ブルース・スプリングスティーンが好きでよかった

ブルース・スプリングスティーンの新作『ハイ・ホープス』は傑作です。
そして、その素晴らしさに輪をかけているのが初回限定ボーナスDVD。
『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』の全曲再現ライヴです。

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『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』はファンでなくても知られているアルバムだと思いますが、
僕自身は発売当時はともかく、今では聴き返すことも少なく、思い入れもそんなにありません。
彼のアルバムの中では、
やはり『明日なき暴走』『闇に吠える街』『ザ・リヴァー』がフェイヴァリット。
この3枚と比べれば、僕の中の重要度は落ちてしまいます。

ただ、全曲再現ライヴDVDを観た途端、何とも言えない感情や想いがよみがえりました。
これは、これまで何度も経験した音楽の素晴らしい力です。
今は自分の中にないものや忘れていたものを、
一瞬のうちに見つけてくれて、引っ張り出して、目の前に提示してくれるのです。
それは当時のままでもあり、現代風になっていることもあります。

1985年4月10日。
国立代々木競技場第一。
1階 ひ6列 46番。

そりゃそうです。
だって、僕が観たブルース・スプリングスティーン初来日公演は、
" BORN IN THE U.S.A. TOUR " なのですから。

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客電が落ち、暗いステージ上にうごめく人の姿が僕の席からハッキリと見えました。
その中の一人がブルース・スプリングスティーンなのは間違いないのです。

 来るぞ!

こう感じた瞬間、暗い会場にあの声でカウントが響きました。

 ワン! ツー!
 ワン、ツー、スリー、フォー!

照明がつき、ステージ中央にはボス。
そしてバックにはE・ストリート・バンド。
このオープニング・シーンを、今後忘れることは絶対にありません。

1曲目の「Born In The U.S.A.」に続く「Out In The Street」で既に涙目。
まさか聴けるとは思わなかった「The River」で涙目。
しかも「The River」の後に「Prove It All Night」が演奏されて涙目。
会場の灯りがすべてつく中で繰り広げられたアンコールも本当に凄かった。
全編を通して笑顔で泣いていた初来日公演初日でした。

ライヴの様子だけでなく、大学通り、原宿のカフェ、学生ホール、大塚さん、
3姉妹、オールナイトニッポン、タワーレコード…。
20代のある時期の、こうした景色までをもハッキリと思い出すことができます。

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大事なものや大切なものはずっと変わらず、そこにいなくてもどこかにいてくれます。
たとえ忘れてしまっても、音楽があれば思い出すことができます。
消えてしまったり、いなくなることはないでしょう。

音楽が好きでよかった。
ブルース・スプリングスティーンが好きでよかった。
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SOMEDAY 佐野元春 THE DVD -2013-

手にしてからずいぶん時間が経過してしまったが、
名盤ライヴ『SOMEDAY』でもらったDVDを観た。

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興奮した。
これまでも洋邦含めて様々なメイキング・ヴィデオを観てきたけれど、
個人的にはこれがいちばんとなるのは間違いない。

佐野元春本人はもちろん、『SOMEDAY』に関わった当時者たちによるエピソード満載。
これだけをインタヴューや対談形式で見せられてもお腹がいっぱいになるのだが、
何といってもマルチ・テープをスタジオ・コンソールの前で、
ミックスを担当した吉野金次と元春が一緒に、
トラック毎の音を再生しながら解説していくシーンが凄い。

こういった映像作品の見せ方としてまったく新しい手法ではないし、
それどころか定番なものであるのだけれど、対象が『SOMEDAY』なのである。
抱きしめたいレコードなのである。

それぞれのパートがむき出しで聴こえてくる。
曲を構築しているパートだけの音が、僕が知らない「Someday」を教えてくれる。
聴こえていたけれど感じられなかった音が、新しい「Someday」を教えてくれる。
しかも2013年の今、プレイバックを聴いて吉野金次は、
" 今のところにフロア・タムをダヴィングしたほうがよかったね " なんてことも言うのである。
感動しないわけがない。

