PSY-CHO 55 JUN SHIMOYAMA 生誕55歳記念ショウ 下北沢GARDEN 2014.6.23

過去に池畑潤二花田裕之仲野茂のバースデー・ライヴなどを体験していますが、
どのライヴも豪華ゲストが出演し、見どころ聴きどころが満載でした。
そんなライヴでこれまでは祝う側だった下山淳が主役のバースデー・ライヴ…。
凄い内容になるとはわかっていても、それがどういうものなのかがわからないという、
キャリアを考えればこのことが実に相応しい表現に思えます。

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はたして…ライヴは19時40分に始まり、終了は23時40分!
4時間にも及び繰り広げられたそれは、
お客さんのこと(帰宅時間など)を何も考えていない構成と進行でした(笑)。
僕自身も、楽しみながらも本気で日付が変わるまでやるんじゃないかとビビッていましたし、
実際、トリに出演したROOSTERZを観られなかった人もいたと思います。
特にトラブルがあったわけではないので、単に時間が押しただけなのでしょうが、
お祝いに駆け付けたお客さんすべてが最後まで時間を共有できなかったこの点だけは残念。
ただし、これを抜かせば、まさに下山淳ワールドとも言えるものであり、
久しぶりにサイコ・パワフル・ギターを思いきり堪能できました。

★ROCK'N'ROLL GYPSIES
花田と下山の立ち位置がいつもと違っていたこともあって、
音の聴こえ方も含めてとても新鮮でした。
いつもの僕は下山サイドに陣取りますが、この日はやや遠い位置。
それだからこそなのかギターがよく聴こえ、その音とフレーズを堪能できたことは嬉しい誤算。
セットリストは王道でしたが、
「Old Guitar」を下山Vo.で放つなど、短いながらも嬉しい構成でした。

★KYON TON ROULET
このバンドをバックにゲストの延原達治、keicot、ちわきまゆみ、
白崎映美、チャボが歌うという構成。
まずはバンドだけでインストをかました後、kyOnによる下郎の「極楽楽土」からスタート。
バースデー・ライヴらしく華があり、
おそらくこのパートだけであっても十分に楽しめたであろう、
間違いなくこの夜のハイライトだったと思います。

延原はMCでも楽しませてくれました。
子供が生まれた時、その子を下山に可愛がってもらったことで、
その息子が下山の事が大好きになり…という話から、
" ある日、清志郎さんのポスターを(息子さんが)見て、
「しもやまじゅん!しもやまじゅん!」と言ってた " と笑わせてくれます。

keikotは、何と浅川マキの「夜が明けたら」と「GLORIA」。
この2曲はバッチリな選曲で、特にPATTI SMITHを下敷きにした後者は聴きごたえがありました。

シックな出で立ちのちわきまゆみは、その昔を知っているだけに違和感がありましたが、
いきなり始まったのが「ピストル・ソング」だったので盛り上がってしまいました。
ただしセッションがこの1曲だったのが残念。
そのまま『アタック・トリートメント』の曲順のまま、
「シネマキネビュラ」になだれ込んで欲しかったなぁ。

白崎映美は衣装も凄かったけれど、「月夜のらくだは泣いてるだろうか」という曲に尽きます。
酒田市、そして鶴岡市の下山3兄弟ネタや、
ルースターズと上々颱風が対バンの学園祭ネタのMCで笑わせてくれた後に、
この感動的な演奏と歌だったので、余計に響いてきました。

最後のゲストは仲井戸麗市。
僕はどうしてもファンのひいき目で観てしまうけれども、
それでも登場した途端にステージの雰囲気が変わります。
そしていきなり ♪ツー、スリー、フォー、ワン!で「GIBSON」ですよ。
カッコイイという言葉はこのためにあるんじゃないかと思いました。
終盤でチャボと下山が並んでギター・ソロをかますところなんか、
もうどうにでもしてください的な絵です。
そうそう、素晴らしいと思ったのは、
チャボがよくやる ♪フェンダー手に入れ~が無かったことです。
すべてギブソンでした。
素晴らしい。快挙だと思います。

★60/40
下山淳の活動歴の中で、唯一僕がのめり込むことがなかったのがこのバンドでした。
よって生ライヴは初体験です。
当時のライヴを観ていない僕でも、そりゃ凄かったんだろうなぁということはわかります。
でも、いくら僕の好きなギターが炸裂していても、
その世界に入っていくことはできませんでした。
うーん…。

