HOBO KING SESSION Vol.13 – 酉(とり) - 晴れたら空に豆まいて 2017.1.7

オフィシャルのインフォより引用。

 1996年発表の佐野元春10thアルバム「FRUITS」のレコーディングセッションから生まれ、
 その後00年代半ばまで佐野元春とライブツアー&レコーディングをともに行い、
 現在も、変則的な編成ではありますが、
 ビルボードでの佐野元春アコースティックライブなどで観ることのできるTHE HOBO KING BAND。
 メンバー全員が多くのアーティストから信頼を集め、
 日本の音楽界で活躍中のスーパーミュージシャン集団です。
 「HOBO KING SESSION」は不定期開催で、 毎回テーマを設け、バラエティー豊かで、
 楽しくご機嫌なカバーセッションが繰り広げられます。
 13回目を数える今回はのテーマは、新年開催にちなみ今年の干支「酉(とり)」です。
 「酉(とり)」をテーマにどんなナンバーが飛び出すか?
 HOBO KING BANDとの新年会ということでぜひご参加ください。

     **********

わかる人に向けてであれば、
この内容だけで当日の様子を想像することは可能だと思う。
基本的にカヴァー大会なのだが、王道的なロックはほとんど取り上げられず、
それでいてマニアックな選曲のセッションは、僕なんかはとても新鮮。

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メンバーを見てもらえればわかることだが、
所謂スタジオ畑のミュージシャンが集まっての超絶演奏ではない。
佐野元春のバック以外にもバンドを知り尽くしてきた人ばかりなので、
実に気の合ったバンド・アンサンブルなのがかっこいい。
ただし、ストレートなカヴァーではなく、高度な遊びがあるし、
小難しく解説的で押しつけ的なものも無く、逆に笑いをとって演奏する。
例えば、Dr. kyOnが取り上げたのは美空ひばりの「びっこの七面鳥」なのだが、
これを " HOBO KING BANDなのでグラム・ロック風に… " というアレンジで演る。
しーたか&井上富雄のリズム隊によるドッコドッコ・ビートの上に、
ストラトを抱えていた佐橋佳幸がゴールドのレス・ポールに持ち替えザクザクとコードを刻むと、
今まで聴いたことが無い美空ひばりの出来上がりである。
山本拓夫はチャーリー・パーカーの曲をリトル・フィート風に料理させる。
これにより、知らない曲もまったく飽きずに楽しむことが出来る。

もちろんこうした楽しみ方ができるのも、
各々のミュージシャンとしてのテクニックあってのこと。
リハの時間は満足に取れていないだろうが、これだけの演奏をしてしまうのは、
当たり前のことだとはわかっていても凄い。
前日に観た塚本功と小島麻由美のタッグもそうだったが、
演奏ミスをしないことはプロとして最低限の仕事であり誠意だとあらためて思った。

しかし、出てくる音は保証付のうえで、
演奏者側の喜びが客席まで伝わるのが何よりも素敵だ。
こんなセッションを身近に体験できるのは本当に贅沢。
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塚本功「新春Special 2days」下北沢lete〈ゲスト〉小島麻由美 2017.1.6

第二部の塚本功と小島麻由美の共演パートが素晴らしかった。
事前に打ち合わせはしたのだろうし、それなりのリハもあったと思うが、
実際の印象ではぶっつけ本番で曲を立て続けに演奏していく展開だった。
しかも阿吽。
お互いがお互いにすぐさま反応していたのが凄い。
いや、「反応」と言う言葉は適切ではないな。
ここでは「会話」に置き換えたい。
二人はギターと歌を使い、音楽で会話をしていた。
こうしたことを目の当たりに体験できるライヴはそうそうない。

会場のleteは20人も入れば満員という空間なので、
強烈な " 二人の部屋で聴かせてもらっています感 " があった。
そんな環境で前述したような演奏が行われるわけだ。
だから、もし時間の制約がなかったとしたら、
二人は永遠に続けることができたのではないか…と本気で思えるほどだった。

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初めて聴く曲でも、どこかで聴いたような感覚になるのが小島麻由美の魅力。
そしてあの独特の声。
そこに塚本功のギターが彩りをそえる。
曲が良く、歌が良く、ギターが良く…唯一無二の音楽だとあらためて再認識した。