こういったことは、僕の個人的な想いが投影されての感動ということもあるけれど、
それは何も僕だけが感じたものだけではないようだ。
だってDVDに登場する佐野元春以外の人たち。
彼らの話を聞き、彼らの表情を見ていると、
アルバム『SOMEDAY』に関わったという喜び、感動、嬉しさ、そして誇り。
そんなものを感じることができるのである。
本当に感動的な87分だ。

本編の見応えはもちろんだけど、特典映像として収録された話がまた凄い。
アルバムに収録されるかもしれなかった土屋昌巳が参加したインストゥルメンタルの存在。
何というエピソードだ。

音楽を好きでいてよかった。
アルバム『SOMEDAY』に出会えてよかった。
名盤ライヴ『SOMEDAY』を体験できて本当によかった。
ココロからそう思える映像作品だ。

SHOUT of SOUL / 石橋凌 -2013-

昨年12月に行われた赤坂BLITZのライヴを中心にしたものではあるけれど、
単にひとつのライヴを捉えた映像作品ではない。
インタヴューや赤坂以外でのライヴも挟まれる。
それでも凝った編集がされているわけではないし、
変に意味を持たせている編集とも思えない。
ただ、今の凌の音楽活動をまとめて詰め込んだというだけだろう。
それなのに、この見応えと分厚い感動はどうだ。
しかも、その感動は今の凌とそのバンド、
そしてゲストの仲井戸麗市による音楽そのものだけで生まれるのである。

もちろんARBの曲が何曲も演奏される。
そして僕はARBのファンであり、RCサクセションのファンである。
しかも梅津和時に池畑潤二に藤井一彦までがいるのである。
もうこのことだけでOKだし、実際にそうでもあったのだけれど、
こうして作品として届けられたものを観て感じるのは、
やはり " 今 " ということである。
石橋凌が素晴らしいバンドと共に素晴らしい音楽を演っている。
それがすべてだ。
この作品は素晴らしい。
音楽が素晴らしいということをあらためて感じさせてくれる、
素晴らしい作品である。

見どころは全てと言いたいところだが、いくつか僕なりに挙げてみたい。
まずはアタマから4曲続くARBナンバー。
凌が言うところの " 音楽を義務感などで演るのではなく楽しみたい " が実によくわかる。
例えば「魂こがして」と「乾いた花」の連発。
これをARB時代のアレンジで演ったとしたら、そりゃ盛り上がるだろう。
しかし、続く「HIP,SHAKE,HIP」と「Heavy Days」を含め、
凌は時おり笑顔を浮かべながらリラックスした雰囲気と表情で歌う。
バラードになった「魂こがして」のシャウトも、決して鬼気迫るものではない。
そこにあるのは、まさに凌が演りたい音楽だったのだと思うのだ。
その後に演奏されたARBナンバーでもそれは同じである。

南青山MANDALAで観たときは、まだ僕には演奏の向こうにARBが透けて見えていた。
でも、それはきっと僕自身の精神的なものが原因だったのだろう。
凌には申し訳なかったかもしれないが、
80年代に魂こがしていたファンだから許してほしい(笑)。

そして 『表現者』 からの曲たち。
ライヴでこうして聴いてみると、凌のPOPな面がよく出ているよなぁ。
曲の本質はアルバムで聴くよりもライヴで出ることが多いと思うので、
その意味ではライヴ・ヴァージョンの『表現者』は、また違った魅力を見せてくれた。
凌はいい曲を書くよ。

さて、仲井戸麗市だ。
ライヴはともかく、映像作品になってもここまでフィーチャーされるとは思わなかった。
だから僕にとっては最高である。
だってさぁ、カヴァーのセッションは無いが共演はほぼコンプリートだぜ。

チャボの歌とギター、そして凌のバンドの一員としての存在感と馴染み方。
素晴らしい相乗効果を生んでいるのではないか。
これは僕の言葉なんかより実際にみてもらうしかない。

ラストに収録されている「パブでの出来事」。
この曲を凌の歌で聴くのは、80年代のある日の日比谷野音以来だった。
ライヴ当日はそんなこともあっての驚きと楽しさでいっぱいだった。
しかし、この作品で観られるこの曲のロック的な切なさは何なんだろう。
曲の終盤で、凌がバンドのメンバーを一人ずつ紹介する。
紹介されたメンバーは各自でソロを回していく。
このシーンがあまりにも感動的で泣けてしまった。
いや、本当に僕は観て泣いてしまった。