★ホッピー神山&下山淳
たった2曲だけでしたが、その漫談的なやり取りも含めて強烈な印象を残したホッピーさん。
考えてみたら、ホッピー神山がキーボードで参加したのが、
あの中野サンプラザ爆音ROOSTERZだったわけで…ってなことを思い出したりしました。

★ROOSTERZ
Final 4の4人は、その通り4曲だけを立て続けに演奏し、あっという間に去って行きました。
でも「GUN CONTROL」で始まり「Passenger」で終わるというのは、
やはりグッと来てしまいました。

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トリのROOSTERZは、何だか無理矢理終わらせたような感じだったので、
おそらく予定時間を大幅に押していたのでしょう。
最初に書いたように、この進行と構成は本当に残念でした.
ただ、MCの原島さんいわく " 今夜は彼の活動の60%は観られる " ということだったので、
いつか残りの40%を加えた100%下山淳祭りをお願いしたいと思います。
最初からオールナイトとアナウンスされたら、きっと大丈夫だしね(笑)。

これからも素晴らしいギターを聴かせてほしい。
チャボが言っていたように、日本のロック界には必要な人なんだから。

P.S.セット・リストはこちらを参照→ セットリスト
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祝めでたや菊まつり。人生エロエロ男も女もエロエロ咲き乱れましょう ねぶるブラザーズ 下北沢CLUB251 2014.6.9

柴山さんの誕生日にねぶるブラザーズ…は2回目。
僕のお目当てはギタリストの猿ノ銀次ではありますが、
このメンバーで様々な名曲に乗せて柴山さんが春歌を歌うという、
それはそれは見どころ聴きどころ、
そして笑いどころが満載のライヴなのです。

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まずはPRIVATES。
今夜の演奏を柴山さんに捧げます…というMC通りに、
いきなりドアーズの「Break on Through」。
しかもアレンジは「The End」風味という、
まさにこの日のオープニングに相応しい曲でスタート。
この他にも「No Expectations」に「Midnight Rambler」や「やらないか」など、
菊に捧げます的な選曲が素晴らしかったです。
個人的にもおよそ30年ぶりに観るPRIVATESだったということも、
なかなか感慨深いものがありました。

ねぶるブラザーズは、菊の歌が、とにかく楽しくて笑えて…なのですが、
バックが下山淳、池畑潤二、Dr.kyOnというメンバーですからね。
こんな4人が真面目に歌謡曲やPOPSの名曲をカヴァーするわけです。
それだけで聴きものなのは間違いないのですが、ただそのエロい歌詞が…(笑)。

いやぁ、笑いながらも真剣に聴いてしまうという、
このバンドでしかあり得ないライヴ体験なのでした。

ねぶるもドアーズを…「Light My Fire」が演奏されました。
ストレートなカヴァーでしたが、
ギター・ソロにテレヴィジョンの「Marquee Moon」のフレーズをいれるところが下山淳!
こういうシーンにふれられたのは嬉しいことです。

クールな池畑&下山と、終始笑顔なkyOnという対比と、
ほぼ全身がオレンジの柴山さんが中央で放つ存在感とのバランスが楽しいです。
雨で気持ちがダウン気味でしたが、それを忘れさせてくれた下北沢の夜でした。

kyOn淳ROULET 高円寺JIROKICHI 2013.11.3

最近はROCK'N ROLL GYPSIESもそうなのだが、
下山淳を観る機会をなかなか持てていないので、
本当に久しぶりのそんな機会だった。

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kyOnとの交遊を知ってはいても、はるか昔の下郎しか本格的な共演は体験していない。
よって、この日のkyOn淳ROULETがいったいどんな音を出すのかはまったくわからなかった。
わからない分、楽しみだったのも事実だし、
しかもドラマーに三原重夫とくれば、そりゃぁ期待が高まる。
ただし、決してそこにROOSTERZを見てはいなかった。

ライヴは二部構成。
インストと歌もの、オリジナルとカヴァーが半々くらいだっただろうか。
いきなりオープニングは「剣の舞」。
これがまたカッコよかった。
実にロック(しかもプログレ)していた。
こういったセンスはkyOnなのか、それとも下山のものなのか。

全編を通してみれば、
変拍子がビシビシ決まる曲の一方でブルースもあるし、
とてもバラエティにとんでいて楽しめた。
歌ものが少ない印象だったけれど、演奏だけでもじゅうぶんに唸らせてくれた。

