RED WARRIORS 30th Anniversary King's Rock'n Roll FINAL 昼公演 中野サンプラザ 2017.9.2

♪ アイムロックンロォ--------------ッ!
♪ キングスロックンロォ------------ッ!

オープニング・ナンバーの「King's Rock'n Roll」のクライマックス。
ユカイのヴォーカルがどこまでものびていく。
僕が立っているのは2017年の中野サンプラザだが、
一瞬、西武球場のグラウンドに意識が飛んだ。
自分と演者の想いと言うのだろうか、
そういったあらゆるものがベストのタイミングで一致したときに得られる、
音楽でしか…しかも好きな音楽でしか得られない快感。
この瞬間、僕は素晴らしい時間を過ごすことが出来ると確信した。

red1.jpg

レッド・ウォーリアーズは80年代に僕を夢中にさせたバンドのひとつだ。
『LESSON 1』の「Shock Me」でその名のとおりショックを受け、
「バラとワイン」と『Casino Drive』で決定的にのめり込まされた。

red2.jpg

red3.jpg

89年の解散以降は再結成の報せを知ってもこれまで接することはなかった。
この時期は僕の中で必要とされる音楽ではなかったのだろう、きっと。

red4.jpg

red5.jpg

きっかけはたぶん2016年のミュージカル『ミス・サイゴン』。
ユカイがエンジニアを演じるという事で観に行った。
そこで歌い、ロックン・ロール!とシャウトする姿にレッズを重ねたときだろうな、やっぱり。

自分の想いとタイミングが合うときはすべてがうまく動く。
中野サンプラザの2列目という席で、1マイクで歌うユカイとシャケを観ることができた。
そんな僕の目の前で炸裂する数々のレッズ・クラシックス。
イントロから瞬間的に反応する僕のアタマとココロと踊りだすカラダ。
" 古くなっていない " とか " 懐かしくない " といった、
こうしたライヴで言われがちな感覚を吹き飛ばす不滅で瑞々しいロックン・ロール。

特に本編終盤。
「ルシアンヒルの上で」
「Casino Drive」
「Shock Me」
「Royal Straight Flush R&R」の4連発。
これを演るのはレッド・ウォーリアーズのコピー・バンドではない。
レッド・ウォーリアーズがレッド・ウォーリアーズするのである。
この破壊力は、まさに28年振りのShock Me!だった。

さらにアンコールではシャケが青いギターを背負う。
演奏が始まる前からその姿を確認しただけで盛り上がった。
ビル・ローレンスの小暮武彦モデル。
1ピックアップ、1ヴォリューム。
シャケはやっぱりこのギターを弾く姿がキマッてる。

最高のステージになった要因は、
もちろんファンそれぞれの思い入れはあるが、
何てったって彼らのロックの素晴らしさだ。
それらがスパークする場所にいられたことの幸福感。
音楽を好きで良かったと思える瞬間は何度体験してもいいものだ。
スポンサーサイト

ARABAKI ROCK FEST.17 2017.4.29~4.30

2010年からほぼ毎年足を運んでいるARABAKI ROCK FEST.。
毎年のように核になる企画があるが、今年は『COVERS 2017』に尽きた。
色々な思いが生まれ、想いが交錯したが、行って良かったと思う。

IMG_7504.jpg

IMG_7501 (編集済み)

初日のBANETSUステージで感じた野外ならではの楽しさ。
笑いと音楽のほどよいバランスが放つ解放感とパワー。

IMG_7522.jpg

大きなステージだけではない魅力もARABAKIならでは。
タブラボンゴのワークショップと詩の朗読も楽しんだ。

IMG_7523.jpg

夕暮れの空に欠けた月が浮かび、ボブ・ディランの名曲が冷えた空気の中に鳴る。
♪How does it feel?
そりゃぁ気持ちがいいよ。

IMG_7536.jpg

父から引き継がれた " 声 " という宝物を聴くことができた。
ロックが持つヤバさとカッコよさを併せ持つ音を感じた。
誰もが共有できる曲のパワーを見せつけられた。
野外に響いたかっこいいだけじゃなく切ないロックン・ロール。

