Dr.kyOn 還暦記念スーパージョイント NEW MORNING Vol.1 東京キネマ倶楽部 2018.2.23

こうした企画は、得てして多数のゲストを招いてのお祭りになるのが定番だ。
主役が数多くのセッションを積みあげてきたkyOnのことなら尚更である。

しかし発表された内容は予想していなかったものであり、
かつ、いったいどんなライヴになるのかも、やはり予想できないものであった。

  Dr.kyOn×岡野昭仁(ポルノグラフィティ)
  Dr.kyOn×中村 中
  Dr.kyOn×峯田和伸(銀杏BOYZ)
  Dr.kyOn×ワタナベイビー(ホフディラン)
  DJ:高木完
  (ゲスト50音順)

  数多くのアーティストから信頼を集め活動してきたDr.kyOnが、
  還暦を記念して自ら企画した一夜限りのスペシャルライブです。
  ゲストアーティストはライブ初共演の方々ばかりで、
  「そういえば一緒にライブやったことなかったよね」という旧知のアーティストや、
  レコーディングはしてライブはしてなかったアーティストなどにオファーしました。
  それぞれデュオで演ります。

以上、オフィシャルのインフォから、kyOn自身が今、
共演したいアーティストとして白羽の矢を立てた4人ということがわかる。
バンドではなくデュオというのも面白そうだ。
当日は期待して鶯谷へ向かった。

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会場に入ると高木完のDJでガンガン音楽がかかっている。
聴きすすんでいくと、kyOnが参加したアーティストの曲であることがわかる。
それらを聴いているだけでこれからのライヴが想像できるようで楽しく、
待ち時間がまったく苦にならなかった。
その高木完。
開演前だけでなく、ライヴ中の存在も大きく、
kyOnとゲスト2名のアシストが素晴らしかった。

本編の出演順はワタナベイビー、岡野昭仁、中村中、峯田和伸。
オリジナルとカヴァーで構成された四者四様のプログラム。
発表されていたインフォ以上のテーマは無かったが、
まるで4名のアタマにそれぞれ起・承・転・結をつけたくなるような、
秀逸な人間ドラマを観たような気になった。

出演者たちの音楽的な付き合いに加えて、各々のkyOnへの想いも語られる。
あらかじめ深いそれを持っている人たちにkyOnがオファーをしているわけだから、
そんな想いや思いたちの強さや深さ、大きさに単位をつけられるとしたら、
最強、最深、最大に近いものだったのは間違いないだろう。

言葉で語られるそれは、もちろん客席の僕たちにはわかりやすい。
しかし、何と言っても音楽でのそれが目の前で展開されるのが素敵だった。

音楽は不思議だ。
身もふたもない言い方をすれば単なる空気の振動でしかないのに、
感情を持っているかのように人の心に届く。
誤解を恐れずに言えば、それは見える。
言葉で説明されたものが音楽で裏付けられる。
キネマ倶楽部はそんな音楽を演奏でき、聴ける場であったと思う。

終わってみたら3時間20分。
長さをまったく感じさせない感動的なライヴだった。

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峯田和伸のMC。
過去のkyOnとのレコーディングから現在までを指しての話だっただろうか。

  時間は過ぎていくだけじゃなく、こうしてまわっていく
  それがいいと思う

時間が経過して今に至ったというよりも、
時間がまわって今があるという表現は、この夜を象徴していたように感じた。

そして二人のパートで何の説明もなく歌われたRCサクセションの「スローバラード」。
彼にとって大切な曲であると聞いていたが、こうして音楽もまわり、めぐっていくのだろう。
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佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド 2018 WINTER TOUR " Maniju " 日本青年館 2018.2.2

昨年の12月。
恵比寿ガーデンホールで体験したライヴで聴く『MANIJU』。
ヘヴィなリズム隊に歪んだギターとキーボードが乗るバンドの音が最高で、
新曲ということもあるが、コヨーテ・バンドが出す音に新しさを感じた僕は、
『MANIJU』より前にコヨーテ・バンドと作ったアルバム収録曲も、
ライヴでは現バンドの解釈でやってほしいと思った。
もちろん昔の曲は今のバンド・アレンジで演奏されることが多いが、
さすがに『ZOOEY』と『BLOOD MOON』の曲はそうはいかないだろう。
しかし、僕はそれを聴きたいと本気で思った。
それだけ生の『MANIJU』の印象は強く新鮮だった。