個人的白眉は本編のラストを飾った「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」と「曼陀羅」。
前者はビートルズ、後者はもちろんROOSTERZのナンバーだ。
下山淳が歌ったこの2曲はメドレー的に繋がれており、
その勢いも含めて最後を締めくくるに相応しい演奏だった。

あっという間に終わってしまった感じがしたが、聴きごたえは抜群。
現在はコンスタントに活動しているユニットではないようなのは残念。
思い出した時でもよいので、ぜひ、続けてほしいと思う。
また観に行きたい。

まるで昨日の続き

CHABO61のツイッターでも報告があったけれど、
昨日4月18日は泉谷しげる with LOSERのリハがあったそうだ。
最近はここにも書いているように、フェス出演とはいえ、
オリジナルLOSERの再結成は僕にとっては特別な事件であり、
個人的には観る前なのに大いに感動、感激、そして盛り上がっている。

ところでいちファンの僕はともかく、
肝心の本人たちの気持ちなどはどうなのか…が気になっていた。
泉谷自身がブログでふれた以外は、チャボのラジオ番組でのインフォ的なコメント、
下山淳のファンのbbsへの書き込みに対する返事があったが、
両者ともLOSERに対する思いを話したり書いたりということではなかったので、
やはり想像するしかない…のだけれど、今日、
下山淳が4/19付けのDiaryに、昨日のリハについて記していた。

下山淳 Diary 2012年4月19日(木) いやいや

過去にもこのDiaryに記されたいくつかの内容についてはここでもふれてきた。
特に印象に残っているのは、次のふたつ。
清志郎が亡くなった後に記された沢田研二のレコーディングのエピソード
そして泉谷しげる還暦ライヴへの飛び入りだ。

きっと彼らしさなのだと思うが、このDiaryは感情そのままの発露ということはなく、
どちらかというと淡々と書かれることがほとんどだ。
でも、そこに僕のファンとしての個人的な思いが加わると、その印象はガラッと変わる。
僕が勝手に感じ、作り上げ、見ているだけだとはわかっているけれど、
記されている文章のあいだや向こう側に、様々な映像や音が浮かび、聴こえ、
さらに当時の自分の姿までもが見え、今の自分がそれらにふれて感動する。
たとえこれがひとりのファンの単なる想いだとしても、
僕にとって見えて聴こえてふれるそれは本物なんだ。

  んーー何年振りになるんだろ、20何年?
  泉谷、仲井戸サン、建さん&ポンタさん、で俺。
  普通感動的な邂逅と思うでしょ?
  それがそんなでもないんだなぁ。
  当時やってた時の感じそのまま。
  まるで昨日の続きみたいな。
  演奏もすぐにバンドの音だったし。
  ワハハ!進歩無いのかねオレ達(笑)

当時やってた時の感じそのまま…。
まるで昨日の続き…。
これが本当に感動的なことだというのがわかっているのだろうか(笑)。

  ,,,ま、素晴らしい瞬間が確かに存在していたね。

あ、良かった。
わかっていた(笑)。

11行で記された2012年の泉谷しげる with LOSER。
たったこれだけだけれど、でも、何という11行なんだろう。

  皆さんには荒吐で目撃してもらうとして。

この最後の1行に今の自信とこれまでの誇りが伺える。

下山淳。
かつて泉谷しげるの歴史の中に自分がいたことを感じられた日を " 最高の日 " と書いた人だ。
ARABAKIでは、その泉谷に評されたナイフのようなギター・プレイを聴くことができるだろう。


●オマケ
・南青山MANDALA 2008年12月11日(木)
・こんなこともあった 2009年6月25日(木)

春歌 新祝めでたや菊祭り 今宵あなたをねぶり倒してみせまShow ねぶるブラザーズ 下北沢CLUB251 2011.6.9

このユニットは知っていたけれど、実際に観るのは初めて。
6月9日は柴山さんの誕生日だというし、しかも対バンにはミチロウのNOTALIN'S。
GYPSIES以外の下山淳を観る機会も最近はそうそう無いので、下北沢に足を運んだ。

