BLUE MOON/仲井戸麗市 from 『PRESENT #1』 -1995-

一ヶ月のうち、2回の満月を見られる場合、
その1回目をファースト・ムーン、そして2回目をブルー・ムーンと呼ぶらしい。

     **********

初めてこの曲を聴いたのは、
90年代前半から行われたソロ・ライヴ 『密室』 シリーズの、
いずれかの年のどこかだったはずだ。

モチーフとなった菅原都々子の「月がとっても青いから」をリアル・タイムに知らなくとも、
この印象的な歌詞はきっとどこかで聴いていたのであろう、小さい頃から記憶にあった。

そんなこともあり、
「BLUE MOON」は初披露のときからサビのリフレインがアタマにこびりついていた曲である。

ちなみに、この 『密室』 シリーズでは、まずライヴで新曲がいくつか披露され、
後に " PRESENT " という一連のミニ・アルバムにそれらが収録されていった。

ところで、この 『密室』 期の90年代半ばあたりのチャボのギター・プレイだが、
僕は一種、神がかっていたように思っていた程であり、本当に素晴らしかった。
とにかくCHET ATKINS SSTを自由自在に操るその姿に釘付けだった。

ライヴはソロであるから、当然バンドではなく弾き語りの演奏だった。
だから、そんなギターで奏でられる新曲がココロに響かないわけが無い。
「L・O・V・E」も「糧」も「魔法を信じるかい?」も、そして「BLUE MOON」も。

これらの新曲が作品としてどんな風に届けられるのかはとても楽しみだった。
はたして、『PRESENT#1』 から飛び出してきたサウンドは、
聴きなれていたアコースティックな弾き語りとはまったく姿を変えており、驚かされた。
でも、そのモダンな音は、実に仲井戸麗市的だった。
結果、この " PRESENT " は四季にあわせて4枚が発表され、
そのすべてが素晴らしい作品となっている。

そんな充実したシリーズのオープニングを飾ったのが「BLUE MOON」だ。

仲井戸麗市
EMIミュージック・ジャパン
発売日:1995-11-01

今でもライヴの定番だし、代表曲と言ってもいいだろう。
特にDuetのライヴでは必ず演奏され、その相手によって様々な顔を見せてくれる曲でもある。

今週末からいよいよ磔磔での8連発ライヴがスタートする。
当然、「BLUE MOON」はメニューに入っているだろう。
春の京都で、いったいどんな青い月を僕たちは聴けるのだろう。今から楽しみだ。
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毎日がX'masだった

世の中には名カップリングなシングル盤は数多くあるけれど、
クリスマスから年末にかけてのこの時期に限定すれば、
もうこれ以上のシングルは、僕にとっては存在しない。

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97年に麗蘭名義で発表された「SOUL X'mas」。
しかもカップリングは「Hello Good-bye」なのだから、
これは「Strawberry Fields Forever / Penny Lane」みたいじゃないか。

ということで、「Merry X'mas Baby」が名曲であることは間違いないけれども、
それでも僕にとっての仲井戸クリスマス・ナンバーはこちらである。

曲自体は、ちょっとマニアックなファンなら昔から知っている曲で、
RCサクセションのライヴ・ハウス時代でも、チャボがヴォーカルを取っていた。

そのメロディ、歌詞の素晴らしさは、曲を聴いた人なら、
僕がここで何かを書くまでも無くわかっているだろう。
聴いていると、歌われている情景が浮かぶ。

  毎日が X'masだった

そして、まるでポール・マッカートニーが作る曲のように、
このフレーズが何回も何回も、何度も何度もリフレインされる。
文句なしの名曲だと思う。

ただ、最近のチャボはこの曲をライヴで歌ってくれない。
僕自身、97年の年末、磔磔での麗蘭で聴いたきりかもしれない。
97年の磔磔はクリスマスを挟んだ3DAYSだったし、このシングルを発表した年でもあったから、
演奏されたのはまったくの自然だったのだけれど、泣けた。
今ではDVD 『麗蘭 91-02 轍』 でその一部を観ることができるが、これだけでも感動的だ。