僕が小島麻由美のファンになったきっかけは「赤い帽子」とう曲を聴いたこと。
この曲をいつか彼女のライヴで聴きたいと思っていたが、
この夜はお客さんからのリクエストというカタチであったが実現!
バンド演奏ではなかったが、二人でもビートが感じられたし、
とにかく大感激で泣きそうになった。

2017年の新年一発目から最高のライヴ!
今年は良い年になる気がする。

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p.s.
第一部は塚本さんのソロ。
一曲目に歌われたのは、何とRCサクセションの「スローバラード」!
オリジナルのキーでの弾き語りは素敵だった。
まったく予想していない展開に驚いたが、
年初から僕が思っていることと偶然にも重なることになり、
夢は実現するかもしれない…と思わせてくれた。
何だか今からわくわくしている。

石橋凌 SOULFUL CARNIVAL 赤坂BLITZ 2016.7.20

2011年にソロでの音楽活動を再開した際に凌は、
" 昔みたいに使命感やストレスを抱えて歌いたくない。音楽を楽しみたい " と発言していた。
ソロ活動再開後のライヴを何度か観たが、間違いなくこれらを実践していたし、
ステージ上で見せる笑顔やバンドとの雰囲気などから、
本当に音楽を楽しんでいることが伝わってきた。
ARB時代の曲は、凌の自作曲のみという限定されたものだったが、
それでも歌うのは石橋凌であり、演奏はあのメンバーなわけで、満足しないことは無かった。

たくさんのミュージシャンと共に、石橋凌60歳のバースデーを祝うライヴ。
音楽を楽しみたいという今の凌とバンドが、縁のあるミュージシャンたちと演奏するのである。
これまでも同様のライヴをいくつか観てきた。
そのどれもが僕にとっては印象に残る感動的なものだったが、
この日も間違いなく過去のそんなひとつに加わることになった。

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ゲストが自分の持ち歌と凌の曲を演奏するというのが基本的な構成。
そのゲストが選曲したという凌の曲は、ほとんどがARBナンバーだった。

偶然か意識してなのか、選ばれていたのが凌の自作曲と言うのは引き継がれていたが、
それでも増子直純の「空を突き破れ!」、
花田+池畑+井上ルースターズの「BOYS & GIRLS」、
中村獅童の「魂こがして(シングル・ヴァージョン!)」、
土屋公平の「ワイルド・ローティーン・ガール」など、
ARBの1stから3rdアルバム収録の、比較的初期、
かつ代表的なナンバーが多かったことと、
それをゲストと凌がセッションするわけで、
おかげで普段のソロ・ライヴ以上に " ARBが解禁された感 " が強く感じられた内容だった。

中でも「魂こがして」がシングル・ヴァージョンで歌われたのは特筆すべきだ。
アカペラ的なバラードで歌われるようになって久しいが、
オリジナル・アレンジで聴きたいと思っていたファンは少なくないと思う。
しかもバックは花田+池畑+井上であったからして、視覚的にも最高の場面になっていた。

終盤、楽しみにしていた仲井戸麗市の出演から、前半とは雰囲気が変わる。
凌の " チャボさんが登場すると、それだけで場の空気が豊かになる " という発言がある。
言葉にすれば和やかとか柔らかなどになるのだろうか。
この日もチャボがステージに現れ、全メンバーをもれなく笑顔でいつもの指さし挨拶。
そして " 凌、おめでとう。やっと大人になったなぁ " と声を発すると会場全体に色がつく。
まさに場の空気が豊かになる…を体感できる瞬間だった。

ゲスト出演のチャボのギターとしては最高の部類だったことも挙げておきたい。
その場任せのアドリヴではなく、
" このギターを弾くぜ " という確かな意思を感じるプレイだった。
凌とセッションしたのは「Dear my soulmate」。
タイトルからも今や二人のテーマソングと言えるだろう。
持ち歌としてはRCサクセションの「いい事ばかりはありゃしない」を演奏したのだが、
藤井一彦と伊東ミキオにもヴォーカルをとらせる。
こうした凌のバンドにもスポットをあてるのが実にチャボらしいところである。