Image20110609.jpg

ねぶるブラザーズというのは、元々は94年に発表した 『春歌』 というアルバムがあり、
そのレコーディング・メンバーが母体となっている。
レコーディング時には奈良敏博(十勝ノ亀丸)がベーシストとして参加していたが、
今はベース・レス編成となっている。
そんなメンバーは、Voが柴山俊之(夜叉ノ菊)。Drが池畑潤二(鋼鉄三郎)。
Gに下山淳(猿ノ銀次)。そしてKeyにkyOn(天王寺馬好)という、もの凄いバンドなのだ。

このメンバーが、誰もが知っている洋楽ロックや邦楽の名曲をカヴァーするのである。
当然のように演奏が悪いわけがなく、もちろん聴き応えは抜群なのだけれど、
そこに乗っかる菊の歌…歌詞が春歌…はい、エロ・ソングなのです(笑)。

簡単に言ってしまえば替え歌なのだが、
その歌詞を作るのが柴山俊之であるからして単なるエロではなく、
オブラートに包むことなどない思い切りストレート。
もう、あそこまで歌われると笑ってしまうしかないし、実際に笑った。
僕の周りのお客さんも、男性も女性も皆が笑っていた。実に楽しいライヴだった。

演奏されたのは、例えば次のような曲である。

ストーンズの「ハート・オブ・ストーン」にビートルズの「イエスタデイ」。
SASの「いとしのエリー」にチューリップの「心の旅」、上田正樹「悲しい色やね」。
坂本九「上を向いて歩こう」に北島三郎「函館の女」…。

本当に笑わせてもらいました(笑)。
楽しかった。行って良かったなぁ。


P.S.
対バンのNOTALIN'S。
「マリアンヌ」が凄かった。歌詞のように、本当に嵐みたいだった。
最後に演奏されたのは「天国の扉」。
ギターの弦が切れたトラブルがあったが、貫禄で迫力のパフォーマンスだった。
それにしてもミチロウもトシも還暦を迎えたという。
柴山さんは64歳だよ。60歳を越した人たちがこんなにカッコイイのだ。


P.S.2
ところで開演前。
会場であるCLUB251の入口にねぶるブラザーズが勢揃いしている場面に出くわした。
メンバーのうちの誰か…ではなく、あの4人が立っていた。
そりゃ凄い迫力だし、オーラがバリバリ出ているし、柴山さんのアタマはオレンジだしで、
普通ならビビッてしまうかもしれないが、こんなチャンスは二度とないかもしれないと、
ココロを決めて僕は突進した。

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渋谷毅Produce 「こんな風に過ぎて行くのなら」 浅川マキに捧ぐ三日間 2010.12.28 新宿ピットイン

  浅川マキさんとは32年間いっしょに演奏した。
  どうしてそんなに長くできたのだろうと考えてもよくわからない。
  よくわからないけど、マキさんといっしょに演奏すると
  なんだか自分がいい演奏ができるような気になって、実際そうなるのが不思議だった。

  毎年年末は5日間の浅川マキ大晦日公演だ。
  今年はできないけれど、マキさんと縁のあった人たちにきてもらって3日間のライブをやる。
  マキさんがいなくては具合悪いこともあるかも知れないけど、
  きっと「いいのよ」なんていうに違いない。
  
  渋谷 毅

こんなライヴが12月26日(日)、27日(月)、28日(火)の3日間、新宿ピットインで行われた。
出演メンバーは次の通り。

●26日
金子マリ(Vo)
5th Element Will【北京一(Vo,G)大西真(B)石井為人(Key)松本照夫(Ds)岩田浩史(G)森園勝敏(G)】
坂田 明(Sax,Cl)トリオ【黒田京子(P)水谷浩章(B)】
セシル・モンロー(Ds)渋谷 毅(P.Or)長谷川きよし、小川美潮(Vo)大川俊司(B)

●27日
渋谷毅(P.Or)向井滋春(Tb)近藤等則(Electric Tp)植松孝夫、本多俊之(Sax)後藤次利(B)安東昇(B)
セシル・モンロー(Ds)萩原信義、池田洋一郎(G)白井幹夫(P)酒井俊(Vo)
【カルメン・マキ(Vo)太田惠資(Vn)】 金子マリ(Vo)

●28日
山下洋輔、今田 勝(P)
渋谷 毅 オーケストラ【峰厚介(Ts)松風鉱一(Sax,Fl)林栄一(As)津上研太(Sax)松本治(Tb)
石渡明廣(G)上村勝正(B)外山 明(Ds)】
池畑潤二(Ds)下山 淳(G)野島健太郎(Key)奈良敏博(B)
亀淵友香(Vo)南 正人(Vo) 金子マリ(Vo)