IMG_7544.jpg

ARABAKI、ありがとう。
来年も、また。

IMG_7551.jpg

★4/29(土)
・堂島幸平楽団Presents 春のヒットスタジオ磐越編
・GLIM SPANKY
・清水ミチコ
・グループ魂
・CHABO BAND
・Let's!タブラボンゴ体験ワークショップ
・大宮エリー(朗読/ゲスト:渡辺シュンスケ)
・LOVE PSYCHEDELICO SING BOB DYLAN

★4/30(日)
・尾崎裕哉
・MANNISH BOYS
・吉川晃司
・ザ・クロマニヨンズ
・THE GREAT PEACE SESSION COVERS 2017

In Motion 2017 –変容 佐野元春 & 井上鑑 ファウンデーションズ O-EAST 2017.4.4

公式インフォから抜粋引用。

 「植民地の夜は更けて」(2001年)、「増幅」(2003年)、「僕が旅に出る理由」(2010年)
 に続いて4度目となる今回の「スポークンワーズ・ライブ」。 バンド・メンバーは、
 井上鑑(Keyboard)を中心に、高水健司(Bass)、山木秀夫(Drums)、金子飛鳥(Violin)の4人。
 これまでも佐野元春のリーディング・パフォーマンスを支えてきた最強のミュージシャン達だ。

 佐野元春のリーディング・パフォーマンスは、フォーク、ジャズ、アバンギャルド、ファンクから現代音楽まで、
 縦横無尽に展開するバンド演奏に佐野元春のフリー・フォームの詩がグルーヴするユニークなパフォーマンスだ。
 そこで繰り出される自由かつ多面的なイメージは、ラップ・ミュージックの進化形を予感させる。

 さらに今回は、初の試みとしてプロジェクターを使った映像演出を導入し、佐野元春の詩を核とした、
 言葉・音楽・映像による、進化したライブアート・パフォーマンスを行う。

 ロックンロールのフォーマットに忠実でありながら、詩的質感を保ち続ける希有な表現者である佐野元春。
 「In Motion 2017 – 変容」。このコンサートでは普段のロッカーの姿とは違って、
 攻撃性と優雅さを備えた哲学詩人としての佐野元春を感じることができるはずだ。

IMG_7312.jpg

スポークンワーズ・ライヴ、僕は初体験。
インフォメーションにある内容とミュージシャン名から受けるイメージはあるが、
余計なことは考えず、僕が知る音楽の通常フォーマットのライヴという概念を無くし、
未体験のパフォーマンスを観に行くというモードで臨んだ。
佐野元春だ。
何も不安はない。

バンドの演奏が思いのほか激しい(良い意味で)。
おかげで元春の言葉が聴き取れない瞬間もあったが、
ステージ後方に映る映像でピックアップされるキーワードがカヴァーしてくれる。
その映像も難解なものではなく、どちらかというとありふれた景色などが多いが、
言葉と演奏と交わることにより、アタマの中のふだん触れない部分を刺激してくれる。
このライヴは誰のどこを見て何を聴くというよりも、
目の前で展開するひとつの塊を目と耳とアタマとココロで受け止めるとでも言うべきか。

手数が多いながらもシンプルに聴こえて心地よい山木秀夫のドラム。
金子飛鳥の多彩な音色が飛び交うヴァイオリン。
言葉だけでなく音も主役だった。

中盤、スクリーンには " SHAME 君を汚したのは誰 " 。
知っているタイトルであり言葉であるが、
披露されたパフォーマンスでのそれは、僕の知るそれではなかった。
しかし、僕のこうした先入観的なものが吹き飛ぶことが快感になる。
ここからラストまでの展開は、何だかもの凄いスピード感だったように思う。
ヘヴィではないが軽いものでもないし、フリーであるがPOPにも聴こえる。
メロディや言葉や曲への思い入れなどでの音楽的カタルシスとは違った快感。

言葉だけじゃ伝えきれない。
言葉だけじゃ包みきれない。
映像と音。
バンド。
かっこいい。

高揚した。

IMG_7313.jpg

竹中直人 とうとう61になっちまった!どうする直人?!の小さなLive 下北沢GARDEN 2017.3.20

冒頭で、司会進行を務めるTBSアナウンサーの堀井美香から、
今夜のライヴは4時間を予定しているとの発言でいきなり客席がどよめくが、
実際にそれだけのプログラムであり、見てよし聴いてよしの楽しめる夜だった。