凌が楽しむ。
バンドが楽しむ。
それを観て聴く僕たちが楽しむ。
最高じゃないか。

WRECKING BALL / BRUCE SPRINGSTEEN -2012-

発売以前からネット上に賞賛の声が吹き荒れており、
今もそれは続いているスプリングスティーンの新作。
日々、僕のツイッターのTLに流れてくるつぶやきの何と熱いことか。
こういった盛り上がりを見せるスプリングスティーンの新作は、
僕の知る限り、おそらく初めてなのではないか。
おかげで僕も、実際に聴く前から傑作と信じ切った状態で発売日を待っていた。

今回は特に " 怒りのスプリングスティーン " というキーワードがフィーチャーされていたが、
たとえそうだとしても、個人的には耳に入るサウンド、音としてどうなのか…がまず重要だ。
音楽として僕の好きなブルース・スプリングスティーンであるか…に注目して、
CDプレーヤーのスタート・ボタンを押した。
歌詞は一切見ないで、まずは音だけを大音量で聴いた。

僕はブルース・スプリングスティーンの音楽が好きなので、
これまでどんな音が鳴らされようと、
作品によってその差はあっても基本的には受け止めてきた。
最近作をとっても、タイプが違う作品とは言え、
僕には2007年の 『マジック』 も2009年の 『ワーキング・オン・ア・ドリーム』 も傑作だった。
この流れから言っても今回の新作は期待できたし世間の評価も上々だったから、
もちろん心配はしていなかったが、それでも期待以上の作品だった。

僕が20代にスプリングスティーンの曲から感じたロック的なカタルシスでは無いが、
2012年に40代の僕が感じるそれは、違った意味で尋常では無いものだ。
言葉にしてしまえば、苦みが感じられる強さというか、
内に向かった激しさの爆発というか、そういったものだろうか。
メロディはクッキリとし、音も分厚いが暑苦しくなくタイト。
音楽として、楽曲として素晴らしい曲ばかりなのが嬉しかった。
間違いなくここで鳴っているのは僕の好きなブルース・スプリングスティーンだ。

日本盤のライナーは素晴らしいと思うよ。
ファンが読むのだからいいじゃないか…とは言え、
あまりにもファン目線で冷静さを感じられないものだったら白けてしまうが、
そんなことはもちろん無かったのであった。

ひととおり聴き終えた後は、歌詞をじっくりと読んでみる。
この作品を今の日本にそのまま置き換えて何かを思うことは、
僕には簡単なようだが、とても難しい。
でも、ブルース・スプリングスティーンを聴いて感じて思ったことを、
自分の立ち位置で受け止めて、それを何か具体的なカタチで出していければいい。
スプリングスティーンのロックを聴いて自分なりに行動したくなり、それができればいい。
今はそう思っている。

『レッキング・ボール』 。大傑作だと思う。
後はもちろん、この作品を引っさげての来日公演を願うだけだ。


P.S.
それにしても「ランド・オブ・ホープ・アンド・ドリームス」の美しさったらない。
さあ行こう、希望と夢の国へ…と歌われ、クラレンス・クレモンズのサキソフォンが鳴る。
涙が出てくる。

ISLANDS / THE BAND -1977-

チャボが最近カヴァーしている「Christmas Must Be Tonight」が収録されている、
77年発表の事実上のファイナル・アルバムだけれど、
僕自身は、2001年にリマスターされて再発されたCDを、
ボーナス・トラックとして収録された「Twilight」を目当てに入手した。
その理由も、この曲をチャボがカヴァーしていたからだ。

Band
Capitol
発売日:2001-04-27

「Christmas Must Be Tonight」も「Twilight」も、
もちろんTHE BANDのオリジナルは素晴らしい。
でも、僕にとってはチャボのヴァージョンがそれ以上に素晴らしいのだ。
歌詞は日本語なので譜割りもメロディもオリジナルとは少しだけ変わる。
ただし、その、ほんの少しがもたらす効果が、本当に抜群に凄まじくいい。
簡単に言えば、チャボのカヴァーは切なさが何倍にもなっているのだ。