     **********

下山淳と浅川マキとの共演を、かじるだけでも、いや舐めるだけでもいいから味わいたかった。
今回は残念ながらマキさんが不在だが、それでも、その空気や音、雰囲気を感じてみたかった。
こんな僕だから、過去のライヴを未体験なのはもちろん、音源さえ聴けていない。
だからこそ、今日の日(12月28日)を楽しみにしていた。

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出演順は、南正人 → 下山淳、池畑潤二、野島健太郎、奈良敏博 → 亀淵友香(with南正人、渋谷毅)
→ 渋谷毅 → 今田勝 → 山下洋輔 → 渋谷毅オーケストラ → 金子マリ(with渋谷毅)だった。

下山淳らのパートは、まずはインストが2曲。
ブルースっぽいアドリブめいたセッションだったけれど、
" マキさんとレコーディングした曲を演りました " と下山がMCしていたので、
本来ならここにヴォーカルがのっているのだろう。

それにしても、GYPSIESでもなくROOSTERZでもないギターだったなぁ。
2本のストラトを使用していた(アンプはフェンダー?)が、僕の席には、
とても良いサウンドで届いていた。バッチリ鳴っていた。ローもぶんぶん出ていたし。
プレイも派手では無いが、地味でもなく、
トリッキーでも無いが、ストレートでもなく、何だか凄く新鮮だった。
ひとことで言えば、カッコ良かった。

3曲目が最後の曲。
演奏前に下山が " マキさんとの思い出はたくさんあります… " と、
マキさんとの何かについて語りそうだったのだが…。

何かを言いたかったのだと思うが " ま、いっか… " と、そのまま演奏を始める。
イントロを聴いたその一瞬、震えた。
演奏されたのは「黒の女」だったからだ。

  彼女は黒い目をして踊り場に佇んでた
  おかしな世界はいつも通り輝いた
  She was a gone

この曲は、やはり浅川マキを歌った曲だったのか…。

下山淳、池畑潤二、野島健太郎、奈良敏博。
この4人からなるバンドは、いつもだったらお馴染みのメンツだし、
轟音ロックをぶちかましてくれるだけなのだが、この日はさすがに浮いていた。
でも、佇まいからしてロックとしか言い様がなく、カッコ良かった。

これで、浅川マキと下山淳とのセッションを、
少しだけだとしても僕は感じることができたのかな…。

     **********

下山らのパートの他に印象に残ったのは、次の二つ。
亀淵友香が無伴奏で歌った「赤い橋」と、山下洋輔の「Strange Fruit/奇妙な果実」。
後者は特に凄かった。

1日目、2日目はわからないが、3日目は、特に湿っぽくもならず、感傷的にもならず、
各自が自分達の演奏を披露しただけなのだろう…と感じた。
それでも、浅川マキへの思いは溢れ出ていた。
別にマキさんの曲を歌ったり演奏することが追悼というわけでは無いんだよね。

こんにちは、下山淳です

かつて僕が下山淳にのめり込んでいた頃。
ROOSTERZで言えば 『PASSENGER』 を発表した前後。
そんな時期は実にタイミング良く、
プレイヤー誌やギター・マガジン誌で彼が取り上げられていることが多かった。
当時は彼のギターを研究しまくっていたので、そんな記事は願ったり叶ったり。
特に使用ギターがカラーで載っているなんてときは、穴が開くほどそのギターを見つめたものだ。

僕はこういった記事をすべて切り取って、とってある。
下山淳に関する切抜きの数は、RCや清志郎、チャボの記事を凌ぐ。
たまたま、そんな切抜きを見返す機会があったので、いくつか紹介してみます。

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これはプレイヤー誌。この写真を観て、ファイヤーバードが欲しくなったのだ。
ちなみにこのファイヤーバード。
30万で出ていたのが15万になり、更に帳簿を操作してもらい12万で手に入れたと記事にはある。
ミチロウのレコーディングに持ち込み、ペグを替え、バダスにして、PUもシェクターにして…と、
こういう内容が実に参考になった。スライド・スイッチをトグルに替えた…なんてのも、
後に僕もファイヤーバードを入手した際に、実際に真似をしたものだ。