今年の麗蘭、渋谷の夜にはこっそりとこの曲を期待して行ったのだけれど…。

別にクリスマスじゃなくてもいいんだ。
「ホワイト・クリスマス」をかけて、シャンペンとワインで乾杯すれば、
部屋の中はいつだってクリスマスなんだから。

チャボ、来年一発目のソロ・ライヴでは、是非この曲を歌ってくれ。

Love Songs Of Music

94年のBRIDGE誌において渋谷陽一がしたチャボのインタヴューには、こんな発言がある。

  “ ラヴ・ソングって(チャボの曲には)少ないよね ”

これは単純に異性へ対してのラヴ・ソングのこと。
おまえを抱きしめたい…や、おまえと一緒に居ると幸せだぜ…のような、
ロックやブルースの定番ラヴ・ソングが(あるけれど)少ないんじゃないかという話であった。
この時は、例えば<離れたくない/毎晩、毎晩>って、こんな歌ほかにあるのか?ないと思うな…と、
具体的に「Baby Love」なんかが挙げられていた。

もちろんこのことが良いか悪いかという話ではなく、
興味深いテーマのひとつとしてのインタヴューで、なかなか面白かった。

確かにI Need You、I Love You的なラヴ・ソングは少ないのかもしれない。
でも、チャボには飛び切りのラヴ・ソングがある。
それは音楽へのラヴ・ソングだ。

「ミュージック」のように、そのまま音楽への想いを歌う曲はもちろんだが、
「ティーンエイジャー」でのBEATLES、「ランタン」でのJIMI HENDRIXのように、
オマージュ的や間接的に音楽への愛が感じられる曲を加えたら、
もしかしたら、その曲のほとんどが音楽へのラヴ・ソングになるのではないだろうか。
これは発表される音楽作品だけに限らず、
横浜サムズアップで定期的におこなわれているDJ EVENTもラヴ・ソングと言えるかもしれない。
仲井戸麗市は、音楽へのラヴ・ソングを歌い続けているアーティストなのである。

そこで、個人的にチャボの音楽へのラヴ・ソング集を作ってみた。

 1 ミュージック
 2 Happy Song
 3 Good Songを君に
 4 SUMMER SAMBA
 5 ラジオ
 6 今夜R&Bを…
 7 Simple Love Song
 8 Get Back
 9 My R&R

とにかく思考を邪魔する細かい要素は排除し、
なるべく純粋にミュージックを歌っている曲を選んだつもりだ。
本当なら「ラジオ」は麗蘭のライヴで演奏されたヴァージョンで収録したいところなのだが、
現時点ではこれが『仲井戸麗市・俺究極Love Songs Of Music』だ。
Total Timeは約60分。

素晴らしい。美しい。
ちなみに、素晴らしくて美しいのは僕の選曲ではなくチャボの曲が、だ。

去年もたくさんの素敵なミュージックと出会った。
もちろんチャボにもたくさんのミュージックを貰った。
今年はそこに清志郎が加わってくれるはずだ。

  忘れたくないミュージック

2008年もミュージックな一年にしたい。

A Happy New Year!
皆さん、今年もよろしくお願い致します。

さらば夏の日 '64 AUG./仲井戸麗市 from『THE仲井戸麗市BOOK』-1985-

今年の夏は本当に暑かった。

なかなか梅雨が明けなかったので、
「これじゃ夏は短くなるなぁ…」と高をくくっていたのだが、
短い代わりに強烈な暑さだった。

毎年のように「暑い、暑い」と過ごすわけだが、今年はとにかく「熱い」夏だった。
とりわけお盆の辺りの猛暑。
あんなのは、本来の " 夏らしい夏 " なんて気軽に呼べるもんじゃないだろう。
暑さで線路が曲がるなんて、笑い話にもなりゃしない。

夏が思い切り苦手な僕だが、
それでもここ数年は毎年「今年こそ夏を好きになれるかな」なんてことを思っている。
もちろん、思っているだけで終わってしまうというのもここ数年は毎年のことだ。

だけど、イメージとしての夏は、こんな僕にとってもそりゃ最高の季節である。
チャボが歌う夏に代表される太陽がいっぱいで青い空。
潮風の香りと夕立の気配。
冷たいビールに花火大会。
そして女の子…といった輝く季節、きらめく季節。