この 『ISLANDS』 は、THE BANDの作品の中でも、
そんなに語られることは無いものかもしれないが、
チャボのファンにとっては必聴アルバムとなってしまった。

発表当時は、古くからのTHE BANDファンにはかなりの変化と捉えられたと思われる。
そんな実にソフトでPOPな音作りも、今ではまったく気にならずに聴けるし、
かえってそれが心地よいくらいだ。

ジャケットのイメージの割りには、
ちょっと寒い夜に良く似合う音のようにも感じているし、
実際に、そんな夜に僕自身もこのアルバムを良く聴いているように思う。

表現者 / 石橋凌 -2011-

凌がかえってきた。

書き下ろしの新曲にARBのセルフ・カヴァー。
支える中心メンバーは次の5人。
池畑潤二(Dr)、渡辺圭一(B)、藤井一彦(G)、伊東ミキオ(Key)、梅津和時(Sax)。
僕なんかこれだけで、音を聴く前から無条件でオッケーなのだが、
はたして届けられた音は期待していた通りのものだった。

石橋凌
avex trax
発売日:2011-12-07

オープニングを飾るのは、ARBの1stアルバムに収録されていた「渇!」。
この曲は初期ARBのライヴ盤 『魂こがして』 で聴けるような、
苛立ちと怒りをぶつけた疾走感溢れるヴァージョンがどうしてもアタマにあるが、
ここで聴けるのは、当たり前だがそんなARBっぽい音では無い。
陳腐な表現になるけれど、大人が鳴らす音だ。
大人と言っても、その大人たちは前述したメンバーであるからして、
どんな音が鳴っているかは想像してもらえるのではないか。
とにかく、実に余裕があり、粋でカッコイイ音だ。
ホーンなんかも入っちゃってるし。

同じくARBナンバーの「乾いた花」も、そして「魂こがして」も、
2011年の石橋凌はバラードとして出してきた。
ファンとしての好みの問題で、個人的には…だが、実際に聴くと文句は出ない。
逆に聴きこむにつれて、魅力が増していく。純粋に音楽として気持ちいい。
だって凌が歌っているんだぜ。

逆にオリジナルの良さそのままに、
今の音になっているのが「淋しい街から」と「AFTER '45」。
両曲ともに、凌にとっての重要曲と言える。
「淋しい街から」は原点だし、
「AFTER '45」は発表当時も今も、そしてこれからも…という普遍的名曲だろう。
後者は藤井一彦のギターがかっこいい。

新曲もいい。
サイトで先行試聴ができた「我がプレッジ」、そして「縁のブルース」。
この、あまりにも凌っぽい感動的なバラードを軸として、
何故か初期のARBっぽいと感じてしまった「最果て」や、
軽快ながらも深く切ない「形見のフォト」など、
バラエティにとんだ曲が周りを固める。
ライヴで聴くと、おそらく違った顔を見せそうな曲たちである。

バンドの音も最高だ。
楽しみにしていた藤井一彦のギターはキレているし、
どう聴いてもこのドラムは池畑潤二だし、
たまに聴こえてくるのは、これまた記名性抜群の梅津和時のサキソフォンだしで、
聴きなれているはずの人たちの音なのだけれど、
それらが新しい音として鳴っていることがいい。
そしてメンバー全員がアレンジを手掛けていることも素晴らしい。
さすが魂署のメンバーだ。

さて、肝心の新作を引っさげてのライヴだが、
今のところは単発で東京、名古屋、福岡の3本発表されているだけである。
観たくても観られないファンが続出しているはずだ。
キャパが狭すぎるぜ、凌よ。
もっとでかい場所でぶちかましてくれよ。

Some Girls LIVE IN TEXAS '78 / ROLLING STONES -2011-

すげぇ。

まるで渋谷公会堂あたりでストーンズを観ているみたいだ。
いきなり「Let It Rock」で始まったと思ったら、
ラストの「Jumpin' Juck Flash」まで一気に突っ走る17曲。
1時間半があっという間のスピード感。
ミディアム・テンポの曲もあるけれど、すべてがアップ・テンポと言っていい程の勢い。
これを観るとパンクへの返答と言われる時期だったというのが良くわかる。