IMG_7198.jpg

第一部。
まずは竹中さん一人の弾き語りで古井戸。
「さなえちゃん」「窓の向こうは冬」「ポスターカラー」の三連発。
特に十八番である「ポスターカラー」だ。
竹中さんのひとり古井戸からはハッキリと加奈崎芳太郎と仲井戸麗市を感じることができる。
聴きほれた。

その後のオレンジ気分バンドとの演奏も、鉄板のお笑いネタをMCで挟みながら、
定番であるカヴァーを中心にしたプログラムは楽しいの一言。
チャボの「ティーンエイジャー」やRCの「いい事ばかりはありゃしない」などは、
アレンジの好みはともかく、個人的に歌われることは喜ばしい。

第一部のハイライトは、サプライズで登場した玉置浩二。
二人のタッグで制作された4月にリリースされるアルバムからの曲をセッションし、
おまけで「田園」の弾き語りを聴かせてくれた。
歌はもちろんMCでも、竹中さんが歌った「WOMAN」という曲を指し、

 " 「WOMAN」ていうから薬師丸ひろ子の「Woman」かと思ったよ "

のぶっちゃけ発言。わかる人は、一応、笑うところだったろう。
とにかく嵐のように登場し、去って行った。凄かったの一言。

そして第二部。
ここからが本当の豪華ゲストによるバースデー・ライヴだった。
奥田民生が映画『僕らのワンダフルデイズ』の主題歌「雲海」を歌い、
斉藤和義が竹中さんと「ハミングバード」を歌う。
そして二部のハイライトはワタナベイビーと竹中さんによる「今夜はブギーバック」。
途中でスチャダラパーが乱入し、ステージに花を添える。
それにしてもヒット曲とは恐ろしい。
僕にとって特別な曲でなくとも、その時代を一瞬で持ってきてしまう。
感動してしまった。

とにかく4時間弱。
誰がゲストで出てくるか予想できない展開でお腹いっぱいだ。
私的なバースデー・ライヴを見せてもらっているようで本当に楽しかった。

小島麻由美 『JIVE!JIVE!JIVE!』 billboard LIVE TOKYO 2017.3.12

数年前に「赤い帽子」という曲を知ったのをきっかけに、
少しずつ彼女の音楽に触れていくうちにすっかりファンになった。
2015年のARABAKI ROCK FESや、
2016年のHMV GET BACK SESSIONアルバム『二十歳の恋』再現、
そして今年の年初には塚本功とのデュオと、
これまで体験した、すべて異なる編成でのライヴは素晴らしく、
ますます彼女に惹かれている。
そんな状態なので、今回のビルボード公演は楽しみだった。

IMG_7086.jpg

公式インフォから引用。

  独特の歌詞、多様な要素を内包した音楽性で独自の世界観を表現するシンガー・ソングライター、
  小島麻由美が塚本功、勝手にしやがれメンバー、
  そしてDUB MASTER Xとのコラボセットでビルボードライブ東京に初登場!

またしてもこれまでと違う編成。
彼女はメンバーを固定しているわけではないのかもしれない。
こうした試みは、ファンにとっては好みによって凶と出る場合もあるだろうから、
決して良いことばかりではないとは思うが、僕にとっては今回も吉だった。
人数の割には音が適度に薄いバッキングは心地よく、
独特な彼女のヴォーカルの魅力をじゅうぶんに引き出していた。

それにしても最高の演奏とグダグダなMCのコントラストが凄い(笑)。
どこまで決めているのか不明だが、おそらく何も決めていないのだろう。
MCではステージ上のメンバーだけでなく、お客さんにも突然の無茶ぶりをする。
ライヴのよい流れが断ち切られてもおかしくないシチュエーションなのだが、
不思議とそうはならない…少なくとも僕はそう感じる。
その理由は、おそらくだが、その次に来る音楽・演奏の素晴らしさをわかっているからだ。
音楽の巨大な説得力がすべてを包み込む。
だから、あのMCを含めて小島麻由美の音楽ということなのだろう、きっと。

「モビー・ディック」「泡になった恋」「パレード」など僕のお気に入りは嬉しかったが、
何と言っても「赤い帽子」であった。
年初の塚本功とのデュオで歌われたときも感動したが、バンドアレンジはやはり最高だ。
大作でも無いし、特別に感動的な内容の歌詞でも無い。
しかしメロディ、演奏、ヴォーカル、楽器、テンポ、リズムなど、
曲を構成するすべての要素が僕の身体に入り込み、ココロを強くふるわせる。
こうした曲には何年かにいちど出会うのだが、これもそんな1曲だ。