こんな僕が迎えた『MANIJU』を引っさげてのツアー初日。
一曲目。
そのイントロで何の曲かを把握した瞬間の落胆。
演奏の出来や楽曲の好き嫌いが理由ではない。
このツアーへの期待からのものだった。
わかってもらえるだろうか。
僕は『MANIJU』を聴きたかったのである。

ライヴは二部構成。
その『MANIJU』の曲は二部で披露された。
残念ながら…本当に残念ながら、アルバム全曲は演奏されなかったが、
結果としては、この構成が『MANIJU』の魅力を引き立たせることになっていた。
過去の作品と比べられたことにより、
明らかに『MANIJU』には他の曲と違う色が着いていることがわかる。
キャッチーなイントロに導かれて出てくる引っかかりのあるPOPなメロディは、
ライヴでのヘヴィなリズム隊に乗ることでCDとはまったく違った表情を見せる。
実にかっこいい。

『MANIJU』をライヴで聴いてしまうと、『BLOOD MOON』と『ZOOEY』が古く感じる。
前述したように今のバンド・アレンジで演奏されることがないのでなおさらだ。
それほど『MANIJU』は新しい。

この日、元春は『MANIJU』に自信を持っていると言った。
あたりまえである。

HOBO KING SESSION Vol.14 - 戌(いぬ)- 晴れたら空に豆まいて 2018.1.7

晴れ豆のインフォから。

セッションのテーマは、来年の干支の「戌(いぬ)」です。
戌にちなんだどんなナンバーが飛び出すか、乞うご期待。
恒例の?楽しいセッションに、新年会ということでご参加ください。

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「酉(とり)」をテーマにした昨年のセッションを体験していたので、
どんなものになるのかは大枠で想像できていたのだが、
やはりというか、またしてもマニアックな選曲で楽しませてくれた。

佐橋佳幸が選曲したのは「Hound Dog」。
本人は “ みんながマニアックなのでベタで “ と言っていたが、
誰もが知るエルヴィス・プレスリーのヴァージョンではなく、
オリジナル(ビッグ・ママ・ソーントン?)で演るのである。
一筋縄ではいかない。

他のメンバーはというと、
山本拓夫はディズニーの101匹わんちゃんから「Cruella de Vil」。
KyOnはトゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ「Dog War」。
シータカはジェスロ・タル「Dogs In The Midwinter」。
マニアックすぎる(笑)。

しかも、曲と曲のあいだにジングルでいちいち挟まれるのが、
レッド・ツェッペリン「Black Dog」のリフ。
楽しすぎる(笑)。

そんな中、井上富雄の選曲によるハルヲフォンのカヴァーを下敷きにした、
フォーリーブス「ブルドッグ」は楽しかった。
昭和歌謡の魅力に溢れた曲の良さはもちろん、
あのメロディをこのメンツでシンプルなバンド・サウンドで演るのだからかっこいい。
こういった昭和歌謡HOBO KING的解釈セッションをたっぷりと聴いてみたいものだなぁ。

さて、テーマとは離れていたが、途中で小坂忠が飛び入りしたのには驚いた。
昨年の闘病を知っていただけに、こちらも構えてしまったが、
その力強い歌声と声量にはびっくり!
忠さんはエルヴィス・ヴァージョンで「Hound Dog」を決める。
実にかっこよく、感動的なシーンだった。

新年に行われるこのライヴは恒例になるのだろうか?
干支がテーマなら、少なくともあと10回はあるわけだ。
来年は亥。
いのししの曲ってあるかな?

伊藤銀次 『45年目のウキウキミュージック ~The 45th anniversary~』Billboard Live TOKYO 2017.10.20

80年代初頭に佐野元春周辺からその名を知ったけれど、
僕の人生に伊藤銀次の音楽が強くこびりついていることはない。
だからこの夜は、豪華なメンバーとゲスト陣のこともあり、
ニュートラルに音楽を楽しむ気分で六本木に向かった。

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デビュー45周年。
その45年を凝縮したライヴに…とMCされた通りのライヴだったと思う。
ただ、僕にとっては音楽の不思議さと素晴らしさをあらためて知ることができ、
なおかつ自分の中にある普段は気づくことのない音楽による喜びが呼び起こされ、
ライヴ中は感激しっぱなしという、嬉しくも予想外の夜になった。

