「レット・イット・ブリード」を演奏。渋い。
「ライク・ア・ローリング・ストーン」は大合唱であった。
このツアーは、音が良かった。センター・ステージも音はバッチリだった。
チケット代はS席 10,000円。

2003年のリックス・ツアー。
僕は東京ドームと武道館で観ることができたが、横浜アリーナは残念ながら行けなかった。
とにかく武道館でストーンズを観られたのが最高の思い出である。
オープニングの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、おそらく僕にとって生涯最高のロックである。
東京ドームでも、キースが上半身裸でギターを弾きまくるというシーンがあり、感激した。
センター・ステージでの「ミッドナイト・ランブラー」「リトル・レッド・ルースター」「マニッシュ・ボーイ」
「ホエン・ジ・ウィップ・カムズ・ダウン」のストーンズ・ブルース&ロックン・ロールも素晴らしかった。
チケット代は東京ドームがS席 13,200円。武道館がSS席 22,000円だった。

さて、今回のア・ビガー・バン・ツアーだが、
チケット代がゴールデン・サークル席55,000円~65,000円。
よって、チケット代の変りようも表したくて、
過去のいちばん良い席のチケット代も合わせて振り返ってみた。
それにしても、ミック初来日から約20年で10倍になった計算だ。
当時は6,500円でも高額だったのに…。

何だかんだ言っても、ライヴ自体は楽しみである。
今回は最後の来日となる事を一応覚悟して臨むつもりであるが、あまり構えずに気楽に楽しもうと思う。

White Stripes Zepp Tokyo 2006.3.6.

最上級の ”カッコイイ” で形容したいライヴだった。

本来は1月に予定されていた来日公演だったが、ジャックの声が出なくなったということで延期。
このたび、無事に来日。振り替え公演が行われたわけだ。
過去には2002年にFUJI ROCK Fes.にて初来日。翌2003年に単独で来日公演。
FUJI ROCK Fes.には2004年にも出演。今回が4回目、単独では2回目の来日となる。

ホワイト・ストライプス。
僕は2003年にその名前を知り、興味を持っていたが、そのまま音を聴かずという状態が続いていた。
「いつか聴ければいいや」という、今思えばまったく馬鹿げた考え方だったのだ。

去年のある日、カー・ラジオから新曲として流れた「BLUE ORCHID」が初体験。
渋谷陽一のラジオから流れたその曲にぶっ飛ばされた僕は、
もちろん後に発売された新作を手にする。
「ゲット・ビハインド・ミー・サタン」。悪魔よ、俺の後ろにつけ…とタイトルされたアルバム。
伝説のブルース・マン、
ロバート・ジョンソンの有名なクロスロードのエピソードに伴い付けられた(?)ように、
ブルースを下敷きにしたハードなロックが展開するのだが、何
といってもベース・レスという独特な編成。
使われている楽器はジャックのギターとメグのドラムスだけなのである。メンバーも二人だ。

「ゲット・ビハインド~」にはマリンバ、ピアノが使用されている曲があり、
このアルバムを手にする前に入手した前作「エレファント」(03)よりもバラエティにとんだサウンドであるが、
基本のギター&ドラムスだけというのは変わらずである。

僕自身は「エレファント」以降しか知らないわけである。
それ以前のバイオを見て思い切り簡単にまとめてみると、
ガレージ・シーンの中のひとつのバンドから始まり、
3枚目の「ホワイト・ブラッド・セルズ」(01)で注目を浴び、「エレファント」でブレイクしたらしい。

とにかく、その音だ。
ブルースとパンクを融合させたサウンドと形容されていたようで、
僕も実際に何かで ”パンク・ブルース” なんて書かれていたのを見たことがある。
しかし、これはパンクというよりもハード・ロックに近い。
ただ、 ”ロック” としか言い様が無い音なのは確かだ。
繰り出されるバンドの命であろうリフを聴くだけで、すぐに凶暴な気持ちになる。ロックである。

今回の来日公演だが、僕が勝手に好きなバンドに置き換えてみると、
例えばビートルズであれば65年の米ツアーかな。
RCサクセションで言えば、81年の初武道館がファイナルとなるツアーだろう。そんな感じだ。
要するに、いちばん旬な時期であろう…ということだ。