現在は新作発表に向けて準備中のようだ。
曲作りについてはなかなかうまくいってないようで、
塚本功と、やはりグダグダなMCでこの重要な話をしていたが、
僕たちに届けられる時には最高のものになると断言していた。
この流れは、まさに前述した僕が感じる彼女のライヴのMCと演奏のそれではないか。
近々届けられるだろう最高の音楽を期待したい。

鈴木祥子 LIVE CANDY APPLE RED1997→2017 音響ハウス第一スタジオ 2017.3.4

レコーディング・スタジオにお客さんを入れてライヴを行う。
観客はスタジオかコントロール・ルームのどちらかの席で楽しめる。
演奏はその場で録音されてCD-Rとして配布される…ということだ、簡単にまとめると。
他にもこうした企画はあるのかもしれないが、それでも音楽ファンにとっては垂涎。
だって会場が数々の名作が録音された音響ハウス。
その第一スタジオに入るだけでなく、そこで鳴る音を聴くことができるわけだ。
さらにスタジオではなくコントロール・ルーム席を選べば、
実際のレコーディングの雰囲気を本番に近い形で体験できるのだ。

IMG_7037.jpg

もちろん通常のライヴではないので、演奏側も観客もいつもとは勝手が違う。
窮屈で違和感ある環境だったと思うけれど、
こうしたマイナス点を軽く払拭する内容だった。
少なくとも僕はそう感じた。
短い時間ではあったが、思い切り楽しむことができた。

公式インフォより引用。

  アルバム『キャンディ・アップル・レッド』の20周年と
  DSD配信記念をミックスしたスペシャル・エディションです。
  レコーディング・メンバーである菅原弘明/名村武/鈴木祥子に加え、
  キーボードにはDr.KYON、ドラムスには楠均。
  スズキがロックに目覚めた?
  1995年/新宿リキッド・ルームでのライブのメンバーが揃いました。
  そして20年。
  リアルな「ロックン ロール」に目覚めたスズキがお送りする
  20年目の『キャンディ・アップル・レッド』はどんな変貌を遂げているのか?
  ドラマー・鈴木祥子の華麗なる?復活とともに未来を占う一夜に乞う御期待!
  (当日の演奏はリアルタイムでレコーディングされております。
  最高の技術を誇る音響ハウスのサウンドを、
  ライブの熱気とともにぜひお持ち帰りくださいませ。)
  アルバム「キャンディ・アップル・レッド」からはバンド・セットで10曲を演奏。
  本編はアルバム曲・アルバム以外の弾き語り曲を含みます。

例えば、このインフォにある固有名詞を、
それぞれが自身のフェイヴァリットな人や作品に置き換えれば、
この企画が相当にわくわくするものだということが理解できると思う。

モノよりもコトを重視していく時代になっているが、
ファンもアーティストも両方が刺激を受けて楽しめるこうした企画は本当に素晴らしい。

IMG_7038.jpg

HOBO KING SESSION Vol.13 – 酉(とり) - 晴れたら空に豆まいて 2017.1.7

オフィシャルのインフォより引用。

 1996年発表の佐野元春10thアルバム「FRUITS」のレコーディングセッションから生まれ、
 その後00年代半ばまで佐野元春とライブツアー&レコーディングをともに行い、
 現在も、変則的な編成ではありますが、
 ビルボードでの佐野元春アコースティックライブなどで観ることのできるTHE HOBO KING BAND。
 メンバー全員が多くのアーティストから信頼を集め、
 日本の音楽界で活躍中のスーパーミュージシャン集団です。
 「HOBO KING SESSION」は不定期開催で、 毎回テーマを設け、バラエティー豊かで、
 楽しくご機嫌なカバーセッションが繰り広げられます。
 13回目を数える今回はのテーマは、新年開催にちなみ今年の干支「酉(とり)」です。
 「酉(とり)」をテーマにどんなナンバーが飛び出すか?
 HOBO KING BANDとの新年会ということでぜひご参加ください。

     **********

わかる人に向けてであれば、
この内容だけで当日の様子を想像することは可能だと思う。
基本的にカヴァー大会なのだが、王道的なロックはほとんど取り上げられず、
それでいてマニアックな選曲のセッションは、僕なんかはとても新鮮。