こんな夏に憧れ続けてずいぶん経つ。
だけど、いつも自分で見て、感じて、過ごしての実感は…。
それこそそんな夏が来るというのは、僕にとっては真夏の夜の夢物語のようだ。

  Q:今年の夏はいいことがありましたか?
  A:あるよ。あった。

真夏の郵便局から蒼空が届けられる " 真冬の熱帯夜 " 。
僕にはこちらのほうがいまだに魅力的だ。

夏が終わった。

Gibson(Chabo's Blues)/RCサクセション from 『MARVY』 -1987-

ギター・マガジン誌の2007年3月号で、
チャボによるギブソンのアコギ15本の試奏&コメントという特集が掲載されている。

15本のギターというのは、所謂ギブソンの過去の名器を忠実に再現したコレクションだ。
例えば、古くはロバート・ジョンソンで有名?なL-00。
ジョン・レノンがビートルズ時代に使用していたJ-160E。
チャボ自身が古井戸時代に愛用していたハミングバード等々だ。

一本ずつの写真とスペックはもちろん、そこに加わるチャボのコメントがまた最高で、
単なるギターそのものの解説だけに終わらずチャボの思いなんかも語られる。

いまだにチャボが『Gibson』に憧れるギター小僧ということに感動する。

さて、そんなチャボには「Gibson」というそのまんまの曲があるが、
実際にはギブソンよりもフェンダー系のイメージのほうが強い。
麗蘭以降のメイン・ギターとも言えるエレアコのChet Atkins SSTとChet Atkins CE。
この二本があるけれど、エレキとなると二本くらいしかすぐには浮かばない。
まずは糸井重里から借りていた(その後譲り受けた?)黒のLes Paul STANDARD。
RCサクセションでの一時期(82~83年あたり)はメインで使用していた。
もう一本は茶色のセミアコ、ES-340。
このギターはたまに手にしているが、最近はご無沙汰している…かな?

他にも無理やり記憶から引っ張り出してみると、
83年のRCで使用していたLes Paulタイプのギターがある。
これは「ドカドカうるさいR&Rバンド」をプレイしている武道館ライヴの映像が残っているので、
そのルックスもわかるし、音も聴ける。
そしてナチュラルのES-335も一時期(93年あたり)使っていた。
これは「真冬の熱帯夜」のヴィデオで観ることができる。

やっぱり少ないよね、ギブソン。

  いつか欲しいなって思い続ける夢。そしてロマン。

これがチャボにとってのギブソンなんだろうな、今でも。そして、これからも。

いいな、ギブソン。
いつか僕も手に入れて、あの娘にBluesを聴かせよう。



RCサクセション / 東芝EMI(1998/12/09)
Amazonランキング:411014位
Amazonおすすめ度:

たそがれSong/仲井戸CHABO麗市 from 『TIME』 -2002-

例年だと年内の仕事はいつもここいら辺で終えて、
後はゆっくりと年末の麗蘭磔磔へなだれ込むんだけど、今年はギリギリまで仕事をすることに。
でも、思い切り流していますが(笑)。

さて、最近の麗蘭のライヴ・レパートリーに復活した「たそがれSong」だが、
元々は2001年の、まさに年末の磔磔ライヴ用に書かれた曲なわけで、
タイトルもそれに相応しく「年末Song」だった。

書き直された「たそがれSong」は、その曲調に反して、なかなかヘヴィな内容だ。

" 問題は山積み、答えは先送り、状況は悪化、見通しはあやふや… "

ただ、チャボ自身の「ポジティヴに響いてくれると嬉しい」というコメントがあるとおり、
サビの歌詞のように僕は前向きな曲として聴いている。

ライヴで聴いていることもあって、
ここはオリジナルの年末な雰囲気で聴けるかなーと思い、
本当に久しぶりにアルバム『TIME』が僕の部屋に流れている。
一枚のアルバムとしては統一感が感じられなくて僕は好きな作品じゃないのだけれど、
「たそがれSong」や「夏に続く午後」「Feel Like Going Home」なんかは、
その歌われている内容はともかく、メロディや曲の雰囲気が今の季節にピッタリな感じだ。
とても気持ちがいい。