ゲストのパート。
高野寛の「虹の都へ」とEPOの「う、ふ、ふ、ふ、」までは、
当初の " ニュートラルな楽しみ " であった。
しかし、曲のイントロが始まる中で銀次に呼び込まれ、
ギターを背負った杉真理が歌いだしたのが「いとしのテラ」とわかった瞬間、
僕の中から何かが一気にアタマとココロに流れ込んだ。
伊藤銀次×杉真理×佐野元春のトライアングルが「A面で恋をして」を歌い、
元春が残って「I'm In Blue」が歌われた頃は、もう泣いていたと思う。

更に銀次バンドで「ウキウキWATCHING」「Baby Blue」「幸せにさよなら」。
しびれる。
単なる日本のお昼のテーマ曲と語るのは「ウキウキWATCHING」に失礼である。
ここに流れる切ないメロディこそが伊藤銀次だと思うし、堂々と名曲だ!と推せるだろう。
「Baby Blue」には35年前の久保講堂に飛ばされる。
楽屋で佐野元春に会った高校生の僕が、
遠くに「Baby Blue」を聴いたことを12月の寒さと同時に思い出す。

80年代。
夢中になっていたRCサクセションと共に常にあった数々の音楽たちは、
それが今の自分にとってどんな存在であれ、どんな状態であれ、
確実に身体と心に染み込んでいるのである。
風船に針を刺せば一瞬で割れてしまうように、
ふとしたきっかけがあれば、そんな音楽はやはり一瞬に僕を包み込んでくれるのだ。

アンコールに応えてのオール・キャストで歌われた「Down Town」の幸福感。
最高だった。

RED WARRIORS 30th Anniversary King's Rock'n Roll FINAL 昼公演 中野サンプラザ 2017.9.2

♪ アイムロックンロォ--------------ッ!
♪ キングスロックンロォ------------ッ!

オープニング・ナンバーの「King's Rock'n Roll」のクライマックス。
ユカイのヴォーカルがどこまでものびていく。
僕が立っているのは2017年の中野サンプラザだが、
一瞬、西武球場のグラウンドに意識が飛んだ。
自分と演者の想いと言うのだろうか、
そういったあらゆるものがベストのタイミングで一致したときに得られる、
音楽でしか…しかも好きな音楽でしか得られない快感。
この瞬間、僕は素晴らしい時間を過ごすことが出来ると確信した。

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レッド・ウォーリアーズは80年代に僕を夢中にさせたバンドのひとつだ。
『LESSON 1』の「Shock Me」でその名のとおりショックを受け、
「バラとワイン」と『Casino Drive』で決定的にのめり込まされた。

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89年の解散以降は再結成の報せを知ってもこれまで接することはなかった。
この時期は僕の中で必要とされる音楽ではなかったのだろう、きっと。

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きっかけはたぶん2016年のミュージカル『ミス・サイゴン』。
ユカイがエンジニアを演じるという事で観に行った。
そこで歌い、ロックン・ロール!とシャウトする姿にレッズを重ねたときだろうな、やっぱり。

自分の想いとタイミングが合うときはすべてがうまく動く。
中野サンプラザの2列目という席で、1マイクで歌うユカイとシャケを観ることができた。
そんな僕の目の前で炸裂する数々のレッズ・クラシックス。
イントロから瞬間的に反応する僕のアタマとココロと踊りだすカラダ。
" 古くなっていない " とか " 懐かしくない " といった、
こうしたライヴで言われがちな感覚を吹き飛ばす不滅で瑞々しいロックン・ロール。

特に本編終盤。
「ルシアンヒルの上で」
「Casino Drive」
「Shock Me」
「Royal Straight Flush R&R」の4連発。
これを演るのはレッド・ウォーリアーズのコピー・バンドではない。
レッド・ウォーリアーズがレッド・ウォーリアーズするのである。
この破壊力は、まさに28年振りのShock Me!だった。

さらにアンコールではシャケが青いギターを背負う。
演奏が始まる前からその姿を確認しただけで盛り上がった。
ビル・ローレンスの小暮武彦モデル。
1ピックアップ、1ヴォリューム。
シャケはやっぱりこのギターを弾く姿がキマッてる。