3曲目の「Honky Tonk Women」まで観たところで、
購入代金のもとがとれてお釣りがきた。
この曲でのミックとキースのワン・マイクを観ることの幸福感。
これは何と言ったらいいのか。

ソファに腰掛けて観始めたのだが、気がついたら身を乗り出していた。
そんな映像であり、ストーンズの演奏なのであった。

不満を言えば、ほとんどの曲のイントロが、何故だか客席が映されていること。
これは不満だし疑問だ。
だってイントロはキースで始まる曲が多いんだぜ。
それが観られないんだぜ。
「When The Whip Comes Down」のイントロのキースのカッコ良さったらないもの。
こんなシーンがもっともっと観られたはずなのに。
そうそう、ギターはもちろんだけれど、キースの衣装もオシャレでいいな。

ボブ・クリアマウンテンによるリミックス。
5.1サラウンドも違和感が無くて迫力もあり、とても良かった。

あぁ、おかげで家にあるストーンズの映像作品を片っ端から観たくなったよ。

ラトルズ 4人もアイドル!

モンティ・パイソンのミュージカル 『スパマロット』 が日本公開されることもあり、
本家はもちろんのこと、当然これもアタマに浮かぶことになる。
ビートルズのファンには説明不要のパロディ・プロジェクト、ラトルズだ。
『4人もアイドル!』 は邦題で、オリジナルは 『THE RUTLES in ALL YOU NEED IS CASH』 。

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僕が初めてラトルズを知った(観た)のは、70年代の終わりに、
当時の東京12チャンネルで放映された番組だった。
既にビートルズにのめり込んでいた中学生の僕は、
この番組を観ようと思っていたわけではなく、目にしたのは偶然。
たまたま夜遅くまで起きていて、TVのチャンネルが12になっていたのだろう。
ただ、番組を観終わったあとの凄い眠気を今でも思い出せるから、
実は強烈な個人的音楽体験のひとつでもあった。

のめり込んでいたと言っても、まだマニアックにビートルズを聴いていたわけではなかった。
でも、そんな僕にでも、ラトルズの魅力は理解できたのだ。
" 何だこれ、面白いなー " 程度だったと思うけれど。
その後にレコードも発売され、実際に音も聴いて楽しむことにもなるが、
その音楽と映像の面白さは、リスナーとしての経験を積んでいくに従い倍増していった。

今でも思い出したように映像も観るし、CDも聴く。
ビートルズのパロディと言っても、音楽に限ってはオリジナル・バンドという認識だ。
特に1stアルバムは傑作だと思う。

Rhino / Wea
発売日:2000-01-01

もちろん映像のほうは言うこと無しだ。
ビートルズに対する知識の深さに、面白さや感動の強さは比例するのではないかと思う。
だから、何度観ても、印象が少しずつ変わっていく。
これはCDも同じだ。

ゲイリー・ワイス,エリック・アイドル
バップ
発売日:2010-08-25

ちなみに映像はミック・ジャガーにポール・サイモン、ロン・ウッド、
そしてジョージ・ハリスン本人までもがリポーター役として出演しているという素晴らしさだ。

本家ビートルズのアンソロジーにあわせてラトルズも再結成(?)され、
2ndアルバム 『ARCHAEOLOGY』 が96年に発表されたのも嬉しかった。
勢いに溢れたロックン・ロールという1stに比べ、ずいぶん大人の音になっていたが、
『REVOLVER』 以降のパロディ・サウンドが散りばめられた楽曲群には感動した。

Rutles
EMI Gold Imports
発売日:2007-01-30

ちなみに2007年に再発された2ndアルバムのラストに追加収録されていた「Rut-a-lot」は、
1stアルバムに収録された数曲をメドレーで繋げたもの。
これを聴くと、ビートルズの歴史とラトルズのそれが重なって、かなり感動する。