僕が観たのは東京での二日目。
二階の指定席をとる事ができたので、客席も含め、そのステージの全容がわかる場所だ。

ステージはバンドのアイデンティティ・カラーの赤と白、黒でセンスよくまとめられていた。
定刻から15分過ぎてBGMが「Who's A Big Baby?」になる。
すると、ひょっこりとステージ左からジャックとメグが現れる。
本当に「ひょっこり」という表現がピッタリに思えた。
ちょっとイメージと違って気が緩んだのだが、
メグがドラム・セットに座り、ジャックがギターを手にした途端…。
その姿を観ただけで盛り上がる。既に何かが違うのだ。

一曲目はいきなり「BLUE ORCHID」。
CDよりもテンポ・アップした殺人的なタテノリ・ヴァージョンであった。
客席が波打つのを久々に観た。
このオープニングだけでチケット代は消えた。
カッコイイという言葉しか出てこない。
武道館で観たローリング・ストーンズの「JUMPIN' JACK FLASH」に並ぶほどのロックな体験であった。

MCはほとんどなく、立て続けに曲が繰り出されていく。
さらに、ギターの音がでかく轟音ライヴである。
ジャックは一時も止まらずステージ上を動きまくり、歌いまくり、弾きまくる。
それにしてもギタリストとしてのジャックは素晴らしい。ボトル・ネックを使用してのプレイも唸らせる。
もちろんラフなプレイであるが、基本的なテクニックは確実に素晴らしいものを持っていると思う。
しかし、こういうギタリストは日本には絶対に出てこないだろうなぁ。

メグのドラムスもパワフル&キュート&セクシー(というかエロティック)だ。
元々女性のミュージシャンは好きなのだが、
実際にこの目でメグを観てフェイヴァリットが一人また増えた。
こんな調子ではさすがにバテるかと思ったが、最後までペースは乱れてはいなかった。

開演から40分ほどでいったん終了。
その後、30分ほどアンコールに応え、正味70分か80分だったと思う。
しかし、中身は2時間レベルのライヴであった。
ギターとドラムスだけで、そこいらのバンド三つ分くらいの音を出しているのである。

とにかく ”凄いものを観た” という印象で、
昨日から「エレファント」と「ゲット・ビハインド~」しか聴いていない。
本当に最上級の ”カッコイイ” で形容したいライヴであった。

※この日のLIVE PHOTOはSMASHのサイトへ

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泣いてたまるか! live盤発売記念LIVE shibuya eggman 2006.3.5.

あらゆる意味で”LIVE”と呼べるライヴであった。

磔磔でのLIVE盤発売を記念した一夜限りの特別なライヴ。しかも東京。
しかもしかも小さなライブハウスだ。
eggmanは渋谷では老舗と言えるだろうハコで、
今ではOPEN当時と同じ場所にあるのは、渋谷ではここしか無いのでは?
僕も久しぶりに入ったが、やはり狭い。
しかしステージは客席よりも高くなっているので磔磔よりも観やすい。

去年の年末、磔磔とまったく同じポジションに陣取ることができた。
チャボのまん前だ。
客席が埋まってくるに従い、僕も内からだんだんと興奮してくる。
場所の影響か、まるで磔磔にいるようである。

開演時間を五分ほど過ぎたところで、突然BGMが「時代は変わる'05」になる。
さぁ、いよいよ始まるぞ!

今日の特別なライヴのことを歌ったファンキーなナンバーでライヴはスタートした。
CD発売記念に相応しく、収録曲をそのMCも再現しながらライヴは進行する。
間におなじみのカヴァーを挟み、昨年末のツアー・メニューをほぼ再現してくれた。
しかし、ツアーでなく一夜限りの特別なライヴである。
チャボのMCも余裕があり絶好調で、
いつもより何だかリラックスしているように感じられた。
ある曲では客席から一人ステージに呼び込むなど、
特別な夜に相応しい演出もあったなぁ。