この後の鮎川誠、柴山俊之はライヴのクライマックス的なパートであり、
凌が二人と演った「ロックンロールの真っ最中」は集大成的なシーンだったと思う。

それにしても、チャボがどちらかと言うと目に見えないもので色をつける代表的な人だとしたら、
柴山さんは衣装と髪の色、化粧など、存在そのもので色をつける代表だ。
豊かさや柔らかさ、そしてやばさと危なさ。
好対照な二人がこうしたロックの素晴らしい両面をあらためて知らしめてくれたと思う。
柴山俊之と仲井戸麗市。
いつか、ガチな二人のセッションも体験してみたいなぁ。

     **********

   70~80年代はシーナ&ロケッツとARBでお互いぶっ飛ばし
   90年代、21世紀と生き延びて、俺も凌も60になってもロックしてるのが最高

こうMCした直後に鮎川誠は「ホラ吹きイナズマ」のイントロを弾いた。
あの夜は、このシーンに尽きる気がしている。
4時間のあいだ、心に残り、目に焼きついたシーンは数多くあったけれど、
この鮎川さんのMCからの「ホラ吹きイナズマ」の場面は、
音楽…ロックの素晴らしさを象徴していた気がする。

音楽を楽しむ…という凌の想いが出演者にも引き継がれ、
もちろん客席にもそれが伝わった夜だったはずだ。
そして僕は、ロックン・ロールしてきた人たちから再び、あらためて、
そして新しき素晴らしき音楽を教えてもらった夜でもあった。

     **********

最高級のロック…音楽でお腹がいっぱいになった。
名場面の連続に感動、感激、興奮の4時間。
凌の音楽を好きで本当に良かった。
60歳の誕生日おめでとう!
素敵なバースデー・ライヴをありがとう!

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ARABAKI ROCK FEST.16(その2) 2016.4.29~4.30

2010年に足を運んだARABAKI ROCK FEST。
以降はほとんど毎年の参加なので、今では年中行事になった感があります。
その年によって感じることは様々でしたが、
僕が今回のARABAKI2日間を過ごして思ったのは、
あの場には「今」があって「過去」があり、
そして「これまで」を感じ「これから」に思いをはせたということです。

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「これまで」の事実と重さからの「これから」への期待感。
言葉通り「これから」の人はもちろんですが、
音楽をやり続けてきた人たちの「これから」は、
「これまで」があったうえでの「これから」です。
さらに、その人自身の「これまで」と「これから」があり、
音楽シーンとしての「これまで」と「これから」があり、
それを聴く僕自身の「これまで」と「これから」があります。

これらの「これから」がどんなものになるのか…。
僕のアタマに浮かんだのはポジティヴなものでしかなく、
天候に反して、ある種の清々しさを感じることになった2日間でした。

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ARABAKI後に、HEATWAVE、山口洋のROCK 'N' ROLL DIARYを読みました。

  普段後ろを振り返らない連中の、年に一度の元気を確かめる場所でもあるのかも

記されていたこの文章が、自分が感じたことを別の言葉で肯定してくれたように感じました。
ARABAKI ROCK FEST。
「これから」も、足を運びたいと思っています。

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★4/29(金)
・怒髪天アコースティックサービス
・LAUGHIN'NOSE
・Nothing's Carved In Stone
・THE King ALL STARS
・麗蘭

★4/30(土)
・清水ミチコ
・HEATWAVE × Rei
・真心ブラザーズ
・大宮エリー × 塚本功
・大森靖子
・ソウル・フラワー・ユニオン
・SION & The Cat Scratch Combo
・BRAHMAN「THE COVER」

風街レジェンド2015 国際フォーラム 2015.8.21~8.22

松本隆の作詞家活動45周年を記念しての公演は、
2日間、それぞれ3時間半超えの長丁場となりました。
松本隆だからこそ実現したものでしょうが、実際に体験してみて、
そのあまりにものテーマの大きさに気づくことになります。
観に行ったお客さんがどこにポイントを置くか。
これが肝であったと思います。

演目についてはお客さんの数だけの素敵な感想があると思いますが、
ひとつのコンサートとしてとらえたら、逆にマイナスな点にこそ、
目や意識が向いてしまうのではないかとも同時に思います。