IMG_6805.jpg

メンバーを見てもらえればわかることだが、
所謂スタジオ畑のミュージシャンが集まっての超絶演奏ではない。
佐野元春のバック以外にもバンドを知り尽くしてきた人ばかりなので、
実に気の合ったバンド・アンサンブルなのがかっこいい。
ただし、ストレートなカヴァーではなく、高度な遊びがあるし、
小難しく解説的で押しつけ的なものも無く、逆に笑いをとって演奏する。
例えば、Dr. kyOnが取り上げたのは美空ひばりの「びっこの七面鳥」なのだが、
これを " HOBO KING BANDなのでグラム・ロック風に… " というアレンジで演る。
しーたか&井上富雄のリズム隊によるドッコドッコ・ビートの上に、
ストラトを抱えていた佐橋佳幸がゴールドのレス・ポールに持ち替えザクザクとコードを刻むと、
今まで聴いたことが無い美空ひばりの出来上がりである。
山本拓夫はチャーリー・パーカーの曲をリトル・フィート風に料理させる。
これにより、知らない曲もまったく飽きずに楽しむことが出来る。

もちろんこうした楽しみ方ができるのも、
各々のミュージシャンとしてのテクニックあってのこと。
リハの時間は満足に取れていないだろうが、これだけの演奏をしてしまうのは、
当たり前のことだとはわかっていても凄い。
前日に観た塚本功と小島麻由美のタッグもそうだったが、
演奏ミスをしないことはプロとして最低限の仕事であり誠意だとあらためて思った。

しかし、出てくる音は保証付のうえで、
演奏者側の喜びが客席まで伝わるのが何よりも素敵だ。
こんなセッションを身近に体験できるのは本当に贅沢。

塚本功「新春Special 2days」下北沢lete〈ゲスト〉小島麻由美 2017.1.6

第二部の塚本功と小島麻由美の共演パートが素晴らしかった。
事前に打ち合わせはしたのだろうし、それなりのリハもあったと思うが、
実際の印象ではぶっつけ本番で曲を立て続けに演奏していく展開だった。
しかも阿吽。
お互いがお互いにすぐさま反応していたのが凄い。
いや、「反応」と言う言葉は適切ではないな。
ここでは「会話」に置き換えたい。
二人はギターと歌を使い、音楽で会話をしていた。
こうしたことを目の当たりに体験できるライヴはそうそうない。

会場のleteは20人も入れば満員という空間なので、
強烈な " 二人の部屋で聴かせてもらっています感 " があった。
そんな環境で前述したような演奏が行われるわけだ。
だから、もし時間の制約がなかったとしたら、
二人は永遠に続けることができたのではないか…と本気で思えるほどだった。

IMG_6800.jpg

初めて聴く曲でも、どこかで聴いたような感覚になるのが小島麻由美の魅力。
そしてあの独特の声。
そこに塚本功のギターが彩りをそえる。
曲が良く、歌が良く、ギターが良く…唯一無二の音楽だとあらためて再認識した。

僕が小島麻由美のファンになったきっかけは「赤い帽子」とう曲を聴いたこと。
この曲をいつか彼女のライヴで聴きたいと思っていたが、
この夜はお客さんからのリクエストというカタチであったが実現!
バンド演奏ではなかったが、二人でもビートが感じられたし、
とにかく大感激で泣きそうになった。

2017年の新年一発目から最高のライヴ!
今年は良い年になる気がする。

IMG_6801.jpg

p.s.
第一部は塚本さんのソロ。
一曲目に歌われたのは、何とRCサクセションの「スローバラード」!
オリジナルのキーでの弾き語りは素敵だった。
まったく予想していない展開に驚いたが、
年初から僕が思っていることと偶然にも重なることになり、
夢は実現するかもしれない…と思わせてくれた。
何だか今からわくわくしている。

石橋凌 SOULFUL CARNIVAL 赤坂BLITZ 2016.7.20

2011年にソロでの音楽活動を再開した際に凌は、
" 昔みたいに使命感やストレスを抱えて歌いたくない。音楽を楽しみたい " と発言していた。
ソロ活動再開後のライヴを何度か観たが、間違いなくこれらを実践していたし、
ステージ上で見せる笑顔やバンドとの雰囲気などから、
本当に音楽を楽しんでいることが伝わってきた。
ARB時代の曲は、凌の自作曲のみという限定されたものだったが、
それでも歌うのは石橋凌であり、演奏はあのメンバーなわけで、満足しないことは無かった。