さて、「あこがれのSouthern Man」と「天の川サーフ」でチャボにミスがあった。
「あこがれのSouthern Man」では、
蘭丸とのギター・バトル中に何故だかチャボが裏になってしまう。
観ていてハラハラしていたが、さすが麗蘭はバンドである。
うまく、そして見事に着地させていた。
「天の川サーフ」では、今度はイントロでチャボが入れなかったのだ(笑
この二つの本来ならば大きなミスがあったのだが、
今回のステージでは「わり~わり~」みたいな、
何だかホンワカしているかのような雰囲気で、
このミスさえも見事にライヴの一部になっていた。
これが今の麗蘭、そしてチャボの状態を表しているようで、とても印象的だった。
実は昨年のツアー、
SHIBUYA-AXでも「あこがれのSouthern Man」でチャボはミスしたのだな。
渋谷は鬼門なのかもしれない(笑

チャボも言っていたが、東京での麗蘭は比較的大きめな会場でやっている。
よって、東京でのライヴでは磔磔のような盛り上がりは期待できなかったし、
実際にここ数年は無かった。
正直、93年の新宿・日清パワーステーション以来、
盛り上がったライヴは無いと言っていいかもしれない。

しかし、今日は違った。
「12月」と「京都」では無い。
そして「時代は変わる」と「Hello Good-bye」が無いが、渋谷は磔磔のようであった。
凄かった。あの、パワーステーションの満員電車の客席のようなライヴを思い出してしまった。
もちろん磔磔も一緒に。

「Simple Love Song」でのFa-Fa-Fa-Fa-Faの大合唱は、
今後もライヴでの定番になりそうである。
しかもライヴ終了後に流れたのも、いつもの「この素晴らしき世界」ではなく、
「Simple Love Song」だったのだ。
この曲がたまらなく好きな僕としては最高であった。

演奏の出来は先に書いたミスもあったし、
チャボのギターがかなりラフで、音のバランスも良くなかったが、
そんなことをすべて含めて”LIVE”と呼べるライヴであった。
ライヴの魅力がいっぱい詰まっていた。
これはレコードやCD、ビデオや写真では絶対に味わえない。
そして確信。麗蘭は絶対にライヴを観るべきバンドである。

最後に、本編ラストに演奏された「R&R Tonight」。
毎回観て聴くたびにグッときてしまう曲だが、ここでのチャボの歌は感動的だった。
今まで観た中でもいちばんかもしれない。

  皆はロックン・ロール、何で出会ったの?

麗蘭でロックン・ロールに出会っていたら、どうだっただろう?


麗蘭;仲井戸麗市;土屋公平(2006-03-03)
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RC20周年記念アンケート

正確には思い出せないのだが、たぶん89年の「FAMILY STONE TOUR」。
そこで配られていたのが「RC Times」というチラシ…いや、これは何だろうね?
まぁ、翌90年がレコード・デヴュー20周年ということで、
当時は東芝EMIも結構盛り上げようとしていたのだ。
そんなアニヴァーサリー企画の初期段階である。

この「RC Times」は、Gee2wo&$ASUKE名義で発表される「遺伝子の黄昏」。
そして仲井戸麗市の2ndアルバム「絵」のレコーディング中のニュース。
更に、高橋アキによるピアノと清志郎の朗読とのコラボ・アルバム「ぞうのババール」。
これらの記事にプラスして、RC20周年記念アンケートなるものが付いていた。
しかも封筒を兼ねていて、記入したらそのまま送付できるようになっていたのである。

アンケートの質問は全部で50問。かなりのヴォリュームである。
送った人の中から抽選でRC20周年記念グッズが当るということで、
もちろん僕も送ろうとしていたはずだ。
しかし、何故だかそうしなかったのだ。理由はもう憶えていない。

全問ではないが、アンケートには所々で回答している。
そんな89年当時の僕が回答しているものを、今回は紹介したいと思う。以下、原文のママ。

     **********

●RCのことを初めて知ったのは何歳のときで、どんなきっかけでしたか?
15歳・79年12月?日・きっかけ→友人がNHKFMの公開ライブに行って、
その帰りに家によって教えてくれた。

●そのときの第一印象はどんなものでしたか?
後日、FMでそのLIVEがON AIRされたのを聞いて、コミックバンドだと思った。

●RCのライヴを初めて見たのはいつですか?
80年4月5日 久保講堂です!