最高のステージになった要因は、
もちろんファンそれぞれの思い入れはあるが、
何てったって彼らのロックの素晴らしさだ。
それらがスパークする場所にいられたことの幸福感。
音楽を好きで良かったと思える瞬間は何度体験してもいいものだ。

ARABAKI ROCK FEST.17 2017.4.29~4.30

2010年からほぼ毎年足を運んでいるARABAKI ROCK FEST.。
毎年のように核になる企画があるが、今年は『COVERS 2017』に尽きた。
色々な思いが生まれ、想いが交錯したが、行って良かったと思う。

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初日のBANETSUステージで感じた野外ならではの楽しさ。
笑いと音楽のほどよいバランスが放つ解放感とパワー。

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大きなステージだけではない魅力もARABAKIならでは。
タブラボンゴのワークショップと詩の朗読も楽しんだ。

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夕暮れの空に欠けた月が浮かび、ボブ・ディランの名曲が冷えた空気の中に鳴る。
♪How does it feel?
そりゃぁ気持ちがいいよ。

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父から引き継がれた " 声 " という宝物を聴くことができた。
ロックが持つヤバさとカッコよさを併せ持つ音を感じた。
誰もが共有できる曲のパワーを見せつけられた。
野外に響いたかっこいいだけじゃなく切ないロックン・ロール。

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ARABAKI、ありがとう。
来年も、また。

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★4/29(土)
・堂島幸平楽団Presents 春のヒットスタジオ磐越編
・GLIM SPANKY
・清水ミチコ
・グループ魂
・CHABO BAND
・Let's!タブラボンゴ体験ワークショップ
・大宮エリー(朗読/ゲスト:渡辺シュンスケ)
・LOVE PSYCHEDELICO SING BOB DYLAN

★4/30(日)
・尾崎裕哉
・MANNISH BOYS
・吉川晃司
・ザ・クロマニヨンズ
・THE GREAT PEACE SESSION COVERS 2017

In Motion 2017 –変容 佐野元春 & 井上鑑 ファウンデーションズ O-EAST 2017.4.4

公式インフォから抜粋引用。

 「植民地の夜は更けて」(2001年)、「増幅」(2003年)、「僕が旅に出る理由」(2010年)
 に続いて4度目となる今回の「スポークンワーズ・ライブ」。 バンド・メンバーは、
 井上鑑(Keyboard)を中心に、高水健司(Bass)、山木秀夫(Drums)、金子飛鳥(Violin)の4人。
 これまでも佐野元春のリーディング・パフォーマンスを支えてきた最強のミュージシャン達だ。

 佐野元春のリーディング・パフォーマンスは、フォーク、ジャズ、アバンギャルド、ファンクから現代音楽まで、
 縦横無尽に展開するバンド演奏に佐野元春のフリー・フォームの詩がグルーヴするユニークなパフォーマンスだ。
 そこで繰り出される自由かつ多面的なイメージは、ラップ・ミュージックの進化形を予感させる。

 さらに今回は、初の試みとしてプロジェクターを使った映像演出を導入し、佐野元春の詩を核とした、
 言葉・音楽・映像による、進化したライブアート・パフォーマンスを行う。

 ロックンロールのフォーマットに忠実でありながら、詩的質感を保ち続ける希有な表現者である佐野元春。
 「In Motion 2017 – 変容」。このコンサートでは普段のロッカーの姿とは違って、
 攻撃性と優雅さを備えた哲学詩人としての佐野元春を感じることができるはずだ。

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スポークンワーズ・ライヴ、僕は初体験。
インフォメーションにある内容とミュージシャン名から受けるイメージはあるが、
余計なことは考えず、僕が知る音楽の通常フォーマットのライヴという概念を無くし、
未体験のパフォーマンスを観に行くというモードで臨んだ。
佐野元春だ。
何も不安はない。

バンドの演奏が思いのほか激しい(良い意味で)。
おかげで元春の言葉が聴き取れない瞬間もあったが、
ステージ後方に映る映像でピックアップされるキーワードがカヴァーしてくれる。
その映像も難解なものではなく、どちらかというとありふれた景色などが多いが、
言葉と演奏と交わることにより、アタマの中のふだん触れない部分を刺激してくれる。
このライヴは誰のどこを見て何を聴くというよりも、
目の前で展開するひとつの塊を目と耳とアタマとココロで受け止めるとでも言うべきか。

