あの頃、忌野清志郎と ボスと私の40年 / 片岡たまき

忌野清志郎が語られているのは間違いありませんが、
どう読んでも僕には清志郎を語る…いや、
RCサクセションを語る片岡たまきさんを、
当時の自分を重ねながら追っていく…という本でした。


一人のファンが夢を叶えてRCになり、RCを共に過ごし、RCを終える物語。
しかもそれはノンフィクション。
作られたストーリーではありません。
いい事ばかりはありゃしなかっただろうし、実際に読んで切なくなるシーンもあります。
でも、しかし、だからこそ感動的です。

僕と同じような80年代のRCサクセションに夢中だった人には、
おそらく本当にたまらない気持ちになる本ではないかと思います。
RCサクセションへ、そして当時の自分への想いでいっぱいになるのではないでしょうか。
だって、片岡さんが語るあらゆる場面や場所、シーンの向こう側やこちら側に、
確かに僕や僕たちもいたであろうから…です。

それは、たとえば渋谷公会堂や日本武道館の客席。
それは、たとえばテレビを見つめる居間。
それは、たとえばレコードを聴いている部屋の中。
それは、たとえば雑誌や本を読んでいる電車の座席。

間違いなく、そこには片岡さんと同じくRCサクセションに夢中な僕がいました。

この本からは、当時の自分を単に思い出して浸るだけでなく、
何がRC周辺で起こっていたのかをいくつか知る事ができました。
僕がよく知っているRCの僕が知らなかった顔は、とても魅力的に映ります。
そんな事があったんだーという…例えばこの気持ちは、
数学の解答的な快感や裏話を知ったことの優越感的な快感もありますが、
何よりも片岡さんが語るRCの描写…姿に惹かれます。
その無邪気さや熱さ、瑞々しさや溢れ出るパワーが素晴らしいです。

章によっては、その先も語って欲しいと思ってしまうページも少なくないですが、
ファンとしての自分が当時の記憶や思い入れで補完することが出来ますし、
それは自分だけのRCとの場面になるわけですから、そんな楽しい読み方もできました。

この本の中には片岡さんと清志郎の40年があり、
そして、僕とRCの30年もあります。
2014年。
今、あらためて忌野清志郎を想うのと同時に、
RCサクセションに夢中だった自分を思い返し、
更にあれは何という素晴らしい時間だったんだろうということ。
それを知るという、これまた素晴らしいことを実感できる本でした。

読了は真夜中の3時過ぎ。
エピローグを読み終えた後、瞑った目から少しだけ涙がこぼれました。
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総特集 忌野清志郎 デビュー40周年記念号

こういった類の本に寄稿された内容については、
僕は清志郎と一緒にやっていた人だからこその言葉や文章…を読みたいし、
そんな言葉や文章にこそ感動するし、当然、それは説得力を持っていると思う。
ちなみに、一緒にやっていた期間や形式などは、僕にとってはほとんど関係無い。

小川銀次が語るエピソードがとても良かった。
“ オレはチャボの大ファンでした “ と言いながらも、
決してファン的な視点だけで書かれているわけでは無いし、
何よりも “ オレはRCのメンバーだったんだ “ という自負が強烈に感じられる。

  久保講堂ライヴに向けてアレンジが変わっていったのには今でも納得できない
  オレが作ったパートを他の人が演奏していたり…

こういった生の声が聞けたことは本当に貴重だと思う。
同時に、銀次のミュージシャン・シップには感動するし、
当時のRCサクセションをわずかながら知るファンとしても嬉しい。
掲載順がチャボとリンコ、春日博文の次が小川銀次なのも、
もしかしたら、編集者も、その重要さが理解できていたのかもしれない。

あの日以降に目にする梅津和時の文章は、とても切ない。
僕のココロに思い切り触れる内容ばかりで、どうしても悲しくなってしまう。
還暦コンサートに触れて、梅津さんはこんなことを書いている。

  何だかチャボの声が君の声に良く似てた。不思議な気がしたよ

清志郎にこれだけ近い人が、こうなのだ。
僕がチャボのMANDALAライヴで聴いた「夜の散歩をしないかね」。
最後の裏声が、まるで清志郎の声だったというのは、
やはり単なる気のせいや思い込みだけでは無いと思う。