  早 黄昏、もう黄昏、神様どうにかしてくれ…。
  お前のその狭い窓からさっさと這い出せ。

チャボが歌うとおり自分で窓から這い出せば、ロックの神様は絶対にどうにかしてくれるよ。

さぁ、もう一仕事だ。
京都の天気は悪く無さそうだぞ。
今年はどんな磔磔かな…。

年の瀬'93/仲井戸麗市 from 『Merry X’mas Baby』 -1993-

今年の僕の部屋に流れているクリスマス・ソングは、
主に仲井戸麗市のミニ・アルバム『Merry X’mas Baby』だ。

夏のイメージが強いけれど、僕は数少ないながらも冬を歌うチャボが大好きである。
『Merry X’mas Baby』はもちろんだが、
2ndの『絵』と3rdの『DADA』の二枚が寒い時期に発売されたという事もあり、
実はチャボに冬をイメージするファンも多いかもしれない。

さて、冬とチャボと言えば、93年の二つのツアーはとても印象的だった。
まずは2月に行われた " CHABO BAND '93 HEART of SOUL " 。
このツアー、僕は2/19の仙台と2/28の渋谷を観たのだが、
とりわけ仙台では忘れられない出来事があった。
それはライヴが終わって会場を出たら雪が降っていた事だ。
2月の仙台。強力に冬である。雪が降るのは何もおかしくないだろう。
でも、僕はとても不思議な気分だったのだ。
要するに、雪というイメージがチャボに無かったためである。
あのときの景色は未だにハッキリと頭の中に残っている。

ライヴのラスト・ナンバーは「DREAMS TO REMEMBER」だった。
何とチャボはこの曲をバンドで演奏せず、ヘッドホンをして一人ステージで歌った。
このライヴはビデオ化されているので、少しであるがそこでこのシーンを観る事ができる。
そうそう、未だにCD化されていない名曲「プリンセス」が演奏されたのも嬉しかったなぁ。
また、ツアー最終日の渋谷公会堂。
その翌日に念願であった渋谷のJean-Jeanでチャボの " 密室 " を観る事ができたのも、
このツアーが印象に残っている理由である。

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そして93年の年末。たった4ヶ所だけを廻るツアーであったが、
クリスマス・レコードの大名盤と同じタイトルがつけられた " SOUL X’mas " 。

" CHABO BAND '93 HEART of SOUL " のメンバーは、
仲井戸麗市、早川岳晴、村上ポンタ秀一、KYONであった。
" SOUL X’mas " ではここに三宅伸治が加わった、まさにこの時だけの特別なメンバーである。
特別だったのはそれだけでは無い。メニューもスペシャルだった。
何とアンコールで「雨あがりの夜空に」が演奏されたのである。
このライヴの音源や映像はあるのだろうか?いつか陽の目を見ることを願いたい。

ライヴのラスト・ナンバーは「年の瀬 '93」。これがとても良かった。
メンバー全員での暖かいコーラスの余韻が残る素敵なライヴであった。

CIMG5403.jpg

この年の12月だったと思う。
Walkmanで『Merry X’mas Baby』を聴きながら渋谷を歩いていて、公園通りに出たときの事だ。
イルミネーションで飾られたクリスマス模様の公園通り。
その景色と「年の瀬 '93」が重なった時の何だか別世界に紛れ込んだような感覚。
思わずその場に立ち止まってしまったのを思い出す。

去年に引き続き、今年もクリスマス模様の渋谷へチャボに会いに行く。
あの人達に手紙も書いた。
今年も暮れるんだな…。

Hello Good-bye/麗蘭 from『single』 -1997-

思えば80年代のクリスマスあたりから年末にかけての時期は、
毎年RCサクセションの武道館があったので、
RCを観て年が暮れるという十年間を過ごしていたわけである。
90年を最後にそれがなくなってしまったが、
新たに年末の個人的イヴェントになったのが麗蘭の京都、磔磔でのライヴである。