手数が多いながらもシンプルに聴こえて心地よい山木秀夫のドラム。
金子飛鳥の多彩な音色が飛び交うヴァイオリン。
言葉だけでなく音も主役だった。

中盤、スクリーンには " SHAME 君を汚したのは誰 " 。
知っているタイトルであり言葉であるが、
披露されたパフォーマンスでのそれは、僕の知るそれではなかった。
しかし、僕のこうした先入観的なものが吹き飛ぶことが快感になる。
ここからラストまでの展開は、何だかもの凄いスピード感だったように思う。
ヘヴィではないが軽いものでもないし、フリーであるがPOPにも聴こえる。
メロディや言葉や曲への思い入れなどでの音楽的カタルシスとは違った快感。

言葉だけじゃ伝えきれない。
言葉だけじゃ包みきれない。
映像と音。
バンド。
かっこいい。

高揚した。

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竹中直人 とうとう61になっちまった!どうする直人?!の小さなLive 下北沢GARDEN 2017.3.20

冒頭で、司会進行を務めるTBSアナウンサーの堀井美香から、
今夜のライヴは4時間を予定しているとの発言でいきなり客席がどよめくが、
実際にそれだけのプログラムであり、見てよし聴いてよしの楽しめる夜だった。

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第一部。
まずは竹中さん一人の弾き語りで古井戸。
「さなえちゃん」「窓の向こうは冬」「ポスターカラー」の三連発。
特に十八番である「ポスターカラー」だ。
竹中さんのひとり古井戸からはハッキリと加奈崎芳太郎と仲井戸麗市を感じることができる。
聴きほれた。

その後のオレンジ気分バンドとの演奏も、鉄板のお笑いネタをMCで挟みながら、
定番であるカヴァーを中心にしたプログラムは楽しいの一言。
チャボの「ティーンエイジャー」やRCの「いい事ばかりはありゃしない」などは、
アレンジの好みはともかく、個人的に歌われることは喜ばしい。

第一部のハイライトは、サプライズで登場した玉置浩二。
二人のタッグで制作された4月にリリースされるアルバムからの曲をセッションし、
おまけで「田園」の弾き語りを聴かせてくれた。
歌はもちろんMCでも、竹中さんが歌った「WOMAN」という曲を指し、

 " 「WOMAN」ていうから薬師丸ひろ子の「Woman」かと思ったよ "

のぶっちゃけ発言。わかる人は、一応、笑うところだったろう。
とにかく嵐のように登場し、去って行った。凄かったの一言。

そして第二部。
ここからが本当の豪華ゲストによるバースデー・ライヴだった。
奥田民生が映画『僕らのワンダフルデイズ』の主題歌「雲海」を歌い、
斉藤和義が竹中さんと「ハミングバード」を歌う。
そして二部のハイライトはワタナベイビーと竹中さんによる「今夜はブギーバック」。
途中でスチャダラパーが乱入し、ステージに花を添える。
それにしてもヒット曲とは恐ろしい。
僕にとって特別な曲でなくとも、その時代を一瞬で持ってきてしまう。
感動してしまった。

とにかく4時間弱。
誰がゲストで出てくるか予想できない展開でお腹いっぱいだ。
私的なバースデー・ライヴを見せてもらっているようで本当に楽しかった。

小島麻由美 『JIVE!JIVE!JIVE!』 billboard LIVE TOKYO 2017.3.12

数年前に「赤い帽子」という曲を知ったのをきっかけに、
少しずつ彼女の音楽に触れていくうちにすっかりファンになった。
2015年のARABAKI ROCK FESや、
2016年のHMV GET BACK SESSIONアルバム『二十歳の恋』再現、
そして今年の年初には塚本功とのデュオと、
これまで体験した、すべて異なる編成でのライヴは素晴らしく、
ますます彼女に惹かれている。
そんな状態なので、今回のビルボード公演は楽しみだった。

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公式インフォから引用。

  独特の歌詞、多様な要素を内包した音楽性で独自の世界観を表現するシンガー・ソングライター、
  小島麻由美が塚本功、勝手にしやがれメンバー、
  そしてDUB MASTER Xとのコラボセットでビルボードライブ東京に初登場!