三浦友和と清志郎の、最後になったというメールは “ 勘弁してくれよ… “ だった。
何も知らない人が見たら、単なる二人のあいだの個人的なやり取りなのだが、
ファンならば、実に様々なことを感じられると思う。
そこに出てくる登場人物。
そして 三浦 電源切之介殿 との表記。
僕は、何故だか ” 『十年ゴム消し』 の世界みたいだなぁ “ なんてことを思った。

もう、語れる主なことはこれまでに語ってきたんじゃないか…と思うけれど、
それでもなお、チャボのインタヴューには感動せざるを得ない。
これまでもずっとそうだったのだが、既に知っている話はもちろんのこと、
初めて聞くエピソードさえも共有できるのが、清志郎とチャボの物語。

  チャボは襟つきの服は嫌いだから

清志郎が言ったこのことを、チャボは “ おかしいでしょ? “ と言うけれど、
ここで語られている二人も、僕が知ってるチャボと清志郎だ。
まったくおかしくなんかない。

リンコさんが言う “ 亡くなる4年くらい前 “ の時期がハッキリしないけれど、
4年くらい前というのを前提に振り返ってみる。

2005年。
デビュー35周年を迎えた清志郎は、3月にパルコ劇場にてEVENTを開催した。
この年は、RCサクセションが活動休止して15年という年でもある。
僕の勝手な推測とお断りしておくが、
何らかの思いがあり、清志郎はここで区切りを付けたのだと思う。
RC休止後の十数年、まったく音信普通だったリンコに清志郎が声をかけたのは、
やはり4年前の、この2005年だろうな。
僕がそう思う理由は翌2006年以降の展開だ。

2006年。
35周年のファイナルとも言えた 『新ナニワ・サリバン・ショー』 を2月に開催。
前年のパルコ劇場に続き、ここにも仲井戸麗市を呼ぶ。
5月の 『夢助』 レコーディング用のデモ作成に、チャボとコーちゃんを呼ぶ。
レコーディングを終えた6月には、三宅伸治のライヴにてコーちゃんと共演。
そして夏の日比谷野音ライヴが発表され、そこには仲井戸麗市と新井田耕造の名前があった。
しかし、その直後に、あの7月13日となる…。

2007年。
この年に行われたジョン・レノン・スーパー・ライヴ
ギターに仲井戸麗市、ドラムスに新井田耕造。そしてキーボードに厚見玲衣。
このメンバーと共に清志郎は武道館に立つ。
ベース・レスの編成だったのはたまたま…なんてことは、やはりあり得ないと思う。
このメンバーで演るならば、ベースを弾くのは一人しかいないではないか。

まさか " いつでも音を出せるスタジオがあるから遊ぼうよ " ということだけでは無いはずだ。
だってRCサクセションのベーシストに “ また一緒に演ろうよ “ と声をかけているのだ、清志郎本人から。

もう一度繰り返すけれど、“ また・一緒に・やろうよ “ なのである。
もし、何らかのカタチでも、その時期に清志郎とリンコが一緒にやっていたら、
2006年以降の何かは確実に違っていたように思えてならない。

デビュー40周年記念。
表紙はもちろん、1、5、19ページのおおくぼひさこ氏による写真が美しい。
清志郎への愛が感じられる、とても素敵な本だ。

小さく誘う人

平岡さんとお会いする機会があったので、
『詩とファンタジー』 清志郎特集への、読者からの感想についてお聞きしました。
僕と同世代以下というよりも、ずっと年上の人たちからの感想が多かったそうです。
これには少し驚きましたが、あの特集はあくまでも詩としての掲載(歌詞とは言え)でしたし、
『詩とファンタジー』 の、おそらく幅広い読者層を考えれば不思議なことでは無いのでしょう。

実際に最新号である冬唄号の、読者からのお便りコーナーを見ると、
34歳から83歳までの、やはり、そして実に幅広い9名の読者からの感想が載っていました。

僕が印象に残った感想はいくつかありましたが、その中のひとつには、
清志郎は他人や社会にもっと怒っている人だと誤解していた…と書かれていました。

「雨の降る日」
「多摩蘭坂」
「日当りのいい春に」
「まぼろし」
「うわの空」
「夢」

確かに取り上げられたこれらの作品から " 怒りの清志郎 " を窺い知ることは困難です。
その意味では、ここでは清志郎のある一面だけしか伝わらないのかもしれませんが、
清志郎を知らない人には、きっかけとしてこちら側からのほうが入りやすいでしょうし、
そして、怒りの裏には彼のこういった面があることも間違いないとも思います。
だからこそ、忌野清志郎なのです。