麗蘭を観に行くまでは、京都と言えば中学生の修学旅行で行ったことがあるだけであった。
それが今では毎年のように年末は京都というのが続いている。
クリスマスのときもあったし、それこそ大晦日までいたこともあるが、
紅葉が終わった後というのもあるのだろう、
何だか独特な忙しない雰囲気いっぱいの、京都は四条河原町あたりは大好きになった。
東京とは違った年末の忙しさを感じるのもわくわくするし、鴨川沿いを歩くのも風情がある。
街を歩き回るのも、観光スポットへ足を運ぶのも同じように好きだし、
毎年「今年はどこへ行こう」とプランを練るのも楽しい。

そして、そんな年末の京都での個人的なBGMが麗蘭の「Hello Good-bye」だ。
97年にFC会員限定で自主制作されたシングル、
「SOUL X'mas」にカップリングされていた曲である。
FC以外では磔磔のライヴ時でも発売されていたので、
そういう意味でも京都のBGMにはピッタリだ。

今では毎回ボブ・ディランの「時代は変わる」を、
チャボ風に一年を振り返る曲として演ってくれるのだが、
「Hello Good-bye」は同じように97年を振り返った曲である。
しかし、普遍性も合わせ持つ曲だ。
オリジナルには”来年の俺たちのジャイアンツ”という歌詞があるのだが、
これは今では歌われていない。
確かにジャイアンツと歌うのとそうでないのとではイメージがまったく変わってしまうし、
チャボもその辺を気にしたんだと思うが、僕は歌ってもいいと思っているんだけどな…。

2004年の麗蘭「ROCK馬鹿と知的ヒッピーを元気にするTOUR」を収録したDVDが今年発売された。
ここに収録されている「Hello Good-bye」がたまらないんだよなぁ。
だって、その曲中に京都の年末の街などが映し出される編集なのだ。
京都だけでなくその他の映像も含まれているのだが、
イントロから鴨川が映し出されるのを観ただけで、僕は感動して涙ぐんでしまう。

さぁ、今年も麗蘭の年末だ。21日からはお待ち兼ねのTOURが始まるぞ。
まずは23日のクリスマス模様でいっぱいの渋谷だ。

磔磔?
行くに決まっているじゃないか!

My R&R / 仲井戸CHABO麗市 from『My R&R』 -1999-

「My R&R」について、チャボはこう言っている。
  
  自分にとってのロックン・ロール。
  ロックン・ロールから学んだこと。
  そういう事を一つの唄の中で描きたかった。
  それは生き方みたいな事につながってもいい。
  次に行きたいために、この曲を描きたかった。

十代でRCサクセションに出会って以来、
今までずっと忌野清志郎と仲井戸麗市に助けられてきた。
何かに迷ったときは、彼らの作品やライヴに触れれば良かった。
必ず、それらは道を照らしてくれた。

 覚えた事は自分を知ろうとすること 
 事のはじまりは例えばそれは俺なら THE BEATLES…

" 僕たちは、ビートルズを知りたくてビートルズを聴いたのではない。
自分が何者なのかを知るために、音楽を聴いたり創ったりしているのだ… "
この曲「My R&R」をカヴァーした早川義夫の発言。

チャボにとってのビートルズ。僕の場合はRCサクセションである。
たぶん僕はRCを知りたくて、RCになりたくて、
RCに近づきたくて彼らを聴いていたのだと思う。
でも、結果としては自分の事を知ったり、教えてもらえることになったと思っている。

「僕にはやりたいことがある。でも世間一般ではそれはおかしいと言う。
だからやりたい気持ちを殺して、周りと同じじゃなきゃいけない。
仕方が無いんだろう。でもなぁ…」
そんな場面に出くわした十代の迷える僕にとって、
RCサクセションの曲は天使の声のようだった。
清志郎とチャボは「そんなことねぇよ」と教えてくれた。
RCがいなければ、自分がいちばん嫌いな人種になっていたかもしれない。