僕は演奏のクオリティよりも、個人的な思いや想いに重点を置いていました。
そもそも、この企画はそういうものだという気持ちで初めから臨んでいますから、
あの曲が聴ける…といった、無邪気な楽しみや期待を持っていました。
クオリティ云々は横に…と言っても、風街バンドのメンバーを見れば保障されていますから、
そこはよい意味で考えていなかったというのが正しいです。

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はっぴいえんど、大瀧詠一追悼、出演者の誰か、思い入れのある曲…。
これらのどこにポイントを置いても、コンサートは楽しめたと思います。
僕は、はっぴいえんどの、所謂 " 伝説 " 的なものには思い入れがありません。
これまで単にひとつの音楽として接してきたので、
ステージ上の3人の立ち姿や、佐野元春が加わっての「はいからはくち」は楽しめました。
歌うと思っていなかった原田真二の「タイム・トラベル」は、大好きな曲だけに感激。
石川ひとみの「三枚の写真」は、終盤の太田裕美「さらばシベリア鉄道」と共に、
切なさ全開の名曲度に唸らされました。
イモ欽トリオの「ハイスクール・ララバイ」は懐かしくて笑顔になったし、
「赤道小町ドキッ」1曲だけでしたが、山下久美子を観られたのは、
ドラムに山木秀夫がいるからグッと度がアップしましたし…と、前半だけでも満腹感。

中盤は何と言ってもナイアガラトライアングルvol.2の「A面で恋をして」です。
この曲を聴いている間、僕のアタマの中には1982年が駆け巡っていました。
素晴らしい年だったな…と思い出に浸っていましたが、これが音楽が持つ素敵な面のひとつです。

鈴木茂の「砂の女」では終盤のギター・ソロを今剛、松原正樹、鈴木茂の3人で廻し、
ここはギターを弾いていた身としては惹きこまれます。実にカッコよかった。

松田聖子が出るならば、絶対に「ガラスの林檎」と思っていたので、
吉田美奈子がこの曲を歌うと紹介したときは興奮しました…が、
そこで展開されたのは、オリジナルとはまったく違ったアレンジでした。
凄かったです。純粋にカッコイイと思いました。
しかし、この場で、このコンサートで歌う松田聖子曲としては疑問です。
本当にあれでよかったのだろうか…の思いは今もアタマの中にあります。

こういった、あれはよかったが、これはダメだった的な感想は、
きっとお客さんの数だけ存在するでしょう。
しかし、そうなることは、素晴らしい仕事をしてきた作詞家松本隆だから当たり前。
そうならないほうがおかしいとさえ感じます。
僕自身も?があったとはいえ、この視点から楽しめることができたのはよかったと思います。
ただし、進行や演出効果については、ミスや間の悪さを感じることが多くて残念。
初日よりも2日目は改善されていましたが、時間を忘れさせてくれるまではいきませんでした。

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パンフを読み、松本作品の曲をチェックして聴き返すなど、
コンサート後も楽しみが増えたことは嬉しいです。
音楽を好きでよかった、音楽があってよかった。
このことをあらためて感じさせてくれたのが、2日間のいちばんの収穫だったかもしれません。

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石橋凌 Neo Retro Music 2015 Zepp Divercity TOKYO 2015.3.20

伊東ミキオのピアノだけで「最果て」を歌い、
そこに藤井一彦が加わった「待合室にて」と続き、
更に渡辺圭一と池畑潤二が登場しての「縁のブルース」から、
最後に梅津和時のフルメンバーによる「乾いた花」。
このウォーミングアップ的、かつ既にハイライト的オープニング。
たった4曲だけで現在の石橋凌バンドの魅力がすべて表現されていたように感じます。

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1月にリリースされたミニ・アルバムに伴うツアー最終日。
MCでは凌なりの強いメッセージもありましたが、
全編を通してPOPでポジティヴな面が中心になった内容で、
その音楽をあのバンドが演奏するわけで、もう何と言ったらよいか…。
余裕をかまし、緩急をつけ、激しく、優しく…という音に惹きこまれ、
感動し、気持ちが高ぶり、心を揺さぶられました。
この、まさにロックをロックとして鳴らすバンドをバックに、
凌は終始気持ちよく歌っていました。
ステージも客席も笑顔に溢れたライヴでした。