たくさんのミュージシャンと共に、石橋凌60歳のバースデーを祝うライヴ。
音楽を楽しみたいという今の凌とバンドが、縁のあるミュージシャンたちと演奏するのである。
これまでも同様のライヴをいくつか観てきた。
そのどれもが僕にとっては印象に残る感動的なものだったが、
この日も間違いなく過去のそんなひとつに加わることになった。

IMG_5786.jpg

ゲストが自分の持ち歌と凌の曲を演奏するというのが基本的な構成。
そのゲストが選曲したという凌の曲は、ほとんどがARBナンバーだった。

偶然か意識してなのか、選ばれていたのが凌の自作曲と言うのは引き継がれていたが、
それでも増子直純の「空を突き破れ!」、
花田+池畑+井上ルースターズの「BOYS & GIRLS」、
中村獅童の「魂こがして(シングル・ヴァージョン!)」、
土屋公平の「ワイルド・ローティーン・ガール」など、
ARBの1stから3rdアルバム収録の、比較的初期、
かつ代表的なナンバーが多かったことと、
それをゲストと凌がセッションするわけで、
おかげで普段のソロ・ライヴ以上に " ARBが解禁された感 " が強く感じられた内容だった。

中でも「魂こがして」がシングル・ヴァージョンで歌われたのは特筆すべきだ。
アカペラ的なバラードで歌われるようになって久しいが、
オリジナル・アレンジで聴きたいと思っていたファンは少なくないと思う。
しかもバックは花田+池畑+井上であったからして、視覚的にも最高の場面になっていた。

終盤、楽しみにしていた仲井戸麗市の出演から、前半とは雰囲気が変わる。
凌の " チャボさんが登場すると、それだけで場の空気が豊かになる " という発言がある。
言葉にすれば和やかとか柔らかなどになるのだろうか。
この日もチャボがステージに現れ、全メンバーをもれなく笑顔でいつもの指さし挨拶。
そして " 凌、おめでとう。やっと大人になったなぁ " と声を発すると会場全体に色がつく。
まさに場の空気が豊かになる…を体感できる瞬間だった。

ゲスト出演のチャボのギターとしては最高の部類だったことも挙げておきたい。
その場任せのアドリヴではなく、
" このギターを弾くぜ " という確かな意思を感じるプレイだった。
凌とセッションしたのは「Dear my soulmate」。
タイトルからも今や二人のテーマソングと言えるだろう。
持ち歌としてはRCサクセションの「いい事ばかりはありゃしない」を演奏したのだが、
藤井一彦と伊東ミキオにもヴォーカルをとらせる。
こうした凌のバンドにもスポットをあてるのが実にチャボらしいところである。

この後の鮎川誠、柴山俊之はライヴのクライマックス的なパートであり、
凌が二人と演った「ロックンロールの真っ最中」は集大成的なシーンだったと思う。

それにしても、チャボがどちらかと言うと目に見えないもので色をつける代表的な人だとしたら、
柴山さんは衣装と髪の色、化粧など、存在そのもので色をつける代表だ。
豊かさや柔らかさ、そしてやばさと危なさ。
好対照な二人がこうしたロックの素晴らしい両面をあらためて知らしめてくれたと思う。
柴山俊之と仲井戸麗市。
いつか、ガチな二人のセッションも体験してみたいなぁ。

     **********

   70~80年代はシーナ&ロケッツとARBでお互いぶっ飛ばし
   90年代、21世紀と生き延びて、俺も凌も60になってもロックしてるのが最高

こうMCした直後に鮎川誠は「ホラ吹きイナズマ」のイントロを弾いた。
あの夜は、このシーンに尽きる気がしている。
4時間のあいだ、心に残り、目に焼きついたシーンは数多くあったけれど、
この鮎川さんのMCからの「ホラ吹きイナズマ」の場面は、
音楽…ロックの素晴らしさを象徴していた気がする。

音楽を楽しむ…という凌の想いが出演者にも引き継がれ、
もちろん客席にもそれが伝わった夜だったはずだ。
そして僕は、ロックン・ロールしてきた人たちから再び、あらためて、
そして新しき素晴らしき音楽を教えてもらった夜でもあった。