初めてのブルーレイ

最近、初めてブルーレイ・ディスクを購入した。
それは何かと言うと、世界初ブルーレイ化のコピーが躍る、
ローリング・ストーンズの 『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』 。
これまで何度観たかわからないほどの作品ではあるが、最初にブルーレイで観るならば、
例えば過去のものと見比べることが容易なものがいいだろうと思っていた。
そんなところに丁度良くブルーレイ化のニュース…ということで、迷わずこれにした。

初回限定オリジナル・ポスター・ビジュアル・アウターケース(スリーブ)仕様。
それはこんな感じだ。

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映像も音も、さすがに満足できる作品だった。
久しぶりに通して、しかも大音量で観たと言うこともあっただろう。
今後は音楽モノのソフトで " コレ " といったものはブルーレイで購入したい。

さて、自分の記録のために、この " 初めての " という切り口でまとめておこうと思う。
初めて手に入れたCD、
初めて手に入れたDVD、
更に初めて手に入れたDVD AUDIOとSUPER AUDIO CDだ。

では、記念すべき初めて手に入れたCDから。

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浅川マキ、CD紙ジャケ復刻第二弾

半年前に70年代のオリジナル・アルバム10枚が紙ジャケットで復刻されたばかりだが、
何と80年代のアルバムまでもがCD紙ジャケ復刻第二弾として、
アルバムとしての初CD化5タイトルを含む14タイトルが一気に発売された。

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もちろんこのニュースは嬉しかったのだけれど、同時に不安もあった。
80年代と言えば、僕が今年の前半に振り返って聴いてのめり込んだ70年代とは、
その音楽性がガラッと変化していった時代。
僕自身ほとんどのアルバムが未聴とは言え、そんな先入観もあるしあったし、
聴く前はドキドキだった。

今回も発表された順番に聴いていった。

はたして、70年代からリアル・タイムで同時に歩んできたら、
やはり、その変化に戸惑ったのではないかと思う。
でも、2011年7月時点の僕の耳には、何とカッコ良く響くことか。
解説ではなく、簡単な印象だけを記しておきます。

モダン・ジャズに傾倒し、フリーなセッションが繰り広げられる80年の 『ONE』 は、
この前作である78年の 『寂しい日々』 とは、まったく異質な音だ。
これを当時聴いていたとしたら、そりゃ面食らっただろうなと思う。
でも、今の僕は、これを自然と受け入れられるのである。
そう、マキさんの変化を楽しんで聴くことができるのだ。
その意味では、こうして一変に聴けることは、
少なくとも僕にとっては悪いことではなかったかもしれない。

『ONE』 は確かに強烈に変化を感じる作品だったけれど、
でもその後の2枚は、70年代の香りが残っているアルバムだ。
同じ80年の 『ふと、或る夜、生き物みたいに歩いているので 演奏家たちのOKをもらった』 は、
雰囲気が 『Mak Ⅵ』(74年)に似ているライヴ盤。

『マイ・マン』(82年)は70年代のセルフ・カヴァーが多いことで、やはり聴きやすい作品。
同年の『CAT NAP』 は近藤等則のプロデュース作。
ここで70年代の世界が消えたのではないか。
「マシン(Machine)」という曲が凄かった。

浅川マキ
EMIミュージックジャパン
発売日:2011-06-15

『WHO'S KNOCKING ON MY DOOR』(83年)は後藤次利がプロデュース。
「コントロール」のような実にポップで歌謡曲的な曲もあるし、
当時の後藤次利らしいアレンジも今聴くと懐かしい気がする。
「町の汽船」が印象的。
同年の 『幻の男たち』 は本多俊之とのデュオ作。
緊張感あふれるアルバムというコピーだったけれど、僕は映画のサントラ風に聴こえた。
決して難解で緊張感が張り詰めているような音ではないと感じた。

浅川マキ
EMIミュージックジャパン
発売日:2011-06-15

84年には自身の選曲によるベスト盤 『Selected Album by Maki』 が出ている。
70年代を中心とした代表曲かつ名曲が並ぶ。
その中に突然あらわれる、新録の「語り」が聴きもの。
アルバムは南正人の名曲「あたしのブギウギ」で終わる。
今のところ、僕がいちばん気に入っている曲でもある。

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Profile

Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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