新作と前作の曲はまったく違和感なく混ざりあい、
そこにカヴァーとARBの曲がスパイス的にちりばめられたメニュー。
音楽活動再開後の曲がARB時代の代表曲よりも力強いのが印象的で、
それは今のバンドとのタッグが完璧な証拠です。
ARBナンバーも生まれ変わって提示されるわけで、
懐かしいというよりも、新しい曲として聴ける喜びが勝ります。

僕自身、笑顔で楽しくよい気分で聴いていたのですが、
中盤に差し掛かるという頃でしょうか、「Heavy Days」が演奏されました。
歌っていた凌が、ふいに客席にマイクを向けました。
昔からお馴染みの光景ですし、僕も慣れていたはずですし、
この曲の、あの箇所だったのも珍しいものではなかったはずです。
しかし、そのフレーズ…♪ Oh Heavy Days を声に出した瞬間、
心が反応し、目と鼻の奥が反応しました。
涙…。
これを人に伝えるために言葉や文章で説明することはできないのですが、
自分の中ではハッキリと認識できる感情です。
そして、音楽でしか体験できない素敵なものでもあります。
この瞬間だけで、このライヴに来てよかったと心から思いました。

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アンコール。
最初は目に入りませんでしたが、
途中でふと、凌の後ろのマーシャルのアンプに気づきました。
すぐにピンときました。
その後に展開された鮎川誠とのロックン・ロール3連発。
「Johnny B.Goode」「Stand By Me」「Got My Mojo Working」。
ここは泣けました。
凌が亡くなったシーナにふれた後に紹介されて登場した鮎川さん。
その鮎川さん自身のMCも切なくなりましたが、
" 凌がロックン・ロールで元気にやろうと呼んでくれた " と聴いた瞬間、
再び心が大きく反応しました。
涙が出てきたのはシーナのことでの悲しみではありません。
音楽とロックの素晴らしさに泣けたのだと思います。
ステージの上では7人のミュージシャンがロックン・ロールしているだけですが、
その姿がとてもきれいに…美しく感じられました。
音楽は素晴らしい、ロックは素晴らしいということをあらためて確信できました。

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あぁ、音楽を好きでよかったなぁ。
音楽があって本当によかったなぁ。
凌、ありがとう。

KISS 特別参戦!ももいろクローバーZ 東京ドーム 2015.3.3

2013年の来日公演を観ているのですが、
何だか久しぶりな気がするのが不思議でした。
それはともかく、2年ぶりのキッスです。

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東京ドームでキッスというのは、あまり気が進みませんでした。
当初は東京以外に行こうと計画もしたのですが、都合をつけられず…。
でも、なんてったって僕にとっての最初のロック・ヒーローです。
ドーム、行くしかないなぁ…ということで、会場に向かうまではテンションは下がり気味。
水道橋の駅に降り立っても、なかなか気分は上がらず…でしたが、
開場を待つ人の群れにキッスのメイクをしたファンを見るだけで盛り上がってしまいました。
時間にしたら、おそらくコンマ1秒程度でしょう。
つまり、そういうことなのでしょう。
キッスを観るということは、そのときの気分は関係ないような気がします。
これが僕とキッスの関係なのです、きっと。

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オープニングは「Detroit Rock City」でした。
小学生のころから当たり前のように聴いていて、知っていて、望んでいた曲です。
それでも、初めて与えられたと同じショックや興奮を受け、感動してしまいます。
あの、イントロ4小節だけで。
後は最後まで僕の好きな、僕が望むステージを演ってくれました。

本編の内容は言うことなしでしたし、
アンコールでのももクロとのコラボも自然に接することができました。
聴きたい曲を演ってくれたし、鉄板の見せ場シーンは健在でした。
そして何と言ってもキッス・クラシックスの瑞々しさです。
不滅です。
僕はコンサート全編を通して、十代の頃と同じ笑顔だったはずです。
これはこれからも変わらないと思います。
それが僕とキッスの関係なのです。

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この日のお客さんには、メンバーにお面が配られました。
誰のお面なのかは選べないのですが、僕はジーンでした。
こうした音楽以外にも楽しませてくれるというのも魅力です。
40代、50代の大人がお面をもらって喜んでいるのです。
素晴らしいことだと思います。
これがファンとキッスの関係なのです。