     **********

最高級のロック…音楽でお腹がいっぱいになった。
名場面の連続に感動、感激、興奮の4時間。
凌の音楽を好きで本当に良かった。
60歳の誕生日おめでとう!
素敵なバースデー・ライヴをありがとう!

image1.jpg

ARABAKI ROCK FEST.16(その2) 2016.4.29~4.30

2010年に足を運んだARABAKI ROCK FEST。
以降はほとんど毎年の参加なので、今では年中行事になった感があります。
その年によって感じることは様々でしたが、
僕が今回のARABAKI2日間を過ごして思ったのは、
あの場には「今」があって「過去」があり、
そして「これまで」を感じ「これから」に思いをはせたということです。

IMG_5221.jpg

「これまで」の事実と重さからの「これから」への期待感。
言葉通り「これから」の人はもちろんですが、
音楽をやり続けてきた人たちの「これから」は、
「これまで」があったうえでの「これから」です。
さらに、その人自身の「これまで」と「これから」があり、
音楽シーンとしての「これまで」と「これから」があり、
それを聴く僕自身の「これまで」と「これから」があります。

これらの「これから」がどんなものになるのか…。
僕のアタマに浮かんだのはポジティヴなものでしかなく、
天候に反して、ある種の清々しさを感じることになった2日間でした。

IMG_5235.jpg


ARABAKI後に、HEATWAVE、山口洋のROCK 'N' ROLL DIARYを読みました。

  普段後ろを振り返らない連中の、年に一度の元気を確かめる場所でもあるのかも

記されていたこの文章が、自分が感じたことを別の言葉で肯定してくれたように感じました。
ARABAKI ROCK FEST。
「これから」も、足を運びたいと思っています。

IMG_5244.jpg

★4/29(金)
・怒髪天アコースティックサービス
・LAUGHIN'NOSE
・Nothing's Carved In Stone
・THE King ALL STARS
・麗蘭

★4/30(土)
・清水ミチコ
・HEATWAVE × Rei
・真心ブラザーズ
・大宮エリー × 塚本功
・大森靖子
・ソウル・フラワー・ユニオン
・SION & The Cat Scratch Combo
・BRAHMAN「THE COVER」
Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

Information
- Information -

★非公開コメント、承認前コメントは非表示としています。よってコメントを頂いてもしばらくは何も表示されませんが、ちゃんと届きますのでご安心ください

テンプレート変更(12/18)

ツイッターをブログに表示(12/11)

「ツイートを毎日まとめて記事にする」を追加(5/14)

Blueの本棚ブログパーツ設置(2/20)

[ツイートする][Facebook]ボタンを設置

ブログ拍手へのたくさんの拍手を頂き、どうもありがとうございます。
ブログ拍手からは私Blue宛コメントもできますが、コメントは非公開設定にしているため返事をすることができません。拍手コメントを頂いた方には、あらためてこの場でお礼を申し上げます。どうもありがとうございました

★コメント、トラックバックについて

当Blogはコメントとトラックバックを承認後の表示とさせて頂いています。反映されるまで時間がかかりますが、ご了承ください。

基本的にはすべて承認していますが、明らかに悪意のあるコメント、または不快で不適切なコメント、コメントの度に名前を詐称する別人のなりすましや意味不明のコメントなど、管理者が承認できないコメントとトラックバックは予告無しに削除、及びその後のコメントを拒否させて頂きます。その後、書き込みとアクセス拒否の対応をさせて頂く事もあります。承認するか否か、または拒否の判断は管理者に権限がありますのでご了承ください

今後とも『Blueの雑記帳』をよろしくお願い致します


-- E N D --
.
.
Access Counter
Welcome Home!!
Realtime Counter
よォーこそ!
Blue's Link
Blue's BBS
Recent Comments & Trackbacks
twitter
Entry Ranking
Blueの雑記帳内 検索フォーム
Still Alive And Well
Blue Day Horns
Blue's INFORMATION
チャボの盗難楽器発見にご協力をお願いします
The Beatles
My R&R
Blog Category
Past Entries
Blog Link
Contact

名前:
メール:
件名:
本文:

Blog Ranking

FC2ブログランキング

人気blogランキング

ブログパーツ