感想はこんな風に結ばれていました。

  ぐいぐい近づいていく人ではなく、来て…と小さく誘う人だったんですね

今まで清志郎を知らなかった60代、70代、
そして80代の人がソロやRCサクセションのCDを聴く。
それは少数なのかもしれません。
でも、実際にあるはず、いるはず…だと、僕は思っています。

続 『詩とファンタジー』 情報

もう 『詩とファンタジー』 の清志郎特集をご覧になった方も多いかと思いますが、
補足…というか番外というか、僕としてはちょっとした驚きの情報を記しておきます。

今回のことを機に、色々と興味がわいてきたこともあり、
まずはこの本に作品を提供しているイラストレーター、画家の方々について調べていたところ、
それを発見してしまったのです。

掲載されている清志郎の6篇の詩のうち、
後半の3つのイラストを手掛けているのが寺門孝之さんという画家です。

さて、もうここでマニアックな仲井戸ファンの中には、
もしかしたらピンときている人がいるかもしれませんね。

どうですか?

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永遠の少年 忌野清志郎の詩 『詩とファンタジー』 2009 秋日号

平岡淳子さんという詩人がいます。

平岡さんは詩を書くかたわら、やなせたかし氏が責任編集を務める、
『詩とファンタジー』 という季刊誌の編集に携わっています。
その内容をかまくら春秋社のサイトから引用します。

  あなたの投稿詩が1枚の絵となって、この雑誌は生まれます。
  2007年10月創刊……やなせたかしのもとに人気イラストレーターたちが集い、
  投稿詩とのコラボレーションで誕生するファンタジーの世界がスタート。
  人と人、人と自然のコミュニケーションが希薄になり、
  想像力が失われがちな時代へおくる、新しい詩の投稿雑誌。

このように、投稿された詩とイラストレーターによるイラストのコラボがメインの雑誌ですが、
毎号で著名な詩人の特集も組まれているようです。

さて、実はキューピッドとなってくれた方がいて、平岡さんと今年の夏にお会いしました。
そこで 『詩とファンタジー』 の特集で忌野清志郎を取り上げるというお話を聞きました。
平岡さんは以前から詩人としての清志郎に興味を持っていたようで、
実際に 『詩とファンタジー』 の前身であった 『詩とメルヘン』 という月刊誌でも、
清志郎の詩を特集で取り上げたことがあるそうです。

  清志郎の歌詞を、その曲が作られた背景やメロディーなどに関係無く、
  あくまでも詩として捉え、何篇かをチョイスする

この話を聞いて、詩…ポエムの世界から見た場合、いったいどの曲が選ばれるのか。
そして、その詩にはどんなイラストがつけられるのか。
個人の好みはともかく、『詩とファンタジー』 という清志郎とは直接の関係が無い世界で、
清志郎の詩がどのように提示され、どんな意味を持たれるのか、僕はとても興味を持ちました。

その編集のために僕なんかができることなら協力しましょうということで、
RCからソロまでのCDの歌詞カード、
そして 『エリーゼのために』 や 『愛しあってるかい』 のように、
歌詞が掲載されている書籍などを資料としてお貸ししました。

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Dreams to Remember 清志郎が教えてくれたこと / 今井智子

著者による1979年から2009年までの、清志郎を取材した記事を時系列に並べて編集したもの。
一応追悼本ではあるけれど、今井さんの取材記録をまとめたものである。

今井 智子,おおくぼ ひさこ(写真)
飛鳥新社
発売日:2009-08-07

雑誌やフリーペーパー、新聞に載ったものに加え、未発表の原稿もある。
この未発表というのが93年10月の、2・3'Sについてのインタヴューだ。
今井さんはハッキリと2・3'Sを否定しているので、2・3'S肯定派の僕としてはとても興味深い。

全体的には、僕自身がRCを知ってから今日まで…とほとんど変わらない流れなので、
読みながら「あぁ、このときはこうだったなぁ」とか、自分が当時どうだったのかを思い出す。
著者に感情移入できる人は、更に楽しく深く読めることだろう。
僕自身は、2・3'Sのところをはじめ、視点が違うところが少なくなかったので、
そういった読み方はできなかったけれど。

あと、ロッキング・オン・ジャパンと同じネタのインタヴューなのに、
清志郎の答えが全然違うというのもあって、それも面白かった。
どちらが本音なのかはもうわからないけれど。