●体の芯まで残っているライヴは何年何月何日のライヴですか?
81年5月31日 日比谷野音!PLEASE ROCK ME OUT!

●RCのライヴをいつ、どこで見てみたいですか?
春に野音で見たい。

●チャボがライヴで歌った曲のなかで、どーしてもまた聴きたいのは何ですか?
チャンスは今夜 次点→ハイウェイのお月様

●キヨシローに是非もう一度MCで言って欲しいことは何ですか?
愛しあってるかい?

●スタジオ録音して欲しい曲はありますか?
エンジェル

●RCのレコードで一番最初に買ったのは何ですか?
雨あがりの夜空にのシングル

●アルバムで一番好きなのは何ですか?(ひとつ書いてください)
BLUE

●ジャケットで一番好きなのは何ですか?(ひとつ書いてください)
RHAPSODY

     **********

回答している中から11問抜粋した。
この時期、ステージで清志郎は「愛しあってるかい?」を言わなくなっていたのかな?
記憶に無いが、書いているということは、きっとそうだったんだろう。

「エンジェル」のスタジオ録音は本当に存在しないのだろうか?
「PLEASE」や「BLUE」あたりのレコーディングはあやしいと思う。ありそうだ。

今からでも未回答部分を埋めて、50問全て回答してみたいが、
何せ89年当時のアンケートなので、
現在の視点で回答すると不自然なものがあるからちょっと厳しい。

さて、アンケートの42問目。その質問はこれであった。

●RCに関することで何か心に引っ掛かることや現在あなたが抱えている問題があれば書いてください。

89年の僕は、ここにこう回答している。

解散してしまう事が心配だ。本当にずーっとやっていってほしい。

FA-FA-FA-FA-FA(SAD SONG)/OTIS REDDING from『Dictionary of Soul』 -1966-

いくら音楽が好きだと言っても、何かで落ち込んでいたりダウンな気分の時は、
それを聴けば大丈夫だとわかっていても、そのことにさえ気付かないことが多いだろう。
だからこそ落ち込んでいるわけだしね。
でも、結局助けてくれるのは音楽、大好きなミュージックだという人達も、やっぱり多いと思う。

人によってのそれは、例えばメロディ。例えば歌詞。例えば楽器の音色やフレーズなど、様々だ。
更に曲のほんのちょっとした部分や、ライヴでのあっという間に過ぎ去った瞬間だということもあるだろう。

僕にもこうした曲や歌詞やフレーズがある。
それらはどれも大切だが、最近その中に加わったものがある。

2005年の年末に麗蘭のツアーが行われた。
今回も2ndアルバムの中からたくさん演奏されたのだが、
そんな中でも僕が嬉しかったのが「Simple Love Song」であった。

タイトルどおりシンプルで、そしてR&Bテイスト溢れる名曲である。
特にオーティス・レディングの有名なフレーズをサビに持ってくるというのがいい。
何もヒネリが無いのがチャボらしい。

このツアーでの「Simple Love Song」は感動的だった。
演奏が終わった後にチャボがそのサビのフレーズを再び歌いだす。
そして、それに合わせて観客も同じくそのフレーズを合唱したのである。

京都の磔磔で収録されたライヴ盤に、その素敵な瞬間の一部が見事に収められた。
僕が観たSHIBUYA-AXでも磔磔でも、もちろん仙台でも名古屋でも福岡でも同じだっただろう。
麗蘭を、そして音楽を好きでいるということの素晴らしさを感じられた瞬間だったと思う。

このライヴ盤の「Simple Love Song」を聴くと、僕は物凄く幸せな気分になれるのだ。
もちろん大合唱のところを聴けば、更に幸せハッピー(笑)である。
フェイド・アウトしてしまうのが残念ではあるが、
それがまた結果として良い効果になっているような気がする。

落ち込んだり嫌な気分になるのはもちろん好きな人はいない。
でも、もしそんな気分になったら、自分が好きな音楽を聴いてみよう。
そして、そんな人の中に去年の麗蘭のツアーを体験した人がいたら、
この、ライヴ盤「Simple Love Song」を聴いてみよう。
一緒に歌ったことを思い出してみよう。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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