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これもプレイヤー誌。
ROOSTERZではお馴染みのムスタングはもちろん、
ペインティングされたストラトとテレキャスが、実に下山していてカッコイイ!
ストラトにはテレキャスのネックが付いているのも個性的でいいなぁと思ったものだ。
PUはフロントからシェクター、ダンカン、ビル・ローレンスというのも、僕は参考にした。
テレキャスも、今じっくり見てもカッコイイなぁって思う。

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これまたプレイヤー誌。
ROOSTERZ末期か、既に解散後か…という時期のものだと思う。
この時期の主な使用ギターがズラッと紹介されている。
やっぱり、当時のステージでの大メイン・ギターであるファイヤーバードが美しい。
67年ものらしいが、もとの原型をとどめていないのが下山らしい。
ギブソンのL6-Sも、また使ってくれないかなぁ。

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最後は、プレイヤー誌で彼が連載していた記事。
この " ROCK'N'ROLL GUITAR " という連載は、
錚々たるギタリストたちが歴代で務めてきたシリーズで、
確かARB時代の田中一郎も担当していたことがあったと思う。
ちなみに下山は、布袋寅泰からのバトンタッチで担当することになった。

この連載は毎月楽しみで、彼のバックボーンやルーツなどを知ることができたし、
もちろんギターやエフェクターの勉強にもなった。
その記念すべき第一回が " こんにちは、下山淳です ギタリストとベーシストのおいしい関係 " だった。

 「あなたの好きなギタリストがいるバンドはもちろんカッコイイだろうけれど、
  そのバンドには、必ずと言っていいほど、いいベーシストがいるはず」
 「ギター・サウンドはベーシストと共に創るという考え方が私は好きです」

簡単にまとめちゃうと、こんなお話でした。
そして、ここで挙げられているギタリストとベーシストがピーター・グリーンとジョン・マクビー、
フィル・マンザネラとジョン・ウェットンと、あまりにも下山淳らしいのが素敵(笑)。

載っている写真に、実は良いものが多かったのも楽しみにしていた理由のひとつ。
LOSER時代と重なっていたときは、おおくぼひさこさんによる写真が何度も載っていた。
ちなみに3枚の写真のうち、右の写真がひさこさん撮影です。

また、この連載の中の連載で、『今月の灘友情報』 というのがあった。
ただ、あまりにもマイナーすぎるという理由で、途中で終了したけれど(笑)。

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今もプレイヤー誌には、この " ROCK'N'ROLL GUITAR " の連載はあるのだろうか?
あるのなら、どんなギタリストが担当しているのかな?

清志ちゃん

あれから多くの清志郎の死に対するコメントを目にした。
そんな中でも、やはり音楽畑からのそれは、その人の清志郎への思いはもちろん、
自分にとってどういう人だったのか…など清志郎とのスタンスも伺えて、
特に僕がまったく知らない…または興味が無い人たちのコメントは興味深かった。

清志郎に近い人たち以外で僕が好きなミュージシャン達のコメントも目にしたけれど、
それはあまり多くなかったかなぁ。

昨夜はいつものように、寝る前に良く見るサイトをチェックしたのだが、
下山淳が自身のダイアリーで清志郎に触れていた。

不意をつかれた。
まさか彼から今回、清志郎についての話が聞けるとは思わなかったし、
実際にそれはこれまで無かったはずだ。

LOSERでの泉谷しげるや仲井戸麗市はもちろん、
実は清志郎に近いミュージシャンと一緒にやっていることが少なくなかったけれど、
彼が自分で書いているように、RCには門外漢であって、熱心なファンであったこともなく、
清志郎の何かでもなく、ただ彼の側を通り過ぎただけだった…のだろう。
そんな彼が清志郎の死に泣き、大きな喪失感を抱く。

ファンでないとか門外漢とか、きっとそんな風に思うことはないんだよ…って思う。
忌野清志郎は下山淳の中に、確実に存在していたのだからね。

彼も書いている清志郎が飛び入りしたLOSERと野音のライヴを僕は観ている。
これは89年2月、渋谷公会堂での 『HOWLING LIVE Ⅱ』 だ。
本編でも清志郎は飛び入りしてコーラスをつけていたのだが、
確かアンコールでも「I Shall Be Released」を演ったんだよね。
これが完全に清志郎をフィーチャーしたもので(笑)、
LOSERのライヴなのに、まるでRCじゃんと思ったのを覚えている。

日比谷野音のライヴというのは、91年の 『ACOUSTIC REVOLUTION』 のことだと思う。
この日はアンコールで古井戸の「さなえちゃん」を出演者でセッションしたのだが、
下山はベースを弾いていた。何故か包帯を全身に巻いたミイラのような姿で(笑)。