繰り返すけれど、清志郎の本ではあるけれど、今井智子氏の本である…という、
こんなスタンスで読むのがいいんじゃないかなぁ…なんて思う。

表紙を含む、巻頭のひさこさんによる数点の写真は素敵。
ただ、欲を言えば、記事が載った当時の雑誌の写真も同時掲載して欲しかったな。

例えばサウンドール誌。
彼女も書いているように、YMOがメインで次点がRCという雑誌だった。
今でも何冊か家にある。
もちろん当時の写真はひさこさんだからねぇ。
ロッキング・オン・ジャパンとは違った、実に貴重な写真がたくさんなのである。
ここでも取り上げられている84年1月号は、こんな感じでした。

CIMG7560.jpg CIMG7562.jpg CIMG7563.jpg

ロックで独立する方法 / 忌野清志郎

山崎浩一氏による清志郎が発した言葉の構成は、
僕が思う清志郎の話し方とは違うため違和感があるけれど、
文句をつけたくなるとしたらその点だけ。
過去に出版されたすべての清志郎に関する本の中でも、
僕が感じた読み応えは1、2を争う程だった。


忌野清志郎
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清志郎の言葉に説得力がある云々ということよりも、
とにかく彼の考え方が熱く語られていることに引き込まれる。
独立というテーマも面白い。

また、この本は、清志郎ファンはもちろんだけれど、
RCサクセションのファンこそ必読だと思う。
清志郎のバンド観…イコールそれはRCサクセション観とも言えると思うが、
それがこれだけハッキリと語られていることは貴重だ。

ただ、これはいつも思うことだけれど、RCの危機や 『COVERS』 事件周辺の話となると、
そのほとんど…というかすべてが清志郎サイドからの視点ばかりなので、
ここだけはどうしても冷静に読むことができない。
これはこの本だけに限らないことなのだけれど…。

清志郎が言うのだから、きっとその通りなのか、またはかなり真実に近いとは思うし、
RCの清志郎以外のメンバーが沈黙をしているので仕方が無いのだけれど、
僕はRCサクセションのファンなので、やはり一方的な話となると複雑だ。
しかも、大体が " 清志郎についてこられなかった他のメンバーが悪いんだ… " と言われているようで、
とても悲しい気分になることが多い。穿った見方なのかなぁ…。

でも、こんな風に思ってしまう僕でも、この本の清志郎には圧倒される。
何かをやってみようかなぁ…と読んだ後に思う人は多いだろう。

忌野清志郎 永遠のバンド・マン ミュージック・マガジン増刊

もちろんこんなことになってしまったからこそ出版された本である。
ただ、時間が経過していることもあるだろう、追悼色は薄く、非常に冷静な本だと思った。
だから 『ROCKIN'ON JAPAN 特別号 忌野清志郎 1951-2009』 と比べると、
出版の時期もあるだろうけれど、読後に受ける印象はまったく違う。
ちなみに " 冷静な " というのは良い意味で、だ。


清志郎の日本ロック界での位置づけと評価…
というテーマで書いて欲しいと言われたという今井智子を初めとして、
各ライターによる清志郎論が序盤で7本も続く。
さすがにこれだけ続くと、書かれたテーマはそれぞれ違っていても、
正直読んでいて個人的に似たような内容に感じてしまったりしたけれど、
この分量だから読み応えはあるし、語られていることも興味深い。

完全に追悼ということを前面に出した誌面作りだったROCKIN'ON JAPAN 特別号。
何よりも仲井戸麗市のインタヴューがそれに輪をかけていた。
だが、こちらのミュージック・マガジン本にファンが期待していたのは、
おそらくチャボとは違った視点で語られるであろう三宅伸治のインタヴューだったろう。
僕もこれがいちばん読みたかった…が、初めに書いた " 冷静さ " をここにも感じてしまった。
その構成もあり、ある意味で拍子抜けするくらい淡々としたものだった。
でも、だから良くなかったということではなく、とても感動的なインタヴューになっている。

この他、過去のミュージック・マガジンに載った記事をまとめて読めるのは懐かしいし、嬉しい。
ただ嬉しいという感情は、出版理由を考えるともちろん複雑なのだけれど…。

ところで、オリジナル・アルバムを中心としたディスコグラフィも掲載されているが、
2005年9月号で特集された際に僕が指摘した箇所がここでも修正されていなかった。
この本で清志郎を知り、紹介されているCDを買う人もいると思うのだ。
それだからこそ、資料的な部分には十分に気を使って欲しかったところだ。
ここだけが残念。