 覚えた事は君を愛すること 
 事のはじまりは例えばそれは俺なら JIMI HENDRIX…

忌野清志郎のラヴ・ソングが僕のすべてであった。
彼のラヴ・ソングは、いまだに世界一だと思っている。本気だ。

 何から何まで君がわかっていてくれる 
 僕のことすべてわかっていてくれる 
 離ればなれになんかなれないさ

 僕を泣かせたいなら 夜更けに悲しい嘘をつけばいい 
 僕をダメにしたいなら ある朝君がいなくなればいい

 君の笑顔よりも あったかいものはない 
 君の涙よりも 悲しいものはない

チャボにとってのジミ・ヘンドリックス。僕の場合は忌野清志郎である。

 覚えた事は自由であろうとすること 
 事のはじまりは例えばそれは俺なら MISSISSIPPI DELTA BLUES…

「女の子の前ではかっこつけなくちゃいけない、
バンドなんてやらずにスポーツをやらなくちゃいけない、
いい服を着なくちゃいけない…」
僕の周りではこんな声ばかりであった。そして実際に僕の周りは、そうであったのだ。
皆が同じ店に行き、同じ服を買う。
放課後はクラブ活動をして汗を流すか、女の子をナンパする。
「何でそうじゃなきゃいけないんだよ。何でみんなと一緒じゃなくちゃいけないんだよ」

チャボにとってのミシシッピ・デルタ・ブルース。僕の場合は仲井戸麗市である。

RCサクセション、忌野清志郎と仲井戸麗市。
これが僕のロックン・ロール。

向日葵10.9/仲井戸麗市 from『solo works』 -2000-

興味はあっても、それを実際にやることができないものがある。
ここで言う”できない”というのは、実際に行えないということでは無く、
手を出せないというか、うまくいかないというか、そんなニュアンス。
例えばある人はスポーツであったり、それこそ車の運転だったり、
読書だったり、字を書くことだったり…。
僕にとってのそれは”絵を描く”ことである。子供の頃から苦手だった。
周りの友達なんかは漫画を書いたりしていてそれなりに皆うまかったが、
僕はまったくダメだった。
観ることはそれなりに興味を持っていたが、描くことはまったくだった。

チャボから教えてもらった1冊の本がある。
「赤い風車(ムーラン・ルージュ)」。19世紀末を代表する画家の一人、ロートレックの伝記だ。
これを読んだとき、この19世紀の画家達に対してロック、しかもパンクな匂いを感じてしまった。
それこそ60年代のストーンズやジミヘンなんかも吹っ飛んじゃうような…。
ここから少しずつだが、絵の世界にも興味を持つようになった。

チャボが言うところのロックでのジミ・ヘンドリックス=ゴッホ。
ゴッホ展に行ってきた。本物を観るのは初めてだ。
絵画鑑賞は、その見方があるとしたらまったくの素人だ。でもそんなの関係無い。
見方なんて自由だし、感じ方も同じく自由だ。
僕の勝手なイメージとしては、やはり”黄色”だったが、
実際に色々な絵を観て印象に残ったのは、”青”や”緑”だ。
その”青”や”緑”は、まったくそのままの”青”や”緑”で、強烈な印象だった。
意外だったなぁ。

仲井戸麗市、3rdアルバム「DADA」に収録されている「向日葵10.9」。
この曲の映像があるのだが、
そのタイトルのこともあるのだろうかフランスでシューティングされている。
もちろんゴッホの旅であり、そんなシーンがふんだんに出てくる。
「solo works」というビデオ・クリップ集で観ることができるが、ビデオ版は入手困難だ。
しかし、2003年にDVDで再発されたので、今なら比較的入手しやすいかも。
ビデオ・クリップの他にインタビューが収録されているのでお薦めである。
特にチャボが語るゴッホ観はなかなか興味深い。

フランスの空の下、エリック・クラプトン・モデルのストラトを弾くチャボ。
この映像を観ていると、
絵とロックというのは結構近い表現なのかもしれない…なんて思えてくる。

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Blue

Author:Blue
1980年4月5日からスタートしたGREATな体験。それは見事に現在に至るまで続いています。

" 君の手を握りたいんだ 君の手を握りしめたいんだ 君の手を握りしめていたいんだ そう いつかのメロディーに聞いた "

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