さて、以前ここにも書いたけれど、沢田研二の「KI・MA・GU・RE」という曲。
清志郎がゲストで参加しているのだが、
そのレコーディング時の貴重なエピソードが紹介されている。

レコーディングのメンバーはドラムが村上ポンタ、ベースは小原礼、ギターが下山淳。
そして忌野清志郎と沢田研二であったらしい。
凄すぎる。書いているだけでクラクラする面子だ。
このエピソードは是非読んでみてほしい。
レコーディングの緊張感の中、何だか愉快でホッとするような、
不思議な感じが伝わってくるいい話だから。

  " KI-MA-GU-RE " はまた沢田さんと一緒にPLAYしてるよ

この曲でギターを弾くとき、下山淳のアタマの中には清志ちゃんがいるに違いない。
そして、ステージで歌う偉大な二人のヴォーカリストの姿をそこに見ていることだろう。

泉谷しげるの歴史の中に

下山淳のDIARYに、先日の泉谷しげるオールナイト・ライヴのことが書かれている。
読んで感動してしまった。

チャボと会ったこと自体が何年ぶりかだったそうだし、
しかも一緒にギターを弾いたのにいたっては、十何年ぶりだったそうだ。

  相当、嬉しかった!
  嬉しくない訳が、なーいのだー!
  俺は、、、ただ嬉しかった。

チャボと会ってギターを弾いたことだけでなく、
あの素晴らしいライヴを観たことによって嬉しい嬉しい嬉しいの連発(笑)だけれど、
そんなのステージでの姿を観た時にわかったよー。
あんなに笑顔でギターを弾くなんて、僕は初めて観たよ。

こういう話を聞くと、こっちも幸せな気分になります。
そんな素敵な瞬間に出会えたことは、本当にラッキーでした。

  俺も一応泉谷しげるの歴史の中に居たのだ、という事を感じられたのが、なにより。

一応…なんて、何言ってんだよ。思いっきり歴史に食い込んでいるじゃねーか!

仲井戸麗市、下山淳。
これを機会に、いつかmonthly CHABOでの共演…なんてどうかなぁ…。
個人的リクエストだ!

『石井聰亙 DVD-BOX II』 発売記念スペシャル・トーク・ライヴ

石井聰亙 DVD-BOXⅡ 』発売記念のスペシャル・トーク・ライヴに行ってきた。
場所はディスクユニオンの下北沢店。
僕自身は石井監督の特別なファンというわけではないのだが、
今回のトークはとても楽しみだった。その理由はゲストだ。

82年公開の『爆裂都市』でもわかるとおり、昔からルースターズとは関係が深い石井監督。
ルースターズの『PARANOIAC LIVE』(84)の監督も務めたし、
記憶に新しい2004年フジ・ロックでのラスト・ライヴに至るまでのドキュメンタリー、
『RE・BIRTH Ⅱ』の監督も彼だ。

ということで、ゲストは下山淳と安藤広一という元ルースターズ組。
そしてMCを担当するのはスマイリー原島(アクシデンツ)なので、行かない手は無いのだ。

まずは原島氏と石井監督との対談でスタート。
ここは今回のDVD BOXを中心に、映画の話が主だったが、
下山&安藤が加わってからは音楽の話題になる。
とにかくこの四人が並んで、80年代前半を語るのだ。
わかる人にはわかるのだが、何と贅沢なメンバーだろう。
特に当時、石井監督が下山淳らと組んでいたバンド、
バチラス・アーミー・プロジェクトのエピソードはとても面白かった。

トークは全編にわたって布袋寅泰、E.D.P.S.、大江慎也、杉山晋太郎、
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、バースデイ・パーティ、イアン・カーティス、
シド・バレット、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソンetc…、
これらの固有名詞がガンガン出てくるので、
個人的にはその場がまるで80年代当事になったかと錯覚してしまうほどだった。

トーク中、石井監督は ” いつか大江(慎也)君のドキュメンタリーを撮ってみたい ” と発言していた。
これは是非、実現してもらいたいものだ。

トーク後にはサイン会が開催された。
僕も石井監督にサインを頂いたのだが、その場で「もう一度、下山さんと仕事をしてください」とお願いした。
ROCK’N’ROLL GYPSIESのライヴを撮ってくれないものかなぁ…。
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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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