カルメン・マキ45周年記念VOL.2 《アングラ SIDE》 ザムザ阿佐谷 2015.2.7

バンドとマキさんが登場し、あの印象的なイントロが奏でられ、
" ♪時には 母のない子のように~ " と歌いだされた瞬間に、
一気に持って行かれてしまう自分がいました。
マキさんの曲を知らずにこのライヴに参加したお客さんがいたとしても、
おそらく同じような印象を持っただろうと思います。
とにかく、まずは音楽。
いい曲を、いい演奏といい歌で僕たちに届けてくれること。
この当たり前のことが目の前で展開されている…ということは、
素晴らしい音楽をその素晴らしいまま聴かせてくれるわけです。
オープニングの「時には母のない子のように」からエンディングの「虹の彼方に」まで、
素晴らしいうた、歌、詩、唄でした。

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昨年11月のROCK SIDEとは別のアングラ SIDEと名付けられた2daysでしたが、
音量と会場の規模の違い以外は遜色のないメニューでした。
それこそ、こちらこそマキさんにとってのロックだろうと言っていいほどにも思います。
太田恵資(Vl)、桜井芳樹(G)、佐藤正治(Dr)、清水一登(P)、西嶋徹(Ba)のバンドに、
ゲストの春日博文(G)、kyOn(Key)が加わったフル構成での演奏は、
華やかで、カラフルで、力強く、かつ繊細さも感じられるもので聴きごたえ十分。
第一部でのじっくりと聴かせてくれたパターンとの対比も鮮やかでした。
特にこのメンバーで演奏された「ムーンビーチの砂の上」は個人的な白眉で、
その曲の良さはもちろん、忌野清志郎の作品ということで落涙…。

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ライヴ中は様々な想いがアタマを巡り、色々な事を感じ、
たくさんの何かを受け取ったように思っていましたが、
終わってみれば " あぁ、よかったなぁ " という事しか残りませんでした。
早川義夫さんの " いいものはいいとしか書けない " という気持ちがわかりました。
ただ、今夜の僕はもしかしたら凄い場に立ち会えていたことになるのかも知れない…。
根拠はありませんが、こんなことは感じました。
何年か後に振り返ってみたら、それは自ずと証明されるのでしょう。

  今後は(ライヴの)数は少なくなっていっても、死ぬまで歌い続けます

ライヴの終盤、マキさんの発言、いや、宣言です。
もちろんネガティヴではなく力強い言葉でした。

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ラストの「虹の彼方に」が終わったとき、マキさんが発した言葉。

  終わった!
  45年、ありがとう!

やり続けてきた人の、
やりきった人の、
そしてやり続けていく人の言葉です。
これで感動するなというのは無理です。

マキさん、素晴らしい夜をありがとう。

カルメン・マキ45周年記念VOL.1~ONE NIGHT STAND~ 《ROCK SIDE》 LIQUIDROOM 2014.11.25

僕にとってカルメン・マキ&OZは " 間に合わなかった " バンドです。
音に触れたときには、既にバンドはありませんでした。

最初に聴いたのは『ライヴ』です。
ハードでプログレッシヴなサウンドと、その日本的な歌詞。
メロディを一発で覚えてしまう印象的な曲たち。
それらすべてが無理なく耳と身体に入ってきました。
マキのシャウトは激しくも優しく、迫力ながらも繊細。
春日博文のギターも川上茂幸のベースも同様。
一発で僕はこのバンドを気に入ってしまいました。
しかし、生で観たくとも聴きたくとも、それは叶わないことでした。
間に合わなかったのだから。

チャボが「プレゼント」で歌ったように、
生きていればいいことがあるというのは本当です。
97年の一夜限りの再結成以来のOZ。
しかもマキさん45周年ライヴという舞台です。
間に合わなかったけれど、それでも観たい、聴きたい、
死ぬまでに一度でいいから生で体験したいと思い続けたバンドが出る。
大袈裟でなく、僕の夢が叶う夜になるのです。
2014年11月25日、リキッドルーム。
その夢が現実となりました。