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十年ゴム消し / 忌野清志郎

文章を書くことが昔から好きだった。
中学の時から30歳直前まで日記を書き続けていた。
それはもう止めてしまったけれど、今ではこうしてブログというものに姿を変えて、
続いていることになるだろう。

さて、書くだけでなく読むことも大好きだったので、当然、影響を受けた人がいる。
おそらく、いちばん影響を受けているのは松村雄策氏だ。
松村さんのエッセイのほとんどは、完全に僕のアタマの中に入ってしまっているので、
僕の文章は、自然とそれらに沿った書き方になっていると思う。

そして、目に見えるカタチとして表れなくとも、やはり影響を受けたのはこの二人。
忌野清志郎と仲井戸麗市だ。
過去に様々な雑誌などで発表されてきた二人の文章はどれも素晴らしいと思う。
現時点では清志郎本の決定版と言える 『生卵』 には、
二人が文通していた時の手紙が掲載されているけれど、これだって一つの作品であるし、
数少ない二人の著作も、すべて名作だと思う。
特に清志郎の 『十年ゴム消し』 と、チャボの 『だんだんわかった』 の二冊は思い入れが強い。

CIMG7474.jpg

忌野 清志郎
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※『だんだんわかった』 はサイン本を合わせて4冊もある(笑)。

二人とも難しい言葉を使っているわけではないので、
自分も二人のように書けそうな気がするけれど、絶対にこのようには書けない。
それは何故なのか…は、才能の違いだろう(笑)。

チャボは今でも自分のエッセイをライヴで朗読している。
これはとても魅力的で僕は大好きだ(歌詞シリーズはダメだけれど…)。
でも、清志郎はそのようなことはしていない。
僕が知らないところではあったかもしれないが、僕自身は観ても聴いてもいない。

ただ、僕が清志郎の書く文章に感じる特徴のひとつに、それが曲に聴こえるということがある。
彼自身が朗読などしなくとも、読む僕のアタマの中にメロディーが浮かび、
ひとつの曲として再生されたように読めるのである。
そのメロディーはハッキリしているわけではないけれど、
清志郎の文章には独特のリズムもあるし、
読み終えると曲を聴いたような気になっているものは少なくない。

そんな中で、やはり 『十年ゴム消し』 は格別。
清志郎が言うには、引越しの時に出てきた一冊のノートらしい。
1970年代に書かれた詩や日記が単に収録されているだけの本だが、
後にRCサクセションの曲になるフレーズがたくさん出てくるし、
みかんやこけし、そしてチャボや日隈といった登場人物を想像するのも楽しい。

書かれている内容には共感できる部分もたくさんある。
特にみかんとこけしといった女性との関係については、
少なからず " 清志郎、わかるよ " って思ったりもする(笑)。

今回 『十年ゴム消し』 をあらためて読んで、これは清志郎の曲を聴くということに、
とても参考になるのではないだろうか…なんてことを思った。
特にこれから聴こうとしている人には読んでもらいたいと思う。
清志郎が亡くなったとき、しきりに報道されていた明るく派手にといったことが、
いかに一面だけを捉えてのものだったのかがわかるだろう。

ねえ 君
答えを教えてあげよう
それは 忌野清志郎なんだ。

ROCKIN'ON JAPAN 特別号 忌野清志郎 1951-2009

入手した日、帰宅途中の電車で読むかどうか…迷った。

忌野清志郎 ロッキングオンジャパン特別号―1951-2009


ページをパラパラとめくってみた。

清志郎、かっこいい。
かっこいい写真がたくさん載っている。
清志郎、かっこいい。

モノクロの写真。
清志郎の笑顔。

次のページには渋谷陽一のまえがきがあった。
あぁ、そういう本だったな…。

何人かのミュージシャンによる清志郎へのメッセージを見る。
清志郎が目をつけた気の合う奴。
コーちゃんのメッセージは " ヘイ!ドラマー! " で結ばれていた。
これは、ダメだ…。

仲井戸麗市インタヴュー。
まさかこんなインタヴューを読むことになるなんて、
ちょっと前までは考えてもいなかった。

これはチャボだけが語れる話…なのだろうけれど、
チャボだけが感じて思っている話…だろうけれど、
いったいチャボは何の話をしているんだ…と。
渋谷さんは何を聞いているんだ…と。
あのチャボが、こんな話をするのは何故なんだ…と。
読み終えた今も、こんなことを思う。

後半に頻繁に出てくる " … " を見るのが本当に辛い。

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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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