またしてもこれまでと違う編成。
彼女はメンバーを固定しているわけではないのかもしれない。
こうした試みは、ファンにとっては好みによって凶と出る場合もあるだろうから、
決して良いことばかりではないとは思うが、僕にとっては今回も吉だった。
人数の割には音が適度に薄いバッキングは心地よく、
独特な彼女のヴォーカルの魅力をじゅうぶんに引き出していた。

それにしても最高の演奏とグダグダなMCのコントラストが凄い(笑)。
どこまで決めているのか不明だが、おそらく何も決めていないのだろう。
MCではステージ上のメンバーだけでなく、お客さんにも突然の無茶ぶりをする。
ライヴのよい流れが断ち切られてもおかしくないシチュエーションなのだが、
不思議とそうはならない…少なくとも僕はそう感じる。
その理由は、おそらくだが、その次に来る音楽・演奏の素晴らしさをわかっているからだ。
音楽の巨大な説得力がすべてを包み込む。
だから、あのMCを含めて小島麻由美の音楽ということなのだろう、きっと。

「モビー・ディック」「泡になった恋」「パレード」など僕のお気に入りは嬉しかったが、
何と言っても「赤い帽子」であった。
年初の塚本功とのデュオで歌われたときも感動したが、バンドアレンジはやはり最高だ。
大作でも無いし、特別に感動的な内容の歌詞でも無い。
しかしメロディ、演奏、ヴォーカル、楽器、テンポ、リズムなど、
曲を構成するすべての要素が僕の身体に入り込み、ココロを強くふるわせる。
こうした曲には何年かにいちど出会うのだが、これもそんな1曲だ。

現在は新作発表に向けて準備中のようだ。
曲作りについてはなかなかうまくいってないようで、
塚本功と、やはりグダグダなMCでこの重要な話をしていたが、
僕たちに届けられる時には最高のものになると断言していた。
この流れは、まさに前述した僕が感じる彼女のライヴのMCと演奏のそれではないか。
近々届けられるだろう最高の音楽を期待したい。

鈴木祥子 LIVE CANDY APPLE RED1997→2017 音響ハウス第一スタジオ 2017.3.4

レコーディング・スタジオにお客さんを入れてライヴを行う。
観客はスタジオかコントロール・ルームのどちらかの席で楽しめる。
演奏はその場で録音されてCD-Rとして配布される…ということだ、簡単にまとめると。
他にもこうした企画はあるのかもしれないが、それでも音楽ファンにとっては垂涎。
だって会場が数々の名作が録音された音響ハウス。
その第一スタジオに入るだけでなく、そこで鳴る音を聴くことができるわけだ。
さらにスタジオではなくコントロール・ルーム席を選べば、
実際のレコーディングの雰囲気を本番に近い形で体験できるのだ。

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もちろん通常のライヴではないので、演奏側も観客もいつもとは勝手が違う。
窮屈で違和感ある環境だったと思うけれど、
こうしたマイナス点を軽く払拭する内容だった。
少なくとも僕はそう感じた。
短い時間ではあったが、思い切り楽しむことができた。

公式インフォより引用。

  アルバム『キャンディ・アップル・レッド』の20周年と
  DSD配信記念をミックスしたスペシャル・エディションです。
  レコーディング・メンバーである菅原弘明/名村武/鈴木祥子に加え、
  キーボードにはDr.KYON、ドラムスには楠均。
  スズキがロックに目覚めた?
  1995年/新宿リキッド・ルームでのライブのメンバーが揃いました。
  そして20年。
  リアルな「ロックン ロール」に目覚めたスズキがお送りする
  20年目の『キャンディ・アップル・レッド』はどんな変貌を遂げているのか?
  ドラマー・鈴木祥子の華麗なる?復活とともに未来を占う一夜に乞う御期待!
  (当日の演奏はリアルタイムでレコーディングされております。
  最高の技術を誇る音響ハウスのサウンドを、
  ライブの熱気とともにぜひお持ち帰りくださいませ。)
  アルバム「キャンディ・アップル・レッド」からはバンド・セットで10曲を演奏。
  本編はアルバム曲・アルバム以外の弾き語り曲を含みます。

例えば、このインフォにある固有名詞を、
それぞれが自身のフェイヴァリットな人や作品に置き換えれば、
この企画が相当にわくわくするものだということが理解できると思う。

モノよりもコトを重視していく時代になっているが、
ファンもアーティストも両方が刺激を受けて楽しめるこうした企画は本当に素晴らしい。

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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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