写真


客電が落ち、薄いブルーかパープルがかった照明がステージを照らします。
観客の歓声と僕自身の興奮で、
メンバー登場前に流れていたBGMに気づくのが遅れました。
それがアルバム『閉ざされた街』の「INTRODUCTION」と気づいた瞬間、
保っていた…いや、装っていた冷静さが吹っ飛びました。

川上シゲの歪んだぶっといベースが会場に響き渡り、
あの印象的なフレーズがイントロを奏でます。
僕の、初めてのOZは「崩壊の前日」で始まりました。
マキさんがステージに登場し、歌いだした瞬間、
身体が浮いたような気がしました。
♪ 誰もがみんな変わってしまう…と歌われているように、
僕も1曲目で数分前の自分と明らかに変わってしまいました。

曲を紹介するようなMCもなく、続けて曲が演奏されます。
「六月の詩」。
「閉ざされた街」。
そして「私は風」。
あぁ、本当にマキOZを観ているんだ、聴いているんだ。

ありがちな同窓会的で楽しめればいいというライヴではありません。
今のカルメン・マキとOZのメンバーが、カルメン・マキ&OZを演るのです。
それはつまり、カルメン・マキ&OZです。
" 素晴らしい " ということを表す形容詞が、
" 素晴らしい " しかない日本語に不満です。
" 素晴らしい " では足りません。
そう感じるくらい " 素晴らしい " ライヴでした。

何も言う事がないほど満足すると、何かを言いたくなるものです。
でも、その何かを探すのは大変ですから、やはり何かを言ったとしても、
何も言ったことにならないのでしょう。
演奏したのはたった4曲。
しかし何という4曲。
言うとしたらこれだけで十分かもしれません。
今年はまだ観るライヴはありますが、2014年のベスト・ライヴは決定です。

マキさん、最高の夜をありがとう。

     **********
Char(Gt)、Dr.kyOn(key)、澤田浩史(Ba)、
古田たかし(Dr)、金子マリ(Cho)との1部。
ジョージ吾妻(Gt)、盛山キンタ(Ba)、大内MAD貴雅(Dr)との2部。
もちろんそれぞれも素晴らしいステージでした。

" ああいうロックやってる人、今あまりいないよね?いや、いろんな意味で "

マキさん自身がライヴ後にこうツイートしていましたが、
確かにああいうロックを聴いたのも久しぶりな気がします。
特に1部の演奏は、リズム隊とギターのリフが心地よくビシバシと決まり、
ダイレクトに身体とココロと腰に響くロックでした。
何とも陳腐な表現になってしまいましたが、
ああいうロックをかっこいいというのです、きっと。

佐橋佳幸(祝)芸能生活30周年記念公演 東京城南音楽祭 三茶編 昭和女子大学人見記念講堂 2014.9.7

それをずっとやり続けている人たちがいます。

それは、その人の数だけのカタチや好みやアプローチがあります。
それは、その人によって質も色も違います。
そしてそれは、それをやる人だけでなく周りにいる人たちにとっても同じで、
やはりカタチも好みも質も色も…その数だけあります。

そんな人それぞれのそれですが、ひとつだけ共通項があります。
時代です。

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様々なそれを、それぞれの人たちが違う道を歩んで続けてきました。
時代という大きな括りの中では、歩んだ道は違えども、
向かっている方向は、おそらく一緒なのだろう…と思います。
そしてその道は、皆が進んでいくに連れて、
お互いにだんだんと近づいているようにも感じます。

僕自身も、それと長年…40年ほどおつきあいしてきました。
これだけの長きにわたると、最近では違う道を歩き、
走ってきた人たちが、稀に同じ道を並走していたり、
同じ場所に集ってしまう場に出くわすようになりました。
やり続けて来た人たちも、その周りの人たちも、
それまではまったく交わることがなく初対面だったとしても、
そんな場では何故だか皆が笑顔になります。

別々とはいえ、きっとやり続けてきたからこその笑顔なのでしょう。
別々であっても、一緒に歩み続けてきたからこその笑顔なのでしょう。

この日の三軒茶屋にも、そんな笑顔がいっぱいでした。
それを見せてくれた佐橋佳幸に感謝。
30周年、おめでとうございます。

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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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